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媒体研究(紙・電波) Archive

集英社 通販誌で購買意欲を刺激、着こなし提案が一番人気に、独自コンテンツが奏功

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 集英社は、出版社の強みを生かしたオリジナル性の高いコンテンツ作りを強化し、顧客の定着化につなげている。

 とくに今期(2018年5月期)は、人気ファッションブランドのアイテムや同社オリジナルブランドの商品を提案する通販ブック「フラッグショップマガジン」を昨年9月と今年3月に発刊したのに加え、昨年4月からは同誌の別冊をほぼ毎月、テーマを変えて展開するなど紙媒体の頻度を増やしたことが消費者の購買意欲を刺激しているという。

 テーマによって売り上げの波はあるものの、別冊に掲載した商品が3~4カ月経っても売れるなど、企画力がアパレル商材の鮮度を維持する効果があるようで、最近では企画段階から長く販売できる商品を意識し、在庫も多めに確保して臨んでいる。

 また、売り上げやアンケートの結果などから、例えば、ひとつの商品を3つのパターンで着こなすテクニックなどを紹介する着回し企画が響くことが分かった。昨年8月に大当たりした別冊「新・定番12着で秋まで着回しBOOK」は夏のセールと秋物スタートの端境期に定価商品の販売強化を狙って投入。12種類の定番アイテムの着こなし術をそれぞれ見開きで展開し、購入後の着用イメージがわきやすいようにしたこともあり、端境期の需要開拓と定価販売につながった。その他の号での着回し関連企画も好評のため、見せ方のバリエーションを増やして飽きずに読んでもらえるようにする。

 今後は、シーズンを先取りしたファッション誌としての打ち出し方と、ジャストシーズンの提案のバランスを考慮しながら企画コンテンツを充実させる。

 また、今期は得意な紙媒体でコンテンツの充実化を図り、通販サイト「フラッグショップ」にも反映させてきたが、媒体を送る送料が上昇していることもあり、来期(19年5月期)はウェブでスタートする企画にも取り組んで勝ちパターンを増やしたい考え。

 一方、年2回の「フラッグショップマガジン」では、今春夏シーズンに向けて3月9日の最新号(画像=A4判変形、100ページ)は過去最大のページ数を展開した。

 同社は人気雑誌の「モア」と「バイラ」「マリソル」「LEE」「エクラ」でもそれぞれ通販誌を展開しており、「フラッグショップマガジン」とは別に対象顧客に届けているが、今回は「LEE」と「マリソル」の通販ページをすべて「フラッグショップマガジン」に掲載したのに加え、コスメを扱うビューティー特集を本格始動したこともあって100ページのボリュームとなった。

 春夏号では、各雑誌の通販ページのほか、撮り下ろし企画も展開。人気ブランドの商品や別注アイテムも販売しているほか、雑誌に紐付かない同社のオリジナルブランド「スアデオ」の品ぞろえも増やした。また、メーカーとのタイアップ企画ではバッグブランドの「トプカピ」や補整下着の「ブラデリスニューヨーク」に加え、セレクトショップの「パリゴ」と初めてタイアップし、クーポンなどキャンペーンを含めた訴求で購買につなげる工夫もした。

 上位10万人の顧客に配布した春夏号は表紙モデルや巻頭企画に高垣麗子さんを起用。着回ししやすい人気商品の提案もあって出だし好調のようで、当該号で3億円の売上高を目指している。

ブルックス 「未病」改善で施設開設、食・癒し・運動を実践する場に

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 コーヒーや茶類の通販を行うブルックスは4月28日、「未病バレー『BIOTOPIA(ビオトピア)』」を神奈川県足柄郡大井町にオープンする。神奈川県、大井町、ブルックスグループの3者が協定を結び開設を進めてきた「未病」の改善をテーマにした大型施設で、今回、第1期の施設が完成。「食」「癒し」「運動」に関して体験できる施設で、通販顧客をはじめ幅広い層の来場を図っていく。

