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商品政策 Archive

アートネイチャー 青汁の通販開始、中高年層に訴求

081.jpgヘアコンサルティング事業などを手がけるアートネイチャーは健康食品の通販事業を強化する。1月23日には約5年ぶりの新ラインアップとして、特定保険用食品の粉末青汁を自社通販サイト「アートネイチャー・オンライン」で発売した。ウイッグ関連商品を中心に高い認知度を誇る中高年者層向けに販売していく。

 発売した「明日葉で作ったおいしい青汁」(画像)は血中コレステロールの低下や野菜不足の解消を訴求ポイントに開発しており、ターゲット層は健康に関心が高い40、50代が中心。元々、ウイッグや育毛剤などを同サイトで購入している世代と重なるため、既存顧客のついで買いの需要も期待できるという。

 成分にはカニ由来のキトサンに加え、一般的な青汁でよく使われているケールに代わり、農薬不使用で栽培した「明日葉」を採用。そのほかにも青臭さを抑えるために抹茶成分や加工黒糖などを配合した。同社は「数多くの商品が市場に出ている。他社ではあまり見られない青汁でのトクホ取得と無農薬をひとつのキーワードにしている」(広報部)とする。

 自社通販サイトでは商品ページに「青汁生姜はちみつ湯」といった青汁レシピも掲載。粉末タイプであることから料理や菓子にも活用することを勧めている。10日分目安の内容量は90グラム(3グラム×30袋)で、税込価格は2625円。初回購入者限定で「青汁シェーカー」をプレゼントしている。定期購入も通常価格の10%割引で受け付けており、毎月3箱の購入で送料無料となる。

 同社はウイッグ関連商品を中心に扱っているが「髪も健康のバロメーターと言われるように、できるだけ体の健康に関わる商品の取り扱いを増やしていきたかった」(広報部)と、健食通販強化の経緯を説明。過去にも医薬品メーカーのカイゲン(本社・大阪市中央区、岩塚英文社長)と共同開発して、昆布成分を配合したサプリメント「King of Konbu―昆布の王様―」(税込1万2600円)を通販サイトなどで発売している。

 今回の青汁商品の取り扱いについては、青汁が通販市場での人気商材であることや昨年6月に開設した自社通販サイトの整備が進み、アイテム数の増加に対応できる土壌ができてきたからだという。

 現在のところ他の商品と同様に、テレビ通販や新聞広告の活用なども視野には入れているが詳細は決まっていない。同社は「この商品単体で売り上げ目標などを立てているわけではない。まずは当社が健康食品を取り扱っているという認知を広げていきたい」(同社)とした。

ディノス、復興支援付き照明を販売――購入ごとに1500円をNGOに寄付

 「買い物で復興支援を」。ディノスでは、購入すると1500円が東日本大震災の復興支援活動を行なっているNGO団体に寄付されるという"復興支援付き商品"の販売を行なっている。

LEDICEXARM-1 (2).jpg 当該商品はディノスで以前から販売され、人気商品となっている照明器具「レディック エグザーム モノMN―100」(画像㊤)。この商品は通常、5色展開だが、「復興支援付き商品」はホワイトのみで、本体部分には「日の丸」をバックに「かんばろう日本。」と書かれた独自デザインのシール(画像㊦)を貼っている。

 「復興支援付き商品」の購入者は通常商品と同じ価格である税込1万500円を支払うが、"復興支援付き"の場合は、本来、ディノスと製造元のスワン電器に入るはずの儲けから1500円を捻出し、東日本大震災の復興支援活動などに取り組む国際環境NGOの「FoE Japan」に寄付する仕組みだ。

 復興支援付き商品として「レディック エグザーム モノMN―100」を選んだ理由については「何か復興支援ができないか。LEDICEXARM-3.jpg (1).jpg今、仕事を通してできる復興支援は何かを考え、アイテムは節電対策にも直結するLEDライトを思いついた」(同社リビング本部家具・収納部の樋口泉チーフ)とし、スワン電器に趣旨を説明し賛同を得たという。

 寄付付き照明器具はネット限定で昨年12月12日から販売を開始。告知もネット上のみで通販サイト内の当該商品ページと、東日本大震災の被災地を支援する様々なディノスの活動を紹介する特別ページ内でのみだが、もともと「レディック エグザーム モノMN―100」が人気商品だったこともあってか、「具体的な数字は公表していないが、反応はあり、そこそこの販売個数は出ている」(同社)としている。

 ディノスでは社会貢献活動の一環として、これまでも「寄付付きカタログ」など買い物を通じてのチャリティー活動を行なってきており、今回の「復興支援付き商品」の販売もその一環。「活動を続けることによって、社内、社会で復興支援活動が広がっていけば」(樋口チーフ)としており、今後も同様の試みを実施していきたい考えだ。

客単価向上で急成長――大手仮想モール2社の福袋商戦

8men.JPG 楽天は仮想モール「楽天市場」で、1月1日の0時から同月17日までの期間限定で新春特集ページ「福袋&初売りセール2012」を展開した。

 同ページでの福袋特集の成長率は、前年同期比で48%増と大幅に伸長。福袋のネット購入の定着化に加え、今年は消費者がボーナスを支給される12月から福袋を予約販売する出店店舗が拡大したことで、年末の事前予約が増加。特にファッション系や趣味系などの「こだわりジャンル」が好調だったようで、楽天では「景気低迷や震災で暗い年だったので、『ご褒美』として趣味系やおしゃれ系などのこだわり福袋を購入したい思いが表れた」と分析している。

 ファッションジャンル以外の売れ筋は、家電やワイン、ジュエリー・アクセサリー、コスメ、スイーツなど。価格帯では、ファッションやスポーツジャンルは1万円程度、グルメ・雑貨系は5000円前後の福袋に人気が集まった。

 ただ、3万円ラインの高額な福袋も今年は人気だったほか、やや高めのラインも好調だったとし、「ご褒美購入」で例年より予算をかける傾向があったようだ。また、ユーザーの身長や年齢、好みなどをもとに店長がアレンジする「職人福袋」(税込・1万500円)といった変わり種も1カ月待ちとなるなど好評を博したという。

 モール側の販促は、世相を反映した「トレンド福袋」をプッシュする特集を実施。特に「防災グッズ福袋」や「東北応援福袋」など、震災を意識した福袋を紹介した。

 ヤフーも12月13日から1月10日までの期間、迎春特集の専用ページを設置して福袋の販促を実施した。

 同特集経由の福袋の取扱高は、前年同期比で30%増と好調に推移した。顧客一人あたりの購入単価は約7000円で、前年比で約20%増と大幅に伸長。楽天同様、客単価の増加が好調要因となったようだ。また、年々販売開始が早まっているとし、こうした点も成長要因のひとつとみられる。

 売れ筋ジャンルは、例年人気のメンズファッションのほか、スポーツ、コスメ、ダイエット、生活雑貨、日用品など。特に、ファッションの取扱高は前年比で約50%増、スポーツは約150%増と大幅な伸長をみせた。

 従来はファッションが中心だったが、その他のジャンルでも福袋を始めるなど多様化が進行しているのが最近の傾向。中でもゴルフ用品や化粧品、サプリの福袋の数が増えたという。

 また、購入層別の傾向をみると、40代男性客による取扱高が約70%増と急成長したのが特徴だ。さらに、男女ともに50代が約50%増となるなど、「比較的年代の高い購入者が増えた」(ヤフー)としている。

【流行の芽】千趣会 日常のギフトシーン創出、「きもちを伝えるポチテント」

 8-2.JPG日常生活の中で気軽にギフトを楽しみたい。千趣会が頒布会形式で展開する「マンスリークラブ」の2月の新商品として投入する「きもちを伝えるポチテント」(画像)は、そんなニーズにマッチしたギフトツールだ。商品は様々なデザインを施した三角すい型の"ぽち袋"。菓子などを入れて渡すことにより、気軽にギフト気分を味わえるようにした。

 「きもちを伝えるポチテント」は、ジャパンネットデザインとの共催による第2回クリエイティブコンペティション「1000cc」(テーマ・Wonder  gift tool)で審査員特別賞を受賞した長田奈緒さんの作品を商品化したもの。心づけやお年玉を入れるぽち袋とギフトボックスの中間に位置するギフトツールとして展開する。

 デザインは、長田さんと人気クリエイターの計6人でデザインを考案し、旅の土産に使える「World travel シリーズ」のほか、季節の挨拶やおすそ分け向けの「Season's Greetingsシリーズ」、スイートなモチーフの「Happy&Girlyシリーズ」、子供向けの「Boys&Girlsシリーズ」、縁起の良い動物をあしらった「Lucky Animalsシリーズ」、カラフルな花をモチーフにした「Colorful Flowersシリーズ」の6種類を用意。様々な利用シーンへの対応を図った。

 6回お届けのシリーズ商品でポチテント大2枚と小4枚、メッセージカード、シールをセット。毎月1シリーズずつ届ける仕組みで、価格は毎月480円(税込)になる。

 通販各社では、いかに顧客の心に響く商品を開発するかに日々頭を悩ませているはずだが、"売り上げ"を意識すると発想を変えた商品は考えつきづらいもの。柔軟な発想を持つ若手クリエイターの作品を商品化した「きもちを伝えるポチテント」が日常の中での新たなギフトシーンを創出するか、動向が注目される。


【通販ヒット商品最前線】 サン宝石 『ほっぺちゃん』が女子小中学生に大ヒット

 8-1.JPG今、女子小中学生の間でブームとなっているキャラクターがある。「ほっぺちゃん」(画像=同社の通販サイトより)だ。これは小中学生向けに低価格アクセサリーを販売するサン宝石が昨春から本格発売した独自キャラクターで、主力のストラップを中心に通販と店舗、催事をあわせて、累計販売数は優に100万個を超えている模様で同社の業績を支える人気商品に成長している。今や女子小中学生の間で知らないものはないと言われる通販発のキャラクター、「ほっぺちゃん」とは。


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今年もおせちでトラブル、難しさ認識も作業にミス

縁起物のため代替が利かず、品目数が多いため品質管理が難しく、12月31日までに必ず届けなければならないことから"デリケートな商材"とされている「おせち」。2011年に世間を騒がせた「スカスカおせち」に引き続き、2012年も飲食店の運営を行うジー・ネットワークスでネット販売していた約3000件のおせちが年内に届かなかったとして、またもや通販おせちを巡る問題が発生したようだ。ジー・ネットワークスでは1月1日にほとんどの配達を完了したとしているが、対象顧客には全額返金し謝罪するという。今年のおせち商戦は震災を背景に家族との絆を見直す機運が盛り上がり、おせちの通販の流通量は各社で前年比を上回っていた。昨年のスカスカおせち騒動に続く今回の遅配は、盛り上がりを見せているおせち通販に水をさすことになりかねず、懸念される。
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 ジー・ネットワークスはフランチャイズ展開などで洋食や韓国料理などの飲食店210店舗を運営。東証2部に上場しており、教育事業「駅前留学NOVA」や「ITTO個別指導学院」を展開、2011年3月期に約73億円を売り上げている。同社では自社通販サイトや電話受注、社員紹介などでおせちの通販を実施していた。今回のおせちの遅配件数は2万7000件の受注のうち約3000件で発生。「損失金額は現在精査している」(同社)という。

 遅配は作業レーンが故障し修理したため詰め合わせ作業が中断したことに加え、商品写真と異なる場所にセットした作業のミスが発覚したことが原因としている。「突発的な事故が重なった」(同)ため、スケジュールに遅れが出ていたという。事前にトラブルを回避できた可能性を含めて原因を追及し、責任の所在を明確化するほか、再発防止につなげるとしている。

 おせちは取り扱いの難しい商材とされている。象徴的なのは昨年の"スカスカおせち騒動"だ。当時グルーポンに出品していたバードカフェのケースをみると、配送予定日である12月31日になっても商品が届かず、届いても商品の数量や盛り付けなどが事前の説明とは異なっていた。品質管理や作業体制などの事前の準備が不十分だったことが原因のひとつとして指摘されていた。

 ジー・ワークスでも「おせちは詰め合わせの場所や詰め方が決まっているもの」として作業ミスのあったおせちの詰め合わせをやり直しており、おせちの取り扱いの難しさを認識していた。今回の遅配原因の根本に、同社が認識するおせち商品の難しさを、作業を行う現場と共有化されていなかったことにあるのではないだろうか。

 おせち商戦は毎年活発化しており、大手仮想モールで前期比30~60%増で推移したほか、おせち商戦だけで数億円を売り上げる食品通販事業者もいる。しかし頻発する"おせちトラブル"は消費者の不安を広げ、勢いにブレーキをかけてしまいかねない。おせちを扱う通販各社は、改めて品質管理の徹底に努めるべきだ。


イプサ、ソーシャルで話題拡散、目もとの"くま"意識づけ

資生堂子会社のイプサ(本社・東京都港区、堀利理社長)はフェイスブックを起点にした新商品プロモーションが成果を上げつつある。昨年12月、目もとの"くま"のケアを目的にした新商品を発売。これを前にフェイスブック上にくまに対する意識を高めることを目的としたページを立ち上げて話題性を高めてきた。
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 女性が意識する"くま"には2種類ある。目の疲れや寝不足による血行不良が原因の「青くま」と、紫外線や加齢によるくすみ、メラニン沈着でおこる「茶くま」だ。

 新商品「ザタイムリセット アイエッセンス」(20グラム、税込5250円)は、この2種類のくまに対し、専用アプリケーターを使ったマッサージによる血行促進と、美白成分の両面からアプローチするもの。特徴的なのは、まぶたにフィットするよう設計された樹脂製のアプリケーター。くま対策のアイテムは外資系が先行するが、その多くは金属性のアプリケーターを使用している。樹脂製にすることで目もとを冷やさず、効率的に血行が促進できるという。

 ただ、新商品プロモーションには課題も抱えていた。くまの悩みは店頭で顧客が相談しにくく、販売サイドも薬事法上、「くま」という直接的な表現が使えないためだ。「目もとを明るく」といった表現が限界だった。

 いかに"くま"という視点に気づきを与えるか。そこで昨年10月中旬に立ち上げたのが「クマ研究所」だ。

 「クマ研究所」では、動物のクマをモチーフにした「クマ所長」をイメージキャラクターに、"くま"に良いとされるレシピやケアを紹介。さらにこれに先立つ9月末には、民間の調査機関に依頼してくまに関する意識調査を実施。テレビや新聞、雑誌などに取り上げてもらったほか、集英社の発行する女性誌「マキア」とのタイアップ企画で「クマ研究所」の特集記事や、広告出稿を行い、話題性を高めてきた。

 その甲斐あって、当初1000件を目標としたユーザー登録も4000件超(昨年12月時点)に到達。公式ページのユーザー数約700件(同)を大幅に上回り、新規客と接点を得るに至った。

 さらに、店頭での受渡しとウェブ注文を受け付ける新商品サンプルは、ウェブ注文の顧客にDMを配布。本商品の購入特典として「クマ所長」がマッサージの方法などを紹介する非売品DVDをプレゼントすることを告知し、来店を促している。

 イプサにとって、フェイスブックを使った新商品プロモーションは昨年7月、デジタルマーケティング部を発足して以降初めての取り組み。「これまでは発表と同時にマス広告を投下して待てば良かったが、今ではメーカーの一方的な宣伝が難しくなっている」(同社)としており、今後もソーシャルメディアを活用したプロモーションを積極的に展開していく考え。

 特に"くま"は中国をはじめ海外で特に悩み意識が強い部分。海外展開するイプサでは、新商品をメタボライザーなどに続くスター商品に育成していく。


ディノス 学生と共同で商品作り、第一弾は「ランドリーラック」

081.jpgディノスが美術専門学校の学生と共同でデザインした「ランドリーラック」の販売を始める。同社では独自商品開発の一環と「学生の実践的なものづくり経験」の支援など社会貢献を目的に専門学校で家具や雑貨のデザインに関する授業を行なっているが、当該授業を通じ生まれた学生のデザインを元に商品化した。今後は「ソファ」の商品化を企画しているようだ。

  1月5日からカタログ「ディノスリビング2012年間保存版」と同社の通販サイトで販売するランドリーラックは「ガーデンフィールズ ランドリーラック」(画像=税込1万9800円)。同種の商品はシンプルで無機質なものが多いが、同商品はおしゃれなガーデンアイアン調のデザインとしたのが特徴。

 ディノスでは2011年4月から「学校法人専門学校 東洋美術学校」のインダストリアルデザイン科に授業「ディノス・ワークショップ」(週1回90分)を持ち、ディノスの家具・収納部の社員が交代で講師を務め、商品を企画する際のポイントなどを解説、学生たちが実際に商品のデザインを行い、当該デザインについて商品価値という視点から講評するという講義を行なっている。

 今回のランドリーラックは当該授業を通じて生まれたもので、デザイン案は受講する同校学生の岩脇沙織さんと前川恭平さんの合作。これをディノスとの共同企画として商品化した。

 学生とのコラボ商品企画の第2弾として、夏の販売に向けて「ソファ」の商品化を検討しているようだ。

ジェイオーディ、PB化粧品を強化

JOD.JPG カタログ通販を手がけるジェイオーディは、自社プライベートブランド(PB)商品の化粧品シリーズ「一花(ひとはな)」(=画像)で本格展開を模索していく。

 同社は今期(2012年6月期)、出荷ベースの売上高は前年並みで推移しているものの、経常利益は若干落としており、前年比約10%減での着地を見込んでいる。
 
 これは震災後、カタログの媒体効率が若干落ちていることが影響しており、とくに化粧品の動きが全般的に鈍いという。

 同社では、同カテゴリーの品ぞろえが高齢者向けに偏り過ぎていると判断。商品構成の再構築に着手することで50代の取り込みを狙う。

 一環として、お茶成分の石けんや柑橘系の育毛剤、シワ隠しクリームなどを展開する自社PB商品「一花」シリーズの販売を軌道に乗せ、カタログの利益改善を図る。

 現状、「一花」シリーズは自社媒体に商品を掲載するなどして展開しているが、早ければ年明けにもアウトバウンドを開始。購入客へのアプローチを強めてリピーターの獲得につなげる。

 当面、アウトバウンド業務は外部委託し、MD面のトライ&エラーを繰り返して収益力の強化を優先するが、将来的には総合通販から切り離して専用媒体を発刊するなど独り立ちできる事業に強化・育成する考え。

 同社の強みのひとつは小回りの良さだ。カタログの発行頻度は高いものの、震災直後は発刊時期を遅らせたり、利益率の低い媒体は部数を減らすなどコスト削減を徹底した結果、前期(11年6月期)は売上高が前年比約3%減の272億円、経常利益も落としたが17億2000万円を確保した。

 景気の停滞期には無理に売り上げを追わず、媒体の精度と効率を重視する構えで、今後も大型投資などリスクの高い戦略はとらず、月次の利益を確保しながら、PB商品の投入など次の収益基盤の強化・育成に努める方針だ。

ドゥクラッセ、服のシルエットを定番化

docrasse.JPG 婦人服通販のDoCLASSE(ドゥクラッセ)は、2012年の春夏シーズンから、人気のシャツアイテムを対象に商品のシルエットを定番化させる取り組みを始める。商品を選びやすくするとともに、フィット感の違いから生じる返品率の低減効果も期待する。

 同社はこれまで、例えば同じ9号(Mサイズ)のシャツでも、アイテムによって着丈や身幅、胸囲など服のシルエットを構成する要素が異なるため、普段は9号を着ている消費者にとってもフィット感はまちまちだった。

 そのため、来春夏シーズンから人気のリネンシャツについてはシルエットを4つのパターン(型紙)に固定。カタログやウェブ上ではサイズ表記に加えて、パターン番号を表記する。

 従来も、アイテムごとに胸囲などの採寸情報は記載しているものの、カタログでは動きのある写真を掲載していることも多く、手元に商品が届いてみないとフィット感が分かりにくいケースもあったため、「ぴったりシルエットの1番」「ゆったりシルエットの4番」などとフィット感を"見える化"することで、カタログ顧客の利便性を高める狙い。

 同社では主要顧客が40~50代女性のため、体型の変化などから若年層に比べて好みのフィット感を持っていると判断。シルエットの定番化によって生産効率の向上や返品の低減にもつながりそうだ。

 まずは春夏で売れ筋のリネンシャツから定番パターンの導入を始め、今後はシャツ類全般に適応させたい考え。

 なお、同社では来春夏シーズンからリネン製品の強化にも乗り出している。フランス産の極細麻糸を使用し、従来以上にリネンに精通した中国の縫製工場を活用するなど、リネン製品の質を重視した商品展開を加速する。

高まる健食の顧客要望㊦ イメージ作りとニーズ対応、単価アップも視野

 顧客の健康ニーズの多様化を受け、すでに基幹商材を確立している有力通販実施企業では、一般的な素材の商品の取り扱い拡大する動きが見られる。その一方で、自社の得意とする素材を使った商品のバリエーションを拡充する方向で顧客ニーズに対応しようとする健食通販実施企業もある。



 グルコサミン単一素材の健食「大正グルコサミン」が好調な大正製薬では10月26日に、新商品として「大正グルコサミン コンドロイチン&コラーゲン」を発売した。

 同社の「大正グルコサミン」は、健食の使用に関する患者の相談が増えているという医師の声を受けて開発したもの。高品質のグルコサミンのみの使用により、医師が飲み合わせの相談などに対応しやすくした。

 これまでの展開では、単一素材とした結果、剤形が小さく飲用しやすいなどの利点から、高齢者層を中心に顧客を獲得。通販事業売り上げの約7割を占める基幹商材となっているが、より効果感が得られる商品を求める顧客の声もあり、「コンドロイチン」などを配合した今回の新商品を投入した。

