Home > 商品政策 Archive

商品政策 Archive

ポーラ・オルビスHD、「抗シワ」で部外品取得 新領域で承認、「将来はオルビスで」

8-1.jpg
ポーラ・オルビスグループのポーラが「抗シワ」の効果をうたう医薬部外品(以下、部外品)を発売する。部外品はこれまで「美白」や「肌あれ」に関する効果しか認められてきておらず、抗シワという領域の承認は初めて。来年初めに承認を得た商品の販売を予定しており、積極的なプロモーションの展開で年間100億円規模の売り上げの商品に育成をめざす。

製造販売の許可は、グループで製造を担うポーラ化成工業が取得した。

 承認を得た有効成分は、4つのアミノ酸からなるエラスターゼ阻害剤(※)。肌の奥に位置する真皮に存在するコラーゲンなどを分解し、シワの原因となる「好中球エラスターゼ」と呼ばれる酵素の働きを抑える。"真皮"への働きかけは医薬品にのみ認められてきたものであり、今回、行政が部外品による真皮へのアプローチを認めたのも初めてになる。

 他社を含め部外品で新規の有効成分が認められたのは2009年を最後になかった。新領域における承認を受け、今後、「抗シワ」領域における研究開発、承認申請が活発化する可能性がある。

 来年初めに販売する部外品は、「ポーラ リンクルショットメディカルセラム」(美容液)。30代以降の幅広い層をターゲットに展開。「シワを改善する」という表示を行う。

 商品は、20グラム、価格帯は1万5000円前後を予定している。「最先端の知見、成分はまずはハイプレステージブランドの『ポーラ』で活かすのが基本的考え。その後、グループで有効活用する」(ポーラ)としており、当面は、グループで通販を行うオルビスでの活用は予定していない。

 シワの改善効果は、日本香粧品学会の「抗シワ製品評価ガイドライン」に沿って評価した。目尻に
シワのある68人の女性を対象に、有効成分を含まないプラセボと比較対照した試験(二重盲検無作為化試験)を実施。12週間の利用で7割の女性でシワの改善効果がみられた。

 化粧品でも11年以降、同じガイドラインに沿ったシワの改善効果で「乾燥による小ジワ」に対する効果をうたうことができる。ただ、対象は浅いシワ(ガイドラインにおけるシワグレード1~3)に対するもの。今回、部外品の評価では、シワグレード4~6というより深いシワに対する効果を確認している。

 ポーラでは、研究着手から15年の歳月をかけてシワの改善メカニズムの解明や、5000以上の素材の中から安全性が高く、阻害作用のある成分を見出してきた。

 ※有効成分の正式名は、三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸ナトリウム

「新領域」認可の背景は?
ポーラの横手社長「身の引き締まる思い」
安全管理体制も承認背景か

888.jpg
ポーラの横手喜一社長(写真)は、他社に先駆けての「抗シワ」という新領域における医薬部外品取得に際し、「身の引締まる思い」との思いを口にした。新規有効成分を先行的に使えることへの期待がある一方、ここ数年、問題の多かった部外品領域において、安全性を担保した展開に対する責任の重さも感じている。

 化粧品業界は、2009年、シャネルが他社で美白有効成分で承認を得て以降、新規有効成分の承認が止まっている。背景に、部外品を巡る問題の続発がある。

 11年には悠香の薬用石鹸で小麦アレルギー発症問題が起き、13年にはカネボウ化粧品の美白化粧品で白斑問題が起きた。いずれも被害拡大の一因に有害事例の把握が遅れたことが指摘されている。これを受けて厚労省では、副作用の報告義務を強化した。

 以降は部外品の申請も停滞。集団訴訟に発展するなど問題が発生した場合のリスクも大きく、市場はアンチエイジング領域がけん引しつつも、高い安全性が求められてきた。今回、「深いシワ(シワグレード4~6)」への改善効果が認められたことで、今後、「抗シワ」の部外品市場が活性化する可能性がある。

 ただ、今回の承認には、ポーラ独自の販売体制も影響しているとみられる。顧客一人ひとりに専任の販売員がつく担当制。購買履歴や肌状態を把握しつつ、商品を提案する。横手社長も「お客様との関係性がきちんとあることで新成分を承認してもよいのではないか、という判断もあったかと思う。事業会社としての売り方への期待や信頼に応えられなければ今回承認をもらったことに対する社会的な役割を果たせない」と、承認を重く受け止める。

