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商品政策 Archive

「ヤフーショッピング」 "役務"の取り扱い解禁

ヤフー.png 「レンタルや家事代行、リフォームも"ヤフーショッピング"でどうぞ」。ヤフーは7月中旬から、運営する仮想モール「ヤフーショッピング」で役務サービスの取り扱いを解禁する。

 これまでは物販のみで原則、役務は取扱対象外だった。解禁後、出店者は衣料品やゴルフ用品などのレンタルサービス、家事代行などの訪問サービス、トイレやキッチンなどのリフォーム、エステなどのサービス券などの販売が可能になる。すでに役務展開を行う競合モールは多いが、「ヤフーショッピング」は出店料無料を強みに出店を呼びかけ、外部の仮想モールへは初出店となるグルーポン・ジャパンなど有力事業者も複数、出店する意向。また、すでに物販で出店中の事業者にとっても役務解禁で本商品購入前の"お試し"に商品のレンタルを展開できたり、設置工事付きでエアコンを販売できるようになり、売上拡大にもつながる可能性がありそうだ。

「ヤフーショッピング」は7月中旬からの"役務サービス"の取り扱い開始に伴い、6月28日から出店者(出店希望者)を対象に商材登録受付を開始した。なお、対象となるのは「プロフェッショナル出店」での出店者のみで「ライト出店」で出店する個人事業者や個人は対象外。これまでもクリーニングサービスや印刷サービスのほか、ETCやカーナビの取り付けなど一部の役務サービスを認めていたが、本格展開は初めてとなる。

8-1.jpgのサムネール画像 取り扱いを解禁する役務サービスは着物やウエディングドレス、ゴルフクラブのほか、倉庫スペースや会議室などの「レンタル」のほか、家電の取り付け工事や害虫駆除、家事代行などの「訪問サービス」、ふすまや障子の張り替えやトイレ・キッチンなど住宅設備の工事を伴う販売などの「リフォーム」、レジャー施設やレストランのお試しクーポンやエステティックサロンやペットのワクチン接種などのチケットなどの「サービスクーポン」など。なお、SIMカードやスマートフォン、サーバー、車・バイク、住宅別荘などの取り扱いは不可となる。また、現時点では長期間かつ高額な「特定継続的役務」は対象外としている。

 レンタルは簡単な手続きで実施可能だが、訪問サービスおよびリフォーム、サービスクーポンの取扱希望店舗はヤフー側と個別契約を結ぶ必要がある。これら役務は販売額が高く、特に信頼性や安全性の担保が必須となることから、「必要な免許や許認可の有無、事業内容、取引状況などを確認するなどしっかりと審査する」(同社ショッピングカンパニー・庄司正弘スタートアップ営業部長)とし、物販の出店時よりも慎重に審査するという。なお、出店者のポイント原資負担は物販と同じく2・5%となる。

 競合の仮想モールではすでに役務サービスの取り扱いを始めているところも多いが、「ヤフーショッピング」は出店料を徴収しないモデルであることや、販売ページのカスタマイズの自由度が高いことなどもあり、家事代行のCaSyやグリーの子会社でリフォームEC専業のセカイエ、クーポンサイト運営のグル―ポン・ジャパン、エステティックサロンを運営するTBCグループ、浄水器のレンタルなどを行う三菱レイヨン・クリンスイなど外部の仮想モールへは初出店(役務のみの場合も含む)の有力な役務提供事業者も複数、出店することを明らかにしている。ただ、個別契約締結の必要があるため、7月中旬の解禁時から提供を始めるかどうかは未定。7月中旬の"解禁時"から役務サービスを販売する事業者は新規出店の約45店舗を含む85店舗程度となる見通し。

 役務サービス解禁はすでに物販で「ヤフーショッピング」に出店中の事業者にとっても、売上増につながる可能性もあるよう。例えば、洋服や最新家電、スーツケースについて1週間など期間限定でレンタルサービスを行い、本購入を促すきっかけ作りとしても活用したり、これまでできなかったタイヤやカーパーツなどの車用品やエアコンやテレビなどの販売時に取り付けや設置のための作業サービスを付けて販売することも可能になるようだ。

