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媒体研究(紙・電波) Archive

アパホテル、客室テレビで動画コマースを開始

ビジネスホテル大手のアパホテルは3月3日から、宿泊客の訪日外国人向けに客室のテレビに日本の優れた商品を紹介する動画を配信して通販を行う試みを始めた。まずは都内の3つのホテルでスタートし、今後、導入ホテルを増やす。同社が通販事業を行うのは初めて。インバウンド需要の獲得を狙う考え。

アパホテルの客室のテレビにすでに導入している映画などの映像コンテンツを閲覧できるブリッジ・モーション・トゥモローが提供するビデオ・オン・デマンド(VOD)システムに新たな機能を追加する形で、「おもてなしチャンネル」と題した日本商品を紹介する通販動画をVODで配信する。なお、この「おもてなしチャンネル」はブリッジ・モーション・トゥモローがVODシステム開発、ABCインターナショナルが映像制作、サニーサイドアップグループが商品企画や事務設計をそれぞれ担当して3社で共同運営する新たなVODサービスで、アパホテルが初めて導入したものだという。日本語と英語、中国語に対応しており、アパホテルの予約管理システムと連動させて、宿泊予約者の国情報を参考に宿泊客それぞれに適切な言語の設定をするという。

sub1.jpg 「おもてなしチャンネル」では「『日本のよいものを』というコンセプトで選定した」(同社)という商品の特徴などを動画で紹介。なお、動画は「1商品1分のものから9分のものまである。商品紹介的な動画やドキュメンタリ番的な動画まで各種用意している」(同社)という。スタート時点ではアパホテルオリジナル3Dメッシュまくら「Air Relax(エアーリラックス)」(=写真、税別9500円)や化粧品「雪肌精三本セット」(同2万7000円)、和包丁「暗紋三徳5.5寸」(同5万4000円)など23商品を販売する。

 動画が流れるテレビ画面上に受注専用番号を表示し、日本語、英語、中国語で対応可能なコールセンターで注文を受ける。コールセンターでは商品の詳しい説明や遠隔操作で客室のテレビに当該商品の詳しい特長を説明する動画を表示させるなど買い物のサポートなども行い、利用者から受注に必要となる個人情報などを聞いた上で受注を確定。利用者は受注確定後、テレビ画面に表示される「明細画面」を客室のテレビのリモコンを使って「確認ボタン(OKボタン)」を押し、決済のためにクレジットカードのセキュリティ番号を入力する流れ。なお、決済手段はクレジットカードのほか、中国人向けに「Alipay(アリペイ)」にも対応しており、テレビ画面上に表示するQRコードをスマートフォンの「Alipayアプリ」で撮影することで決済が完了するという。購入商品は成田空港の空港窓口に配送(配送費2160円を徴収)し、宿泊者は出国時に商品を受け取れる仕組み。今後、対応空港は「羽田空港を含めて広げていく予定」(同社)としている。

 ちなみに日本人の宿泊客も購入可能商品はアパホテルオリジナルの枕など一部の商品に限定はされるものの、利用自体は可能でその場合、送料無料で沖縄や離島を除く全国に配送するという。

 なお、物販収益は販売主であるブリッジ・モーション・トゥモローから、「おもてなしチャンネル」を共同運営する他の2社とアパホテルにレベニューシェアを行う形。

 アパホテルでは「おもてなしチャンネル」の利用を促すため、宿泊客が客室に入室すると同時にテレビがつき、「おもてなしチャンネル」が自動再生されるようにして利用率を増やしていく。

 「おもてなしチャンネル」はまずは都内の「アパホテル飯田橋駅前」の163室と「アパホテル新富町駅北」の98室、「アパホテル東新宿 歌舞伎町東」の129室の合計390室に導入した。今後も順次、導入ホテルを拡大していく方針。「1年後に1万室の導入を目標にしている」(同社)という。

 なお、アパグループは海外事業強化の一環からテレビ通販専門チャンネルを運営するQVCジャパンの前社長で日本通信販売協会の前会長であった佐々木迅氏を招聘、昨年11月1日付でグループ常務取締役グローバル戦略本部長に就任させているが「佐々木の入社と今回の『おもてなしチャンネル』の関連はない。本件は佐々木入社前から準備を進めていた案件」(同社)としている。