 部外品審査は品質、有効性、安全性試験で行われるため「(販売体制は)審査で直接評価することはない」(厚労省医薬品審査管理課)のが基本。ただ、被害情報の収集体制の充実が心象面で与える影響はあったかもしれない。

 起こり得る副作用は、軽微なものから乾燥によるかさつきや紅斑、白斑、色素沈着など。成分特性によるものでは、エラスターゼに炎症を抑える働きがあり、その阻害がマイナスに働くこと。部外品申請に必要な安全性試験で問題のないことを確認している。

 販売後も2年間、皮膚科医と連携をとり、市販後調査を継続する。



オークローンマーケティング キッチン用品の卸販売強化、直販商品の卸解禁も

081.jpg オークローンマーケティング(OLM)がキッチン用品の卸販売に注力して拡販を強化している。売れ筋のフライパン「セラフィット」で廉価版と高級版の新ラインを投入し、新規の卸販売先を増やして購入層拡大を図るほか、これまで直販展開のみだった真空パックマシンやノンオイルフライヤーを卸販売対象商品とし、拡販を本格化する。加えて、キッチン用品全般についてパッケージや店頭POPを一新するなどのリブランディングを行い、顧客および卸先店舗への訴求を強める。今期末をメドに同社商品を取り扱う配荷店舗数を前期比で2倍まで拡大したい考えだ。

 OLMは展開するキッチン用品の卸先拡大を狙い、7月6日から3日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開催したキッチン用品の展示会「第5回キッチンウェアEXPO」に初出展した。

 同社のブースでは現在までの国内累計販売数が400万枚を突破している売れ筋の"焦げ付かない"フライパン「セラフット」シリーズのさらなる拡販のために今後、投入する計画の廉価版となる「セラフィットライト」と高級版の「セラフットモンブラン」を初めて展示した。

816.jpg 「セラフィットライト」(写真㊧)は主力の「セラフット」購入ための"スターター"としての役割を持たせるため、フランパン表面のセラミックコーティングによる"焦げ付かなさ"などの特徴はそのままながら、本体側面を薄くして、既存の「セラフィット」よりも軽量化して使いやすいように工夫したり、パステルカラーを採用して若い層が手に取りやすいようにしたという。また、詳細は調整中のようだが「マーケティング上の観点から5000円を切るような価格帯にしたいと考えている」(同社・ホームディヴィジョンの大嶋朝子マネージャー)とする。想定卸販売先としてはターゲットとする既存顧客層よりも若い層などに訴求できるスーパーマーケットなどを見込んでいる模様。そのため、ツリー型の吊り下げ棚などの専用什器も用意し、導入店舗が販売しやすいような施策も併せて展開していく予定。

 「セラフィットモンブラン」(写真㊨)はフライパン表面のコーティングをアップグレード。また、フライパン外側をステンレスとした上、フランパンの底も厚くして熱伝導率もより高めた。「"プロ志向"でこだわった料理を作られる男性にも訴求したい」(同)としており、価格帯は2万円超程度を想定し、百貨店や専門店などに向けて卸していきたい考えだ。

 「セラフィットライト」「セラフットモンブラン」とも価格は今回の展示会での来場者である小売店担当者などの反応などを考慮した上で決定する意向。また、販売時期についても来場者の反応などを見つつ「今期中の発売に向けて準備している」(同)とする。

817.jpg 同展示会では「セラフィット」のほか、同社が販売中の真空パックマシン「ピタント」(写真㊦)とノンオイルフライヤー「カラーラ」(写真㊤)も展示。両商品はこれまで自社通販でのみ販売してきたが、今後は卸販売も解禁、拡販を強化していく。両商品とも新機能を追加したり、省サイズ化したりして、自社通販で高い販売実績を上げて来ており、卸販売の開始でさらなる拡販を狙う。

 「セラフィット」シリーズや「ピタント」「カラーラ」のほか、売れ筋のワンプッシュミキサー「マジックブレット」シリーズやフードプロセッサー「ニンジャ」シリーズなど今回の展示会で展示したOLMが展開中のキッチン関連商品について今夏から順次、パッケージをそれぞれの商品の「キービジュアル」をメーンとしたものに一新するリブランディングも行う。当該キービジュアルはパッケージのほか、インフォマーシャルやテレビCM、ウェブサイト、パンフレットなどにも使用する。「当社のオムニチャネル戦略の一環。お客様がどのタッチパネルで商品を知って頂いても同じイメージを持ってもらうため」(同)という。

