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リクルートライフスタイル ポンパレモールの現状と今後㊤

041.jpg越境ECの成長見込む、メルマガで「車」販売

 リクルートライフスタイルは開設から4周年を迎えた仮想モールの「ポンパレモール」について、昨年夏から開始した試験広告を今期も継続するほか、中国をはじめとした越境ECへの展開も強化するなど新たな方針を打ち出している。モール運営責任者の山下隆太プロデューサー(顔写真)に前期の状況と今後の方向性について聞いた。(聞き手は本紙記者・山﨑晋)

――昨年8月に試験開始した出店者向けの広告の進捗は。

 「出店者からの要望が想定以上にあり、トップページのバナーや会員向けメルマガなどで開始したもの。まずは一部出店者を対象としていたが、3月までの広告売り上げは当初の計画値の145%となった。出店者にとって大きな効果も得られたのでこの4月からも継続する方針。売り上げを一緒につくることが大事なので、フォロー担当と話し合いながら他の店舗の要望も受けていく」

――出稿した出店者の具体的な成果は。

 「配信先のセグメントなどが綿密に話し合いながら決められるので、例えば(リース契約で)自動車を取り扱う出店者がメルマガ広告を行った際に、女子向けの"お車女子"といった切り口などで会員をセグメントして配信した。当初は自動車をメルマガで売ることがイメージできなかったが、開始以前と比べて売り上げが大きく伸び、今では集客の1つの柱になったという。メルマガの制作については依頼があればこちらで受けるし、持ち込みにも対応している」

――昨年度は越境EC向けのサービスを相次いで導入した。

 「『Tモール』『ジンドン』『イーベイ』など(中国の)主要モールにポンパレの旗艦店を"モール〓モール"という形で立ち上げ、出店者が越境ECをできる環境を作った。(中国のモールは)審査が厳しいので企業が個別出店するのは難しい状況。パートナー企業と組んだ購入代行の仕組みでやっているので、翻訳や物流、決済など難しい手間はすべてこちらが負担する。出店者は商品を掲載するだけで、国内アカウントで(取り引きが)完結できる」

――利用状況はどうか。

 「とにかくマーケットが桁違いなので、『独身の日』には前日比で50倍の売り上げを記録した。中国の消費者が日本製の正規商品を求めていることから、化粧品などの引きが非常に強いことが分かってきた。

 ただ、数字は伸びているが、掲載点数がまだ少ないのでこれからだと思う。今のところ『Tモール』への出店者数としては10店舗にも満たないような段階。商品画像などポンパレで使っている素材がそのまま利用できないケースもあり、ここら辺の大変な作業をクリアして商品を増やしていくのが今後の課題」


――中国の消費者の傾向などについては。

 「日本よりも進んだECユーザーで、購入前の価格比較などは徹底しているケースが多い。価格競争がある中で、出店者と一緒になってどれだけ価格面の調整を進められるか。半年間で売れることは分かったので、あとはどう売っていくか、どれだけ売り上げの割合を増やすかのフェーズに入っている」(つづく)



ユナイテッドアローズ 自社通販サイトを刷新、当日配送もスタート

 5-1.jpgユナイテッドアローズ(UA)は4月5日、自社通販サイト「ユナイテッドアローズ オンラインストア」を刷新した(=画像)。

 実店舗とネット販売の両チャネルを併用する消費者が増えていることから、これまでは各ブランドの実店舗情報を中心に発信していた「ブランドウェブサイト」と自社通販サイトを統合し、顧客にとって利便性の高いサイトを目指すとともに、オンラインストアのアクセス増につなげる。

 今回のリニューアルでは、各ブランド注目のコンテンツを紹介する「特集」や、スタッフが今お薦めしたい商品を提案する「スタッフレコメンド」「ブログ」などブランドサイトで人気のコンテンツが加わる。同時に、各ブランドが運用するフェイスブックやツイッター、インスタグラムなどSNSアカウントから発信するコンテンツを一堂に集めたブランド別の「ソーシャルウォール」ページを新設する。さらに、各SNSで紹介する商品のうち、通販サイトで取り扱いのあるアイテムは「ソーシャルウォール」を介することで、通販サイトでの購入プロセスに移ることができる。

 一方、通販サイトで提供する情報量が増えることから、従来のフリーワード入力や品名・商品カテゴリーをたどる検索手法よりも、欲しい商品情報にたどりつきやすい検索補助サジェスト機能を搭載する。特定のブランド名などをフリー入力すると、通販サイト内で展開する全ブランドの商品群から合致するブランド、商品カテゴリーやアイテムの候補を表示する。また、検索ワードを入力する際には直近のサイト内で検索履歴の多いキーワードランキングと、その関連商品画像がデフォルト表示されるため、時々の注目商品を知るきっかけにもなるとしている。