 グルコサミンは競争の激しい商材で、他社では複数の素材を配合した商品も展開する。効果感を求める顧客が他社商品に乗り換える可能性も考えられ、大正製薬としても、顧客ニーズに対応した商品を投入したわけだ。

 また、今回の新商品でもうひとつ重要なのは、価格戦略。「大正グルコサミン」のヒットの背景には、税込2000円台という価格が購入を後押ししてきた面がある半面、購入単価の引き上げが課題になっていた。

 この対応策として、すでに5000円台の漢方系の商品も投入しているが、今回のグルコサミンの新商品もついても税込5250円に設定。中価格帯の商品ラインアップを拡充し、購入単価の引き上げにつなげる。

 ハウス食品でも、価格戦略の視点から同様の動きが見られ、既存の主力商品「天然効果活性ウコン」を軸に商品ラインアップを強化。今年5月に「高麗人参エキス」や「イチョウ葉エキス」「大豆イソフラボン」などの成分を加えた新商品4アイテムを投入している。

 同社はこれまで、コンビニなど店販でヒットする健康飲料「ウコンの力」の認知度を活かし、通販でも「活性ウコン」を中心に展開。今回の取り組みでも「ウコン」を軸に据え、商品を拡充した。

 価格設定についても、既存の「活性ウコン」が2000円(税込)なのに対し、今回の新商品は2000円台中盤以降に設定。新規顧客の獲得と同時に、既存の「活性ウコン」購入客のスイッチや併せ買いによる購入単価の引き上げを図る考えのようだ。

 このほかに、菓子メーカーのフレンテ・インターナショナルでは、12月にオーラルケアのニーズに対応したタブレット商品「スーパークリッシュ」をリニューアルし、独自素材・乳酸菌LS1の配合量を1粒当たり1億個増量。同商品の場合、もともと価格が税込6500円であるため価格を据え置きとするが、効果感を求める顧客の声を受けたリニューアルだという。

 各社の健食通販は、柱となる商品の育成など事業基盤づくりの段階と言えるが、自社通販のイメージ確立を図りながら、多様化する顧客の健康ニーズへの対応と購入単価の上昇につなげる構えだ。
(おわり)


【新規参入企業の通販戦略】 ドクターリセラの奥迫哲也社長に聞く

 8-1.jpgドクターリセラという会社のテレビCMを最近よく見かける。この会社、本業はエステティックサロンへの商材卸だが、ここ数年、通販事業を強化している。昨今、化粧品市場の不況から訪販など異業種から通販に参入する企業が少なくない。ただ、訪販では代理店組織との兼ね合いから思い切った展開ができないなど、目立った成果は上がっていないように思える。全国にサロン展開するリセラも同様の悩みを抱えているだろう。エステと通販の融合を目指す、奥迫哲也社長に今後の展望を聞いた。
(聞き手は本紙記者・佐藤真之)


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高まる健食の顧客要望㊤ 多様化進む健康ニーズ、顧客の声で商品を拡充、プラスワン購入も

昨今、健康食品通販実施企業の間で、商品ラインアップ拡充の動きが活発化しつつある。企業ごとに戦略はあるが、その中で聞かれるのは、「健康に対するニーズが多様化している」という声。健食通販実施企業は、それぞれ基幹商材を持つが、さらに顧客ニーズに対応した商品展開を進めることで囲い込みを図るとともに、従来から使用している商品とのプラスオン購入につなげていく考えのようだ。
     ◆
 有力健食通販企業でこの動きがいち早く見られたのは、山田養蜂場。同社では、2008年6月から「グルコサミン」や「コラーゲン」などをミツバチ産品以外の素材を使用した健食「山田養蜂場のサプリメントシリーズ」の販売を開始した。

 既存顧客の要望を受け展開を始めたもので、スタート時に「グルコサミン」「ビルベリー」「野菜クロレラ」「コラーゲン」の4アイテムを発売。顧客の要望が多かった成分を投入したという。

 その後、「DHA+EPA」や「セサミン」「青汁」などを投入している。また、11月18日には、価格を抑えた「レスベラトロール」の新商品を発売。すでに「レスベラトロール」を使った商品を扱っているが、顧客から購入しやすい価格にして欲しいという声があったことに対応したものだ。

 同社が主力とする「ローヤルゼリー」などのミツバチ産品は競争が激しい一方、市場の成熟化も囁かれているおり、新規顧客の獲得も年々難しくなっている。

 このため同社としても、「サプリメントシリーズ」でベースとなる既存顧客のニーズに対応するとともに、新たな客層を取り込む"入り口商品"として期待。これまでの展開では、既存顧客のプラスオン購入や若年層新規顧客の利用で売り上げを伸ばすなど成果を出しているようだ。

 また、「ブルーベリー」や「カシス」、「ルテイン」など目の健康ニーズに対応した商品を主力にしてきたわかさ生活でも、今年9月から「ウコン」や「イソフラボン」「マカ」など多様な素材の健食の展開を始めた。

 第1弾として「イソフラボン」や「ミネラル」「ローヤルゼリー&プロポリス」「マカ」「ウコン」など10アイテム。その後も新商品を投入し、約30アイテムにまで商品ラインアップを拡充している。

 同社によると、自社の顧客は健康に対する意識が高いコアな層が多く、以前から、様々な健康成分に関する問い合わせ、あるいは商品の取り扱いの要望が寄せられていたという。

 今回の商品ラインアップ拡充は、こうした顧客の要望に応えたものだが、さらに健康成分の情報サイト「わかさの秘密」を開設するなど、顧客サービスの面でも強化を図っている。

 健食通販で重要なのは、新規顧客の獲得と同時に、商品をいかに長く利用してもらえるようにするか。そのベースとなるのは、強力な主力商材で顧客を惹きつけることだが、一方では、既存顧客の年齢の上昇とともに健康に対する関心が高まり、ニーズも多様化してくる。

 新規顧客の獲得が難しくなる中、健食通販実施企業が既存顧客の活性化や囲い込みを考える上で、基幹商材に加え、細かな顧客ニーズに対応した商品の展開も重要になりつつあるようだ。

山田養蜂場、価格抑えトライアル獲得、レスベラトロール新商品投入

山田養蜂場(本社・岡山県苫田郡、山田英生社長)は11月18日から、レスベラトロールを使用した健康食品の新商品「メリンジョレスベラトロール」を発売した。同社は今年6月から、「山田養蜂場のレスベラトロール」の販売を行っているが、新商品では成分含有量を抑え、値頃感を打ち出した価格に設定。レスベラトロールのトライアル購入促進や従来商品の購入につなげる。

今年6月14日に発売した「山田養蜂場のレスベラトロール」は、メリンジョ由来のレスベラトロールを使用したもので、価格は税込3500円。1日摂取目安量の2粒で25ミリグラム、ワイン50杯分相当のレスベラトール類が摂取できるという。

 これに対し、今回発売した「メリンジョレスベラトロール」は、31粒入り(約1カ月分)で価格は税込1800円。1日摂取目安量の、レスベラトロール含有量は1粒10ミリグラムになる。

 レスベラトロールについては、今年6月放映されたテレビ情報番組「NHKスペシャル」で健康長寿の可能性が期待される成分として取り上げられたことから注目を集め、健食通販各社で、同成分を使った商品の注文が急増。山田養蜂場でも、「山田養蜂場のレスベラトロール」が好調な売れ行きとなったようだ。

 同社では、レスベラトロールに関心を持つ顧客が増える一方、より購入しやすい価格にしてほしいという要望があったことから、価格を抑えた「メリンジョレスベラトロール」を投入。レスベラトロールに興味を持つ既存顧客のプラスワン購入や新規顧客の利用促進を図るとともに、単価の高い「山田養蜂場のレスベラトロール」への移行につなげる構えだ。

おせちネット販売の現状・その2 〝お試し〟で利用拡大、補償制度や変更対応も

082.jpg前号では仮想モールの「おせち」商戦の現状を取り上げた。今回はネット販売事業者の今年の動向をみてみる。

 オイシックスでは11月17日時点で約7700件の受注を獲得し、受注件数は前年比60%増で推移している。今期は昨年人気だったおせち「高砂」のメニューをリニューアルし、子どもが食べやすい内容に充実させた。「高砂」は定番商品だが、内容の目新しさが奏功し、子どもを持つ家庭のリピート購入が活性化しているという。

 同社のおせち商戦は9月初旬から開始した。特設ページを開設し、10アイテムをラインアップした。このうち新商品は2アイテムで、洋風おせち「綾巴」(税込・12600円)などとなる。価格帯は6000~8万円と幅広く用意している。

 人気おせちは「高砂」(税込・1万5000円)で、昨年と同様に「あじの昆布〆」や「ローストビーフ」、「クリームチーズ」などを詰め合わせたほか、新たなメニューとして「蟹のシャルロット」や「しめじのソテー」「焼プチトマト」などを追加し25品目とした。

 おせち商戦で奏功しているのは、お試しセットの販売。食材通販サイト上で「高砂」などに使用した代表的なメニュー4点を詰め合わせたもので、失敗したくないというユーザーのニーズに対応。アクセス数の多い自社通販サイト上で訴求し、購入者を特設ページへ誘導し購買につなげている。

 また、今年は全額を返金する補償制度に加え、おせちの特設ページで放射能検査の取り組みを紹介した。子どもを持つ母親の不安を払拭し、家族全員で食べられるおせちとして訴求した。

 おせち商戦に先駆けて実施したアンケートでは昨年のおせち購入者の83%が今年も購入すると回答。保存料や合成着色料を使用せず主原料の多くが国産であることや、薄味の味付けで飽きずに食べられる商品力が人気となっているという。



 楽天の「楽天市場」のおせちランキングで首位を走り続けているのが博多久松(本社・福岡県粕屋郡、松田久美子代表取締役)だ。同社では強みの豊富なボリュームに加え、「お試し」や内容変更への対応、年明けまでの顧客対応など顧客視点のネット販売を実践。昨年からはニーズに応えてカタログも発行するなど、リピーターの獲得・継続を重視した戦略を展開している。昨年は用意した3万2000セットが12月上旬に完売。今年はそれを上回る4万セットを用意したが、「すでに2009年の販売総数を越えた」(博多久松)と好調。現在までの販売数は非公表だが、昨年と同時期に完売する見通しだという。 

 同社では2006年以来、毎年8月から予約販売を開始する。今年は食材やボリューム、価格が異なるセットを8種類用意して、楽天やヤフー、ぐるなびの仮想モールで展開している。

 売れ筋は8寸3段重で45品入りの「和洋折衷定番おせち『博多』」(税、送料込・15800円)。一般的な6・5寸重の4段分に相当するというボリュームが特徴。販売数はおせち商品全体の7割を占めているという。

 販売面ではオイシックス同様、「お試し」サービスが強みのひとつ。2007年から開始している試みで、8月から10月末までの期間、海老や伊達巻などの定番品を10種類入れた「おためしおせち」(税込・525円)を提供。今年は2000セットを販売した。「ユーザーに良さを判断してもらうため」(同)始めたもので、注文のキャンセルが減少するなどの効果が出ているという。

 また、キャンセル対応に加えて注文内容の変更にも対応するなど、顧客視点の売り方を意識。要望が多かったため、年明け2日まで営業して不測の事態に対応する体制も整えた。こうした細かいサポートが好調要因となっているようだ。(おわり)
 

おせちネット販売の現状・その1 「お試し」など早期受注が奏功し注文増

8kata.JPG "おせち"のネット販売の予約が好調だ。仮想モールを例に挙げると、現時点での楽天やヤフーなどの売り上げは、それぞれ前年同期比で30~60%増と大幅に伸長。ぐるなびでも2倍の成長を見込むなど各社、急拡大している状況だ。昨年末には「スカスカおせち」問題があったが風評被害などはなく、むしろ震災の影響による「きずな消費」の高まりや、「おせち」のネット購入の定着化などが成長を後押ししているという。2回にわたって「おせち」のネット販売の現状をみていく。

 楽天では、8月から仮想モール「楽天市場」でおせちの予約販売を開始している。10月末時点での売り上げは、昨年の約60%増と大幅に伸長。「お試し」商品の増加や早期予約割引の実施などが奏功しているようだ。

 同社は現在、「おせち&年越し特集」を展開。送料無料商品や早期割引商品、有名店の商品などをアピールしている。

 平均単価は1万5000円~2万円程度。4~5人用の商品が最も人気だが、近年は「1人用」や「子供用」「愛犬用」などユニークなおせちもよく売れているという。

 今年の傾向は「お試し」商品の増加。500円~2000円程度の安価な「おせち」を提供するもので、事前に味見してもらうことで品質をアピールできるメリットがある。「お試し」は2008年ごろからの傾向だが、今年に入って急激に増加。「『スカスカおせち』問題があったので、消費者の不安を払拭する目的で始めた店舗は多いのでは」(同)という。8月から10月上旬までの期間が受注のピークのようだ。

 また、商品レビューの価値が高まっているのも今年の特徴。高単価商材のレビュー価値が高いのは他商品も同様だが、品質へのチェックが厳しくなっているため、特にそうした傾向が強いようだ。

 ヤフーも現在、「ヤフー!ショッピング」内の専用コンテンツで「おせち料理」特集を展開。10月の取扱高は前年同期比30%増と順調に推移している。「10月上旬は2倍、3倍だった」(ヤフー)とし、特に手ごろな価格で豪華な商品や有名シェフの商品などが人気で、早期に受注が集中したようだ。

 今年の傾向として、「ヤフー!ショッピング」でも楽天と同様、1000円台の「お試し」の利用が拡大。提供する店舗数が増加したこともあり、「お試し」の取扱高は「前年同期比で340%増」(同)まで伸長した。

 また、「スイーツおせち」など独特のおせちが増えたことも今年の傾向だという。ユーザーの増加に合わせて選択肢の幅も広げているようだ。

 今後は「年末年始特集」などで販促。年末のニーズを取り込み、成長を維持する構えだ。

 ぐるなびは、仮想モール「ぐるなび食市場」で、今期おせち商戦は前年比2倍を見込んでいる。昨年の「スカスカおせち問題」を受け、おせち販売の店舗数や品ぞろえをサイト上に提示し安心感を醸成。3~4人前の和洋折衷おせちが人気で、過去の人気店舗を中心に早期受注を獲得している。

 同社は8月24日からおせち商戦を開始。11月11日現在で150店舗、492アイテムを扱う。ネット購入に対する安心感を高めるため、出店数や商品数をサイトに掲載。初出店店舗はテストマーケティングと位置付け、確実に販売できる数量のみ取り扱うことにした。

 人気は板前魂の「三段重 和風おせち料理 梅柄重箱『慶(よろこび)』」(税込9980円)や、築地若竹の「おせち料理 『恵比寿』6・5寸三段重箱」(税込9800円)など。いずれも過去の人気店舗で、数千台規模の受注を獲得しているようだ。

 販促はポイントより送料無料が有効で、早期受注のお得感への理解が深まっているとしている。

 11月と12月は限定おせちを販売。また、新コンテンツ「安心安全おせちランキング」を開始。ネット購入への不安を払拭する考えだ。

クーポン系の今年の状況は?

 一方、今年の正月に「スカスカおせち」で世間の注目を集めたグルーポン・ジャパンなど、クーポン系事業者はどう出るのか。グルーポン・ジャパンは、親会社である米グルーポン社が米ナスダック市場に上場したことから、「(上場後の)沈黙期間中のため一切お答えできない」と回答。年末のおせち商戦で「汚名返上」を図るかは不明だ。

 「ポンパレ」を運営するリクルートでは、昨年に続き今年もおせちを扱う予定。すでに数社から販売のオファーを受けているようだ。ただ、「スカスカおせち問題」で周囲の目線が厳しくなっていると判断し、扱いについて審査体制を通常よりも厚くして対応するという。

 商品提供企業の生産計画や稼働状況などを精査し供給できるかを見極めて、問題なければサイトに掲載する。予定では12月からの販売になりそうだ。

 シェアリーでもクーポンサイト「シェアリー」を通じて、著名人が企画した限定おせちを先行発売する予定。同社によると「これまでも食品の通販を行っており、問題なく提供できる」としており、今年のおせち商戦に期待を寄せている。(つづく)

高島屋、石原軍団の炊き出しを商品化――"味の再現"キーワードに通販商材強化

8men.jpg 高島屋のクロスメディア事業部は、「味の再現」をキーワードに食品分野で通販商材の開発を強化する。同社では、昭和40年代に日本橋高島屋の大食堂で人気だったビーフカレーをレトルトパックで商品化したところ、ほかのカレーの7倍を売るヒットとなったことなどから、開発ストーリーが商品価値を高める要素のひとつになると分析。味の再現シリーズを"お家芸"として確立し、MD面で他社との差別化につなげる。

 一環として11月11日、石原プロモーション(石原軍団)の炊き出しメニューを商品化。「石原軍団炊き出しカレー」、「石原軍団炊き出しとん汁」として販売を始めた。

 3月の大震災後、宮城県石巻市で行った石原軍団の炊き出しに、高島屋グループが食材の提供やボランティア派遣などで協力したことから今回のコラボが実現。炊き出しに参加した高島屋の調理スタッフが炊き出しの味を再現し、石原プロの渡哲也さんなどにお墨付きをもらって商品化した。

 定番のカレーは、大きめにカットした野菜と、にんにくやトマトケチャップの隠し味が軍団流という。カレーととん汁は、いずれも5食セットで税込2000円。
 11月11日に通販サイト、同月14日からは通販カタログで販売を開始。売り上げの一部を被災地に寄付する。当面は、通販チャネルで販売するが、店頭でも販売される可能性はあるようだ。

 同社では「震災支援の輪を一過性のものにしないためにも、炊き出しメニューの商品化で復興支援を継続したい」((青木和宏クロスメディア事業部長)としており、第2弾として年明けにも「炊き出しおでん」と「炊き出しぜんざい」を販売する計画という。

 今回、カタログ顧客には、冬号の発送に合わせて4ページ立ての媒体を同封。渡哲也さんと徳重聡さんのメッセージや、石巻での炊き出しのようすを写真などで紹介する。同内容は「高島屋オンラインストア」でも一部を引用して掲載する。

 なお、高島屋では震災の影響で保存食に注目が集まるというマーケット変化に加え、「高島屋大食堂のビーフカレー」のヒットも後押しし、カレーのレトルトパックの売り上げはネット販売やカタログでは前年比5割増し、店頭(日本橋高島屋)の食料品売り場でも同2割増しで推移している。

ボトルウォーター最前線㊦ 「特需」の後の展開は?顧客増加受け通販を開始

 震災を機に需要が高まっているボトルウォーター。水に対して消費者がより敏感になってきているこのタイミングで、新規顧客の開拓に注力する動きが生じている。一方、一度入会した顧客向けに、水と親和性の高い商材を扱って通販を仕掛ける取り組みなども出てきており、一過性の「特需」で終わらせないよう試行錯誤を行っているようだ。



 「クリクラ」を展開するナックでは顧客数と製造量が順調な伸びを示している。6月末時点で契約顧客数は40万軒を超え、前年同期比では10万軒の増加となる。製造量でも、ニーズが高まる7、8月に2カ月連続でガロンボトル(約12キロリットル)製造本数が140万本を突破した。同社の調査によると、この数字は製造量換算で業界最多になるという。

 「震災で消費者の意識が変わってきた」(クリクラ事業本部)と指摘するように、拡大の背景には安全な水への関心が高まったことが影響しているとみている。

 加えて、同社では加盟店を増やしており、直営店と加盟店がともに受け持ちエリアの顧客開拓に注力したことも好調の要因のようだ。

 同社の新規開拓策はドア・ツー・ドアの訪問営業が中心。ガロンボトル1本(約2週間分)を無料サンプルとして提供し、「便利さを体験してもらう」(クリクラ事業本部)。この訪問営業で全体の5~6割にあたる新規を獲得するという。

 同社によると、こうした1軒ずつ地道に訪問して顧客を開拓するやり方はダスキンの加盟店として事業拡大を遂げる中で培った社風でありDNAという。それを加盟店とも共有し、各エリアをケアしてサンプル提供につなげているわけだ。同社ではボトルウォーターが普及しつつあるこの時期に、一気に拡大を遂げる方針だ。



 一方、顧客の増加により通販に着手するケースもある。「クリティア」を手がけるウォーターダイレクトでは順調に顧客を獲得。今年3月末時点で会員数は関東圏を中心に13万世帯だったが、10月20日時点で17~18万軒となっている。

 顧客拡大を受け、同社では9月1日から会員向けに「クリティアプラス」(A4版・8ページ)という季刊の冊子を創刊。ボトルウォーターに同梱して配布し、冊子を通じて通販を開始した。

 通販で取り扱う商品はOEMで開発した「クリティアはちみつ青汁」「クリティアコラーゲン」のほか有機米など合計4アイテムで、見開き2ページを使って訴求している。商材の選定については「水との親和性が高い商品を扱っている」(管理部)とし、今後も健康志向の高い顧客へ向け商品数を拡充していく方針だ。

 また、新たに付加価値を出す施策としてサーバーのカラーバリエーションを増やした。これまでは白一色の展開だったが、10月から黒とピンクを追加投入。同社によると、黒のデザインに人気があり全体では白と黒が半分ずつのシェアで、ピンクが残り1割程度という。来春にはデザイン性を重視した新型サーバーを投入する予定だ。

 震災以後の水を巡る状況について「(ボトルウォーターが)一般家庭にも浸透してきた」(管理部)と指摘する同社だが、この状況を追い風に販促の機会を増やしている。

 同社の顧客の流入経路として圧倒的に多いのがGMSや家電量販店などでのデモ販売だが、その頻度が震災後は倍以上の月に1200回(1日1店舗を1回と計算)になっている。会場となる店舗側にとっても客寄せになるため、デモ販売を打診してくるケースも少なくないという。

