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マガシークのEC総合支援事業の戦略は? "サテライト戦略"の強み発揮

 7-1.jpgマガシークは、同社が推進する"サテライト戦略"を武器に、ファッションブランドや百貨店などの自社通販サイト構築や運営代行などを手がけるECソリューション事業を強化する。

 同事業は、2012年にマガシークの新規ビジネスとして発足。当時は主力サイト「マガシーク」で扱うブランドの公式ECを受託することを基本路線にスタートし、1号案件はファッションブランドの「レッセ・パッセ」だった。現状では百貨店の自社ECも支援しており、ブランドと百貨店合計で11件を受託するほか、早ければ年内にも新規1案件が始まるという。

 加えて、親会社の伊藤忠商事がライセンスを保有する約10ブランドの入荷やささげ業務、保管、出荷といったEC物流を請け負っており、サイト構築とEC運営代行、物流支援の3本柱でECソリューション事業を展開する。

 マガシークならではの強みは"サテライト戦略"にあり、「マガシーク」サイトの在庫と取引先ブランドが持つ在庫を一元管理して連携させることで品ぞろえの強化を図っているほか、NTTドコモとの共同運営サイト「dファッション」や大手百貨店のECなどとも在庫連携することで、商品調達力と販売力の強化につなげている。

 最近では、ギフトが中心の百貨店ECへのアプローチを強化。ファッションカテゴリーの拡充に向けたEC支援に乗り出しており、8月には三越伊勢丹ホールディングスが運営する「三越オンラインストア」と「伊勢丹オンラインストア」の後方支援を開始。第1弾として婦人服ブランドを手がけるフランドルやレリアンなど4社13ブランドを対象に商品情報の連携や在庫共有をスタートした。

 三越伊勢丹は、これまで通りサイト運営や顧客サポートなどを継続しながら、マガシークのフルフィル力を活用できるほか、手薄な中価格帯ブランドの品ぞろえ強化につながる。ブランドにとっても、マガシークに商品を納品することで百貨店ECでも販売できるため、在庫が分散せずに消化率の向上が期待できる。

 マガシークにとっては、三越伊勢丹のブランド力を背景に、とくに百貨店が強い高額ゾーンの販売力が高まり、マガシークとしてトータルの取扱高の伸長が見込める。実際、一部ブランドでの在庫連携開始後、商品単価が2万円を超えるファッションアイテムは「マガシーク」サイトよりも百貨店ECでよく売れているようだ。

 マガシークでは、まずは三越伊勢丹との取り組みで30ブランドとの在庫連携を目指すとともに、百貨店通販サイトにしか出店していないファッションブランドや、百貨店店頭で扱う雑貨ブランドとの関係性を築き、「マガシーク」サイトへの出店にもつなげたい意向だ。


レリアンを支援


 百貨店との取り組みだけでなく、ファッションブランドの公式EC受託も順調に進展しており、レリアンが展開する高級婦人服ブランド「レリアン」など全6ブランドを販売する「レリアン オフィシャル オンラインストア」(右上画像)を10月3日に開設し、運営支援を始めた。

 レリアンがアパレル事業で公式ECを開設するのは初めてで、サイトの機能面に加え、在庫連携先の百貨店と相性が良いことなどもあってマガシークをEC運営のパートナーに選んだようだ。
 
 また、新サイトにはマガシークが運用する通販サイトでは初めて店頭在庫表示機能を実装。ECを起点としたリアル店舗への送客強化を目指し、オムニチャネルを推進するという。

 マガシークでは、百貨店などの大口案件を年間1~2件、アパレル企業の公式ECも同3~4件の受託を目標とし、今後はEC専業やアパレル以外のブランド、メーカーもターゲットに据える。

 アパレルに関しては、自社ECをスタートして5年程度が経過する企業が多く、システム刷新や物流面などでの課題が表面化する時期でもあることから、部分的なサポートも含めて新規案件に力を注ぐ構えだ。


