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媒体研究(紙・電波) Archive

ファンケル  研究ギャラリーをオープン、企業姿勢や技術力体験の場に

 4-1.jpgファンケルが研究開発型企業として企業姿勢を打ち出す取り組みを強化している。昨年から今年にかけて、自社工場や研究所における取り組みを積極的に公開。4月25日には旗艦店の「ファンケル銀座スクエア」の一部フロアを「研究技術ギャラリー」としてリニューアルした。研究成果や技術力を公開して顧客の理解を深め、製品に対する信頼感を高めていく。

 フロア(5階)は2013年10月、総合研究所による技術体験型の「未来肌研究室」としてオープン。独自技術による肌カウンセリングサービスを提供し、3年半でのべ1万9000人が来客していた。サービスは維持しつつ、よりさまざまな体験を通じて技術力や成果を実際に見たり、体験できる場に変えた。

 研究技術ギャラリーは、「ビューティ」「ヘルス」「イノベーション」という3つのカテゴリーで構成。各ゾーンに展示と体験コーナーを設けている。

 ビューティゾーンでは、無添加乳液の乳化技術や独自の密閉容器の設計技術を展示。これら乳化や密閉容器の開封を実際に体験したり、肌のセルフチェックを行えるコーナーを充実させている。ヘルスゾーンでは、体内効率の考え方や臨床データを展示。実際に研究所で使われている機器を持ち込み、錠剤の崩壊性を分かりやすく理解できるようにした。脂肪代謝レベルをセルフチェックできる機器も導入している。イノベーションゾーンでは、香りと記憶力の関係など脳科学研究の成果を紹介。将来的な製品、サービスの開発につながる技術を積極的に公開していく。

 8階にある「予防医療ミュージアム」も改装した。これまでは動脈硬化や脳老化に関するものなど展示コーナーが中心だった。だが、姿勢バランスチェック、握力測定など体験コーナーの人気が高く、月平均1500人の来客があった。これを受け、動体視力の測定機器など体験コーナーを充実させた。

 リニューアルは、自社研究所の研究員自らの手で行った。研究員を常駐させ、研究員自ら説明したり、最新技術をタイムリーに発信していくことで期待感も醸成していく。研究員が直接、顧客と対話することで要望や意見を吸い上げ、基礎研究や製品開発にも活かす。毎週、顧客向けのセミナーも行い双方向のコミュニケーションスペースにする。

 4-2.jpgオープンにあたり池森賢二会長(=㊨写真)は、「これまでは(製品開発に向けた)こだわりをうまく伝えられていなかった。研究の真剣さと、まじめに取り組む姿勢を感じてほしい」と語っ
た。

 ファンケルでは昨年から今年にかけて、企業姿勢を打ち出す取り組みを強化している。昨年10月には、千葉の主力工場を化粧品とサプリメントの複合型工場に改築。多くの製品の製造を見ることができる「魅せる工場」としてファンづくりを進めている。今年4月には企業姿勢を示すスタンスメッセージ「正直品質。」をテーマに「モノづくり」に対する思いを伝えるテレビCMの放映も始めた。

集英社、通販の独自のコンテンツを強化

集英社は、通販マガジンとウェブサイトで独自コンテンツを強化している。

 4月5日には、"ひとさじのフェミニン"がキーワードで55歳以上の女性を主要ターゲットにした新・ウェブ&通販マガジン「ラヴィヴァン」の春号を発刊した。昨年12月のプレスタート号は12ページ建てだったが、本格始動となる春号は48ページに拡大。全ページが撮り下ろしで、発行部数も前号の2万部に対し、今号は休眠客の掘り起しも含めて3万部に増やしたが、カタログの問い合わせが多いこともあり、急きょ1万部を追加増刷した。

 プレ号ではフリーアナウンサーの中村江里子さんが表紙を含めた着用モデルを務めたが、今号は中村さんに加えてタレントでエッセイストの岡田美里さん、ヘアメークアーティストの藤原美智子さんを起用。ファッションだけでなく、美容やライフスタイルに商材や情報発信の幅を広げた。

 本格始動に合わせて、通販サイトでは初めて動画を活用する。誌面でも、正面のカットだけでなく、大人の女性が気になる後姿も掲載しているが、ウェブでは商品のディテールをよりしっかり見せる目的で各スタイリングをムービーで配信。アパレルを中心に50本以上の動画を制作した。