 ただ、急激に水需要が高まったとはいえ、こうした状況は一時的な「特需」であることは否めない。そこで気になるのが新規で取り込んだ顧客の"離脱"だが、同社によると全体の離脱率は1%以下ということで、新規だけではさらに低いとしている。会員になると1年間は解約手数料として5250円が発生するという"縛り"があるとはいえ、離脱率は低いと言える。

 背景にはボトルウォーターが「生活に組み込まれるとやめづらい」(管理部)という側面があるようだ。同時に同社では水の味にも自信を持つ。「クリティア」は富士山麓から採水して非加熱でボトル詰めしているのが特徴だが、こうした水の風味も顧客が繰り返し利用する理由の1つとしている。

 皮肉にも震災を契機に注目が高まったボトルウォーターだが、新規獲得にとどまらず既存顧客へのケアや付加価値の提供により、各社ともさらなる拡大を目指している。

(おわり)

コーキーズ  ツイッターで商品名称募集、濃厚な味わいに商品を改良

 8-1.jpgクッキーの販売を行うコーキーズインターナショナルはユーザーの声を活用した商品開発を行っている。10月に発売したチーズのクッキー「エアークッキー サクサクフロマージュ」の商品開発で、ツイッターを活用して商品名称を募集。ユーザーの投稿で分かった課題を商品開発に活かし、クッキーの表面に粉チーズをトッピングした。チーズの濃厚な味わいと、サクサクとした軽い口当たりが特徴となる。

 発売したのは「エアークッキー サクサクフロマージュ」(12枚入り840円)。ホワイトチョコートを使用し、トッピングした粉チーズの濃厚な味わいと、レモンのさわやかな風味を楽しめるとした。生地をホイップしたことで、サクサクと軽い口当たりととろける食感が特徴となる。

 商品にはコラーゲンペプチドを配合したほか、砂糖の吸収を抑えるという素材「L―アラビタ」を使用。焼いたときにホワイトチョコレートがパサつき、食感が落ちるためコラーゲンを配合し粘着感を高めると同時に、20~30代の美容ニーズに対応した。

 発売に先駆け今年春頃に、ツイッターでモニター募集を実施。ツイッターのダイレクトメッセージ機能を活用して商品を発送。商品開発へのユーザー参加を通じて認知度向上を目指した。実際、モニターに約30人が参加。ユーザーからは「チーズクッキー」や「さくほろクッキー」、「粉雪クッキー」などの投稿があったが、「名称にばらつきがあった。一言で表現できる決定打が商品になかった」(佐藤社長)という。この課題に対し、クッキーにナチュラルチーズをトッピングするよう工夫。チーズの濃厚な味わいと北海道らしさを打ち出すことにした。

 立ち上がりは好調で、催事販売での先行発売では完売する売り場もあったという。フォロワーのくちコミ拡大や、催事販売を通じた認知度向上で、ネット販売での受注も好調だとしている。


ユニクロ、機能性ボトムス「暖パン」  14種類に拡充、1500円から

ユニクロ(本社・山口市、柳井正会長兼社長)はこのほど、機能性ボトムス「暖パン」の2011年秋冬モデルを実店舗や自社通販サイトなどで発売した。

 同シリーズはこれまでヒートテックや防風機能を備えたジーンズを展開。今年はストレッチ性を高めて履き心地を改良したほか、1000円値下げし、サイズも増やした。

 また、今年からユニクロ定番素材のフリースをパンツの内側に使用した「ウォームイージーパンツ」もラインアップに追加。カモフラ柄やカーゴタイプ、スカートタイプを取りそろえた。新作を投入したことにより同シリーズ全体で昨年の3倍以上となる14アイテムで展開する。

 税込価格はジーンズが3990円、ウォームイージーパンツが1500~1990円となっている。通販サイトではイメージキャラクター画像とともに、「ヒートテック」や「ウルトラライトダウン」との組み合わせコーディネート事例も掲載し、同社が勧める"防寒三種の神器"として上下合わせてのセット購入を促している。

 10月25日に都内で行われた商品発表会では、TVCMなどのイメージキャラクターを務める元サッカー日本代表の山口素弘さんらが出席した(写真)。
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 山口さんは「フリースを履いているような感じ。やわらかくて暖かい上に軽いので動きやすい」と感想を語った。

市場適正価格は5000円未満

 矢野経済研究所(本社・東京都中野区、水越孝社長)が発表した「今年秋冬の機能性衣料の市場動向」(今年10月に全国の男女800人のネットモニターを対象に実施)によると、発熱・保温・防風といった『あったか機能』を備えた機能性のパンツ、ジーンズ、スカートなどのボトムスを欲しいと思う人の割合は約8割に達していることが分かった。

 購入希望者に聞いた「適正価格」は、トップが「1000円以上~3000円未満」の46・5%で、次いで「3000円以上~5000円未満」の33・6%、「1000円未満」の9・3%、「5000円以上~1万円未満」の8・6%という順番。1000円~5000円未満までで約8割を占める結果となった。

 同研究所によると。2010年の肌着類市場における「機能性インナー」の占有率は約38・8%で推定3億枚。今年については節電の影響で春夏からクールビズ関連商品が業界をけん引。節電が続く今冬も機能性インナーの需要が多く見込まれており、ユニクロ以外にもニッセン、セシール、千趣会といった大手通販企業が機能性ボトムスのラインアップを展開している。

 同研究所は「寒さを感じやすい脚への防寒対策として機能性ボトムスに対するニーズは高い。一方で消費者の希望価格帯についてはややシビアな印象を受ける」(ファッション・スポーツ&リテール事業部)とした。


ボトルウオーター最前線㊤ 高まる安全な水の需要 意識の変化、家庭も企業も

3月に発生した東日本大震災。原発事故で漏れ出した放射性物質の影響から飲食料に対する消費者の意識が変化した。そうした中で一気に需要が高まった商材の1つが「水」だ。首都圏を中心にペットボトルがスーパーやコンビニの棚から姿を消したのは記憶に新しいが、安心・安全な水に対する消費者の関心は高まっている。水が充填されたボトル容器を宅配して専用のサーバーから飲むボトルウォーターについても同様で、震災後は認知度が高まり各社ともに新規顧客が増加しているようだ。そこで主要各社の現状や次の一手を追った。
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アクアクララ(本社・東京都港区、赤津裕次郎社長)では震災直後、電話回線がパンクしたり、ウェブサーバーがダウンするなど問い合わせが殺到。ただ、ボトル容器やサーバーの資材不足、顧客対応や配送でのマンパワーが足りなかったことから販売機会をロスしたようだ。

 ボトル容器は場所を取るため常時それほど多くの在庫を抱えているわけではない。加えて震災直後は大口で注文して備蓄するという動きがユーザーの間で活発化。通常、次の注文があった際に容器を回収するというサイクルのため、空の容器がなかなか回収できないという事態となり、特別に外部の業者を使って回収するという異例の措置をとった。

 結果、3~5月にかけては「ないものづくしの状態」(同社)で、多くの新規を取りこぼした。一見、「特需」の様相を呈していたとはいえ、「騒がれていたほど伸びていない」(同)とし、実際には新規獲得軒数は全体で前年比20%程度の伸びだったようだ。

 資材不足の状況が収束したのは6月。しかし、6月から投入予定だった省エネ効果が高い新型サーバーに製造上の不具合が生じたため、出荷を見合わせたことがさらなる痛手となった(現在は出荷を再開)。6~8月の3カ月は年間を通じて新規客の約7割を獲得する圧倒的な稼ぎ時。そうした夏の一番の需要期で、かつ、節電意識が高まっていたタイミングに新型サーバーの供給がストップしたことは営業面で大打撃となった。

 もっとも、こうしたマイナス要因にも関わらず新規軒数は増加。前期(2011年9月期)の純増数は6万軒程度に上ったということで、宅配水に対する需要の高さを伺わせる。

 ボトルウォーターの認知が広がり一般家庭での利用が増えるなか、オフィスでの需要にも変化が出てきている。

 「ピュアウォーター」を提供するダイオーズ(本社・東京都港区、大久保真一社長)は創業以来、メーンターゲットをB〓Bに定めて営業を展開し、現在は全体の9割がオフィス向けだ。

 同社がボトルウォーター事業を開始したのは2000年。それまではオフィス向けコーヒーサービスを手がけており、配送網などを駆使して水の宅配につなげた。もともとはダスキンのフランチャイズとしてBtoBビジネスをスタートしたことが大きく影響しているようだ。

 ダイオーズの場合は、同業他社と比べてオフィス向けという点に加え、飲料サービスをトータルに提供して差別化につなげている。一般家庭に対しては水だけを取り扱うが、メーンであるオフィスには水のほかコーヒーや給茶機などのラインアップをそろえる。このように水を軸にしながら、様々な商品を同時に提供できるのが強みだ。

 同社によると、オフィス向けのボトルォーターの需要も変化しているようで、かつては水道に浄水器を取り付けるだけだった企業も、安心・安全な水への意識が高まっているという。同社の大久保社長は「健康を守るため、水にお金を出すことに抵抗がなくなってきている」と指摘する。

 また、同社でも原発事故以後は一般家庭向けの需要が増加。特に同社と契約している法人各社の従業員やその知人が申し込むケースが多く、従来の40%増の伸びを示しているという。ただ、同社もリターナブル容器を回収して再利用しているため、震災直後は資材不足に陥りすべての需要には対応できなかったとしている。同社では今後も「ピュアウォーター」を"飲料事業の中核"として拡販を進めていく方針だ。(つづく)



バルミューダ サーキュレーターを投入、低い消費電力で高い送風効率

081.jpg製造・販売した省エネ効果が高く風の質が異なる扇風機「GreenFan2」が通販ルートでもヒットし注目を集めたバルミューダがこのほど、一般家庭やオフィス向けにサーキュレーターを発売した。最小のエネルギーで力強い風を送り出し、室内の空気を循環させて効率的に部屋を暖めるというもの。今年の春夏にかけて大ヒットとなった扇風機に使われていた技術を応用。節電への意識が高まっているこの時期にユーザーメリットを提供する。商品はカタログ通販実施企業やネット販売事業者、量販店などへの卸のほか、自社通販サイトを通じて販売していく。

  新商品は「GreenFan Cirq(グリーンファン・サーキュ)」(写真)。特徴はその省エネ効果だ。サーキュレーターの風量は4段階に調節できるが、使用する消費電力は最弱運転で3ワット、最大でも20ワットとしており、一般的なサーキュレーターに比べて大幅に低い。

 低い消費電力の一方で、送風効率は優れている。「グリーンファンテクノロジー」という独自の二重構造の羽根を採用しており、最大で15メートル先の空気を動かす送風性能を有する。広い場所でも気流を素早く動かすため、1~30畳までの部屋に対応している。

 同社によると、通常、暖房器具を使うと温かい空気は部屋の上に集まってしまうため、エネルギーのロスが多いという。そこで、上部にたまっている暖かい空気をサーキュレーターによって攪拌させることにより、室内上下の温度差を解消。その結果、暖房を弱めても今までより暖かく過ごせるというわけだ。

 価格は税込1万9800円。すでに先行予約販売を開始しており、10月末をメドに順次発送していく。通販関連ではディノスなどの大手カタログ通販実施企業や生協、あるいは「楽天市場」で上位の数店舗などに卸すほか、大手の量販店やインテリアショップ、百貨店などにも供給。また、自社オンラインストで直販も行なう。

 同社では主にエアコンを暖房に使用する顧客に有効とみており、都市部のマンションや広い家などの利用を想定している。冬だけでなく夏場の需要も高いとみており、年間で数万台の販売を目指す方針だ。

 前作では3万4800円という高額の扇風機で大ヒットを飛ばした同社。昨今の省エネ意識の高まりを追い風に、新商品のサーキュレーターにも期待が掛かる。

千趣会、永谷園などとコラボ強化

8men.jpg 千趣会は頒布会形式の「ベルメゾンマンスリークラブ」で、有力メーカーやブランドなどとのコラボ商品の展開を積極化している。昨年投入した永谷園や味の素とのコラボの食品が好調だったことを受け、今年に入り、雑貨や美健関連でも取り組みを推進。昨年4型だったコラボ商品を、24型にまで拡大している。これまでの展開では、商品の話題性などから新規顧客の獲得効果もあるもようで、引き続きコラボ商品の拡充に取り組む構えだ。

 永谷園との取り組みでは、昨年11月に「『冷え知らず』さんの生姜スープ茶漬け」を投入している。頒布会のロングラン商品「スープなしあわせ」を展開する千趣会と、生姜を使った商品や茶漬けを展開する永谷園のノウハウを活かしたもので、働く女性向けに、ご飯にお茶漬けの素を振り掛け、湯を注ぐだけでできる朝食として提案した。

 昨年は、1回お届けの単品商品として展開したが、今年に入り、「『冷え知らず』さんの"よくばり"生姜スープ茶漬け」として、頒布会形式の商品販売を開始。さらに「永谷園の味噌せんべい」のほか、10月の新商品として、おにぎりの素「おとなのおにぎり」を投入するなど商品ラインアップを拡充している。

 また、味の素とのコラボでは、昨年7月に味の素の独自トウガラシ成分「カプシエイト」と水分を吸って膨れるこんにゃく粉を使用した頒布会形式のビスケット「カプケット」を発売。発売後1年間で8万8000個を売り上げるヒット商品となっている。

 今年は、新たな試みとして、10月に「カプシエイト」を増量し、高知県産生しょうがを加えた冬シーズン向け商品のカプケット・しょうがプラス」を発売。単品展開とすることで、頒布会に馴染みのない人でも気軽に購入できるようにした。

 一方、雑貨や美健商材では、"いつもの家事がスポーツなる"をコンセプトとする「カジスポ」シリーズで、今年4月から「巻くだけダイエット」の著者で知られるカイロプロテクター・山本千尋さんとのコラボ商品の展開を開始。すでに4商品を投入しており、10月27日には、「骨盤サポートクッション」発売と「カジスポ」1周年に因んだ山本さんの講演イベントを開催。当日の様子をユーストリームでライブ配信するなど、山本さんの知名度を活かした販促と新規顧客の開拓に取り組む。

 このほかにも今年に入ってから、京都のオリジナルテキスタイルデザイン会社・SOU・SOUと組んで足袋下や手拭などを毎月届ける「おさんぽセット」、百貨店で衣料品や雑貨などを展開するシビラとの連携によるハンカチやポーチのセット、風水師の直居由美里さんとの天然石のブレスレットなどを投入している。

 すでに知られている有力なメーカーやブランドとのコラボ商品は、顧客の関心や期待感が高く、ネットから新規顧客が入ってくる傾向も見られることから、千趣会では、今後もマンスリークラブでコラボ商品の拡充を進めていく考えだ。

日本ランズエンド  天然シルクの肌着で攻勢、日本サイズも導入

 暖かい"天然素材"で冬の節電を。米大手衣料品通販企業の日本法人、日本ランズエンドは天然シルクを使った同社の定番人気肌着「シルクウォームアンダー」の販売を今秋冬から強化する。昨年までタイツなど2アイテムの展開にとどまっていたが、今回からはタートルネックなど新たな商品を追加。また、従来まで「米国サイズ」で展開していたが今回からは日本人の体形に合わせた「ジャパンフィット」での展開を開始。さらに昨年まで販売していなかった男性向け商品の展開も始めた。安価な科学繊維を使った他社商品とは一線を画し、肌に優しく暖かい「天然シルク」で訴求。冬場の節電ニーズの獲得を図っていく考えだ。

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千趣会、吸湿発熱インナーを拡販、綿混素材の「ホットコット」

150万枚の販売目指す

千趣会(本社・大阪市北区、田邉道夫社長)は今秋冬シーズン、吸湿発熱素材を使用したオリジナルインナーの拡販を進める。吸湿発熱などの機能とともに、素材に綿を加え肌触りや着心地を向上させた商品で、2009年に発売。今シーズンから「Hot cott(ホットコット)」のブランドをつけ、アイテム数も大幅に拡充した。10月1日から開始したテレビCMでも商品を告知。すでに吸湿発熱インナーは既に多く出回っているが、肌触りへのこだわりなどで差別化を図り、今シーズンは150万枚の販売を目指す。

ベルメゾン.JPG「ホットコット」シリーズ商品として今シーズン販売する商品は、レディースがタートルネックや腹巻き付きショーツ、レギンスなど7型、メンズがVネックシャツやアンダーパンツなど3型、キッズがタートルプルオーバーやスパッツなど4型。このほかにマタニティ3型を加えた合計17型で、昨年のレディース2型から商品ラインアップを大幅に拡充し、色展開も豊富にした。

 また、価格はレディースおよびメンズが1枚購入で税込990円(キッズは同790円)、2枚購入で1枚当たり同940円(同740円)、3枚以上購入で同890円(同690円)となっており、ファミリーユースで購入しやすい設定にしている。

 現在、市場に出ている発熱・保温インナーは、機能性を重視し、アクリルやポリエステルなど化学繊維を中心に使用した商品が多いが、千趣会は、直接肌に触れるインナーは、肌触りの良さや静電気やムレの解消など着用時の快適さも必要と判断。メーカーと共同でアクリルやレーヨン、ポリウレタンのほか、天然素材の綿45%含有の吸湿発熱素材生地を開発した。

 通常、綿を使用すると生地が厚く、洗うと硬くなるなどの課題があるが、同商品では通常よりも番手が細いアクリアルや綿の糸の使用により、生地を薄くやわらかくすることに成功。性能検査でも、化学繊維100%の生地と比べ、着用後の温度上昇率が高く、温度の下がり方が緩やかで保温性にも優れるという結果が出ているという。

 同生地を使用した商品は09年から販売しているが、購入客にたいするアンケート調査では、綿混素材の肌触りやあたたかさ、価格などの満足度が高く、かがんだ際に背中が見えないように配慮した着丈の長さ、着用時のヒヤッとした感じがないことなども評価された。

 こうした結果を踏まえ、千趣会では「ホットコット」を今秋冬シーズンの重点商品と位置付け。カタログ「暮らす服」で巻末4ページを使い商品コーナーを設けるほか、テレビCMなどの展開を通じ、拡販につなげる。

化粧品各社 エコ容器で環境配慮、購買行動にプラス作用も

081.jpg女性にとって「夢」や「憧れ」の象徴であり、高揚感の源泉となる化粧品。それだけに化粧品各社はこれまで製品の機能だけでなく、その外装に至るまでこだわってきた。だが最近、エコ容器を採用する企業が増えている。一見"トイレタリー?"とも思われがちな容器もあるが、環境への配慮に対する社会全体の機運が高まる中、容器も旧来のような重厚な作りではなく、エコを意識したものが購買行動にもむしろプラスに作用しているよう。企業の社会貢献の度合いへの共感は、製品選択の重要な要素になりつつある。

   「化粧品までお化粧する必要はない」という考えから詰め替え用容器(レフィル)を採用するオルビスは今年9月、「アクアフォース」(写真(上))で「ライフサイクルアセスメント(LCA)調査」を行った。

 聞き慣れない言葉だが、LCA調査とは原料製造過程から調達、製品の製造、廃棄に至るまでのCO2削減効果を測るもの。化粧品包材では、オルビスが初の試みだ。

 このため測定項目も製造現場における(1)工場空調、(2)製造機器本体、(3)不良品廃棄、(4)輸送時のトラック積載量など新たに定め、使用電気量とそこから換算したCO〓排出量を測った。その結果、本商品と比較してレフィルは89%の削減効果があり、アクアフォースの化粧水出荷数(昨年実績)で換算すると杉の木約13万本分の削減効果があると分かった。

 ただ、気になるのはこうした取り組みが顧客の購買行動に影響しているかという部分。オルビスによると、例年実施する顧客調査では93%の顧客がレフィルを認知し、95%の顧客が製品の魅力的特徴に挙げているという。利用状況も売り上げ比率の約7割がレフィル。本商品に比べ約200円安いレフィルは顧客の経済的メリットにもなり、企業側の利益率向上にもつながっている。
0811.jpg 花王の通販専用ブランド「オリエナ」もレフィルを採用する。スキンケアでは珍しいパウチ包装を使うオルビスに対し、花王のこだわりは"最後の一滴"まで余さず使える工夫。顧客にとって化粧品が安くはない嗜好品であると考え、エイジングケアライン「バイタルサプライ」では着実に詰め替えが行えるボトルタイプ(写真(中))を使う。

 レフィルは本商品に比べ500円安く、さらにレフィルを指定して定期コースに入ることでより安く購入できる。リピートに対するハードルを下げる意味でもプラスの効果を生んでいる。現在、約半数の顧客がレフィルを選択。今年8月に発売した育毛剤にも数百円安価なレフィルを用意する。08111.jpgのサムネール画像 ファンケルグループのアテニアでは「クラスAベーシックスキンケア」のジェル・クリーム(写真(下))に本商品より200円安いレフィルを採用。容器の底部に開いた穴から簡単にレフィルを押し出し交換できる。また、化粧水にもエコ容器を使う。

 ファンケルも09年2月、「マイルドクレンジングオイル」リニューアルに合わせて容器の重量を3分の2に削減。容器に使うPET樹脂を年間約45トン削減した。また、大半のメーク製品にレフィルを採用。レフィルにすることで顧客が好みに合わせてメークケースの色を組み替えることができ、好評を得ている。

ピーチ・ジョン、トレンド重視の新ブランド

画像 085.jpg ピーチ・ジョンは11月に発刊する冬号カタログで、新ブランドの販売を開始する。ストリートのトレンドを意識した「ファッションブロガー」をテーマにし、ロックやスイート、ミリタリーの3テイストを展開。それぞれのテイストを組み合わせて全身でコーディネートできるという。定番アイテムが多かった衣料品ブランドとは差別化し、ファッション感度の高い下着購入者へ訴求し、クロスセルを狙う。