ブルックスは今年10月に創立50周年を迎えるが、創業以来、コーヒーや茶類というし好品を販売してきたことから、顧客の健やかな日常のサポートという点から「未病」(健康と病気の境目)を改善する事業を取り組むことにしたという。大型施設はこれまで3年にわたり神奈川県などと協議し、同社の大井町の保有地で完成した。

 ビオトピアは全長3キロメートルの長方形の約60万平方メートル(後楽園球場約13個分)に多様な施設を設け、「マルシェ」「森の道」「ステージ」「オフィス」「森の学校」「ステージ」「フィールド」を第1期の施設としてオープンする。第2期以降で「スパ」「フィット」「ヴィラ」の開設を予定している。

 マルシェでは地元の美味しい特産品の食材やオーガニック野菜を入手できる「me―byoエクスプラザ」など「食」が楽しめるコンテンツを提供。このほかに工場直送コーヒーや和の雑貨などを販売する「幸修園カフェ」、フレンチシェフが地元食材を使い提供する「フレンチレストラン」はじめ、「和食レストラン」や「キッチンスタジオ」などを用意する。

 「運動」に関しては、森の学校がアクティビティを提供するもので、アウトドア教室やみかん狩りなどを楽しめ、フィールドは敷地が3万5500平方メートルのオール芝生の施設でサッカー場や野球場を用意する。これらに加えヨガ教室なども行っていく。

 「癒し」を提供する森の道は、全長5・4キロメートルにわたり四季折々の森林浴を楽しむことができる。森の道は3月に森林セラピーソサエティから67カ所目の「森林セラピー」として認定を受けている。

 なお、オフィスはブース型賃貸オリフィスで、上層階には未病企業を集める。

 小川社長(=写真)は3月20日のオープンに関する発表会見で「3月20日を『未病の日』として定め、昨年11月に記念日協会から認定を受けた。季節の変わり目でもあり、桜も咲き始めるなど活発になる時期でもあり、体の状態と未病を考える日にしてもらいたい」と述べ同日にオープン発表した意義を説明した。発表会見では行政関係者や食、癒し、運動のそれぞれの専門家も登壇し、それぞれの未病の改善との関係性などについて語った。

MonotaRO(モノタロウ)が無人店舗を佐賀大学にオープンへ "キャッシュレス"で購入

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 電動工具や物流用品などのBtoB通販を行うMonotaROは4月2日、事業者向けに同社が通販で取り扱う工具や作業用具、研究用品などを販売する無人店舗を開店する。来店者は専用アプリを使って認証を受け入店し、スマホのカメラで商品バーコードを読み取り、ネット上で当該商品の決済を完了、キャッシュレスで買い物ができる仕組み。同無人店舗の開設でネットとリアルを融合した間接資材の新たな販売方法を探りたい考え。

 MonotaROの無人店舗「モノタロウAIストア poweredby OPTiM」は滋賀市内の佐賀大学の本庄キャンパス内に設置する。無人店舗はIoTプラットフォームサービス事業などを手掛けるオプティムと共同で行い、同社の店舗管理支援サービス「スマート・リテール・マネジメント」をベースにして仕組みを構築したという。なお、佐賀大学内に店舗を置いたのはオプティムと佐賀大学が産学連携で共同研究を行っており、関連して佐賀大学構内にオプティムの本社を設置している関係で、当該エリア内に店舗を開設することにしたという。

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 敷地面積約100平方メートルの店内ではMonotaROが事業者向けに展開する間接資材の通販事業で取り扱う商品の中から、ねじやボルト、切削工具や研磨剤などの工具や軍手、作業服、テープなどの作業用品、素材、材料などの研究用品など約2000点を販売する。同社によると店舗を佐賀大学構内に設置した関係で、理系の研究室の学生や職員の来店が多く見込まれることから、研究・開発に必要となるビーカーや試験管、シリンダー、アルコールランプ、測定器といった研究用品関連に品ぞろえを充実させたという。