 加えて、一部ブランドサイトでのみ英語や中国語による多言語対応をしてきたが、自社通販サイト全体を英語と中国語で閲覧できるようにしたという。

 決済面ではクレジットカード決済と代引きに加え、携帯電話キャリア決済と楽天ペイにも対応する。会員登録をせずに買い物ができるゲスト購入サービスも始める。

 配送面では、東京、神奈川、埼玉、千葉を対象に、午前8時59分までの注文分を当日の午後6時~9時までに、午後8時59分までの注文分を翌日午前中に届けるなどの有料(350円)即配サービスを始める。また、有料の裾上げサービスもスタートするという。


阪急阪神百貨店、コスメと衣料品のEC強化

5-1.jpg
阪急阪神百貨店は3月22日、消費者の購買スタイルの変化に対応する目的で、従来の通販サイトを刷新し、店頭受け取りなどサービス面も充実させたファッションECモール「阪急ファッション&ビューティーEストアーズ」(画像)を開設した。

 今回、約160ブランドをそろえる化粧品通販サイト「阪急ビューティー」と、男性向けのファッション商材やビューティーアイテムなどを販売する「阪急メンズオンラインストア」を刷新するとともに、昨年3月に開設した女性向けファッション通販サイト「阪急ファッション」を加えた3サイトの集合体が「阪急ファッション&ビューティーEストアーズ」で、従来型の百貨店ECから脱却し、専門ショップが並ぶ"専門大店型モール"として展開する。

 「阪急ビューティー」は、メインターゲットを30~40代のアクティブOLに設定。ネットとリアルで積極的に情報収集する女性を意識したデザインとし、トップ画面にはブランド横断型で旬のメークを提案するメインビジュアルや、お薦め商品をランキング形式で紹介するコンテンツを展開する。ブランドごとにヒストリーや一押し商品を打ち出す個別ページも用意する。

 また、マーケティングオートメーションを活用した1to1の情報発信も実施。買い上げ商品を使い切るタイミングで継続購入を促すメールを配信するほか、閲覧履歴に合わせたお薦め商品の提案やリアルイベントへの招待なども行う。

 「阪急メンズオンラインストア」は、阪急メンズ店舗の約160ブランドを展開する。ECならではのターゲット像を設定。モノだけでなく背景にある物語に価値を感じる男性を対象にした「マイスターショップ」、美への関心が高い男性をターゲットにスキンケア方法などを動画で解説する「メンズビューティー」など4つの編集コーナーを設ける。また、専門性や独自性を追求し、店舗未展開商品を扱うなどして競争力を高める。

 サービス面では、3月29日から「阪急ビューティー」と「阪急メンズオンラインストア」で新たに一部店舗での「店頭お渡しサービス」を開始。自宅への配送だけでなく、午後1時までに注文した商品は当日の午後5時以降、「阪急ビューティー」の商品は阪急うめだ本店2階エクスプレスカウンターで、「阪急メンズオンラインストア」の商材は阪急メンズ大阪5階の紳士服お渡しカウンターでそれぞれ受け取ることができる。新サービスを始めるのに当たり、同社ではオンライン商材を店外倉庫にストックして対応するという。

 また、「阪急ファッション&ビューティーEストアーズ」ではポイントサービスを拡充。従来の阪急阪神グループ共通カードでの決済時に加え、コンビニ、ATMでの現金払いや他社クレジットカードでの購入時にも店頭と同様に、グループのポイントサービスや当該サイトで使えるポイントを付与する。

 新サイトの売上げ目標は非公表だが、化粧品のEC売上高については、現状の約7億円に対し、今期(18年3月期)は約15億円を目標とする。

 なお、同社では「阪急ファッション」と「阪急メンズオンラインストア」の商品調達や商品情報作成、在庫管理、出荷業務などでマガシークのサポートを受ける。

J&Jグループ 中国でのシーラボ拡販に本腰、モール出店や日本ツアーも

051.jpg 米医薬品・健康関連用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)グループは2月28日から、中国のアリババグループが運営する仮想モール「天猫国際(Tモールグローバル)」に出店し、化粧品通販などを手がけるドクターシーラボの主要商品の販売を始めた。

 中国では毛穴ケアローションなどシーラボの商品の売れ行きが好調なことから昨夏にドクターシーラボの持ち株会社、シーズ・ホールディングスと資本業務提携を締結してアジア地域における販売権利を保有するシーラボの化粧品ブランドを拡販するため、中国最大の仮想モールに出店することにした模様。

 J&Jは今後、一定の広告宣伝費を投入しつつ、実店舗展開も並行して強化し、中国国内でのドクターシーラボのブランド認知度を高め、さらなる売り上げ拡大を図っていく考えのようだ。

 「天猫国際」にJ&Jが出店した「DrCiLabo海外旗艦店」(=画像)はドクターシーラボが展開する化粧品の中から、「ドクターシーラボ」ブランドの「アクアコラーゲンゲルエンリッチリフトEX」や「VC100エッセンスローション」、「ラボラボ」ブランドの「スーパー毛穴ローション」など10SKUの販売を始めた。商品を絞って販売することで「ブランドのアウェアネスを上げて中国国内での認知を上げていく」(シーズ・HDの小杉裕之取締役)ことが狙いのようだ。なお、J&Jとの提携前も含めて「シーラボ」が「天猫国際」に出店するのは初めてだという。

