Home > Archives > 2017年11月 Archive

2017年11月 Archive

ライブコマースの利点

 「ライブコマース」が注目を集めている。店舗向けにサービスを提供するBASEによれば「しっかりと商品のストーリーを伝えられる」点が店から評価されているのだという。

 多くの人が高性能のスマートフォンを所持する時代となったことで、気軽に動画も配信できるようになった。インフルエンサーと呼ばれる人たちでなくとも、メッセージを発信し、顧客との接点を作れるわけだ。

 とはいえ「成功パターン」は未知数。定期的に配信し、ファンを獲得するというのは、配信に慣れない店舗にとって高いハードルとなる。どんな番組なら見てもらえるのか、そして配信者が継続できるのか。試行錯誤の中から成功事例が生まれることを期待したい。

意外な使われ方

 大手通販企業が販売する「脚立」が30代を中心に人気なのだが、その理由に驚いた。脚立は通常、高い場所の物をとったり、電球を交換するときなどに使うため、どちらかと言うと工具っぽく、部屋に馴染まないデザインである場合が多い。

 人気の脚立は他のインテリアにも馴染むデザインとカラーである上に、女性でも楽に持ち運べる軽さが売りで、あるインスタグラマーがテーブルに並べた料理の写真を撮るのにこの脚立を利用している光景を投稿し、一気に話題となった。

 ひとつ残念なのは、通販企業にとっては想定外の利用だったかもしれないが、今でもサイトの商品ページには従来通り高所作業のシーンが並び続けていることだ。

買収広告の相談増加

 国民生活センターが、宅配買い取りサービスで注意喚起した。広告に表示していた買い取り目安額と、実際の査定額が異なることをきっかけにトラブルが増加。商品の紛失や破損、問い合わせ対応への苦情に発展した。

 相談者に若年層が多く、買い取り目安価格を強調したことで消費者が利用規約を理解しないまま申し込んだケースが多い。メリットを強調して消費者の関心を高めるのは1つの広告手法だが、広告トラブルが増えれば、規制強化の議論再燃につながる可能性もある。

 宅配買い取りサービスは、スマホで利用され、若年層ユーザーが多い。通販とは異なるモデルだが、他山の石として自社の広告表現や通販サイトを見直してはどうか。

アマゾンで変わる市場

 OTC医薬品通販の市場は、今のところ第3類が優勢。商品の独自性を演出しやすく、健食通販のノウハウを活かせるためだ。だが今年4月、アマゾンが第1類の通販を始めたことで市場が変わるかもしれない。
 副作用リスクの高い第1類は取扱いのハードルが高い。購入には薬剤師の問診が必須。その上で再度、購入の意思を確認する2段階方式で売られてきた。
 だが、アマゾンは1ステップの販売を可能にした。法解釈の違いだが保健所の指導のばらつきからこれまでダメと思われていた。
 市場拡大は利便性の向上がカギ。アマゾンの展開で認知が広がれば、市場の拡大もありえる。ただ一方で、アマゾン一強の構図になる可能性もある。

動画コマースの課題

 生放送で商品販売する「ライブコマース」。様々な名目で実施する企業が増えたがコマースとの相性は果たしてどこまで見込めるか。
 中国での成功をもとに始まったが、日本消費者の認知はまだこれから。特に番組制作費や人気出演者の確保に課題があり、一つの商品を売るための労力やコストが大きくなり過ぎるとの見方もある。
 ある利用企業は「CMのようなものを生で見たい若者が今どれだけいるか。その中で偶然欲しい商品と出会うなんてまるで針の穴を通すようなもの」と指摘。爆発的に視聴者が増えない限りコマース利用は難しいとする。
 今はまだブランドPRなどの利用がメインだが、今後どれだけ販売に貢献できるか。その行方が注目される。

Index of all entries

Home > Archives > 2017年11月 Archive

Search
Feeds

Return to page top