ファミリア 代官山店などをオムニ店に、タブレットから自宅配送も

 子供服のファミリアは、2016年1月期~21年1月期までの6カ年の中期経営計画において、戦略ショールーミングとウェブサービスを強化領域のひとつに位置づけ、オムニチャネル化を進める。

 オムニ化推進に当たっては、顧客情報や在庫情報の一元化に着手しており、会員サービス「ファミリアメンバーズ」のシステムを刷新。対象店舗と自社通販サイトのポイントを共通化し、ウェブとリアルの買い回りをしやすくした。実際に、購入ショップやアイテム、購入回数、購入金額などを分析すると、ECと店舗をうまく使い分けている姿が見えており、両販売チャネルの併用客はロイヤリティが高いことも分かっている。

 また、顧客の購買データを可視化したことで、従来は全会員に同じ内容のメールを配信していたが、ベビーや子どもの年齢で細かくセグメント分けし、顧客ごとにタイムリーな商品情報やイベント案内、子育てに役立つ情報などを届けられるようになった。

041.jpg 昨年6月下旬には、ウェブリニューアルと同時に代官山店を"ショールームショップ"として新設。沐浴や肌着の着せ方体験や出産準備リストの視覚化、ファミリアの食器体験など赤ちゃんの成長を体感できるコンテンツを充実させるとともに、店頭にはない商品をその場でチェックできる専用タブレットを設置し、スムーズに買い物が楽しめるようにするなど、ファミリアのファンを獲得する体験・体感型ショップとして展開している。

 同年10月中旬には同店と、旗艦店の神戸元町本店および銀座本店を"オムニショップ"と位置付け、自社通販サイトと連動したオムニサービスを開始。具体的には、通販サイトで気になる商品を注文し、希望のオムニショップで受け取れる「店舗受け取り」(画像はイメージ)と、通販サイト上で気になる商品の在庫がオムニショップの店頭にあるか確認して取り置きができる「店舗取り置き」に加え、オムニショップで取り扱いのない商品や、持ち帰れない商品を店舗のタブレットから注文して自宅に届ける「ご注文品直送」の3つのサービスを始めた。

 「店舗受け取り」と「店舗取り置き」は試着して気に入らなければ購入する必要はなく、「ご注文品直送」は税込5400円以上の買い物で無料配送となる。3つのサービスを利用する際、支払いはいずれも店頭となる。

 代官山店では売り上げの約2割がオムニサービスによるもので、旗艦店と比べてサービスの利用比率が高い。とくに、チェアや家具といった大型商品、店で扱いがない商材、出産準備品セットなどは「ご注文品直送」のニーズが強いようだ。

 オムニ化を加速するのに当たり、同社は店の評価指標を変更。販売実績だけでなく、顧客にファミリアの良さを知ってもらうための行為を独自の指標でカウントすることで協力体制を作った。

 現状、オムニショップは3店舗だが、3月2日にオープンする柏の葉T―SITE店に加え、ゆくゆくは百貨店内のショップにも対象を広げたい考え。

 なお、ファミリアの17年1月期のEC売上高は5億3000万円で、EC化率は約4・6%だが、中期計画では10%以上を目標に掲げている。

世界文化社  総合カタログを大幅刷新、50~60代の開拓に本腰

 4-1.jpg世界文化社は、主力の総合カタログ「家庭画報セレクション」を2月24日発刊の春号から大幅に刷新する。婦人向け雑誌「家庭画報」との連動性を強化するのに加え、主力のファッションカテゴリーでは既存顧客を大事にしながらも下の年齢層を意識したMDを展開し新客開拓に本腰を入れるほか、比較的買いやすい価格帯の商品提案や、ファッションの"教科書"として参考にしてもらえるよう、積極的にコーディネート提案を行う。

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フィットフィット 地域一番店に出店加速へ、JAL機内誌での販売も

041.jpg ドゥクラッセのグループ会社で婦人靴を手がけるfitfit(フィットフィット)は、駅近くの商業施設や百貨店など利用客が多い"地域一番店"への出店を加速し、ブランド認知度と売り上げの拡大を目指す。