 出店を機にJ&Jは中国国内での「シーラボ」の知名度向上策を強化する。一環として3月末に中国本土のほか、香港や台湾などのインフルエンサーやメディアを対象に「シーラボ体験ツアー」を実施する。ドクターシーラボ側が日本のシーラボの店舗やグループのエステ店などに招待して、SNSやメディアで"体験"を伝えてもらい、ブランド認知度の拡大を図る狙い。

 J&Jによる「シーラボ」の中国への拡販強化について、シーズ・HDによると当初、J&J側は「シーラボ」の販売を中国よりも他のアジア地域を優先して展開する計画だったよう。「もともと中国はアジア圏の中でも最後とJ&Jは考えていたようだが、今の当社の状況(インバウンドを含めて中華圏での好調な売れ行き)等々を考え、いち早く中国に展開すべきと判断したのではないか」(シーズ・HDの石原智美社長)とする。また、今後の中国での「シーラボ」ブランドの展開の方向性は「例えば主力の『アクアコラーゲンゲル』では価格は8000~9000円。こうした化粧品をしっかり販売していくには店頭でカウンセリングし"メディカル感"を伝えていくことはマストだろう。もちろん、いきなり店頭で販売しても売れるものではない。(ECでの販売で知名度を上げながら)店頭での売上比率もあがって欲しい」(同)とする。

 「ドクターシーラボ」が展開する化粧品の中国での販売目標は「J&J側ではしっかりとした目標を立てているが外部には公開しない方針だ。しかし、(成長の)スピード感はこれまでの2~3倍ではなく、それ以上だ。そのために(J&Jが中国国内で)多額の投資を行っている」(小杉取締役)とし、期待感を示した。また、中国でのブランド認知度アップや販売増で日本でのインバウンド売り上げへの貢献も期待しているとしている。

 なお、シーズ・HDとJ&Jとの国内での連携については「J&Jが海外で販売中のアトピー患者などにも非常に人気の商品を日本でも販売したいという話はあり、販売に向けてどういうタイミングで価格帯はどうあるべきか、どういう訴求にすべきかなどの話し合いを(J&J側と)具体的な話をしている」(石原社長)としており、国内での連携策も徐々に進んでいる模様だ。

バンダイナムコエンターテインメント コンテンツ商品が好調、3月にサイト刷新

 5-1.jpgゲーム事業やキャラクターグッズのネット販売などを手がけているバンダイナムコエンターテインメントでは自社通販サイトの「ララビットマーケット」(=画像)において、自社コンテンツ商品などのグッズ販売を伸ばしている。3月1日にはサイト刷新も行うなどネット販売のテコ入れを進める。

 サイトで取り扱っているのは2000~3000アイテムで、主力となるのが自社コンテンツの「アイドルマスター」や「テイルズオブ」といったゲームシリーズのキャラクターグッズ。自社でライブや関連イベントなどを定期的に行っていることから、会場で使えるTシャツやタオル、ライトといったオリジナルのライブグッズをイベントの前後で販売している。

 顧客は20~30代などが中心でコンテンツごとにファン層がいることから、それぞれの公式情報サイト、SNSからライブ時期に合わせて流入するケースも多い。「会場の売場では通販サイトでの記念グッズの販売受け付けなども告知するので、ライブの余韻を持ったままその後の集客にもつなげている」(同社)とする。

 もう一つの商品の柱としては、人気アニメや特撮シリーズなどのコンテンツデザインを使ったオリジナル商品があり、それぞれ特設ページで販売。「周年記念グッズは集客フックになりやすい。当時流行ったものが今になってアニバーサリーを迎えている」(同社)とした。直近では1月にシリーズの放送開始50周年を記念して、特撮テレビ番組のキャラクター「ウルトラマン」モチーフにした純金小判と純金プレートを数量限定で発売。資産運用のニーズを開拓する狙いも兼ねて、同シリーズを子供時代に見ていた中高年層のファンに向けて訴求している。


声優出演の動画も活用


 また、3月1日には通販サイトを刷新。あらかじめ購入商品を事前に決めている顧客が多いことから、キーワード検索での探しやすさを重視したユーザビリティに変更。さらに会員登録している場合であればトップページのデザインをカスタマイズできるようになっており、好きなコンテンツのキャラクターデザインから自由に選ぶことができる。

 そのほか、販促面での新たな施策としても、昨年末からユーチューブによる通販番組「ララビットチャンネル」を開始。実際にキャラクターの声を演じる声優が動画に出演して最新グッズを紹介し、通販サイトに誘導する内容となっている。これまでは同社の公式ユーチューブチャンネル「876TV」内の1コーナーという位置付けだったが、今回の刷新に伴って通販サイト上からも閲覧できるように動画を配置。サイト内のエンターテイメント性向上を図った。

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