086.jpg これにより、同社が近年、注力している自社ブランド「ショップジャパン」の認知向上策の効果をより高めて「当社の商品を手に取って頂いたお客様に(リブランディングにより)『ショップジャパンにはこんな商品もあるんだ』とさらに別の商品にも興味を持って頂けるようにしたい」(同)という。このため、各商品が統一感を持って展示できる店頭用POPも新たに設けた。「並べると『ショップジャパン』の商品として統一感もあり、また、店頭も華やかになり、お客様の目も引きやすくなる。このパッケージのまま、提供することもまた、店舗のスペースや客層などによって柔軟に変えることもできる」(同)という。

 OLMでは今後、展開予定の廉価版など新ラインを加えた「セラフィット」シリーズを軸に、キッチン用品の卸販売先の小売店舗数を増やしていきたい考えで「期末までには(現状の)2倍くらいままで広げたい」(同)とする。また、「セラフィット」の導入先店舗へリブランディングを進める「マジックブレット」や「ピタント」「カラーラ」などの他の商品の取り扱いも促していくことで、キッチン用品全体の売上拡大を図っていきたい考えだ。

ファンケル化粧品  新ブランドで100億めざす、手薄な60代女性の獲得本格化

 8-1.jpgファンケル化粧品がサブブランド戦略に乗り出す。自社の顧客構成で手薄だった60代以降のマチュア世代向けの新ブランドを開発。無添加化粧品の強みを活かしつつ、従来の枠組みにとらわれない商品設計でこれら層の開拓を強化する。6月29日行われた新ブランド発表会で山岡社長は、100億円規模のブランドに育てることを宣言した。

Continue reading

「ヤフーショッピング」 "役務"の取り扱い解禁

ヤフー.png 「レンタルや家事代行、リフォームも"ヤフーショッピング"でどうぞ」。ヤフーは7月中旬から、運営する仮想モール「ヤフーショッピング」で役務サービスの取り扱いを解禁する。

 これまでは物販のみで原則、役務は取扱対象外だった。解禁後、出店者は衣料品やゴルフ用品などのレンタルサービス、家事代行などの訪問サービス、トイレやキッチンなどのリフォーム、エステなどのサービス券などの販売が可能になる。すでに役務展開を行う競合モールは多いが、「ヤフーショッピング」は出店料無料を強みに出店を呼びかけ、外部の仮想モールへは初出店となるグルーポン・ジャパンなど有力事業者も複数、出店する意向。また、すでに物販で出店中の事業者にとっても役務解禁で本商品購入前の"お試し"に商品のレンタルを展開できたり、設置工事付きでエアコンを販売できるようになり、売上拡大にもつながる可能性がありそうだ。

「ヤフーショッピング」は7月中旬からの"役務サービス"の取り扱い開始に伴い、6月28日から出店者(出店希望者)を対象に商材登録受付を開始した。なお、対象となるのは「プロフェッショナル出店」での出店者のみで「ライト出店」で出店する個人事業者や個人は対象外。これまでもクリーニングサービスや印刷サービスのほか、ETCやカーナビの取り付けなど一部の役務サービスを認めていたが、本格展開は初めてとなる。

8-1.jpgのサムネール画像 取り扱いを解禁する役務サービスは着物やウエディングドレス、ゴルフクラブのほか、倉庫スペースや会議室などの「レンタル」のほか、家電の取り付け工事や害虫駆除、家事代行などの「訪問サービス」、ふすまや障子の張り替えやトイレ・キッチンなど住宅設備の工事を伴う販売などの「リフォーム」、レジャー施設やレストランのお試しクーポンやエステティックサロンやペットのワクチン接種などのチケットなどの「サービスクーポン」など。なお、SIMカードやスマートフォン、サーバー、車・バイク、住宅別荘などの取り扱いは不可となる。また、現時点では長期間かつ高額な「特定継続的役務」は対象外としている。