 
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入店するには同社の事業者向け通販サイト「monotaro.com」での顧客登録と専用アプリ「モノタロウ店舗」(iOS版・Android版)のダウンロードが必要で、来店時には来店者はアプリを起動の上、「入店コードを発行する」というボタンをタップしログイン。画面上に表示されるQRコードを店頭の入り口にある入店ゲートにかざして認証を受ける流れ。店内の商品を購入したい場合は商品または棚札のバーコードをアプリでスキャンし、商品情報を確認後、スマホ画面上の「バスケット」に入れ、その数量分の商品を店内の棚から取り出す。バスケット画面で「決済へ進む」とタップ後、ネット上で決済し、決済確定後に画面に表示される退店用QRコードを店舗の出口にある退店ゲートにかざすと退店できる。

 専用アプリ「モノタロウ店舗」と店内のカメラ映像や入退店ゲート機器の情報を、オプティムの「スマート・リテール・マネジメント」で連携して、実店舗に店員がいない状態でも店内カメラと入退店ゲート、各種のセンサーを制御して適切に店舗を運営できるという。

 MonotaROでは広告効果もかねて約5年前から本社のある尼崎市内の幹線道路沿いに軍手などの売れ筋商品を販売する自動販売機を設置しているが、実店舗を設置するのは有人店舗を含めて今回が初めて。同社ではネット通販では注文から配送までのリードタイムの存在が、店舗販売では人件費高騰や長時間労働などの課題があるとした上で、無人店舗の設置でネットとリアルを融合した間接資材の新たな販売方法を提案したい考え。「無人店舗のコスト構造はどうか。また、そもそも無人店舗が成り立つのかなどを含めて各種データをとっていきたい」(同社)とし、未定ではあるが採算面や投資対効果などがクリアする段階になれば、他のエリアでも無人店舗を開設することも視野にあるようだ。

リゲッタカヌー、都内初の直営店をオープン

閾ェ逕ア繝カ荳禄18.3.15 RC閾ェ逕ア縺九y荳伜コ励が繝シ繝輔z繝ウ_180319_0028.jpg 靴・サンダルの企画販売を行うリゲッタカヌーは3月15日、東京・自由が丘に新たな直営店「RegattaCanoe自由が丘店」(=写真)をオープンした。直営店は大阪市内に2店舗を構えているが都内では初めて。同社グループが展開する独自ブランドの売れ筋の靴やサンダルなどを販売する。同社によると現状の売り上げの大半は卸売事業だが、戦略としてオムニチャネル化を進める意向で直営店を今後も増やしていきたい考え。
 
 「自由が丘店」(所在地・目黒区自由が丘2―16―11、店舗面積・約79平方メートル)では同社が手掛ける「リゲッタカヌー」の売れ筋の靴やサンダル、グループの「リゲッタ」の商品なども販売する。なお、発売前から話題を呼び、予約販売の状況では予想を超える手ごたえを得ているという4月7日から第一弾商品を発売する手塚プロダクションと連携し、鉄腕アトムやブラックジャックなどそれぞれのキャラクターをイメージしたデザインのサンダル「RegettaCanoe×TEZUKAOSAMU WORLD」も取り扱う。

  直営店は同店で3店舗目。同社の創業者で取締役、また靴の製造販売を行うグループのシューズ・ミニッシュの社長の高本泰朗氏によると「我々はメーカーだが、これから先はオムニチャネル時代を見据えて、BtoB(卸)とBtoC(直販)のバランスをしっかり持っていかないとメーカーは生き残れない」し、現在、「リゲッタカヌー」は有店舗小売事業者へ、「リゲッタ」では通販事業者などへの卸販売をメインにしつつも、直販を強化するため、通販サイトを充実させることに加えて、直営店を増やしていく考えで「将来さらに直営店を増やしていく時に店舗の運営やその責任者になれる人材を育成したい。今は売り上げよりも今後に備えた"火種作り"」(高本氏)として、売り上げはもちろんだが自由が丘店も含めて店舗のスタッフを全員社員として雇用し、店舗運営のノウハウを蓄積しているという。
 