 発売するのは「Spice of Pj」。カタログ「pj」の3つ目のオリジナルブランドとなる。アウターやトップス、ボトムス、雑貨、ランジェリーなど約50型をラインアップした。ユニオンジャックを取り入れた「ロック」や、プードルをイメージしてファーやレースを取り入れた「スイート」、モデルカジュアルをテーマとした「ミリタリー」の3テイストを提案した。テイストをまたいだコーディネートが可能。価格帯は1万円前後のものが多く、例えば「フェイクファーボーダーコート」が1万9800円、「ルーズモヘヤロゴトップ」が7800円、「ユニオンジャックバッグ」が1万4800円、「ビジューエンジニアブーティ」が1万1800円となっている。

 商品開発では芯がブレない女性をイメージし「どんな服でも着こなしてくれる、エッジの効いたファッションを好む人に発信したい」(同社)とする。自由にコーディネートを楽しめるように「プチハット」にデザインしたレースは取り外し可能でヘアアレンジに使用できるほか、サンダルのチャームは取り外してアクセサリーとしても使用できるようにした。

 カタログ内ではファッショントレンドを意識したブランドとして立ち上げる。既存ブランドの「PJ」は定番商品として位置付けターゲットを幅広く設定しており、新ブランドとは棲み分けを図る。また、既存ブランドでトレンドを意識した「マイハニービー」とはディティールへのこだわりで差別化を図る考え。

 ピーチ・ジョンではこれまで、デザインと機能性を重視した下着を販売してきた。一方、衣料品は誰でも着用できる定番商品が多かったため、デザインを気に入って下着を購入した顧客の衣料品へのクロスセルの誘発が困難だった。衣料品のSPAが拡大し価格競争が激化していると分析し、デザイン性を高めることで他社との差別化を図る考え。

 カタログ「pj」冬号は11月16日に発刊する予定。新ブランドは11月上旬から通販サイトで先行販売する。9月14日から開催していた展示会での反応は良く、すでに女性誌からの引き合いがあったという。

CJプライムショッピング、なつかしの運動器具「ブルワーカー」を刷新し発売

 週刊漫画誌の裏表紙の広告などでよく見た"なつかしのトレーニング器具"である「ブルワーカー」の最新版が10月から発売される。韓国の有力企業グループであるCJグループ傘下でテレビ通販事業などを行うCJプライムショッピングがこのたびブルワーカーの販売権を取得、テレビ通販などの自社通販展開に加えて、通販事業者や量販店などへの卸販売も行う。
 
 初代のブルワーカーが販売されてから30年。これまでに全世界で1600万本、日本でも150万本を販売してきた実績がある。CJプライムではこれまでの販売実績に伴うトレーニング器具としては抜群の知名度を活かし、旧製品を知る中高年層に訴求していくことに加えて、一新したデザイン性や新しいトレーニング方法などをインフォマーシャルで提案。30~40代の男女など新たな顧客層の開拓も図る。
 
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 10月から販売を始めるのはトレーニング器具「ブルワーカーX7(エックスセブン)」(=写真は同社の通販サイトより)。商品本体のほか、同商品を使ったトレーニング方法を解説するDVDや専用のソフトケースを付けて価格は1万3800円。
 
 従来のブルワーカーをベースに、デザインを一新して軽量コンパクトサイズ(本体重量1・2グラム)とした最新版。「今、持っている6割の力を1回7秒間働かせれば筋肉増強が図れる」という「アイソメトリック原理」と呼ばれる理論に基づいた48種類のトレーニングができ、同商品1本で身体のほとんどの部位を鍛えることができるという。なお、負荷はソフト・ミドル・ハードと3段階の調節ができ、女性や高齢者にも使用しやすい設計とした。
 
 基本的な運動方法は従来品と同様だが、製品下部に腹筋トレーニングパットを付け、当該部に腹筋を押し当てることで、従来品ではできなかった腹筋運動もできるようになった。なお、腹筋トレーニングパットを付けることでスタンド代わりとなり自立するため、持ち運びや収納にも便利だという。
 
 同商品は9月上旬から予約販売の受付を開始。実際の販売は10月中旬以降となる模様。まずはインフォマーシャル映像を制作しテレビ通販で展開。その後、量販店などへの卸販売も始める予定。「商品自体の知名度も高く、訴求点も分かりやすいので『インフォマーシャルらしい派手なインフォマーシャル』が作れる。"懐かしさ"と"新しさ"の両面をうまく出して訴求していきたい」(同社)としている。
 
 CJプライムショッピングは今年1月にCJグループの通販企業、CJオーショッピングと資本提携を結び、CJグループ傘下の通販企業として再スタートを切った。「アブトロニックX2」のような従来からの米直輸入型のエクササイズ運動器具などと並行して、5月からCJルートで韓国で販売実績のある商材の販売もスタート。
 
 第一弾は室内運動用の消音トレーニングボード「エムボード」の自社通販および卸販売を開始。さらに6月からはリピートが見込める化粧品にも着手。韓国でヒットしたフェイスパックおよびアイパッチ「セルデルマ」、7月からはジェルタイプの化粧落としで空気に触れると泡が発生し洗顔やマッサージもできるクレンジング剤「オゼック」などの販売も始めた。
 
 既存商材とCJルート経由で調達した韓国の商材を組み合わせて、自社通販の売り上げ拡大とともに卸販売を強化して全体での業績拡大を図る狙い。

酒・食品卸の国分  各商品が"コンテンツ"、通販への提案積極化

 8-2.jpg缶詰を買回り品から嗜好品へ。大手酒・食品卸の国分は通販・ネット販売事業者に対し、オリジナル缶詰「缶つま」の売り込みを積極化する構えを見せている。同商品は、昨年2月に発売した酒のつまみの缶詰シリーズで、食材の産地などにこだわったのが特徴。すでに一部の通販事業者でも扱っているが、説明商材的な要素や、顧客が"コンテンツ"として楽しめる商品作りが奏功し、知る人ぞ知る商品となりつつあるようだ。

 現在「缶つま」では、「みそカレー味のさんま」「オイルサーディーン」「ムール貝の白ワイン蒸」など24アイテムを展開。系統としては、通常の「缶つま」のほか、国産原材料の使用と品質にこだわった「缶つま☆プレミアム」、味付けなどを洋風にした「缶つまレストラン」があり、価格(税別希望小売価格)は160~800円になる。

 もともと「缶つま」は、価格競争が激しいスーパーなどリアルの缶詰売場から脱却し、国分が得意とする「酒の棚で売ってもらうことを考えて作った商品」(食品統括部オリジナル商品担当・森公一副部長)。通常の缶詰と比較するとやや価格は高いが、その分、原材料の産地、あるいは使用する原材料によって工場を使い分けるなど、素材や製法にこだわり、酒類を引き立てる商品に仕上げた。

 また、商品パッケージについても、「缶詰は中身が見えない」(同)という課題を解消するため、商品の中身の画像を印刷した紙製のケースを付加(一部商品除く)し、原材料の産地も表示。これにより高級感や品質の訴求効果を打ち出し、ギフトでの展開も可能としている。

 一方、販促支援の部分にも力を入れており、販売事業者に商品画像データなどをオープンに提供するほか、「缶つま」を使ったレシピの紹介冊子も作成。顧客が捨てられない販促物とするため、誌面構成や表紙デザインなどにこだわりを持たせた。実際、同商品を扱う通販事業者でも、商品に冊子を同梱するケースもあるなど、通販の販促物としても機能しているようだ。

 さらに国分は、「缶つま」を使ったレシピの投稿サイト「缶つま倶楽部」も運営。これは"顧客が楽しめるコンテンツ"として展開する「缶つま」のコンセプトを反映させたもので、レシピ紹介のメルマガを毎日会員に送信。ネットで「缶つま」を販売する事業者の中には、「ツイッター」で顧客からレシピを募るなど、同サイトを販促の参考にしているところもある。

 国分によると、「缶つま」を扱っている販売事業者は、昨年末の段階で約400社。中心は有店舗小売業だが、7&アイホールディングスグループやイオングループ、酒販店のカクヤスなどでもネット販売を行っており、通販専業系では、ディノスや世界文化社、アマゾンなどが早い段階から同商品を扱っている。

 前期の「缶つま」の卸売上高は約1億5000万円。販売動向としては、「嗜好品にかなり振っているため、顧客も面白がって買っている」(同)状況で、同商品を扱う百貨店では1カ月に3、4ケースを売るところもあるという。今期は卸売上高2億5000万円を目指す考えだ。

 国分は「缶つま」について、ネット販売等とも親和性があると見ており、今後、商品コンセプトを理解してくれる通販・ネット販売事業者へのアプローチを推進。通販・ネット販向けの試みとして、「貴重な原材料を使った数量限定商品も作ってみたい」(同)と意気込みを見せる。

デロンギのエスプレッソマシン  全自動タイプが好調

 8-1.jpgデロンギ・ジャパンの全自動エスプレッソマシンが好調だ。今年5月に小型化した新モデルの発売を開始したが、すぐに品切れ状態となった。9月からは百貨店やコンサート会場などで試飲会を行い、販売につなげる。家電量販店や百貨店のほか、通販でも取り扱う。近年は全自動エスプレッソマシンの売り上げが伸びており、2012年の販売台数は11年の50%増を見込んでいる。

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わかさ生活、ウコンなど数十品展開へ、顧客の要望受け品揃え大幅拡充

わかさ生活(本社・京都市下京区、角谷建耀知社長)は、商品ラインアップの拡充を進めている。顧客から他の成分を使用した健康食品の取り扱いに対する要望が多いことを踏まえたもので、第1弾として、9月1日に「ウコン」や「イソフラボン」「マカ」などの新商品10アイテムを発売。これまで、「ブルーベリー」や「カシス」、「ルテイン」など目の健康ニーズに対応した素材の商品をメーンに展開してきたが、今後も多様な健康素材の商品を投入し、顧客ニーズへの対応を図る。
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9月1日に発売した商品は、「ブルーベリーアイ スポーツタイプ」「Wの酵素」「わかさのイソフラボン」「同ミネラル」「同ローヤルゼリー&プロポリス」「同マカ」「同ハーブ6」「同セントジョーンズワート」「同高麗人参」「同ウコン」。価格は1680~4800円(税込)で、既存商品とほぼ同じ設定にしている。

 同社によると、健康に対する意識が高の高いコアな顧客が多く、同社にも様々な健康成分の問い合わせや商品の取り扱いに関する要望が寄せられていたという。

 今回の商品ラインアップ拡充は、こうした顧客の声を踏まえたもので、まず販売体制が整った10アイテムを発売。この秋冬で数十アイテムの展開を予定しており、全体の取扱商品数も2倍近くになるようだ。

 一方で同社は、9月1日に健康成分の情報サイト「わかさの秘密」を開設。顧客が自分の年代や"若さ"に関する悩みの項目を選ぶと、健康成分の詳しい情報を得られるようにした。もともとは顧客サービスの一環として展開を始めたものだが、今後、拡充を進める商品の情報提供ツールとしても機能しそうだ。


食品通販2社、西日本産野菜の売上2倍、7月度売上高が回復

食品通販2社で7月度の売り上げが回復した。震災後、放射能汚染の影響で食の不安が広がり、売り上げが減少傾向にあったものの、放射能汚染の影響が少ない地域に限定した野菜セットの発売などが寄与。これまで取り扱っていた東日本産に加え、西日本産の野菜の取り扱いを強化したことで、放射能汚染の影響を受けた生産者の支援と、食の不安に対する安全性確保の2つのニーズに対応することができたようだ。
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大地を守る会(本社・千葉市美浜区、藤田和芳社長)は、7月度のネット販売売上高は前年同月比83%増の4800万円と急伸した。新規客が増加したことにより顧客数は同80%増の2万8000人となった。

 大地を守る会では6月から、通販サイト「大地を守るウェブストア」で西日本産の野菜セット「子どもたちへの安心野菜セット」を発売したほか、西日本産の卵を集めた「西から卵」、九州・日本海の魚をピックアップした特集を展開。6月以降、西日本産の食品が売れ筋となり、通常と比べて1・5~2・5倍の売り上げとなっている。

 らでぃっしゅぼーや(本社・東京都港区、緒方大助社長)の7月度売上高は予算どおりに推移。産地を限定した野菜セットの定期購入者数は4000人で、食の不安を理由とした顧客の離脱抑制に貢献した。

 同社では7月から、週刊カタログ内で西日本産と東日本産の野菜を購入時に選べるようにしたほか、別チラシで産地を限定した野菜の販売を開始した。産地限定後の売上高は1・5~2倍に伸長しているという。

 各社ではこれまで、カタログや通販サイトなどの産地表記は「千葉、奈良、ほか」などと表記しており、産地を特定して商品を購入することができなかった。このため、食の不安が広がった原発事故以降は、放射能の影響を受けた地域の商品が届けられることを避けるため、顧客が特定の産地の野菜を選んで購入できるスーパーなどに離脱してしまう傾向にあったようだ。

 これに対し、食品通販2社では西日本産の品揃えの充実を図ることで、東日本産と西日本産の野菜を選んで購入できるよう利便性を向上。震災後に復興支援と食の安全性確保と二極化した消費者の二ーズにも対応することができた。「西日本産の野菜のニーズは圧倒的に高いが、西日本産のものだけを販売するとユーザーの信頼は得られない。だが、従来から販売している東日本産と西日本産の野菜を2つ並べて販売したことで、西日本産と東日本産のそれぞれが好調に売れ、野菜セットが回復した」(らでぃっしゅぼーや)とている。

 また、ソーシャルメディアを通じた情報発信が奏功し、企業への信頼性が向上。大地を守る会ではツイッターやフェイスブックを通じて、放射能自主検査の取り組みや被災地の状況や支援活動などを現地からツイッターで紹介。フォロワーのリツイートが活発化し、情報の拡散で認知度が向上。28000人の新規客獲得につながった。大地を守る会では「フォロワーは震災後4カ月で2000人以上増え、震災前の2倍に増加した」としている。


菊正宗、化粧品事業に参入

8men.JPG 菊正宗酒造が化粧品事業に参入する。店販卸を中心に展開し、自社通販サイトでも販売する。化粧品事業はすでに多くの酒蔵が手掛けており、後発組となる。菊正宗では、日本酒のコメ発酵液や酒粕エキスを配合した低価格帯商品中心の品揃えで他の酒蔵が未着手のドラックストアなど店販ルートを開拓し、独自に顧客との接点を築いていく。

 9月5日から展開するのは、「酒滴女子(しゅてきじょし)」シリーズ。5つの用途(化粧水、美容液、乳液、クリーム、化粧下地)を備えた多機能保湿ジェル「アクアモイスチャージェル」(税込2310円)や角質ケアの「ナチュラルクリアジェル」(同1680円)、ボディクリームやハンド&ネイルジェルクリームなど、スキンケアとボディケアアイテムをラインアップする。ターゲット層は25~30歳代の若年層。いずれも約900円~2300円と低価格帯を中心とした品揃えだ。

 化粧品事業は、新規事業分野の開拓などを担当する「事業開発部」が担当する。事業開発部では、2003年から日本酒の通販事業に着手。自社通販サイトのほか、「楽天市場店」も出店しており、最近では、健康飲料「米のしずく」で専用通販サイト「米のしずくネットショップ」を立ち上げ、単品通販モデルの構築を目指している。

 ただ、化粧品事業については、今のところ専用サイトの立ち上げや新聞広告の出稿は予定していない。バラエティーショップやドラックストアなど店販ルート、ネット販売各社への卸販売を中心に展開するほか、日本酒の通販サイト「菊正宗ネットショップ」で展開し、シリーズで初年度10万個の販売を目指す。日本酒市場で競合する他の酒蔵の多くは化粧品通販を手掛けるが、低価格帯が中心のドラッグストアルートを開拓することで「店頭で気軽に手にとってもらえるような化粧品ブランドに育成」(事業開発部)し、他社と差別化を図っていく。

 将来的には、異なる年齢層に合わせた別ブランドや、通販専用ブランドの展開も検討していく考え。

再春館製薬所 健食事業に着手、"内外美容"でトータル支援へ

 8-1.jpg再春館製薬所がシミ・シワ化粧品分野における長年の研究実績を背景に、トータルエイジングケアによる顧客へのアプローチを始めた。8月1日に「眠りの質」を高めることに着目した美容ドリンクを発売。健康食品の通販事業に参入した。新商品は基幹ブランド「ドモホルンリンクル」との併用により"内外美容"を実現する軸となるもので、再春館製薬所では、健食事業で今期(2012年3月期)に5億円の売り上げを目指す。

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オットージャパン 日本初上陸ブランド販売、70年代のパンツを復刻

082.jpgオットージャパンは7月29日、創業25周年を記念して日本初上陸のフランスのレディースブランド「Karting(カーティング)」の商品を販売する。これまで日本では手に入らなかったアイテムを提案することで、顧客満足度の向上などにつなげる。

 アニバーサリー企画の第一弾として販売するのは同ブランドの「ジュテームコレクション」。

 「カーティング」は1976年に女優のブリジット・バルドーがブランドの顔となり、フレアーパンツを着用したテレビCMが話題となった。

 昨年、当時のフレアーパンツを復刻した限定モデルをはじめとする「ジュテームコレクション」が発表されており、オットーでは70年代のファッションが再び注目されていることを受け、同コレクションのフレアーパンツやトップスなどコーディネートしやすい8アイテムを用意した。

 コレクションのシンボルでもあるフレアーパンツの復刻版「ジャージーフレアーパンツ」は伸びのよいジャージーとフィット感、大人の迫力を添えるワイドなシルエットが特徴で、前股上を約28センチメートルとった(画像)。

 カラーはターコイズブルーやイエロー、レッド、オレンジなど鮮やかな7色展開で、素材はポリエステル100%。S、M、Lの3サイズで税込1万9900円。

 自社通販サイトで販売をスタートしているが、今後、リアル店舗での販売は未定という。

 なお、オットーでは25周年企画の第二弾として80年代を代表する「カステルバジャック」の特別商品の販売を予定している。

花王の「オリエナ」 「詰め替え用」で継続促進、ボトルタイプで〝最後の一滴〟まで

081.jpg 「最後の一滴まで使いきりたい」。安くはない嗜好品である化粧品を使う女性の当然の心理に配慮しつつ、同時に顧客の継続化を促す取り組みとして花王の通販専用ブランド「オリエナ」で開発を進めたのが「詰め替え用ボトル」だ。本商品に比べ価格も抑えることができるため、リピート購入に対するハードルを下げることにも貢献している。今年8月から展開を始めた育毛剤(本紙1328号既報)にも採用し、顧客の継続化を促していく。

  開発のきっかけは、エイジングケアライン「バイタルサプライ」シリーズに採用しているガラス製の容器。顧客から"捨てるのがもったいない"といった声が多く寄せられており、何らかの対応策が必要と感じていた。

  エイジングケアラインの容器デザインは、赤紫色のガラス製容器に薄く唐草模様をあしらったもの。ガラス製で高級感があるため、使い終わった容器を花瓶などに使う顧客もいるよう。とはいえ、継続利用となれば、容器は溜まる一方。"もったいない"という顧客の心理は購買にも影響を与える可能性がある。

 そこで昨年10月に発売したのが化粧水の「詰め替え用ボトル」(130ミリリットル、税別4000円)だ。"詰め替え用"というと、シャンプーや洗剤などで広く普及するパウチタイプのものが一般的だが、化粧品は女性にとって安くはない嗜好品。最後の一滴まで逃さず詰め替えを行えるよう、安定感が良く、着実に詰め替えが行えるボトルタイプ(=写真)を採用した。

  「詰め替え用ボトル」の価格は4000円(税別)。本商品の価格は4500円(同)のため、定期コースによる割引、さらに詰め替え用ボトルを定期便に設定することで、より安く購入することができる。「化粧品には使うことによって感情を満たす側面もある」(同社)との判断から、定期コースには本商品と詰め替え用の2パターンを用意するが、化粧水は約半数の顧客が詰め替え用を選択しており、浸透が進んでいる。花王としても利益率が「やや良くなる」(同社)ため、双方にとってプラスの効果を生んでいるようだ。

 今年8月から展開する「育毛エッセンス」(同3800円)にも3000円台前半の価格で詰め替え用を用意。これによりリピート購入を促していく。さらに今年12月からは店頭のデパートブランド「ソフィーナボーテ」にも採用。通販の発想が生んだ「詰め替え用ボトル」を店頭の顧客囲い込み策にも活かしていく。

イマージュ 有名モデルとコラボ商品、ファン取り込み客層拡大へ

081.jpg イマージュは7月19日、モデルの益若つばささんとのコラボ商品の販売を開始した。今年4月に開設した、益若さん関連商品の通販サイト「つばコレ」で限定販売する。商品は益若さん自身がプロデュースしたもので、益若さんのブログやツイッターなどで宣伝する。イマージュの主力顧客よりもやや若い、10代後半~20歳までの消費者にアピール。顧客層の拡大を狙う。

  販売するのは「ゼブラプリントマキシスカート」(税込4980円)、「ブロックチェックマキシスカート」(同4980円)、「カットソーマキシワンピース」(同2980円)の3品。益若さんが生地選定やデザインなどを手掛けた。マキシワンピースは今年の流行だが、身長の低い人でもスタイルが良く見えるよう、素材やデザインを工夫したという。

 商品販売ページでは、帽子やリュックサックなどのコーディネートもあわせて紹介。益若さんが商品やコーディネートのポイントを語る動画も配信している。同サイトでは、以前からこうした動画を、動画共有サイト・ユーチュブでも配信しており、「動画に付記したURLからの顧客の流入は非常に多い」(PR/コミュニケーション企画グループ)という。