 「外反母趾にも優しいおしゃれな靴」がコンセプトの「フィットフィット」は2011年3月に専用カタログとしてスタート。その後は婦人服よりも小さな売り場で展開できる強みを生かして実店舗事業を軸に成長し、前期(16年7月期)は店舗約7割、通販約3割の構成比で売上高が43億円まで拡大した。

 実店舗は1号店の日比谷シャンテ店のオープンから5年間が経過。前期は出退店合計で5店舗増となる35店舗体制にとどまったが、今期は積極的に出店して46店舗に増やし、売上高も前年比20・9%増となる52億円を目指している。

 今期はすでに神戸さんちか店、あべのハルカス店、ならファミリー店と遠鉄百貨店本店などに出店しているが、2月は24日に阪急西宮ガーデンズ、28日に丸井錦糸町店、3月は1日に香林坊大和、8日に柏高島屋、16日にエスパル仙台、17日に京阪モール、23日に福屋広島駅前店、25日にコトチカ京都へそれぞれ出店。約1カ月の間に8店舗をオープンする。

 8店舗の中で県内初出店は石川県(香林坊大和店)と広島県(福屋広島駅前店)となるが、両県の2店舗および柏高島屋では「フィットフィット」の催事販売を行ったことがあり、とくに香林坊大和では大きな成果を上げるなど、新規出店ではあるものの成功確度は高いと見ている。

 一方、既存店舗をリロケーションするケースでは、柏そごうの閉店に伴って、催事でも実績のある柏高島屋に出店する。東北地方で唯一店舗を展開している仙台では、一度店舗を移転オープンしているが、"地域一番店"にこだわり、仙台駅に直結するエスパル仙台に再移転する。同商業施設には婦人服の「ドゥクラッセ」も同時出店する計画のようだ。

 また、旗艦店の梅田大丸店などでは24時間、デジタルサイネージで婦人靴の映像を流してブランド認知の向上を図っており、新たに出店する8店舗や既存店にもデジタルサイネージを設置する考えという。

JALとタッグコラボ靴を販売

042.jpg 今期は、実店舗以外でも新しい売り場と顧客の開拓に乗り出す。一環として、JALUXが運営する「JALショッピング」と初の共同企画を展開する。

 フィットフィットが昨年8月に発売開始した、パンプスのような美しさとスニーカーの心地よさを兼ね備えた人気商品「パンプニーカー」をベースに、はっ水加工を施したオリジナルデザインの「旅するはっ水パンプニーカー」(税込1万3932円)をJALの機内誌「JAL SHOP」の3・4月号と5・6月号に掲載する。

 "思い出を作る旅先だからこそ、おしゃれを大切にして欲しい"という両社共通の思いから生まれた企画で、旅先で歩きやすく、おしゃれな服装にも合せられるパンプスとして展開。フィットフィットでは「旅好きのアクティブ層を開拓したい」(阿部正人COO)考えだ。

 JALの3月1日~6月30日までの国内線、国際線に設置される機内誌で紹介。期間中、「フィットフィット」の梅田大丸店と日比谷シャンテ店に同商品の全サイズをそろえて試着できるようにし、機内誌でも案内する。

シャディ  「アリオ」にギフト店舗

 ニッセンホールディングス子会社でギフト事業を手掛けるシャディは1月27日、イトーヨーカ堂のショッピングモール「アリオ」にギフト商品の直営店を開設した。

 「サラダ館アリオ鷲宮店」(埼玉県久喜市)は、"ショッピングモール型インショップサラダ館モデル"として、アリオ鷲宮の集客力を活かした販促で、冠婚葬祭のギフトシーンに対応した品揃えのほか、気軽なギフトやプレゼントアイテムが購入できるニューコンセプトのギフト専門店という。

 出産お祝いや内祝い、ブライダルギフトや仏事・法要から、季節の記念日ギフトやプレゼント・粗品まであらゆる贈りものシーンに対応した品揃えで、幅広い層に提案。さらに、自分で使うための手頃な生活雑貨も揃えた。

 若年層の新規顧客獲得に向けて、単品雑貨とスイーツのアソートギフト(店内の好きな単品アイテムを自由に詰め合わせたラッピングギフト)や、競合と差別化した「お名入りギフト」のコーナーも設置する。今後は全国のアリオへの積極的な出店も視野に入れる。

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