ヤフーショッピング出店者向けCRMツール、提供開始半月で利用者2500店超に

 ヤフーが9月14日から仮想モール「ヤフーショッピング」の出店者向けに提供を始めた顧客属性に応じて最適な割引クーポンやセール情報など購買意欲を高める情報を表示できるようにする販促・分析ツール「STORE's R(ストアーズアールエイト)」が出店者から好評のようだ。同ツールの利用は一定の売上規模のある出店者約1万店に絞って販売するヤフーの広告商品「PRオプション」の出稿を条件に無償で提供しているが、うち、"STORE's R"の利用者は9月末までの半月で2500件を突破、「想定以上の出足で関心や期待感は高い。実際に利用したストアでは成果も出始めている」(同社)ようだ。

 同ツールは新規客やリピーター、優良顧客、離反しそうな顧客など顧客属性ごとに、割引率の異なるクーポンや特別なセールページへの案内などの"情報"を出し分けることができるもの。なお、それらの情報は当該顧客が閲覧中の商品詳細ページ上の"カート下"にバナーで表示する形だ。

 どの顧客にどんな情報を届けるかは同ツールの使い方次第で非常に細かく設定でき、それによって成果は大きく変わってくるはずで、そこは各出店者の腕の見せ所となるが、スタート当初の現時点で多い利用方法は「ヤフーショッピング」の利用率が高い優良な見込み客であるヤフーの有料会員「ヤフープレミアム会員」に対し、「お知らせ Yahoo!プレミアム会員限定 ○○円オフクーポンプレゼント!」といった文言のバナーを表示するなど割引率の高いクーポン券の取得ページに案内したり、隠しページで行うセールページに誘導したりするもの。実際にクーポンの案内を行った携帯電話関連商品を扱うA店ではコンバージョン率が同店の平均に比べて1.7倍に、某大手ストアB店の事例では7.7倍まで跳ね上がった事例もあったという。

 このほか、当該月に誕生日を迎える人へのクーポン案内や化粧品などの購入者に当該商品がなくなりそうなタイミングで、当該商品の販売ページやクーポンの案内を行うなどといった利用も成果をあげているようだ。

 また、「カート下」という目立つ位置に「STORE's R」のバナーが表示されることを活かし、特にクーポン発行や特別セールなどは行わず、トップページやおすすめ商品の販売ページに誘導しサイト内を回遊させたり、"ついで買い"を誘発する仕掛けに利用する出店者もいるよう。「我々も想定していなかった使い方だが、細かな設定を行うことなく、『STORE's R』を使うことである種、簡単にバナーを使い、回遊させることが可能になる。ある酒販店では酒の販売ページからSTORE's Rのバナーでつまみ(食品)の販売ページに誘導し、特にクーポンを出していないにも関わらず、コンバージョン率が平均の2倍弱となるなど効果も出ている」(同社)という。

 10月下旬をメドに「STORE's R」の管理画面上で直接、クーポンを発行できる機能(※現在は「ヤフーショッピング」の管理画面上のクーポン発行機能を使い、STORE's Rで出し分けを行っている)や、予算上限に達するとクーポン表示が制限される予算管理機能、割引クーポンなどの対象商品を選ぶことができるカスタマイズ機能など新たな機能を実装したり、ABテスト機能もこれまでのクーポンやキャンペーンの文言の効果比較だけでなく、セール情報や特集などコンテンツ単位での効果検証が可能となる予定で、出店者にとって活用シーンが広がりそうだ。


ヤマトグループ「中部ゲートウェイ」、最新鋭マテハン導入

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ヤマトグループの大型総合物流ターミナル「中部ゲートウェイ(GW)」(愛知県豊田市)が10月1日に稼働する。最新鋭のマテハン機器を導入し24時間・365日の"止めない物流"を可能にしている。宅急便の仕分けを1時間当たり4万1250個処理する同GWの仕分けシステム、仕分け方法を見る。

 中部GWは6階建て。このうち3階までが宅急便などの仕分けエリアとなっている。1階、中2階、2階が通常の宅急便、3階がクール室でクール宅急便に対応する(4階より上層階は付加価値機能エリア)。