 商品を販売する「つばコレ」はイマージュが運営しているが、益若さんが選んだおすすめの同社商品のほかにも、109系のLDSなどのブランドから益若さん関連の商品を販売している。そのため、コーディネートされるファッションアイテムは、イマージュ以外の商品からも選ばれている。また、季節によってコーディネート商品を変更し、通年でアピールしていきたい考えだ。

 集客方法は、主に益若さんのブログやツイッターなどでの宣伝がメーンとなる。また、益若さんがモデルを務めるファッション誌「ポップティーン」や「ポップシスター」でも告知するという。両誌の読者は10代後半~20歳が中心。イマージュの主力顧客よりもやや若い益若さんのファンを取り込むことで、顧客層拡大につなげる。
 
 今後は第2弾の商品も投入する。パンプスや雑貨など、幅広いジャンルの商品を販売する予定だ。
 

ピーチ・ジョン、男性下着に本格参入――「ニコ生」での販促も

8men.jpg ピーチ・ジョンは男性向け下着の取り扱いを本格化する。7月1日から、新ブランドとして歌手の綾小路翔さんがデザインしたシリーズを発売した。ギフトを目的とした女性の代理購入からニーズを広げ、男性の直接購入を開拓し売り上げ拡大を狙う。この一環として、7月4日にインターネット放送番組「ニコニコ生放送」を活用した新商品発表会を実施し認知度向上を図った。今回の販売動向を見ながら冬に第2弾商品を発売する予定。

 発売したのは「PEACE JOHN」(税込2500円、2900円、4500円)。"女性が好感を持ち、男性にとって気分が高まるアンダーウエア"をテーマに綾小路さんがデザインを考案。ボクサータイプで、ゴム部分にスタッズや音譜などをデザインしたものや、パイル地のものなど14商品を提案した。

 商品開発を行う同社元社長で取締役の野口美佳さんのツイッターをきっかけとして綾小路さんにデザインを依頼。メンズパンツのデザインができる人を探したつぶやきに、綾小路さんが返信し実現したという。

 ピーチ・ジョンではこれまで男性下着を取り扱っていたものの、女性のギフト需要への対応にとどまっていた。今回男性下着の販売を本格化することで男性の直接購入を推進し、売り上げ拡大につなげる狙い。

 男性向け下着の取り扱いについては、今年5月10日に自社通販サイトを刷新し「メンズ」コーナーを新設。通販サイトをデパート化することで新規顧客を獲得する。

 男性下着の拡販を目的に、7月11日にインターネット放送番組「ニコニコ生放送」を活用して新商品発表会を開催。綾小路さんと野口美佳さんが対談し、デザインのこだわりなどを紹介した。

 ニコニコ生放送の視聴者層は男性が7割だった。放送中に購入金額5000円以上を対象に送料が無料となるクーポン番号を紹介し、視聴者を通販サイトへ誘導。クーポンの利用件数については「非回答」(同社)。

 立ち上がりが好調だった商品は、ピーチ・ジョンのカラーをモチーフとしたピンクのドットとストライプをデザインしたアンダーウエア。インターネット放送中のアンケートで人気が高かったほか、綾小路さん自身も「ピーチ・ジョンのイメージで気に入っている」などと紹介したことが奏功したようだ。

セシール 楽しみ方の提案でヒット、「アニタ」の新作バッグ

 8-1.jpgセシールは、ネット専用ファストファッションブランド「ANITA ALENBERG(アニタ・アレンバーグ)」で展開するチャーム付きスクウェアバッグ「myunk(ミュンク)」が好調な推移を辿っているようだ。顧客に自由にバッグをアレンジしてもらうという商品開発コンセプトと、スカーフを用いた楽しみ方の提案が奏効。発売後約1カ月で、定番売れ筋商品の「サイドギャザー入りバッグ」しのぐ売れ行きを見せているという。

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LLBJ "新ブランド"が好調、秋冬は小さめサイズで拡販

アウトドア衣料品などを販売するエル・エル・ビーンインターナショナル日本支社(LLBJ=所在地・東京都武蔵野市、ビル・ポンド代表)は8月から、新ブランド「L.L.Beanシグネチャー」の秋冬商品を発売する。同ブランドは日本では今春から販売をはじめ、特に通販では「予想を上回る売れ行き」(同社)を見せ、通販全体の売り上げを引き上げているようだ。秋冬は「ゼロ」や「ペティート」といった日本人に合う小さめサイズの展開も始めており、LLBJでは「シグネチャー」の秋冬商品投入で更なる売り上げ拡大を図る。

エルエルエル.JPG 「L.L.Beanシグネチャー」は昨年3月から米本社が、日本では今年4月上旬から店舗および通販で販売をスタートした新ブランド。LLビーンがこれまで販売し続けてきた伝統的なデザインや定番の商品を現在風にリメイク・アレンジしたファッション性を高めた新たなラインで同社のコア顧客層よりも若く、ファッションに関心の高い30代などの新規層を獲得する狙い。

 8月から日本でも販売を始めるシグネチャーの秋冬は米国とほぼ同数の約200アイテムで通販サイトや通販カタログではフルライン、全国17の店舗では一部の靴やアクセサリーを除いた100アイテムを販売する。なお、通販カタログは8月22日と11月7日に秋と冬の商品を分けて、それぞれ別々に発刊する。
 
 ウィメンズではコットンを8割、シルクを2割使用した肌触りの良いフランネルを使い、襟や袖、裾のラッフル(ひだ飾り)が特徴的なワンピース「コットン/シルク・フランネル・ドレス」(写真左=価格1万8000円)や、ウールを使い、襟元とウエストにレザーのバックルをあしらった従来のLLビーンにはないライダース風ジャケット「メリマックジャケット」(写真右=同3万円)。メンズでは13オンスのキャンバス地に肩、肘、フロントポケットのトリムにレザーをあしらいつつ、200グラムのシンサレート(高性能中綿)を使用して保温性を高めた「ギルフォードパーカー」(写真中央=同4万3000円)などを展開。

 このほか、春夏でも人気だったLLビーンの定番商品のメイン・ハンティング・シューズのアッパーソール部分に皮でなく、ワックスドコットンを使用したブーツ「ウォッシュド・キャンバス・メイン・ハンティング・シューズ」の新色や6インチのショート丈なども発売予定で安定した人気を集めそうだ。

 今秋冬からはウィメンズに関しては、日本では「5」に相当する「0(ゼロ)」や、「ペティート」など"小さめサイズ"の導入を一部の商品でスタート。この結果、日本人によりフィットするサイズ展開となるようでLLBJではさらに拡販を強化したい考えだ。

 LLBJでは今年4月のシグネチャーの販売開始以降、特に通販は、同じく4月から開始した通販購入商品の送料無料化の効果もあって、今期(2012年2月)に入り、「期待以上の売り上げ」(ポンド代表)として、業績は好調に推移しているようだ。

                             ◇

ビル・ポンド日本支社代表に聞く 「シグネチャーが予想以上に好調な売れ行き」 
                            
今春から販売を始めた同社の新ブランド「L.L.Beanシグネチャー」の売れ行き状況などについて、エル・エル・ビーンインターナショナル日本支社のビル・ポンド日本支社代表に聞いた。
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 4月上旬から「シグネチャー」の販売を開始した。3月には震災もあったが、売れ行きはどうか。

 「震災があったにも関わらず、私たちの予測よりも非常に高く、好調に売れている」

 春夏の売れ筋は何だったのか。

 「メンズでは『マドラスチェックのシャツ』や『リネンシャツ』。また、伝統的なデザインをインスパイアされた新しいデザインの『ポロシャツ』などの売れ行きは大変良かった。ウィメンズで『キャンプ・シャツ・ドレス』が好調でカジュアルなシャンブレー生地のものやシルクが高級感のあるものなど両方とも人気だった」

 「シグネチャー」の狙いの1つはLLビーンの既存顧客よりも若い世代の取り込みなど新規層開拓にあったと思うが成果は。

 「成果は店舗と通販で違う。まず店舗では既存のお客様以外の新しいお客様にご購入頂けるようになっている。年齢層が当社のいつもの客層よりもお若い方であり、そういった意味では狙い通りだ。(通販カタログを既存客中心に配布しているため、新規というよりも)通販では既存客のお客様に非常に受けており、既存の商品にあわせて『シグネチャー』を購入頂けるお客様が多い。いずれにせよ売り上げに大きく貢献している」

 今春の「シグネチャー」の販売開始時に初年度の売上目標として「(LLBJの)総売上高の7~11%を見込む」としていた。現在のペースは。

 「予定の通り、十分達成できると思う。上(11%)の方になるのではないか」

 今期(2012年2月)に入ってからの通販ビジネスの状況は。

 「ダイレクトチャネルの売り上げは今期、期待以上に好調に伸びている。理由は『シグネチャー』の販売開始と、4月から同じく開始したフリーシッピング(送料無料化)だ。震災もあり、環境は決してよくない中、今のところは非常に好調に推移している」




化粧品製造の今【下】――求められる競争力、甘え捨て産業構造の改革へ

「化粧品の製造業界は本当の意味で競争に晒されてこなかった」。サティス製薬の山崎智士社長は今の製造業界をこう振り返る。

 確かに2兆円ほどの市場に1000社超もの製造事業者が存在できている業界の姿は異様だ。販売サイドに目を向ければ、ネットの普及が中小の参入を容易にし、異業種からの参入で競争が激化している。一方でこれら新規参入の増加で「製造」の現場は潤い、市場の飽和に反して真の意味で競争に晒されてこなかったと見ることができる。そのような市場だからこそ許されてきた"商流"がある。

 これまで、化粧品原料の取引は「一次代理店」「二次代理店」など複数の中間事業者を介して行われてきた。これら中間事業者の存在は、原料メーカーにとって営業コストを削減することにつながり、販売事業者にとっても「中間事業者に聞けば大概の原料が網羅でき、時間の浪費を短縮できる」(販売事業者)メリットがあった。"情報ハブ"として存在感を発揮してきたわけだ。

 だが、ネットの普及により、古い商流はその弊害ばかりが目立つようになった。

 例えば、魅力的な原料を扱う事業者がいたとしよう。販売事業者はネットを開けばすぐその情報を手に入れることができる。が、原料メーカーに問い合わせると開口一番「その件なら○○商会に聞いてください」などと言われるはずだ。大手ならいざ知らず、多くの販売事業者は原料メーカーと直取引することは叶わない。メーカーはエリアや取引量などあらゆる要件で代理店ルートを管理しているためだ。これまで"当然の事"と受け入れてきたことではあるが、中間事業者の介在が生むコストは商品価格を押し上げる要因となっている。

 競争激化の中で海外に活路を見出す販売事業者が増える中、競争相手は国内企業に限らない。一方で「製造」の現場にとっても海外から安価な原料や容器の調達が可能になる中、硬直的で、旧態依然とした構造を引きずることがいいはずはない。近い将来、販売事業者の国内外の市場における競争力を失わせ、原料メーカーの共倒れすら招きかねないからだ。「原料の直販」に打って出たサティスの決断もこうした危機感の表れではないだろうか。



 化粧品の通販市場は資生堂やコーセーなど大手参入が相次ぎ、チャネルの枠を超えた企業間競争の時代に突入している。

 サティス製薬の新事業の成否は別として、「製造」の現場に変革を迫る一企業の決断は販売事業者としても歓迎すべきことだろう。業界に変革を迫ることは、中間事業者にも現状に甘んじることなく、海外市場を含め存在感を発揮できる新たな舞台を提供することになる。(おわり)

天野実業 青汁で健食通販参入、国産有機ケールで〝安心安全〟訴求

081.jpg 天野実業は、健食通販を本格化する。6月1日、有機JAS認定を取得した青汁を発売した。アサヒビールグループと共同開発したもので、国産有機ケールをフリーズドライ加工した安心・安全で他社との差別化を図る。2009年に青汁の販売を休止したが、味や原料を重視した開発が可能になったことから再参入した。将来的には健康食品を味噌汁やおかゆなどに続く事業の柱に育成したい考えで、初年度は5900箱の販売を目指す。

  発売したのは「国産有機ケール青汁」(税込価格3500円、定期購入は3150円)。契約農家が栽培した国産の有機ケールをフリーズドライ加工した。専用のシェーカーなしでも溶けやすく、ケールの鮮やかな色合いを生かしたという。アサヒビールグループで有機JAS認定を取得した工場を保有する日本エフディが製造する。

 アサヒビールグループの原料「麦芽エキス」や有機オリゴ糖を配合。青汁の苦味や青臭さを軽減し、すっきりとした味わいとなるように工夫したという。

 同社はフリーズドライの味噌汁を中心に通販を展開しているが、競争激化を受けて食卓以外で使用できる商材の提案が必要と判断。食品の安心・安全に関心が高く、味にこだわる食品ユーザーのし好に対応した青汁で、顧客の健康ニーズを開拓する。

 ターゲット層は野菜不足を気にする40~50代の男女。5月下旬に発刊した「中元カタログ」では国産ケールを使用したことや有機JAS認定の安心感で訴求。立ち上がりは当初予想を下回ったものの、今後DMなどを通じて販促を強化する方針だ。

 天野実業では2007年から3年間、そばスプラウトを使用した青汁を販売していた実績がある。累計16万食を販売していたものの、原料に使用したそばスプラウトの認知度が低く苦戦していたほか、生産ラインからアレルゲンを撤退するため販売を終了していたという。

化粧品製造の今【上】――サティス製薬、原料通販開始に波紋

 サティス製薬という会社がある。年商約10億円、受託製造業界で中堅どころのOEMメーカーだ。その会社が化粧品原料の通販を始める。が、このことが製造業界で物議をかもしている。化粧品業界の川上の出来事ではあるが、この一企業の決断は、旧態依然とした業界構造を抱えてきた化粧品業界に一石を投じることになるかもしれない。販売サイドの立場からその影響を考えてみたい。

 サティス製薬は5月25日、化粧品産業技術展で原料の直販を発表した。2009年から始めた国産原料の開発プロジェクト「ふるさと元気プロジェクト」の集大成ともいえるもので、これまで77もの国産化粧品原料を開発。この数字は、国内に流通する国産原料が30~40とされる中で、大きなインパクトを持つ。サティスでは、この原料を自社製品に利用するだけでなく、他社にも販売する。だが、このことが原料メーカーの反発を招いている。

 「言語道断」。ある原料メーカーは、サティスの原料直販をこう断じる。否定的な意見の根底には、サティス製薬の決断が、化粧品業界の"商流"を無視するものであるという考えがある。

 ある業界関係者によると、原料メーカーには製造・販売事業者に採用されるための"独自のノウハウ"があるという。販売事業者に提案する上では、有効性や安全性の各種データに留まらず、その原料の付加価値となる開発ストーリーなども添えられ、他社と差別化が図られている。提案資料には、原料メーカーがこれまでの事業展開で培ってきた試験デザインや資料作成のノウハウが詰まっているというのだ。

 だが、これまで協力関係にあったOEM事業者が原料を販売するとなれば、無条件で競合他社にノウハウを提供することと同じ。「実態として各原料メーカーのノウハウが間接的に伝わり、周知の事実であることは理解しても、建前上、おいそれと原料を供給するわけにはいかない」(前述の関係者)というわけだ。否定的な意見も当然に思える。

 一方で、販売事業者を中心とした展示会の来場者からは、「原料を売ってほしい」「詳細が知りたい」など好意的な反応が大半を占めたという。化粧品業界ではこれまで、原料販売は複数の中間事業者を介して行われるのが通例となっており、この中間マージンが化粧品の最終価格にも反映されていたからだ。反発を予想しつつ、今回、新規事業を立ち上げたサティスの決断の背景にはどのような狙いがあるのか。(つづく)

花通販各社の母の日商戦、好調に推移――カギは"付加価値"

8men.JPG フラワーギフト通販の今年の「母の日商戦」は、東日本大震災の影響があったが、概ね各社とも増収で推移したようだ。ただ、メールマガジンの配信自粛などで序盤に苦戦する傾向がみられたほか、消費マインドの低下などを受け、下方修正する動きもあったようだ。販促では、配送面の充実や早期予約者へのインセンティブ、商品ラインアップの強化など、価格訴求ではなく付加価値を追求する動きが各社にみられたのが今期の特徴だ。各社の母の日商戦の戦略を見てみる。

 千趣会イイハナの母の日商戦の売上高は前年比9%増だった。震災の影響はあったが、ベルメゾンからの誘導を明確にするなどのユーザビリティの改善が奏功した。

 同期間はSEOやアフィリエイト経由の集客が不調。先行販売期間は昨年同様、PCやモバイルと連動した特殊なDMを活用。売り上げは好調だったが、震災による影響で終盤は伸び悩んだ。

 ただ、千趣会のギフトの通販サイトで、イイハナのバナーを掲載して誘導したことで流入が増加。また、「当日バイク便」の利用を可能にしたことも奏功。受付最終日は、通常の約20倍の利用があった。さらに、受付期間は前年より1日延長。昨年は金曜日の午前10時までの販売だったが、今年は前日の12時までに延長した。これらの施策が「駆け込み需要」を取り込んだようだ。

 日比谷花壇も若干の増収だった。具体値は非公表だが「2桁はいかない程度」(日比谷花壇)の伸びだったという。早期予約者への付加価値の強化や、予約開始時点から「フルラインアップで」(同)商品を構成したことなどが増収につながったようだ。ただ、当初はさらに高い数値を予想。震災の影響で下方修正したという。

 2月8日から母の日の受付を開始。従来は一部の商品のみサイトに掲載し、DM発送時に全商品を掲載していたが、今期は早々にすべての商品を通販サイトで販売した。

 販促策は、早期に予約した顧客に対する付加価値を強化。4月24日までに予約した顧客限定で、セットで贈ることができる限定のバッグや紅茶などを紹介。スイーツと花束の組み合わせのアレンジも自由にするなどし、早期の囲い込みを図った。

 売れ筋はスイーツにアレンジメントフラワーの組み合わせ。和柄紋様のオリジナルの花器を使用した商品などが人気だったという。

 セレクチュアーの母の日商戦は、売上高は前年比5%増の5000万円だった。品ぞろえを1商品から21種類に増やし、価格を2000円~1万円台と幅広く用意したことが奏功。継続購入者が7割となり、前年同期と比べて10ポイント増加。全体の購入者数は3%増で推移し、客単価は数十円アップにつながった。

 母の日商戦の売れ筋商品はオレンジのカーネーションをアレンジした「魔法のお花」(税込価格3990円)で、累計5000個を販売した。夫婦それぞれの両親で合わせて1万円以内に収まる価格設定と、届いた時の顧客満足度が奏功。リピート顧客の購入率は約半分となっている。

 母の日商戦では用意した21アイテム全てが完売した。商品を選べるようになったことが利便性を高め、幅広いニーズに対応できたようだ。

【ヒット商品の仕掛人に聞く】バルミューダ・寺尾玄社長 風の質を変えた扇風機

 8-2-1.jpg税込価格3万4800円という高額の扇風機が通販ルートや量販店などで人気を呼んでいる。商品名は「GreenFan2」。従来の扇風機とは風の質を変え、自然界にあるような優しい風を送ることで長時間浴びていても疲れないのが特徴だ。消費電力も通常のものより10分の1に抑えられるなど、省エネ効果も高い。4月1日に投入し5月には完売。昨年の倍の数量を売り上げた。現在、追加生産に向け動いている。社員数10人程度の小さなメーカーの扇風機がここまで売れる要因は何か。バルミューダの寺尾玄社長に商品の中身やヒットの理由などを聞いた。(聞き手は本紙記者・比木暁)


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わかさ生活  「ソフィアローズ」を刷新、"テイストサプリ"で訴求

 8-1.jpgわかさ生活は6月1日、ブルガリア産ローズオイルを使用したサプリメント「ソフィアローズ」をリニューアル発売した。従来は飲むタイプのソフトカプセル商品として展開してきたが、今回のリニューアルでは独自技術を用い、柔らかい外膜で「ローズオイル」を包むという商品を開発。口の中で外膜を噛んで飲用することで、バラの香りを実感できるようにした。"テイストサプリメント"の切り口で商品を訴求し、利用顧客の拡大につなげる。

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ドクターライン、高級石けんを発売、"枠練り"製法で保湿成分高配合

石けんには一般的に「機械練り」と「枠練り」と呼ばれる製法があり、それぞれ一長一短がある。通販各社が取り扱う石けんの多くは「機械練り」製法によるものだが、美容・保湿成分が高配合できる「枠練り」の特徴を活かし、差別化を図るのが、ドクターズコスメを展開するドクターライン(本社・東京都新宿区、茂木佑介社長)だ。同社は年内をメドに通販事業を本格始動。これを前に、「枠練り」製法で作った高級石けんの展開で、ブランドイメージの確立を図っていく。

 ドクターラインは、美容皮膚科クリニックの「オザキクリニック」を系列に持つ。同クリニックは1997年の開院以来、ピーリング施術と共にホームケアを目的とした化粧品を販売してきた。このバッググラウンドを活かし、施術の現場から生まれた高品質な化粧品ブランドのイメージ確立をめざす。

 ドクターラインでは、これまでも「AHAリファインソープ」(100グラム、税抜価格1500円)をネットによる受注のみで展開してきたが、6月17日に発売する新商品「AHAリファインソープモイスチャー」(100グラム、同3800円)は、このハイグレード版となるもの。保湿感や洗いあがりの潤い感、泡立ちなど従来品が持つ欠点を解消した。

 「AHA―」は、角質ケアに使われる「AHA(フルーツ酸)」に加え、「リピジュア」や「セラキュート」といった保湿・美容成分を20種以上配合。また、「AHA」の配合濃度を機能性が担保できるぎりぎりの2%に留めたほか、界面活性剤(洗浄成分)の配合量も抑え、炎症抑制作用のある「エンゾジノール」を配合するなど、肌への負担を軽減し、敏感肌の女性でも使えるよう設計した。