 「ヤフーショッピング」は役務サービスの取扱開始後、「ヤフーショッピング」のトップページ上の商品カテゴリの「レンタル、各種サービス」という新設カテゴリを設置したり、ヤフーの検索サービス経由で集客を図る考え。

 ヤフーでは役務サービスの取扱解禁で「ヤフーショッピング」の流通総額の拡大を狙う。「これまではECの中でもまず物販系分野を優先して強化してきたが、EC市場全体に占めるサービス(役務)分野も物販に次に大きな有望市場であり、ここを伸ばしていきたい」(庄司部長)とし、出店料を徴収しないビジネスモデルで有力役務提供事業者などを取り込み、流通総額拡大を図っていく考え。

白鳩 若年層向け「リサマリ」とコラボで20~30代の新規開拓狙う

081.jpg 白鳩は6月13日、若年層向け下着ブランド「Risa Magli(リサマリ)」と初めてのコラボ商品を発売した。リサマリの人気デザインをベースに、白鳩における同ブランドの販売実績や顧客の声を参考にして開発。上品なデザインで、20~30代の女性の獲得を目指す。

 発売したのは「Risa Magli×SHIROHATO ブラ&ショーツ」。コンセプトは"大人可愛い"で、ラメ糸を使った華やかな花の刺繍のレースに、透け感のあるチュールレースを重ねた上品なデザインとした。中央にはサテンリボンを付け、光沢感を持たせた。

 「リサマリ」は下着の製造企画を行うケーズウェイが展開するブランドで、現代的で可愛らしさと女性らしさを表現したもの。白鳩は09年から取引しており、今回初のコラボレーション企画となった。

 デザインは「リサマリ」の人気デザインをベースに女性らしい世界感を取り入れて、白鳩で「リサマリ」を購入した顧客の声からわかった着け心地やシルエットなどのニーズを分析して開発した。

 ラインアップは「3分の4カップブラジャー」と「ノーマルショーツ」、「フレアショーツ」の3アイテム。ブラジャーはカップサイズはB~Fで、税抜価格は3200~3500円。ショーツは同1800円と2500円となる。カラーはブラックとクリーム、パープルを展開する。

 ターゲットは20~30代の女性。白鳩の通販サイトと、楽天やアマゾンなどの仮想モール出店店舗で取り扱う。「リサマリ」ファンを新規客として開拓するほか、既存客における購買増加を目指す。


日本テレビ  人気店のラーメンをTV通販、試作重ねて店の味を再現

8-1.jpg 「連日大行列のミシュラン1ツ星ラーメン、通販で買えます」──。日本テレビ放送網は世界で初めてラーメンで"ミシュランの星"を獲得した人気ラーメン店「Japanese Soba Noodles蔦(つた)」と組んで、同店の味を再現した冷凍ラーメンのテレビ通販を始める。日テレの通販だけの限定商品として6月25日放送の通販特番で紹介、発売する。今後はレギュラーの通販枠でも販売していく考え。売れ行きなどを見ながら、シリーズ化も視野に入れているようだ。

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オルビスの「ルシェルシェ」、"世界観"で売る、「オルビス」の「制約」捉われず企画

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通販化粧品ブランドは自らに課すコンセプトの鋭い切り口が訴求力を生む。一方でその制約ゆえに、ブランドの広がりには限界もある。オルビスは2006年、「ORBIS(オルビス)」とは別にサブブランドを立ち上げた。「機能・悩み訴求」に寄りがちな通販ブランドとは一線を画し、「世界観」で顧客にアプローチする。

 ブランドは「Rechercher(ルシェルシェ)」。06年に「オルビスラボ」の名称で立ち上げ、昨年10月、大幅にリニューアルした。前期(15年12月期)の売り上げは約10億円に達している。

 「オルビス」の顧客は、オイルカットや無香料などのコンセプトに共感して商品を買う。ただ、ボディケア、ヘアケアなどすべての商品で同じコンセプトを求める顧客は少ないのが現実。実際、顧客の消費行動をみると、多くの会社で複数のブランドを使い分けていることはよくある。そうであれば、オイルカットなど厳しい制約に捉われないサブブランドを立ち上げ、同じオルビスから選んでもらう、というのが狙いだ。