 レンタルは簡単な手続きで実施可能だが、訪問サービスおよびリフォーム、サービスクーポンの取扱希望店舗はヤフー側と個別契約を結ぶ必要がある。これら役務は販売額が高く、特に信頼性や安全性の担保が必須となることから、「必要な免許や許認可の有無、事業内容、取引状況などを確認するなどしっかりと審査する」(同社ショッピングカンパニー・庄司正弘スタートアップ営業部長)とし、物販の出店時よりも慎重に審査するという。なお、出店者のポイント原資負担は物販と同じく2・5%となる。

 競合の仮想モールではすでに役務サービスの取り扱いを始めているところも多いが、「ヤフーショッピング」は出店料を徴収しないモデルであることや、販売ページのカスタマイズの自由度が高いことなどもあり、家事代行のCaSyやグリーの子会社でリフォームEC専業のセカイエ、クーポンサイト運営のグル―ポン・ジャパン、エステティックサロンを運営するTBCグループ、浄水器のレンタルなどを行う三菱レイヨン・クリンスイなど外部の仮想モールへは初出店(役務のみの場合も含む)の有力な役務提供事業者も複数、出店することを明らかにしている。ただ、個別契約締結の必要があるため、7月中旬の解禁時から提供を始めるかどうかは未定。7月中旬の"解禁時"から役務サービスを販売する事業者は新規出店の約45店舗を含む85店舗程度となる見通し。

 役務サービス解禁はすでに物販で「ヤフーショッピング」に出店中の事業者にとっても、売上増につながる可能性もあるよう。例えば、洋服や最新家電、スーツケースについて1週間など期間限定でレンタルサービスを行い、本購入を促すきっかけ作りとしても活用したり、これまでできなかったタイヤやカーパーツなどの車用品やエアコンやテレビなどの販売時に取り付けや設置のための作業サービスを付けて販売することも可能になるようだ。

 「ヤフーショッピング」は役務サービスの取扱開始後、「ヤフーショッピング」のトップページ上の商品カテゴリの「レンタル、各種サービス」という新設カテゴリを設置したり、ヤフーの検索サービス経由で集客を図る考え。

 ヤフーでは役務サービスの取扱解禁で「ヤフーショッピング」の流通総額の拡大を狙う。「これまではECの中でもまず物販系分野を優先して強化してきたが、EC市場全体に占めるサービス(役務)分野も物販に次に大きな有望市場であり、ここを伸ばしていきたい」(庄司部長)とし、出店料を徴収しないビジネスモデルで有力役務提供事業者などを取り込み、流通総額拡大を図っていく考え。

白鳩 若年層向け「リサマリ」とコラボで20~30代の新規開拓狙う

081.jpg 白鳩は6月13日、若年層向け下着ブランド「Risa Magli(リサマリ)」と初めてのコラボ商品を発売した。リサマリの人気デザインをベースに、白鳩における同ブランドの販売実績や顧客の声を参考にして開発。上品なデザインで、20~30代の女性の獲得を目指す。

 発売したのは「Risa Magli×SHIROHATO ブラ&ショーツ」。コンセプトは"大人可愛い"で、ラメ糸を使った華やかな花の刺繍のレースに、透け感のあるチュールレースを重ねた上品なデザインとした。中央にはサテンリボンを付け、光沢感を持たせた。

 「リサマリ」は下着の製造企画を行うケーズウェイが展開するブランドで、現代的で可愛らしさと女性らしさを表現したもの。白鳩は09年から取引しており、今回初のコラボレーション企画となった。

 デザインは「リサマリ」の人気デザインをベースに女性らしい世界感を取り入れて、白鳩で「リサマリ」を購入した顧客の声からわかった着け心地やシルエットなどのニーズを分析して開発した。

 ラインアップは「3分の4カップブラジャー」と「ノーマルショーツ」、「フレアショーツ」の3アイテム。ブラジャーはカップサイズはB~Fで、税抜価格は3200~3500円。ショーツは同1800円と2500円となる。カラーはブラックとクリーム、パープルを展開する。

 ターゲットは20~30代の女性。白鳩の通販サイトと、楽天やアマゾンなどの仮想モール出店店舗で取り扱う。「リサマリ」ファンを新規客として開拓するほか、既存客における購買増加を目指す。


< 4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14

全ての記事一覧

Home > 商品政策 Archive

Amazon出品サービス
Search
Feeds

△ ページtopへ