 こうした処方を可能にしたのが、「枠練り」と呼ばれる製法だ。

 「枠練り」は、製造過程で自然乾燥などの工程を踏むため、大量生産に適さないなどのデメリットがある。一方で、石けんを固める上で必要な洗浄成分である界面活性剤を90~95%の濃度で含む必要がある「機械練り」に比べ、同成分の配合量を45~50%程度に抑えられ、その分、美容・保湿成分を高配合(50~55%配合が可能)できるというメリットがある。通販広告でも定番となった石けんの"モコモコ感"など泡立ちの面では、洗浄成分を多く含む「機械練り」に分があるが、ドクターラインでは、泡立ちの面でも従来品から改善を加え、美容・保湿成分の配合による洗いあがりの潤い感を重視した。

 ドクターラインは現在、ネット販売のみの展開。今年9月にはコールセンターを開設し、12月には、従来品の「AHAリファインソープ」もリニューアル、紙媒体での広告展開を始める。通販事業の本格化を前に、ハイグレード商品の展開で高級ブランドとしてのイメージ定着を図る。

ドゥクラッセ、外反母趾用の靴が好調、"快適でおしゃれ"に勝機

婦人服通販のDoCLASSE(ドゥクラッセ=本社・東京都目黒区、林恵子社長)は、今年3月から取り扱いを始めた自社ブランドの婦人靴が好調だ。"おしゃれな外反母趾用靴"という分かりやすいコンセプトが、足の健康を気にかけながらも外出を楽しみたい40~50代女性の支持を得たようだ。5月下旬からは新聞広告を通じた新規客の開拓を開始。婦人靴通販の5カ月間(2011年7月期)の売上高は当初計画の2億5000万円に対し、4億円を確保する見通しだ。
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同社は、今年3月に婦人靴カタログ「fitfit(フィットフィット)」を創刊した。表紙を飾った「プレーンパンプス」が一番の売れ筋で、震災の影響から一時は販売が落ち込んだものの、3月3日~6月2日の3カ月で6500足を受注したという。

 "外反母趾の女性が快適に、おしゃれを楽しめる靴"を目指して、靴のセンターラインから親指側に振った木型を開発。パンプスの幅を広げずに親指が伸ばせるデザインとしたことで、野暮ったくならず細身のシルエットをキープできるようにしたことが、女心に響いたようだ。

 また、ヒールと靴底を一体成型したソールは、前方は衝撃を和らげるシフト構造、後方は体重を支えるハード構造とし、疲れにくいようにした。

 価格面では、税込1万2495円(イタリアンレザー使いは同1万5645円)と一般的なコンフォートシューズ(足の健康を考慮して作られた靴)に比べて値ごろ感があることも、ヒットにつながったと見られる。

 同社では、出だしの3カ月間は基幹カタログ「ドゥクラッセ」の顧客を対象に新カタログを送付して反応を検証したが、予想以上の支持を得て5月28日からは本格的な新客開拓に着手。全国紙で「フィットフィット」の広告展開を始めた。

 広告では、"もう、痛くない"という大きな文字で消費者の注意を引き、一般的な靴と外反母趾用靴それぞれの木型のラインを比較した図や、靴の前方を折り曲げた写真を掲載することで足のつま先部分の柔らかさをアピール。また、開発の背景や靴の特徴に細かく触れた結果、「ドゥクラッセ」の広告掲載時と比べてもカタログ請求数が多く、「外反母趾用の靴に興味がある女性が多いことが改めて確認できた」(同社)とする。

 これを受け、秋冬シーズンでは新しい木型を作って幅広い足型に対応するほか、ロングブーツなども展開する。


リバークレイン 電動バイクの通販開始、震災後、新たな〝足〟に注目

088.jpgバイク用品のネット販売を展開するリバークレインは5月までに、電動バイクの製造・販売を行うテラモーターズ(同・東京都渋谷区、徳重徹社長)と業務提携し、電動バイクのネット販売を開始した。これまでリバークレインでは、ガソリンバイクのカスタムパーツをメーンに販売しており、電動バイク用品や車両本体を販売するのは今回が初めてとなる。震災後一時的に起きたガソリン不足問題などを背景に、エネルギー調達が容易でエコな乗り物として今注目を集めている。

  発売したのはテラモーターズの「SEED」シリーズ。車両本体価格は9万9800円で、従来の50CC原付バイクと比較して低価格な設定。専用のカゴや部品などカスタムパーツも取り扱う。キャンペーンも実施しており、期間中は購入車両価格の5%をウェビックポイントとして還元している。

 同電動バイクの充電1回での実用走行距離は35~45キロメートル。1回の充電にかかる費用は30円程度で、従来のガソリンバイクと比較して6分の1程度の燃費となっている。ガソリンバイクとは異なり、走行中のCO2排出量はゼロ。走行音や振動も少なく、運転しても疲れにくいつくりになっている。

 同事業開始にあたって、通販サイト「Webike(ウェビック)」内に電動バイクの情報を集約した専門サイト「電動バイク plugin Web!ke(プラグイン ウェビック)」を開設(写真)。走行中の様子を撮影したプロモーション動画を公開するほか、電動バイク購入に必要なナンバー取得手続きの方法や自賠責保険加入についてなどの情報提供を行い、ユーザー購入をサポートしている。メーカー直送のため、諸手続きはウエブのみで完結する仕組み。

 通販サイトで注文・支払いをしてから最短1週間で車両が配送される。また、1年間の車体保証付きで、走行距離5000キロメートル未満で部品や材料、構造上の不具合がおきた場合は、全国に約1000店舗あるテラモーターズ契約店での修理対応や出張修理などで無償修理を行う。バッテリーに関しても購入から6カ月以内の場合はメーカー保証対象となる。

 リバークレインによると東日本大震災以降、燃料の価格や供給が一時不安定になったこともありガソリンバイクに替わる移動手段として、急激に電動バイクの人気が高まっているという。あるメーカーでは震災後の1カ月間だけで昨年1年分の注文を受けたという事例もある。

 リバークレインではエコに関心の高い消費者やすでに大型のガソリンバイクを保有している会員などに、街中での足代わりとなる「セカンドバイク」としての需要を見込んでいる。今夏までには新たに2社のメーカーの電動バイクも取り扱う予定で、将来的には国内だけではなくアジア向けにも販路を拡大していく方針。

 同社は「あと何年かでバッテリーの技術革新や価格の低下が進めば、一気に普及段階までいく。まずはこのサイトを通じて、よく知ってもらうことから始めていきたい」(信濃社長)としている。


 

悠香、商品自主回収の真相は


8kata.jpg 悠香が「茶のしずく石けん」の自主回収を開始した。製品の使用者がアレルギー症状を起こしたと考えられる事例が医療機関より厚生労働省に報告されたためだ。回収の対象となった「茶のしずく石けん」は昨年12月7日の製品変更前に販売していた全て。すでに消費された製品が大半を占めるとはいえ、基幹製品の回収となれば業績だけでなく、ブランドイメージの毀損といった影響も計り知れない。一方、回収に至る一連の顛末をみると、いささか"解せない"点もある。回収の原因となった「加水分解コムギ末」(以下コムギ末)が、化粧品に広く使用される原料であるにもかかわらず、悠香の製品しか副作用報告が上がってきていないためだ。

 悠香は5月20日、2005年6月から昨年12月7日に販売した「茶のしずく石けん」計4652万8055個(30、60、110グラムタイプの総計)の回収を発表した。創業来、「コムギ末」を含まない製品に変更するまで販売した全総数だ。

 回収の理由は、製品に配合していた「コムギ末」という原料がアレルギー発症に関わりのある疑いが持たれたため。製品使用者が小麦食品を摂取して運動した際、鼻水やじんましん、息苦しさといったアレルギーを誘発した事例が報告された。

 小麦食品を原因とするアレルギーは1万人に1人の割合で発症し、死亡例はなく、ショック症状から病院に救急搬送された例はあるという。

 悠香では5月19日に厚労省に副作用事例が67例報告されていたことを受け、20日に回収を発表。個々の顧客に電話による回収の呼びかけを開始したほか、24日には全国紙3紙(朝日、読売、毎日)に社告を掲載した。

 問い合わせや回収の件数は「集計できていない」(同社)とするが、業績は「返品に対する商品交換の影響などで大きく落ちる」と予想。現在、展開中のCMは「まずは回収に全力を注ぎたいので(中止を含め)検討しなければならない」(同)としている。

 ただ、回収の経緯をみると腑に落ちない点がある。一つは、厚労省に寄せられた報告例が、悠香の製品に対する67例以外、皆無という点だ。回収の原因となった「コムギ末」が湿潤剤(しっとり感など化粧品の使用感の調整に使われるもの)として広く化粧品に配合されている原料であるにもかかわらず、だ。

 アレルギーの原因が「コムギ末」ならば、他社製品も安全性が危惧されることになる。だが厚労省では事例が悠香のみ寄せられる不可思議さに「特異的に起きているものと考えるほかない」(医薬食品局安全対策課)とするのみ。一方では「原因はコムギ末だと思いますけど」と、同原料を含む全ての製品に関わりがあるかような回答を繰り返し判然としない。

 確かに「報告があった事実を重視した」(同)厚労省の対応は間違ってはいない。ただ、配合量や「コムギ末」の品質上の問題なのか、他社製品に共通する問題なのか原因究明の必要性は残るはず。だが、「副作用事例があった製品は悠香のものだけで、今後、『コムギ末』の扱いをどうするかは分からない。他社製品で同じ報告が出れば考える必要もあるが、他に報告がない」(同)と、消極的。事態の重さに比べあまりに安易な対応ではないか。

 そもそも、報告例も「コムギ末配合の石けんを使用」→「小麦食品を摂取」→「運動」というプロセスを経て発症している。小麦食品のアレルギーは知られており、普通ならそちらに原因があるとみるだろう。だが、今回は小麦食品か製品か、原因が特定できていないにも関わらず「全報告例で悠香の製品が使用されている」(同)から製品が原因と断定し、「新しい知見」(同)の一言で済ませてしまっているのだ。

 回収に至るプロセスにも不信感は募る。

 回収は、厚労省が医薬品医療機器総合機構(PMDA)と連携して行う「医薬品・医療機器等副作用報告制度」に則ったもの。医薬部外品で回収に至るのは初めての事例だが、通常、報告は医療機関から直接、もしくは医療機関の指摘を受けたメーカーから厚労省に報告する形で行われる。だが、今回は全て前者であっただけでなく、本来、報告の過程で企業へヒアリングなどを行うPMDAも「今回のケースは関わっていない」という。

 厚労省では昨年10月の時点で「悠香を含め副作用の事例を確認した」(他社企業名、また他社事例の有無は「公表していない」と回答)とする。ただ、この時点で悠香を指導せず、同月、「コムギ末」を含む医薬部外品や化粧品の注意喚起を都道府県の衛生主幹部に依頼するに留めている。

 まさか自らの製品が端緒と思わない悠香は、通知を受けHPで注意喚起したほか、注意文書を商品に同梱。この通知が12月の製品変更という対応にもつながっている。

 ただ、5月の発表を単純に受け取れば、悠香があたかも12月時点でアレルギーの可能性を知りながら製品を変更し、公表を避けていたと受け取られかねない。

 厚労省は「狙い打ちしたわけではない」とするが、なんとも腑に落ちない今回の顛末。事実であれば回収は当然だが、何を持って"事実"と特定し得たのか、厚労省は納得できる理由を明らかにする責務がある。

アンファー、「スカルプD」を刷新

 ヘアケア商材の通販を行うアンファーは5月12日、薬用シャンプー「スカルプD」シリーズを刷新した。新たに19種類の有効成分を配合。洗浄能力を向上させ、シャンプー後のハリやボリュームを高めた。商品価格帯は従来と比べて1000円安く設定した。商品価格の引き下げにより原価率が高まるため、定期購入のコースの見直しを行い、顧客のリピート率を6割強まで高めたい考え。

 刷新した「スカルプD」シリーズは、脂性肌向けの「オイリー」と乾燥肌向けの「ドライ」の2タイプのシャンプーとコンディショナーを展開。今回の刷新では、既存顧客へのアンケートやサンプリングを実施し、機能性や使い心地を向上した。

 新商品は独自の処方で皮脂だけを選んで洗浄する選択洗浄機能を向上。頭皮や髪に必要な成分を残すことで健康な頭皮へ導くようにしたほか、シャンプー後の頭皮のバリア機能を従来品と比べて1・1倍高めた。

 加えて、年齢によって髪が細くなることに起因した毛髪の悩みに対応し、髪のボリュームを高める「セラキュート―V」を増量。毛髪の表面と内部に働きかけ、キューティクルを整え、加齢やダメージによるボリュームの低下を防ぐという。

 このほか、独自成分「高濃度イソフラボン豆乳発酵液」を20%配合したほか、高麗人参六年根から抽出した「プラノキシアRG」を処方。毛乳頭や毛母細胞を活性化し薄毛や抜け毛のケアにつなげるとした。

 内容量は従来と同じ350ミリリットルとし、価格帯は従来品よりも1000円安価な3800円(税込)に設定した。価格を下げることで顧客の継続率を高めたい考えだ。

 商品の刷新に合わせて定期購入コースの見直しも実施している。新成分の配合や価格改定に伴い原価率が上昇することから、ユーザーの継続率を高めることで利益を確保する狙い。これまで1年間の1コースに加え、トライアルコースとして位置付けている3カ月や6カ月のコースを新たに設けた。

 同社は毎年商品の刷新を実施しているという。従来から品質を維持するため小ロットで生産し、在庫回転率の向上を図っている。在庫回転率の早い特性を強みに在庫ロスを抑えることで今回の商品刷新を行うことができたとしている。

【ニュースの断層】アスクル 理化学・作業用品に再挑戦

 8-2.jpgアスクルが"再挑戦"を始める。5月11日から、実験用具などの「理化学用品」の取り扱いを開始した。併せて工具や防塵マスクなどのいわゆる「作業用品」の取扱商品数も大幅に拡充した。同社がこうした商材群を展開するのは実は今回が初めてではない。過去にこれらの商材をメーンとした通販カタログを創刊し、本格展開を行ったものの、早々に撤退した"苦い経験"がある。果たしてリベンジはできるのだろうか。



 アスクルは5月11日付で通販サイト内に専用コーナー「理化学実験用品ショップ」(画像)を開設。試験管やビーカー、フラスコ、計測器、洗浄機器などの理化学実験用品など約2万5000点のネット販売をスタート。

 また、工場や作業現場で使用する工具や手袋、防塵マスクなどの作業用品の取扱商品数を大幅に拡充。従来は約1660点程度の品ぞろえだったが、約1万2000点まで増やし、同じく通販サイト上で販売を始めた。

 こうした商材の取扱開始や拡充の狙いは特定業種の企業・施設への「深掘り戦略」にある。アスクルは日本中の企業を相手に文具やコピー用紙などいわゆる「オフィス用品」などを通販展開している。その膨大な顧客事業所の中には一般オフィス以外に、研究部門や学校、研究施設、工場など様々な業種・業態の事業所も多く、そうした事業所ではオフィス用品のほか、それぞれ当該業種ならではの必要な商材がある。それら商材を取り扱えば、オフィス用品と一緒に購入する可能性が高く、客単価や購入回数のアップにつながる可能性が高い。

 現在も専用カタログを作って展開中の医療施設向け通販もこうした発想から生まれたものだ。今回の理化学実験用品の取り扱い開始や作業用品の拡充もこれが狙いとなるわけだ。ただ、そう思惑通りに行かないのが難しいところで、実はアスクルでは08年2月、マスクや作業着など作業用具を中心に、一部、測定用品や理化学用品などの商材群を掲載した専門カタログ「アスクル工場系MROカタログ」を創刊、6万社に配布している。ところがすぐに当該カタログの発行をやめている。理由は定かではないが、在庫リスクの問題から的確な品ぞろえができなかったり、価格優位性が担保できなかったりで、想定していたほどの売り上げを得ることができなかったためだろう。

 こうした過去の失敗を踏まえてか、今回はなるべくコストをかけず、リスクを軽減しながらまずは小さくスタートしているようだ。今回の場合、カタログは出さず、あくまでネット販売のみ。

 また、商品調達面も08年当時は自社仕入れ、自社配送だったが、今回は昨年11月に子会社化した間接材一括購買システムを介した法人向け間接材販売のアルファパーチェスの仕組みを使い、自社仕入れで自らの物流倉庫から配送する形ではなく、メーカーからの直接発送とした。要は在庫を抱えなくて済む受注発注という形となる。

 ネット販売限定で商品もメーカーからの直送。これでは以前と比べ、売り上げや利益面の貢献度は低そうだ。しかし、その分、取扱商品の見直しや価格の改定などを自由に行うことができ、在庫リスクも抱える必要がない。小さくスタートし、当該分野での知見とノウハウを蓄積し、徐々に売り上げを拡大していきたい考えのようだ。

ハウス食品  「活性ウコン」商品を拡充、他素材加え4品目投入

 ハウス食品は5月9日、通販で展開する健康食品の新商品を発売した。「活性ウコン」を展開しているが、得意素材のウコンに新たな健康素材を加えた4アイテムを投入。ウコンを基盤とした自社の健食通販のイメージ確立を図るとともに、顧客の多様な健康ニーズに対応した商品の展開で、健食通販事業の拡大に弾みをつける構えだ。


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こだま食品、青汁の通販参入へ、原料生産の強み活かし展開

青汁の原料メーカーとして通販業界で知られるこだま食品(本社・広島県福山市、児玉昌造社長)が年内にも健康食品通販に参入する。極力混ぜ物をしない"本物志向"の青汁で他社との差別化を図っていく考え。自社で有機JAS認定の農場を保有する強みも活かしていく。


青汁は、大麦若葉を主原料に使用する予定。各社、「飲みやすさ」や「栄養素の含有量」「ターゲット層」などにより素材を選定するが、こだま食品ではケールに比べ苦味が少ない大麦若葉を選んだ。一方で、はちみつなど味覚を調整する素材は使わず、「青汁本来の味でおいしさを追求していく」(同社)としている。

 また、自社で有機JAS認定の農場を保有する強みも活かしていく。大麦若葉は同農場で生産されたものを使用。トレーサビリティを確保することで顧客の"安心・安全"ニーズに応えていく。

 「700億円市場」(同)に到達しているとされる青汁市場だが、類似品の氾濫から差別化を図ることは難しくなっている。同社では50~60歳代の中高齢層をターゲットに、原料メーカーがつくる"本物志向"の青汁で勝負する。

 当面は、ハウスリストを中心とした展開。過去に行ってきた加工食品や生鮮食品の通販事業で数万件のハウスリストを保有しているという。通販展開による自社ブランドの確立で、原料の品質に対する信頼性向上を図り、ブランドの浸透で得られるOEM先との相乗効果も模索する。

 こだま食品は約40年に渡り乾燥野菜加工分野に携わり、よもぎや桑の葉、ケール、大麦若葉など各種野菜パウダーを取り扱っている。年間売上高は約17億円。これまで、流通補完を目的に切干し大根など卸販売する加工食品を通販展開してきた。

カタログハウス こけしの懐中電灯を販売、被災地支援で拡販へ

 088.jpgのサムネール画像カタログハウスは東日本大震災で被災したメーカーの商品を主力カタログの「通販生活」で掲載、販売を始めた。4月下旬に発刊した今夏号には第一弾として宮城県にあるメーカーの「こけし型懐中電灯」を掲載。企画ページでの紹介のほか、最も目立つ表紙でも同商品を掲載し、訴求力も高めている。今後も継続的に被災県のメーカーの商品を掲載・販売して被災地を支援していきたい考えだ。

 カタログハウスは4月20日発行の「通販生活」夏号から新連載として「東日本大震災県のメーカーさんを応援するシリーズ」という企画をスタート。第一弾商品として宮城県大崎市内にあるLED照明の電源回路などを開発してきたメーカーである光電子の「水木あかり」を紹介した。

 「水木あかり」は地元の名産品である「鳴子こけし」にLED懐中電灯を組み込んだもの。こけしを持ち上げると底に埋め込んだLEDライトが自動点灯する仕組み。こけしは地元の職人3人による手作りのため、こけしの表情や模様、木目は1つずつ若干、異なるという。なお、受注生産品のため、受注から商品配送までに2カ月以上かかるという。こけし本体は直径8センチ、高さ28センチ、重さ500グラム。税込価格は2万8350円。

 充電は太陽光を活用。専用の米松材の充電台(幅40センチ、奥行25センチ、厚さ5センチ、重さ2・5キログラム)には2枚のソーラパネルを設置してこけし内部の充電池に充電する仕組み。連続点灯時間は5時間。使い切った充電池をフル充電するには直射日光では約1カ月かかるものの基本的には充電台に立てて保管するため、常に充電している状態となっており、問題はないようだ。なお、震度5以上の地震を感知すると充電台の非常灯も点灯する。

 「水木あかり」は懐中電灯としては3万円近い価格設定で高額品だが、カタログハウスでは同商品を販売することで東北の雇用や地域経済に少しでも貢献できれば、としている。そのため、同商品は今回の「通販生活」夏号の表紙にも掲載。「『暗い』ときほど『明るい』が必要だ。ならば、明るい商品を使って『明るい暮し』を取り戻そう。今いちばん明るい商品や~い。あった、あった、さ、買おう。」というコピーを付け、特集ページに誘導、拡販を強化している。被災地メーカーの商品を販売する「東日本大震災県のメーカーさんを応援するシリーズ」は当面、「通販生活」で実施していく考えだ。