 また、新しい試みとしては、岡田さんが季節に合わせた紅茶をセレクトし、6カ月の定期便(※支払いは一括決済)にも挑戦する。

 初動としては、表紙で中村さんが着用する「ヌキテパ」のカットワークレースワンピース(税別2万4000円)や「パリゴ」のスカラレースブラウス(同2万6800円)など、女性らしい甘めの商品がとくに売れているようで、プレ号と春号を合わせて1億円超の売り上げを計画する。

 また、「ラヴィヴァン」と同時期に、雑誌「マリソル」の10周年に合わせて通販ショップ「ショップマリソル」のマガジンを本誌綴じ込みで44ページにわたって展開する。通常は8~10ページ程度だが、今号はすべて撮り下ろしで大幅に拡大。モデルのブレンダさんと「マリソル」のオリジナルブランド「エムセブンデイズ」がコラボしたワンピースや、人気5ブランドの別注商品などを提案する。

 集英社では今年2月に通販サイト「フラッグショップ」を情報発信型のメディアコマースサイトに刷新。単にファッションアイテムを並べるだけでなく、出版社の強みを生かしたコンテンツの充実を図っている。年2回発刊の主力通販誌「フラッグショップマガジン」も独自ページの売り上げが好調に推移しているため、4月21日からは同通販誌の別冊を毎月、テーマを変えて展開する。

 別冊の第1号(16ページ、3万部)は「やさしいくらし」のタイトルで発刊。都内にあるオーガニックストア「フード&カンパニー」のオーナー夫妻への取材を通じてナチュラル系のブランドの服を中心に販売するほか、カゴバッグやリネンアイテムを特集し、趣味・嗜好が近い顧客への提案力を高める。

三越伊勢丹通信販売 テレ東で新通販番組、50代以上の新客開拓へ

031.jpg 三越伊勢丹通信販売は4月3日、アニメキャラクターが商品を紹介する通販番組「ときめきダイレクト」(画像(上))を始めた。

 新通販番組は、毎週月曜日から金曜日の午後1時半~3時半までテレビ東京で放映する「午後のロードショー」で約3分(3時15分ごろ放送)のCM枠として流れる。

 日々の暮らしを丁寧に楽しむ大人の女性をターゲットに、毎日見たくなる、買いたくなる、話題にしたくなる、心ときめく商品を紹介する。

 通販番組でありながらキャスターを起用せず、仲良しOL3人組のアニメキャラクターが登場。彼女たちのかけ合いで番組が進行し、通販番組にありがちな"わざとらしいやりとり"よりも"商品をストレートに伝える"手法を重視する。ときには商品についてネガティブな発言をしたり、冗談も言うなど、「テレビ通販のセオリーを壊した挑戦的な番組」(杉浦修弥取締役事業管理部長)とする。

 制作スタッフは、キャラクターデザインが土屋尚武氏、アニメーション制作は大ヒット映画を多数手がける白組、声優はアニメ「ラブライブ!」で人気の内田彩氏が一人3役を務めるなど、話題の制作陣で臨む。

 テレビチャネルではこれまで、多くの固定客に支えられたテレビ東京系の情報番組「L4YOU!」が3月末で終了。「レディス4」時代から33年間、三越一社提供で番組を続けてきたが、テレビ通販の減収傾向もあって終了を決断したと見られる。

 新番組では新客開拓というテレビ本来が持つ役割に重点を置き、新発想の番組構成で50代以上の新客のとり込みに力を注ぐ。

032.jpg また、「L4YOU!」はファッション商材がメインだったが、「ときめきダイレクト」では家電や生活雑貨、食品を中心に展開する。職人が石窯で焼いたピザを急速凍結した人気ピザの詰め合わせや、自宅で甘酒が作れる機器なども提案(画像(下))。半年で1~2万人の新客開拓を目指す。

 三越伊勢丹通信販売は、通販サイトに「ときめきダイレクト」のコーナーを開設するとともに、各商品の詳細ページには「動画を見る」ボタンを設置。当該商品の番組を確認できるようにし、ウェブの活性化にもつなげたい考え。今後は、同番組のキャラクターを使ったチラシの制作なども視野にあるという。