 5~10年後には直営店を大都市圏で10店舗程度まで増やしたい意向。今年から売上獲得やブランド認知などを狙い、全国の百貨店や商業施設などでの催事販売を本格化させているが、そうした催事販売での売れ行きなども直営店の設置エリア選定の参考にしていくとしている。「BtoB(卸)で6割、ECと直営店でそれぞれ2割くらい(の売り上げ構成比)にしないと、オムニチャネルはできない」(高本氏)とし、現在は総売上高の5%に満たない直営店の売上高を店舗数を増やし、またオムニチャネル化を進めることで、将来的には20%程度まで引き上げたい考えだとしている。

アイフォーレ 「いいもの王国」復活、雑貨通販立て直し進み収益改善

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 雑貨通販を行うアイフォーレが「いいもの王国」のブランドを復活させた。「いいもの王国」はアイフォーレのかつての社名。シューズカテゴリーを中心に雑貨通販事業の立て直しが進み、顧客に高い知名度もあることからカタログ名として使用していく。雑貨通販では、新規獲得商材のラインアップも強化していく。

 3月発行の早春号から「いいもの王国」の名称を復活させた。今後、雑貨通販は「いいもの王国」ブランドで展開していく。

 アイフォーレは、ここ数年、強みを持つウォーキングシューズなどシューズカテゴリーに絞り事業の立て直しを進めていた。過去に200社以上あった仕入れ先の絞り込みを進め、商品も"足回り商材"など強みのある分野に特化していた。

 カタログに掲載するのは、リュックサックやバックなど旅行関連、帽子、サングラス、アパレルなどウォーキング関連、関節サポーターや関節対応の機能性表示食品など健康関連の60~70商品。これを季節ごとの限定商品が下支えするビジネスモデルへのシフトを進めていた。

 ピーク時に約40万部発行していたカタログも毎月10~20万部(年12回発行)の幅で調整する展開に変えていた。昨秋からはシューズのアマゾンへの卸販売も始めた。顧客層の平均年齢は65歳。関節に悩みを持つ層や、ウォーキングなど健康志向の高いアクティブシニア層を中心に顧客基盤を築いていた。

 こうした中で徐々に収益性が改善。ただ、カタログは毎月決まった名称がなく、「ベストヒット春号」「ウォーキング特集」など、発行カタログの特色に合わせて変える形だった。アイフォーレの企業名称の顧客への浸透も遅れており、知名度の高い「いいもの王国」をブランド名として復活させることを決めた。新規獲得の新聞広告でも「いいもの王国」の名称の露出を高めている。

 収益改善が図られる中、今後は新規獲得商材の強化に力を入れる。

 現在、主力はウォーキングシューズのみ。"足回り商材"の充実で顧客の二足目購入や周辺商品の継続購入につなげている。

 今年に入り、外反母趾や尿漏れなど中高齢層の悩みに対応した商品のラインアップを強化。新規獲得のテストを始めている。

 外反母趾対策では、睡眠時や外出時の利用に適したものなど幅広くラインアップ。獲得効率も「期待したCPOには達している」(同社)という。尿漏れに対応した「ミスターパンツ 爽快7(セブン)」は競合商品に比べ高単価(約2600~2900円)であるものの、就寝時などの横漏れに対応した機能性や、独自の消臭素材で差別化。「クロスセルなどを促しやすい奥行のある商品で新規獲得商材を増やしていく」(同社)とする。男性客で強固な顧客基盤を築くものの、女性層に対応したファッション商材が課題。今後、自社化粧品ブランド「美カンヌ化粧品」のクロスセルを促すなどしていく。

 アイフォーレは2012年、化粧品通販を軸に成長を目指す方針を打ち出したことを機に、社名をいいもの王国からアイフォーレに変えた。「美カンヌ化粧品」を中心に化粧品通販を二本柱へと育成を目指し、ブランドイメージを確立する観点から、カタログの名称からも「いいもの王国」の使用を止めていた。

 17年3月期の売上高は約19億円。現在、化粧品が5億円超の売り上げに達してシューズ商品の売り上げとほぼ同額で推移する。

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