 カタログハウスは今回の試みとは別に震災地支援策として、岩手、宮城、福島県に各3000万円、茨城、青森、千葉に各1000万円で合計1億2000万円を各県の窓口に3月25日時点で寄付。併せて発熱靴下、発熱肌着、発熱タイツ、毛布などの防寒用衣料を合計3万1659枚、寄贈した。加えて、「あなた方を忘れない救済募金」を立ち上げ、2015年末まで通販生活の読者に一口2000円で寄付金を募るなどしている。

 また、被災者への対策として震災で破損した商品の保障を実施。厚労省の災害救助法が適用された被災地(青森、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、千葉)の顧客を対象に、5年以内に購入した商品で震災により流出、破損した商品は無償で新品を配送。購入から5年以上の顧客にも3割引で新品を販売するという。修理に関しては購入時期を問わず、無償で修理に応じるようだ。なお、商品は無事だが、支払いが残っている顧客には今年いっぱいは代金を請求しない措置を採っている。こうした措置は同社が阪神大震災の時に策定した「震災ルール」と呼ばれるもので、まずは2015年12月20日まで続ける予定。

夢展望、スーツの品揃え拡大

 夢展望は4月から、スーツの販売を強化している。スーツ上下セット6アイテムに加え、ワイシャツ1アイテムを発売した。自宅で洗濯できるなどの機能性を持たせたほか、スタイルを美しく見せるデザインに注力。必要なアイテムだけを組み合わせて低価格化を図った。スーツの品ぞろえは7月までに順次新商品を提案し入れ替えていく計画で、品ぞろえは前年同期と比べて2~3割品増やす予定。リピート率の高いスーツで新規客獲得につなげたい考えだ。

 展開するのは「美シルエット魅せ★ジャガード織ストレッチスーツ4点セット」(6980円)や「美シルエット魅せ★洗える清涼ストレッチスカートスーツ2点セット」など6アイテム。20代の働く女性をターゲットとし、リクルート向けやデザインスーツなど幅広くラインアップする。

 スーツセットの価格帯は3980~7980円とした。これまでアクセサリーなど8~9点をセットし1万円としていたが、セット内容を絞り込むことで低価格化を図った。ジャケットとスカート、パンツなど必要なもののみ2~4点をセットした。

 また、自宅で洗濯できる機能性を持たせたアイテムを投入。「美シルエット魅せ★洗える清涼ストレッチスカートスーツ2点セット」や「美シルエット魅せ★洗える清涼ストレッチパンツスーツ2点セット」はきれいに折りたたみ洗濯ネットに入れて洗濯することができる。着用頻度の高いスーツを清潔に保ちやすくし、ユーザーの利便性を高めた。

 デザイン面についてはパンツとのバランスを重視してジャケットは長めの丈としたほか、ヒップのポケットを高めに付けるなどして小尻に見えるように工夫した。伸縮性のある素材を採用し、1日動いてもラインを維持できるようにした。

 同社では2007年からスーツセットの販売を開始し、累計10万着を販売した実績がある。これまでスーツセットを取り扱う通販サイトが少なかったことや、伸縮性のある素材を使用した着心地の良さが奏功し、ユーザーのリピート購入が目立っているという。

ワタミタクショク  60代向け惣菜セットを発売、変化する好みに対応

 7-1-1-1.jpg惣菜宅配を行うワタミタクショクは年代別の商品戦略に乗り出す。4月から販売を本格化した惣菜セット「まごころ万菜」はターゲットとなる60代のし好に合わせて味やボリューム感、栄養バランスなど調整した。年代で変化するし好に対応し、満足度を高める。「潜在する需要を顕在化し、2013年度に1日50万食の販売を目指す」(吉田社長)とした。今期(2012年2月期)は19万5000食の販売を予定し、「まごころ万菜」はこのうち2割を目指す。


 
 
 「まごころ万菜」(5食セットで3350円)は60代をターゲットにした開発した惣菜セット。8種類の惣菜をセットし、1食あたり25品目の食材を使用。厚生労働省が推奨する1日の野菜摂取量の約43%を補うことができる。

  新商品は顧客5000人に実施したアンケート結果を踏まえて開発。既存商品の「まごころ御膳」「まごころおかず」のアンケートを実施したところ、60代で は野菜の摂取量やボリューム感に対して物足りなさを感じており、80代は惣菜の噛み応えに対して硬いなどの不満があった。「年代で異なる生活習慣や健康意 識に合わせて、栄養バランスを考慮した」(吉田社長)という。

 このため、「まごころ万菜」では多くの野菜を使用したほか、これまで抑えていた塩分を従来品よりも0・5~1・5グラム増やし4グラムとした。香辛料も使い、熱量は500キロカロリーに調整した。

 これに伴い、既存商品の「まごころおかず」はターゲットを70代に設定しメニューのバランスを重視。また、ごはん付き惣菜セット「まごころ御膳」は塩分やカロリーを抑えたヘルシーメニューとして、80代を対象に訴求する。

 3月から関東圏でテスト販売を実施し、5000食を販売。立ち上がりは「当初の想定どおり」としており、4月から吸収や関西、北関東で販売を本格化する。「健康的なユーザーなど新規客層の獲得につなげる」(吉田社長)考えだ。

 同社は2013年度に1日50万食の販売を見込む。今期は、和歌山や奈良、三重、静岡、新潟に販売拠点を立ち上げる予定で、4月11日に広島と愛知に拠点を開設。また、年間1~2の製造工場の新設を予定しており、今期は埼玉県の新工場を稼働させる計画。



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アクアクララ "安全な水"に注文殺到、震災で高まる水の需要

1日で1カ月分の申込み

福島第1原発の放射能漏れ事故の影響で東日本の各地で水道水から放射性物質が見つかり、東京都でも乳児の摂取基準を上回る濃度の放射性物質が検出された。発表を受けペットボトル入り飲料水の需要が一気に高まり、一時的にスーパーやコンビニエンスストアの棚が空になる事態となった。現在、パニックとも呼べる状態は緩和されつつあるものの、"安全な水"に対するニーズは急速に高まっているようだ。
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サーバー型の水宅配サービスで業界トップのシェアを持つアクアクララでも、3月11日の地震発生翌日から既存会員の受注が増加。通常であれば1軒あたり12リットル入りのレギュラーボトルで1カ月3本程度が標準的な消費量だが、震災後は10~20本の受注が入ってきたという。こうした衝動買いや買い占めによる急激な受注増を受け、同社では14日に一時的な受注制限に踏み切った。

 一方、新規会員の申し込みも爆発的に増加している。

 地震の翌日から通常の倍にあたる申し込みがあった。この程度の伸びであれば対応は可能だったが、19日に1都5県の水道水から放射性物質が検出されたという発表があり、新規申し込みが通常の10倍にまで増加。さらに23日に東京都で乳児の取水制限が通達されたことを受け、1日で1カ月分の申込軒数にまで膨れ上がった。

 同社の直営店で東京23区を担当するアクアクララレモンには申し込みや問い合わせの電話が殺到。1日平均で500~600本の入電に対し、取水制限翌日の24日には通常時の120倍にあたる7万4000本の入電数にまで増加した。そのすべてに対応することは不可能で、受電できたのは千数百本だったという。

 本社の代表電話にも多くの問い合わせが入ってきた。本部スタッフが総出で電話対応に当たったがそれでもつながらない状況で、インターネットにもアクセスが集中しウェブサーバーが一時的にダウンしてしまった。

 29日以降は少し落ち着いたが、それでも通常時の8倍程度の申し込みだったという。

 新規申し込みをエリア別で見ると、大半は関東圏。特に、23~25日は7割が東京23区で、それ以降は千葉県など東京近郊の地域での申し込みが増えている。また、関東圏以外でも備蓄用としての需要が高まっており、申し込み軒数は増加傾向にあるようだ。

 現在、新規の申し込みについては、初回の納期を2週間~1カ月程度待ってもらっている状況で、同社ではゴールデンウィークまでには通常の体制に戻したいとしている。

 今回の急激な需要の高まりについて、同社では「今後、水道水で高い数値の放射性物質が検出されなければ、徐々に落ち着いてくる」(経営戦略室)とみている。一方で、水道水に対して消費者に芽生えた不安感は根深く「関東近郊で水道水以外の水の需要は当分の間、高止まりするのではないか」(同)としており、今後も水に対する高いニーズは継続しそうだ。


セシール 夏向け衣料で機能性訴求、インナーなど品揃え強化

 セシールは夏シーズンに向け、機能訴求を訴求した衣料品の展開を強化している。3月23日の夏カタログ発行にあわせ、吸汗やさらさらとした着け心地を特徴としたインナーの新シリーズを投入するほか、吸汗速乾を売りにする「スマートドライ」シリーズでストレッチ素材を使用した新商品などを発売。価格プラスアルファの機能付加で値頃感を打ち出した商品の拡充で売り上げ拡大を図る。

 女性向けインナーカタログ「セシレーヌ」で展開を始めた「さらかるインナー」シリーズでは、「3/4カップブラジャー」とシームレスカップブラジャー」、ショーツ、タンクトップを投入。夏の汗によるムレやベタつきの悩みに着目したもので、高い通気性や軽くてムレないことをコンセプトに開発した。

 「3/4カップブラ」では、ムレやベタつきによるストレスを解消するため、メッシュ状のカップや吸放湿性に優れた脇生地を使用するほか、軽い着け心地を追及。カップについて、バストを打ち向けにして体を細く見せるものを採用するなど、着用した際のシルエットにも配慮した。

 また、「シームレスカップブラ」では、ストラップおよび汗の溜まりやすいブラジャー下部のアンダーテープ、ワイヤーループに高い吸放湿性の素材、カップではバストを下から押し上げふっくらと見せるものを採用した。

 価格は「3/4カップブラ」と「シームレスカップブラ」が税込2290円(※A~Cカップ、Dカップは同2590円)、ショーツ(2型展開)が同990円と同890円、タンクトップが同1290円になる。

 一方、昨夏から展開を始めた夏向け衣料の「スマートドライ」シリーズでは、3月23日から新商品58アイテムを発売。ブリーフやキャミソールなどインナー系の商品で、ストレッチ性を持たせた商品を投入しており、レディース、メンズに加え、キッズ向けの商品展開も始めた。

 また、アウター系の商品では、学校法人杉野学園・ドレスメーカー学院との共同企画による「7WAYカーディガン」と「ホルターネックタンクトップ」を発売。ストレッチタイプ生地の使用やUVカット機能の付加しており、「カーディガン」については、フードの取り外しやボタン掛けのパターンなど7通りの着こなしができるようにした。

 価格はレディースインナーが税込690~2890円、メンズインナーが同690~1480円、キッズインナーが同690円と同790円、レディースアウターが同1290~2490円。

 通販の衣料品は昨冬秋頃から、価格プラスアルファの機能を持たせた商品に動きが見られる。セシールでは、これまで培ってきたインナー等の開発ノウハウを活かした商品展開で、顧客ニーズに対応していく構えだ。

スタートトゥデイのチャリティーTシャツ、"つぶやき"で受注拡大

8men.jpg スタートトゥデイが3月15日から予約販売を始めた震災支援のチャリティーTシャツが、開始48時間で7万5000枚を受注し、注目を集めている。同社の通販サイト「ゾゾタウン」では3カ月ほど前のリニューアルでツイッターを通じたコメント投稿が可能になり、購入者の反応がリアルタイムでトップページに掲載されるなど、くちコミによって情報が拡散したことも、驚異的な受注件数につながっている要因のひとつといえそうだ。

 震災支援のTシャツは税込2100円で、消費税分を除いて1枚につき2000円が日本赤十字社を通じて被災地に届けられる。

 今回、当該商品は「ゾゾタウン」で扱うブランドとのコラボではなく、スタートトゥデイが自ら製造販売に乗り出しており、売り上げ(=寄付金)以外にも製造原価や送料、代引きの場合の手数料も負担する。商品自体は予約販売とし、4~5月をめどに購入者に発送する予定だ。

 同社では、衣料品を扱う通販サイトとして物資での援助も検討したが、運送手段や保管場所、分配面など受け入れ側の負担を考慮して寄付金がベストと判断したという。

 Tシャツのフロントには"(できることを)今日からはじめよう"のメッセージを込めて社名と同じ「Start today」とだけ書かれている。

 バックプリントは、チャリティーに賛同するファッションブランドの名前をすべて入れる予定で、280以上のブランドから了解を得ている。

 当初はホワイト1色だったが、ブラックやピンク、ブルーなど7色展開に増やしたほか、家族分をまとめて購入したいなどの要望に応えてキッズとベビーサイズも用意。現在は当該商品に限って、海外からの受注にも対応できるようにしている。

 同社は、昨年11月下旬のサイト刷新でユーザーの投稿をトップページに掲載し、SNSとの連携を重視したサイトに改めたが、これが奏功し、トップページには購入者の「できることから始めよう」「微力だけど無力じゃない」「この思いが届きますように」などのコメントが次から次へと流れた。

 ツイッターで6000以上のつぶやきや、フェイスブックでも5000以上の「いいね!」ボタンがクリックされており、ネットの力を最大限活用した被災者支援のあり方として、ひとつの好例となりそうだ。

 なお、22日現在、予約数は13万枚、寄付金で2億7000万円を超えており、前澤社長は自身のツイッターで「目指せ50万枚、10億円寄付!」とつぶやいている。

LLBJ 現代風の新ブランド発売、「L.L.beanシグネチャー」

アウトドア関連品を販売するエル・エル・ビーンインターナショナル日本支社(LLBJ)は3月25日(※東日本大震災の影響で本格販売は4月1日)から、新ブランド「L.L.Beanシグネチャー」の販売を本格的に開始する。これまで同社では老舗アウトドアブランドとして伝統的なデザインのアパレルやブーツ、バッグなどを販売してきたが、そこに現代風のデザインや柄、色などを加えた新ブランドを展開。既存のコア顧客層よりも若い30代などの新規顧客獲得を図る狙い。実店舗のほか、専用カタログ、専用通販サイトではフルラインを販売するなど通販チャネルをメーンに展開する。初年度の同ブランドの売上高目標として、総売上高の約1割程度を見込んでいる。


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全日空商事、独自ブランドを開始、第1弾はレザーバッグ、欧州の老舗工房とコラボ

全日空商事(本社・東京都港区、中野雅男社長)が商品力を強化している。3月1日、自社通販サイトの独自ブランドとして"旅"を意識した服飾雑貨の販売を開始。欧州の老舗素材メーカーと連携し、機能性とデザイン性の高い商品を開発していく。第一弾は英国の老舗皮革メーカーと連携。今後も数カ月に一度の頻度で複数のメーカーと連携していく計画だ。独自ブランドで差別化を図り、「『astyle』のファンを作りたい」(全日空商事WEBセールス部・海野尚二部長)構想を描く。
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開始した独自ブランドは「ANA DESIGN +EUROPE」。機能性重視だった従来の独自ライン「ANA DESIGN」に「伝統やお洒落を加えた」(同)もので、旅先での使用を前提に使いやすさや快適性を加えた。

 第一弾商品として、英国の老舗皮革メーカーのタスティング社と共同でレザートートバッグを開発。軽量で柔らかいレーザーを使用しているのが特徴で、小さく畳むことができるため旅行に携帯しやすいという。また、付加機能として、同ブランドのシンボルのボタンがデザインされたレザーストラップを付属。開け口を留めるときや本体を巻きつける際に使えるようになっている。

 商品は、「astyle」限定で販売する。縦型(税込2万9400円)、横型の大(同3万9900円)、横型の小(同2万9400円)とサイズ別に3種類を展開。色はブラックやネイビー、ブラウン、レッドの4種類。

 全日空商事では、今期から通販事業を大幅に刷新。カタログを廃してチャネルを通販サイト一本に絞ったほか、商品構成も海外ブランド品など高品質な商品のみラインアップする方向で進めており、今回のブランド展開もこうした流れの一環だ。

 次回はフランスのメーカーと組み、財布など革小物を開発する予定。3カ月に一度のペースで展開していく考えだ。
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アマゾンジャパン 「食品」の取扱い強化へ、生鮮、冷凍・冷蔵以外の加工食品、物流代行の対象に

081.jpgアマゾンジャパンが食品の取り扱いを強化する。年内にもアマゾン出店者向け物流代行サービスの対象商品に食品を加え、配送面がネックでネット販売を行わなかった食品メーカーや各地方の特産品を販売する地場業者など出店を促し、売り上げ拡大につなげる狙い。ただ当面、常温保存できる加工食品のみが対象のようで生鮮品や要冷凍・冷蔵ものは対象外。食材宅配やネットスーパーなど競合他社に与える影響は限定的になりそうだ。

  アマゾンジャパンは年内をメドに「Amazon.co.jp」の出店事業者を対象とした物流代行サービス「フルフィルメント・バイ・アマゾン(FBA)」にこれまで未対応だった「食品」を加え、食品の品ぞろえを拡充・強化する狙いだ。

 これまで食品は通販サイト内の「食品&飲料」ストアで販売。品ぞろえの拡充のために自社仕入れ商品に加えて、食品メーカーなど出店企業が販売する商品など数万点を販売してきた。ただ、出店者の商品は出店者から直接、顧客に配送しなければならず販売する食品は持っているが、配送スキームがない食品メーカーなどをアマゾンは取り込めずにいた模様だ。

 FBAが食品に対応することで配送面がネックでアマゾンに出店しなかった食品メーカーや地場業者などに出店を促し、食品の取扱数を拡充したい狙い。なお、FBAを利用して販売される食品はアマゾンの仕入れ商品と同様、通常配送料のユーザー負担は無料。

 ただ、対象とするのは「常温保存できる賞味期限・消費期限のある食品のみ」(同社)のようで生鮮品や冷蔵・冷凍が必要なものは対象外。これはアマゾンの全国5カ所の物流拠点で食品管理が行える設備があるのは、自社仕入れの加工食品などを在庫する千葉・市川の「アマゾン市川フルフィルメントセンター(FC)」のみで、この市川FCでも冷蔵・冷凍ものを管理できる設備がないためだ。

 アマゾンが今後、どこまで物流代行事業を強化していくかは不明だが、FBAの食品対応で食品の品ぞろえや売上高が伸びそうで、ビジネスになると判断すれば、豊富な資金でFBA対象を要冷凍・冷蔵ものまでカバー範囲を広げていく可能性もある。

 またFBAの対応拠点数自体はすでに増やす方向のようで、現在、FBAの対応拠点は市川FCと千葉・八千代市内の「八千代FC」のみだが、年内に開業する愛知・常滑市と宮城・岩沼市の2拠点もFBA対応拠点とする模様で、加えて両方またはどちらかの拠点は市川FCと同じく、食品が管理できる設備を整える可能性もあるようだ。食品の通販事業者はアマゾンの動向を注視する必要がありそうだ。

ミュー、アレンジ自在の髪留めがヒット

7kata.jpg 生活雑貨などの通販を手がけるミューは、約26万個を売り上げたヘアーアクセサリー「スウィンキー」の第2弾商品となる「リンジークリップ(写真)」を、昨年秋に自社通販サイトなどで発売した。2月19日現在までに約2万7000個(実店舗含む)を売り上げるヒット商品となっている。

 同商品はヘアークリップでありながら、従来商品のように着用時に背面中心部のバネ(止め具)が見えない「ダブルスプリント構造」になっている。そのため、背面に大きな平面パーツを付けることができ、そこをキャンバスとしてビーズやラインストーン、シルバーラメ、シールなどを付着させ、ネイルアートのようなデコレーションが可能となる。

 同社は「当初、卸先などに同商品を見せた時、バネが見えないという形状に非常に驚かれた。一般の消費者の反応も同じだと思う。これまでにない革新的な技術」(PR担当)とする。

 ターゲット層は30代の働く女性。家だけでなく、仕事場やアフターファイブなどでも、服飾雑貨と同じ感覚でアレンジして使うことができる。

 サイズは3種類。税込み価格は、最も大きい「MAXI」が1575円~、次いで「MIDI」が1260円~、一番小さい「MINI」は4個入りで1260円~となっている。

 いずれは、デコレーション素材とセットにして販売していく方針。また、自社通販サイトだけでなく、テレビ通販や大手カタログにも出品する予定で、シリーズ合計で月間2万個の販売を目指している。

 同社は「会社の販促物やロゴ、有名ブランド・タレントとのコラボレーション販売もしていきたい。今、いくつかのアパレルメーカーと話を進めている」(同)とする。すでに、製造元のイギリスのヘアアクセサリーメーカーでは、「ヴァージン アトランティック航空」「ロシアン・エアーライン」といった大手航空会社とコラボし、客室乗務員用の会社ロゴ入りリンジークリップを製造している。

 ミューとしても、既存の取引先である「JALUX」や「全日空商事」などを介して、国内の航空会社向けに発売することを検討中だ。

 また、ミューだけのオリジナルデザインも企画しており、昨年末には限定モデルを発売。ファーやチャームをつけた冬季限定仕様商品(3225円)として、冠婚葬祭や着物でも使える派手目のバージョンを投入した。本国からも問い合わせがあり欧州向け商品としても発売されたという。

 同社では今後も限定モデルを投入していく予定で、営業部、PR、業務部から選出して社内に設置した専門部隊を中心に、市販の手づくり素材などを集めて商品開発会議を定期的に行っていく考えだ。

ベネッセ、顧客の声活かしたベビー布団

7men.JPG ベネッセは顧客の声を生かした商品開発に注力している。2月15日に発売した、オリジナルのベビー布団は先輩ママのヒアリングで分かった「丸洗いできない」などの要望を受けて開発。洗濯機で丸洗いできる機能性に加え、不要なアイテムを除いたシンプルなセット内容とすることで、布団を敷く手間を軽減した。雑誌「たまごクラブ」や通販カタログ「たまひよSHOP」などで通年販売する。

 発売したのは「丸洗いできる体圧分散ベビー布団セット」(=写真=全5アイテム、税込価格1万9980円、2万2480円)。布団カバーや掛け布団、敷布団、キルトパッド兼シーツ、フィットシーツなど7アイテムをセットした。