 なお、「L4YOU!」で獲得した固定客にはカタログを通じた商品提案を継続していく。

ジャパネットたかた テレ東の夕方帯でTV通販、番組本編と連動の商品を紹介

 ジャパネットたかたは4月3日から、テレビ東京で平日の夕方に放送する新たなテレビ通販番組を始めた。同日からスタートしたテレビ東京の情報番組内の通販コーナーとして展開するもの。情報番組本編と連動して、関連する商品を紹介するなどの試みを行うなどして訴求力を高める狙い。ジャパネットたかたはすでにテレビ東京の朝帯で月~金の帯枠でテレビ通販を実施中。今回の新番組のスタートで夕方にもテレビ東京で"帯の通販枠"を確保したことになる。在京キー局での通販展開を増やし、売り上げ拡大を狙う模様。

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アットシェルタ、店頭とECで在庫を相互利用

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アバハウスインターナショナル子会社のアットシェルタは、リアル店舗とネットの連携を深める。

 販売機会ロス低減を目的に、昼間は売り上げの大きな実店舗がEC在庫を活用し、店の営業時間外はECが店頭在庫を活用するといった「24時間在庫を眠らせない取り組み」(木村保行社長)を昨年から本格化している。

 店舗では、欠品している商品をタブレット経由でEC在庫を顧客の自宅に配送したり、店頭で受け取れる仕組みを靴のブランドで一昨年に始動。半年ほど前からは全ブランドに拡大し、全体の3分の2以上の店舗で取り組んでいる。

 同サービスは店頭決済となり、現状ではサイズや色展開が多く、すべてのSKUで在庫を抱えにくい靴ブランドでの利用が多いようだ。

 ECの店頭在庫活用については、実店舗の在庫数が確定する営業時間終了後(午後9時~午前7時半)に引き当てを行う。そのため、顧客が店舗の営業時間内に通販サイト「アットシェルタ」を利用する場合、EC在庫が欠品している商品の購入ボタンは「夜間取寄せ」に切り替わり、注文が確定していないことを伝える(画像)。

 午後9時以降、在庫が確保できた商品の購入希望者にメールが届き、顧客はEC上で決済する仕組みのため、同社では午後9時以降にEC売り上げが大きく伸びるという。EC用に店頭在庫を引き当てる際はルールを設け、特定の店舗に集中しないようにしている。

 現状、24時間在庫を眠らせない取り組みはECの店頭在庫利用の割合が高く、自社通販サイトの売り上げのうち、店頭在庫の引き当て分が15%程度を占めているようで、セール時期にはさらに比率が高まるという。

 今後は、店舗用に比べて少ないEC在庫を増やすことで店からの引き当てに応えるほか、店頭でのタブレット活用を促進する意識改革も必要で、大都市圏の店よりも在庫が薄い地方店の販売拡大にもつなげたい考え。

 また、同社では通販サイトの商品詳細ページにある「店舗在庫を調べる」ボタンをクリックすると在庫のある店舗が表示され、試着予約ができるようにして顧客の利便性を高めている。ただ、従来の電話申し込みに比べて簡単に取り置きができるため、試着予約をしても来店しない顧客がいることから、今後は会員ランクに応じて通常は7日間の取り置き期間を短くすることなども検討する。

 加えて、オムニチャネル化の推進と利便性向上の観点から、「アットシェルタ」で購入した商品を店頭で返品できる仕組みも導入する計画だ。

「マイセルフ」をEC型に転換へ

 一方、EC強化と取り扱いブランドの収益性改善などに向けて、アバハウスが手がける郊外型のレディース・メンズアパレル「マイセルフ アバハウス」を今秋冬シーズンからECを主軸としたブランドに転換する考えだ。将来的な店舗展開は視野にあるものの、EC専用ブランドを手がけるのは同社では初めてで、約10店舗あった店を縮小しているところだ。

 新生・マイセルフのコンセプトなどは詰めているところだが、従来の人件費を含めた店舗運営コストをウェブプロモーションやコンテンツ製作などのクリエイティブに回し、ECチャネルで勝負できるようにする。

 今回、マーケティングとPRの担当者を同ブランドの責任者に抜てきしており、モノを作るチームと売るチームが一体となって取り組むという。

 元々、価格訴求力のあるブランドだが、テイストをモードに寄せ、メインターゲット層は現在の30代中心に対し、20代後半~30代前半に設定。SNSなどでプロモーションを展開し、「アットシェルタ」と他社ECモールでの販売を計画する。

 8月までにテストマーケティングを行い、9月からの秋冬シーズンに合わせて本格始動する。ウェブ上では商品の着こなしをイメージしやすいようにコーディネート比率を高めて見せるとともに、縦積みして単品売りを強化するという。

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