 宅急便の仕分けは従来、発・着を別々に処理していたが(それぞれ時間を分けて処理)、中部GWでは両者を同時に仕分けることが可能だ。1階ではバースから到着した荷物がロールボックスに積まれたたまま下ろされる。このロールボックスは1個当たり600キログラムもの重量があり、仕分けエリアへの移動も重作業となる。そこで中部GWでは「前詰め搬送機」を設置し、仕分けエリアへ効率良く移動できるようにしている。ロールボックス5個をどんどん前方へ自動で押していく同搬送機を7列分用意し、数多くのロールボックスの前詰め作業を安全に行える体制にしている。

 1階でロールボックスから取り出した各荷物は、中2階、2階へと上がりながら、配達地区ごとに仕分けられていく。この際の仕分けで重要な設備となるのが、荷物を載せて移動する「クロスソーターベルト」。このクロスソーターベルトは全長770メートルあり、1時間で4万1250個を処理することができる。この処理数は従来の施設の2倍という。

 クロスソーターベルトに載せられた荷物は他の荷物との合流などを経て配達地区ごとに仕分けるが、各合流地点にはスキャナーを設置(写真㊤)。このスキャナーは荷物に貼付されているバーコードを瞬時に読み取ることができる。荷物の上部、前面、側面(2面)の計4面を読み取り、読取精度を向上している。

 また仮にバーコードがスキャンできなかった場合、届け先を記載した6桁のコード、郵便場号、住所の順に文字認識し、届け先を特定。これでも認識できない場合、「キーヤー室」という総合管理を行うところへ伝票のスキャンデータを転送し、手動で届け先を入力する。従来はラインごとにこの作業を行う人員を配置していたが、中部GWは自動化による一元管理で作業効率を上げている。

 合流地点のスキャナーを通過した荷物は配達地区ごとに仕分ける。従来はバーで荷物を押し出して振り分けていたが、クロスソーターベルトの採用によりベルト(荷物を載せた1枚の板状のもの)が横にスライドすることで振り分けることができる。これにより荷物への衝撃を抑えることができ、破損事故を大幅に削減することができるという。荷物1個を載せた1枚のベルト(板状のもの)は合流直前にスピード調整し空いているスペースへ自動で移動して合流する。

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 そして引き続きクロスソーターベルトに載った荷物は、各階(1~5階)への移動を可能にしているスパイラルコンベア(写真㊦)へ送られる。このコンベアにより、以前であれば仕分けエリアと異なるフロアで作業した荷物をエレベーターで人手により積み替えていた作業が不要。人が荷物にふれる回数を減らすことで、誤仕分けや破損率を低減できるようにしている。また上層階の4階と5階の付加化価値機能エリアへと直結することで、製品組み立てなども24時間かどうの仕分けとともにネットワークすることになり、リードタイムの短縮などが図れる体制だ。

 3階のクール室は、荷物投入口が冷蔵、冷凍で各2ラインずつ計4ラインあり、仕分けた荷物が出て来るシューターは20ライン。1~2階と同様にクロスソーターベルトにより誤仕分け、破損を抑制できるようになっている。

ジャパネットロジスティクス 物流拠点に新マテハン導入、出荷能力が2倍に

071.jpg ジャパネットたかたが物流体制を強化している。8月から主に関東圏の物流をカバーする千葉県内の物流拠点に新たなマテハン設備を導入した。それはピッキングしてベルトコンベアに乗せた商品に顧客情報を紐付けた伝票貼りや顧客ごとに異なる各種同梱物の選択・同封を自動的に行い、配送先の方面別仕分けまで行うもの。同社では7月から取扱商品を従来の10分の1程度まで絞り込む戦略を採っており、新マテハン導入との相乗効果で配送効率を高め、一日当たりの出荷可能件数を増やす狙い。これにより、現状、主に首都圏で実施している当日配送および当日出荷による翌日配送が可能となる件数を増やして物流サービスアップにつなげる考え。