 実験的要素も強い。「オイルカット」の一言でコンセプトが伝わる「オルビス」のような分かりやすさはなく、嗜好性が強い。11年、"癒し"をキーワードに立ち上げた「ルシェルシェ」は、ピンクを基調にしたガーリー感の強い商品が中心だった。想定と異なる50代女性の支持を集めたが、より感度が高く、30~40代の働く女性に焦点をあてたブランドにするため、昨年10月に誕生したのが新生「ルシェルシェ」になる。

 新ブランドは、アフリカに植生するバオバブや、サボテンから抽出した保湿成分など、自然の力をイメージさせる"エナジー系素材"を積極的に配合。通販では、「オールインワンゲル」など商品の機能や悩み解決のアプローチが訴求力を生むが、「ルシェルシェ」はブランドコンセプトや世界観への共感が購入の動機となることをめざす。

 通販カタログでも誌面では紹介せず、リーフレットを同封。広告も商品スペックや文字の大きさなど訴求力を意識する通販の定石ではなく、写真とテキストのみで必要以上に語らず世界観を演出する。

 「ルシェルシェ」の展開には対顧客とは異なる側面もある。展開するプロジェクトチームは、顧客対応や物流、商品開発など各部署の兼任者12人で組織。商品企画からコミュニケーションツールの制作まで一貫して行う。商品開発やプロモーション、販売チャネルなどの機能別組織で陥りがちな思考の分断を防ぎ、ブランドマネージャー制に近い環境をつくることで人材育成にも活かしている。
 かつてオルビスはラゼルという会社を立ち上げ敏感肌向けスキンケアを展開。一からのブランド育成を図ったが売上高は数億円規模に留まり、苦戦した過去がある。その教訓を活かし「ルシェルシェ」は既存インフラを使いつつ展開。今のところ購入の大半は既存客だが、最近ではLINEへの広告出稿など新規獲得のテストを始めるなど軌道に乗り始めている。

 一方の「オルビス」は、商品の機能性など分かりやすい価値だけでなく、より情緒的な価値を重視。「ライフスタイルブランド」への進化を目指している。目指すところは「ルシェルシェ」同様にブランドが持つ世界観での結びつき。新生「ルシェルシェ」の成否は、オルビスの今度を占うものでもある。

ティーライフ 茶と麹配合したサプリで「腸内環境」市場狙う

081.jpg ティーライフは6月上旬、お茶と米麹(こうじ)、乳酸菌を組み合わせた健康食品を発売する。まずは既存顧客向けに配布し、9月からはプロモーションを行うなど本格的に販売を開始。同商品を戦略商品と位置付け、健康茶に次ぐ柱にしたい考えだ。

 商品名は「チョウ活宣言・活性フローラ」(=画像、価格は税込4980円)。同社ではこれまで、既存顧客向けのアップセルやクロスセルを目的としたサプリメントは販売してきたが、新商品は近年、腸内環境関連商品の市場が広がっていることを受けて開発したもので、新規客取り組みを図る戦略商品と位置付け拡販する。

 新商品は、腸内の存在する細菌の生態系「腸内フローラ」に着目したもの。麹を肥料に栽培した茶葉と、焼酎作りに使われる「黒麹」を配合。さらに、体内乳酸菌に合致する5種類の乳酸菌も入れた。鹿児島の老舗種麹(醸造食品の製造に使う麹を作る際に加えるもの)屋の3代目で、微生物学者の山元正博博士に、エビデンス面での協力を得て開発した商品という。

 まずは既存顧客向けに配布し、9月からは新規客取り組みに向けて本格販売を開始する。折込チラシや新聞広告、アフィリエイトなどを活用。また、テレビの情報番組と連動した企画も予定している。他社の腸内環境関連の健康食品よりも高価格帯となるが、お茶と麹菌の良さを組み合わせた商品としてアピールしていく。

 50~60代の経済的に余裕がある層がターゲット。初年度売上高は最低1億円、3年後には年間売上高10億円まで引き上げたい考えだ。コールセンターを活用し、新規からの定期顧客引き上げ率を高めることで売り上げ増を図る。同社の主力商品である健康茶「プーアール茶」と「メタボメ茶」に並ぶ売上規模としていく。

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