 新たなマテハン設備はグループの物流業務を担うジャパネットロジスティクス(本社・愛知県春日井市、星井龍也社長)が運営する千葉・市川市内の「市川物流センター」に導入、8月から本格運用を開始したもの。

 同マテハン設備はピッキングした商品に顧客情報を紐付けて、2レーンを導入したベルトコンベアで移動させながら、出荷商品への伝票貼りや商品・顧客属性によって内容も枚数も異なる同社やメーカーからの案内書やキャンペーン告知などの同封書類をロボットアームによる選択同梱、出荷地域への方面別仕分けをすべて自動的に行うもの。

 これらの作業はこれまではすべて手作業で行っており、労力と時間がかかっていたが、「(導入後は)人による作業はピッキングした商品をベルトコンベアに乗せるだけ。後はフルオートメーションで方面別仕分けまで行うため、人手による作業は半分以下になり、1件ごとに違う同封物の内容確認や配送エリアへの荷物の振り分けにかかっていた時間も必要なくなった」(星井社長)という。

 なお、導入したマテハンが活用できるのはメーカーの段ボールのままで配送する荷物が対象。例えば「『布団』に『布団カバー』をつける」のように本商品にジャパネット側で付属品や関連品を付けてセット販売する場合は、それらを合わせて同社の段ボールに入れて梱包する必要があるため、これまで通り、伝票貼りや同封物の同梱などは手作業となるが、その後の荷物の自動方面別仕分けには対応している。

 マテハン設備の導入に先駆けて、ジャパネットたかたでは取扱商品を厳選することでの商品調達面や販促面、顧客対応面など様々な効率化や充実化を狙い、7月の通販サイト刷新に合わせて取扱商品数を従来の8500点から600点弱に絞り込んでいる。取扱商品の絞り込みは「様々な商品の出荷作業を行うよりも同じ商品の配送が多ければ多いほど作業効率が高まる」(同)ために、庫内作業のスピードアップにつながり、新たなマテハン設備の導入との相乗効果でより1時間あたりの出荷可能件数は従来の2倍近くまで高まったという。

 短時間でより多くの出荷処理が可能になることでジャパネットたかたが昨年からテレビ東京の午前帯の同社通販枠での紹介商品で首都圏の顧客を対象に実施している当日配送について「当日午前11時までの出荷」という"条件"への対応商品数が増えることから、通販番組内で「当日配送ができる」と訴求し販売できる商品を増やせるようになるほか、同社の通販サイトでも近く午前9時までの受注分について首都圏の顧客を対象に当日配送に対応していく考え。

 さらに1時間あたりの出荷可能件数が増えたことで1日当たりの出荷件数も大きく伸びることになるため、「当日午後6時までの出荷」が条件となる"翌日配送"への対応可能数も増えることになる。また、商品の絞り込みで原則、取扱商品はすべて在庫する方針としたために、やはり、当日・翌日配送可能商品が増えることになり、配送サービスの向上につながっているようだ。

 昨年10月に受注当日配送サービスを含む関東圏の物流体制の強化のため新設して主に季節商材や売れ筋商品などを中心に取り扱う「市川物流センター」に新たなマテハン設備を導入して出荷能力を高めたことで大型の基幹センターである愛知・春日井の拠点とともに全体で配送作業の効率化と配送リードタイム短縮を進めて配送サービスレベル向上を図り、ジャパネットたかたの売上拡大につなげていく考えだ。

ヤマトグループ  関東・中部間で当日配送、愛知に大型ターミナル拠点

 7-1.jpgヤマトホールディングスは9月8日、愛知県豊田市に建設していた大型物流ターミナル「中部ゲートウェイ」が完成したことを受け竣工式を行った。ヤマトグループが進めている「バリュー・ネットワーキング構想」のスピード輸送と付加価値機能を一体化する戦略拠点のひとつとなるもので、2013年に稼働した厚木ゲートウェイとの間で多頻度幹線輸送を行い関東・中部間の当日配送を可能にする。来年には大阪で「関西ゲートウェイ」が完成する予定で、東名大の当日配送網構築に向け大きく動き始める。

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