 ベネッセでは先輩ママからヒアリングし、従来のベビー布団セットでは「寝汗がすごくて布団が湿る」「寝心地の良い布団に寝かせてあげたい」「布団は干すだけで大丈夫か不安」などの悩みがあることが分かった。また、一般的な布団はキルティングパッドや防水シーツ、掛け布団のほかに肌掛け布団やタオルケットなどの内容が多く、洗濯や敷く時に手間がかかっていた。

 同社では「洗濯で丸洗いしたい」という要望に対応するため、布団の綿には糸に大きな空洞があり、軽くて保温性が高いとするエアロカプセルを使用した。

 また、防水シーツやキルトパッド、シーツの機能を一体化した「キルトパッド兼シーツ」を開発。敷布団を入れるたけで簡単にセットすることが可能で、母親の布団を敷く手間を軽減。また、吸汗放湿性のあるテンセル綿を使用することで通気性を高めた。

 さらに「赤ちゃんの睡眠環境の向上」を意識し、敷布団の中綿に体圧分散機能を持つ素材を使用。体重を均等に分散させることで、赤ちゃんの負担を軽減するように工夫したという。

 同社のネット調査では妊娠中の女性の62%がベビー布団を購入または購入予定と回答しており、出産前に準備するアイテムとしてニーズがあると判断。カタログや通販サイトのほか、雑誌「たまごクラブ」などでも紹介していく。

セシール  男性バッグの新ブランド、今春の展開を検討

 セシールは今春に、男性向けバッグの新ブランド立ち上げを検討している。若年女性層をターゲットにしたファストファッションブランド「ANITA ARENBERG(アニタ・アレンバーグ)」で、バッグ類が売れ筋商品となっていることを受け、男性への商品提案を推進。「アニタ・アレンバーグ」の成功事例をベースにした商品展開で、ビジネスユースを中心としたニーズの取り込みにつなげる考えのようだ。


 セシールが構想する男性向けバッグの新ブランドは「Percival(パーシバル)」(仮称)。"「無難への依存」を許さない"を商品開発コンセプトとしたもので、ビジネスマンをターゲットに設定。ネット販売を中心に展開する考えのようだ。

 第1弾として発売するのは、パソコンや書類の持ち運びや出し入れなどの機能性を追及した手提げタイプのバッグや出張にも対応する大容量バッグ、ショルダータイプのバッグといったバッグ類とペンケースなど5、6商品となるもよう。

 商品は、いずれも高級合成皮革を使用したもので、「スネークホワイト」「パイソングレー」「クロコブラウン」「カーフブラック」の4色を展開する予定。従来のビジネスバッグとは一線を画した挑戦的な独自デザインを採用しているのが特徴で、ブランドブックでは、強気のビジネスを仕掛けるツールのイメージを訴求している。商品価格はまだ決まっていないが、概ね、1万円から1万5000円程度になるようだ。

 2009年秋から展開を始めた若年女性向けファストファッションブランド「アニタ・アレンバーグ」では、バッグやバレエパンプスがマグネット商材となる形で、新規顧客の開拓や売り上げに寄与。特にバッグは、デザインや機能性といった付加価値に対する値頃感から人気となっており、セシールでもバッグをリピート購入や購入単価アップのツールのひとつと位置付け。商品のバリエーションを広げ、戦略的に高価格帯の商品も投入している。

 新ブランド「パーシバル」は、こうした「アニタ・アレンバーグ」での成功事例をもとに立ち上げるもので、「アニタ」の商品を共同開発する大阪のメーカーと組み商品を展開する考えのようだ。



千趣会「リミースタイル」コラボ商品の展開拡充、カタログの独自世界観、ブランド側が共感

千趣会(本社・大阪市北区、田邉道夫社長)は、インテリア・雑貨カタログ「Remie style(リミースタイル)」の2011年春夏号で、有名ブランドとのコラボレーション商品の展開を強化している。同カタログでは既に仏国の女性デザイナーユニット「mini Labo(ミニラボ)」とのコラボ商品を展開しているが、今春夏号では新たに「tsumori chisato(ツモリ チサト)」や「papillio(パピリオ)」とのコラボ商品を投入。顧客の趣向に合った商品を提案する同カタログのコンセプトや、独自の世界感が有名ブランドとの連携を後押ししているようだ。
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「ツモリチサト」ブランドとのコラボ商品として展開しているのは、「タオル」(フェイスタオル税込価格1000円、バスタオル同2000円)、「バスローブ」(税込価格9000円)、「バスマット」(同2000円)、「シュシュ&ヘアバンド2点セット」(同1500円)。いずれも同カタログの限定商品で、タオルとバスマットで猫をあしらったドット柄や刺繍を、バスローブとシュシュ&ヘアバンド2点セットでキッチュなフルーツ柄を採用するなど、「ツモリチサト」のファンタジックな世界感を表現。カタログでは表紙裏を使い、商品を訴求している。

 90年に同ブランドを立ち上げた津森千里さんは、イッセイミヤケインターナショナルのデザイナーとして活躍していたことで知られているが、通販企業とコラボ商品を展開するのは初めて。

 千趣会によると、5年越しで津森さんにコラボを打診。昨年9月に創刊した「リミースタイル」の「独自の
世界感とこだわりを理解してもらえた」(広報)という。

 また、今春夏号では、サンダルで知られるドイツの靴ブランド「BIRKENSTOK(ビルケンシュトック)」のファミリーブランド「パピリオ」と「ミニラボ」とのコラボによる部屋履きの「フランクフルト」(税込価格1万2600円)、「ボストン」(同1万4700円)も展開している。

 「ミニラボ」についても、新作の投入に伴い商品掲載ページを拡大。雑貨からスタートした商品カテゴリーも広がり、昨秋から基幹カタログ「暮らす服」でインナーを掲載するほか、「ママ&ベビー」でベビー関連商品の掲載を始めるなど、連携の強化が進んでいる。

 こだわりやイメージを重視するブランド、デザイナーにとって、「リミースタイル」の独自の世界感は共感を得やすいと言え、さらに新たなコラボ商品が生まれる可能性がありそうだ。


夢展望 コラボパンプスが好調、発売から10日で初回1000足を完売

081.jpg夢展望が、人気モデルと共同開発したパンプスが好調だ。トレンドを重視したデザインに加え、雑誌広告や動画を活用した販促が奏功。発売から10日間で初回生産分1000足を完売した。

  好調な売れ行きを示したのは「フリルレースアップヴィンテージ厚底パンプス」(5色4サイズ展開、税込価格2980円)で、モデルの舟山久美子さんのスタイルブック「くみっきー」(角川春樹事務所発行)の発売に合わせて本人と協業。今春のトレンドを意識してデザインや素材を考案し、木型や価格なども舟山さんが決定したという。

 商品はパンプスの紐部分にレースを使用。つま先にはカーブを付けて丸みを持たせたほか、内側に小花柄の生地を使用することで女性らしいデザインとした。また、低反発のインソールを採用し11センチメートルのヒールでも歩きやすいように工夫した。

 夢展望では女性ファッション誌「Popteen2月号」にタイアップ広告を出稿。パンプスに春物衣料をコーディネートしたスタイルを紹介し、QRコードを通じて自社サイト「夢展望」の商品販売ページに誘導した。

 また舟山さんのスタイルブックに商品を掲載したほか、チャリティーイベント「LOVE PROJECT FESTA」のファッションショーでは舟山さんが商品を着用して登場した。ショーの様子は夢展望の通販サイトで動画公開しており、パンプスとコーディネートしたワンピースを全て購入できるようにしている。

 夢展望によると雑誌のQRコードを経由したユーザーが最も多く舟山さんのファン層を新規客として獲得できたと分析。購入者の6人に1人は2足以上購入しているとした。半年間継続して取り扱う予定で、すでに予約販売で3000足の受注を獲得しているという。


雪対策商品がネットで好調――スコップやブーツが人気

8kata.jpg "雪対策"商品が好調だ。日本海側など雪の多い地域を中心に、ネット売り上げが伸長。近隣店舗での品切れや価格比較のしやすさが大きいようだ。楽天の「楽天市場」では17日、スノーブーツが前週の平均売り上げの約2倍に、雪かきは同4倍に増加した。店舗側でもこれをフックに新規開拓につなげる考えだ。

 通販サイト「Z―CRAFT」を運営するロイヤル(本社・名古屋市中区)ではレインブーツが好評を博している。高いファッション性から女性を中心に通年の人気商品となっているが、降雪や梅雨時期には特に需要が高まるという。防水機能とファッション性を併せ持った商品として、今後も積極的に展開していく考えだ。

 商品名は「ハンター オリジナルラバーブーツ」。英国の老舗メーカーの商品で、素材に天然ゴムを採用し、耐久性に優れているのが特徴だ。完全防水のため、梅雨や降雪時期に「特に需要が高まる」(ロイヤル)という。

 また、脚の形に沿って作られているなどファッション性が高く、「防水しながらお洒落を楽しめる」(同)。海外の人気モデルが着用して認知が高まり、ファッションアイテムとしての需要も多いとしている。

 色は9色で、売れ筋はこげ茶や黒、紫など。女性客が中心だが、男性にも人気でメンズサイズも揃えている。

 「リビングプラザたく屋」を運営する若松屋金物店(岐阜県下呂市・伊東正紀社長)では「雪かき」が好調だ。

 商品は「カナダ製スノープッシャー雪かき」(画像=税込・3680円)で、「雪を粉砕できる」(若松屋金物店)頑丈さや、かく部分が雪をすくって放り投げやすい角度な点が特徴だ。
 同商品は約10年前から扱っているロングセラーで、今シーズンは11月末から販売を開始。今シーズンは約250本を販売した。ネットの浸透やいい商品を求める傾向などから、近年は長野や東北からも受注があるとし、「昨年の倍ぐらい売れている」(同)という。

セブン&アイグループ、ネット販売軸にバレンタインキャンペーン

8men.jpg セブン&アイ・ホールディングスは1月24日から、ネット販売と総合スーパーや百貨店などが連携したバレンタインの共同販促を開始した。5社が連携した販促は初。バレンタイン商品の販売を通じ、通販サイト「セブンネットショッピング」のキャンペーンページに誘導する。ネットを核にネット販売と店舗の相互送客を図る。「グループの1日合計利用者1500万人に販促し、新たなムーブメントを作る」(同社)考えだ。

 開始したキャンペーンのテーマは「新・バレンタイン宣言~みんなに、ありがとう。~」で、感謝の気持ちを伝えるバレンタインを提案。セブンネットショッピングの他にセブン―イレブン・ジャパンやイトーヨーカ堂、そごう・西武、デニーズの5業態が連携し、キャンペーンのオリジナルユニット「渡り廊下走り隊7」を起用した約30商品を販売する。

 セブンネットショッピングでは、渡り廊下走り隊7のCD「バレンタイン・キッス」を主に販売。同サイト限定で、お気に入りのメンバーと握手できる握手会イベントを特典として付与する。
 セブン―イレブン・ジャパンでは「渡り廊下走り隊7手作りデコチョコセット」などを、また、イトーヨーカ堂ではオリジナル制服などの衣料品やステーショナリーグッズなどを販売する。そごう・西武では「パティシエ・シマのカラフルマカロン」などを、デニーズではバレンタイン限定のデザートをそれぞれ提案する。

 キャンペーンの開始に伴い、2月1日からテレビCMの放送を開始。また、各店舗にポスターを貼り、キャンペーンページを開設する通販サイト「セブンネットショッピング」に誘導する。同サイトをキャンペーンの入り口として位置付け、ネットと店舗の相互送客を図るほか、若年層の開拓につなげたい考えで、「通販サイトを"ハブ"として活用し、グループ内で回遊してもらう流れを作る」(同社)としている。

 また同サイトを受け付け窓口としたキャンペーンを実施。2業態以上で購入したユーザーを対象に、抽選でnanacoカードなどが当たるイベントを行う。

会員制セールサイトの仕掛け人に聞く――ギルト・グループ・グラスカーCEO「質の高い顧客・ブランドを」

3kata.jpg 日本にオンラインファミリーセールという新しいビジネスモデルを持ち込んだギルト・グループ。昨年暮れには体験型クーポン事業を開始するなど、物販以外へとサービス領域を広げている。日本法人のCEOに就任したばかりのピーター・グラスカー代表に、成長戦略や新しい取り組みなどについて聞いた。(聞き手は本紙記者・神崎郁夫)

 ――もうすぐ日本上陸2年になるが、これまでの取り組みをどう評価している。

 「日本では、すべてが計画に対してパーフェクトな状態ではないが、成功していると言える。とくに、この半年間は日本での事業に弾みがついており、2011年は非常に期待できる」

 ――新CEOとして重視する点は。

 「会員数や取り扱いブランドを増やすことだけに気をまわしてはダメだ。質の高いブランドを扱うことを重視する。当社は、米国でブラッシュアップした技術力を日本に移植できるのが強みだ。とくに、サイトの表現方法や注文までのユーザビリティー、顧客ひとりひとりに合わせた画面表示の仕方など、技術力は大きく進歩している。1月末には、日本でもiPadやiPhone向けアプリをスタートできる。事業運営面では、新しいカテゴリーに事業領域を広げたところだ」

 ――昨年の暮れに『ギルト・シティ東京』をスタートした。

 「米国では7都市で体験型クーポン事業を展開している。そもそも、高級ブランドが好きな当社の顧客は、ハイエンドのスパやレストラン、イベントに興味があるのではと考えたのが、ギルト・シティのきっかけだ。米国の会員に気に入ってもらえたため、50万人の顧客を抱える日本でも同様のサービスをスタートした。当社には年収1000万円以上の顧客が多いため、ラグジュアリーな体験を提供していく。ただし、すべての顧客が楽しめるよう、サービスに幅は持たせる」

 ――東京以外でも展開するのか。

 「もちろん他の都市にも拡充したいが、まずは東京でしっかりとした基盤を構築したい。毎日、新しい体験を提供できるようにする」

 ――シティの状況は。

 「まだ始まって間もないが、当初計画は上回って推移している。長期的に成功するにはサービス提供先の質が重要だ。数カ月後の成功は求めていない。シティを始めるに当たり、顧客の意見を聞いたり、オンライン調査も行った。ただ、この事業は売り上げ数値を見るだけでも、参考になることが多い。顧客の反応に合わせて、提供するサービスをスピーディーに変えられるのはこのビジネスの特徴と言える」

 ――オンラインファミリーセールサイトの市場をどう見る。

 「日本の市場は魅力的だし、楽観的に見ている。いまは市場を作っている段階で潜在需要は十分にあるが、新しいビジネスモデルのため、将来的にどういう成長を遂げるかは予想しづらい」
 直近の経営目標は。

 「詳細は公表していないが、11年6月期は前年比で3倍の売上高を達成できると見ている。会員数も同時期に75万人を予想している」

テレビショッピング研究所  ケータイ美顔器に手応え、30代女性層を獲得へ

  8-2.jpgマスカラサイズの美顔器はいかが。テレビショッピング研究所が今年1月から本格販売を開始した携帯できるモバイル美顔器「nanoGrance(ナノグランス)」がヒットの兆しを見せている。昨年末のテスト販売では販路を絞っていたにも関わらず、小型・軽量でスマートなデザインから、30代女性を中心に、およそ1カ月間で1000台強を販売するなど、売れ行きに手応えを感じているようだ。今年からは本格的に同商品の販売を開始。テレビやネットでの自社通販のほか、GMSや家電量販店、大手通販企業などへの卸販売を含め、まずは年間2万4000台の販売を目指す。

 今年1月から本格販売を始めた「ナノグランス」(写真、価格1万4700円)は同社が開発した持ち運びに便利な携帯用美顔器だ。専用の化粧水をミスト噴射して、いつでもどこでも肌を潤わせることができる。この商品の最大の特徴は小型・軽量であることだ。

 昨年から若い女性の間で持ち運びできるヘアアイロンなどのモバイル美容グッズ、いわゆる「モバ美」が流行の兆しを見せており、携帯用美顔器もすでにいくつかのメーカーから発売されているが、「ナノグランス」はその中でも一番軽く、重さはわずか27グラム(乾電池の重さ除く)。

 小型・軽量かつ「マスカラ」サイズのスティック型の形状は使いやすさのほか、化粧ポーチに収納できるなど持ち運びに便利なことから消費者からはもちろん、発売後に30誌以上の女性誌に広告ではなく純粋な記事として紹介されるなど反響も高いという。

 昨年12月から一部、量販店への卸に加え、CSを中心とした30分の長尺のインフォマーシャル、ネット販売でのテスト販売を経て、今年1月から卸と自社通販で本格販売を開始した。自社通販と商品認知度アップのため、近く4~5分程度の中尺のインフォマーシャル放送を地上波も含めて開始する意向。

 まずは卸、自社通販を含めて月間2000台、年間で2万4000台の販売を目指す。また、「ナノグランス」本体のほか、消耗品である専用化粧水「ナノグランスエッセンス」(1本2480円)のリピート販売も狙う。

 同社ではこれまで青汁などの健食や雑貨を主軸に通販展開を行ってきたが、「ナノグランス」のような美容商品を取り扱うことで、新たな収益の柱としたいほか、獲得しにくかった30代女性など新規層の取り込みを図り、そうした層に既存の健食や雑貨を販売していきたい狙いもあるようだ。

 なお、「ナノグランス」は同社が立ち上げた美容ブランド「SIF.b(シフビー)」の第1弾商品で今後も同ブランドで様々な商品を投入する考え。


千趣会  初の正月福袋が好調、元日に予定数量の8割を販売

 8-1.jpg千趣会は、正月に通販サイト「ベルメゾンネット」で展開した福袋で一定の成果をおさめたようだ。初売り企画として福袋の販売を行うのは今回が初めてだが、20代顧客向けの商品を中心に好調な売れ行きを示したという。これまで同社は、大掛かりな初売り企画を行っていなかったが、初の試みとなる正月の福袋で顧客の反応が良かったことから、取り組みを積極化するもよう。来年以降の福袋の展開についても検討していく考えのようだ。


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流行の芽 モダンロイヤル、"二の腕"のたるみ解消、振動するボール握り運動

健康機器等のテレビ通販向け卸を中心に展開するモダンロイヤルが今年2月、これまでにない一風変わったフィットネス器具「ぶるぶるボディビート」を発売する。上半身のエクササイズを目的としたボール型のフィットネス器具で、震動するボールを両手に握り運動することにより二の腕や背中の筋肉を引き締める作用が得られるという。初年度3万台の出荷をめざしている。
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 「ぶるぶるボディビート」(税込1万1800円)は、直径8センチメートルのボール型のフィットネス器具。それぞれのボール内には、2つのモーターを内蔵。各モーターの異なる駆動の方向で、複雑にバイブレーションする「3Dムービングシステム」を採用している。また、2段階の負荷調節機能やカウントダウンタイマー機能も備えた。サイズは、直径8センチメートル。重量は約260グラム。

 今回、モダンロイヤルが提案するのは、"遅筋"と呼ばれる筋肉の運動。筋肉には、上腕二頭筋など瞬発的な力を引き出す速筋と、持久力を引き出すための"遅筋=小さな筋肉"がある。

 遅筋を鍛えるには「低負荷・高回数」のトレーニングを必要とするが、ダンベルなどを使った一般的な運動では速筋を鍛えてしまうという。

 これに対し、「ぶるぶるボディビート」では、内蔵したモーターの震動が細かい筋肉に刺激を与え、効率的に遅筋を鍛えることが可能という。

 モダンロイヤルでは、背中や胸部、腕など鍛えたい箇所に併せて編集した専用DVD(7つのプログラム)を用意。1日に4分程度、プログラムをこなすことで、効果のでにくい部位も短時間で効率よくフィットネス作用が得られるという。


カタログハウス、PC用スピーカーが好調、累計販売台数800個突破

カタログハウスが販売しているパソコン用スピーカーの売れ行きが好調だ。昨夏にネット販売限定で販売を開始後、年末時点で累計販売台数は800セットを突破し、当初計画を上回るペースで売り上げを伸ばしているようだ。3年間の無料保証などの独自サービス、商品特徴を丁寧に説明した商品ページの工夫、限定デザイン商品のネット競売やSNS「フェイスブック」を活用したくちコミの誘発などの様々な仕掛けも奏功しているようだ。
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売れ行きが好調なのはパソコン(PC)用高性能スピーカー「オラソニックUSBスピーカー」(=写真、1万800円)。東和電子が開発した音楽やDVDなどの映像をPCで楽しむ際に使用するスピーカーだ。

 小型ながら卵型のキャビネットで不要な反射音や音の回折を少なくし、高い音質を実現。また、PCのUSB端子にケーブルをつなぐだけで簡単に使用できる。さらに購入後1カ月以内であれば使用済みでも返品できる「お試し期間」や購入後3年間は無料で保証するなど独自のサービスを付けたことなどで「機械が苦手な中高年層」(同社)など幅広い層から支持を受け、昨年末時点で累計800セット以上を販売した。目標販売数は今年3月までに1300セットとしているが「(目標値を)越えるのは確実」(同社)としている。

 好調な売れ行きは無論、商品性能の良さがあるが、販売当初からいきなりヒットしたわけではないようだ。商品の説明の工夫やネットでのくちコミを誘発する仕掛けが奏功したようだ。

 昨年8月に同社の通販サイトで販売を開始した直後は「日に数台しか売れない」(同社)時期が続いたが、商品の特徴や性能がわかりやすく伝わるよう著名人の使用感や漫画、実際に商品を購入した愛用者の声を盛り込むなど商品ページを何度も変更、刷新した。加えてHTMLメールでの訴求も実施、段々と販売台数を延ばしていった。

 また、昨年12月8~20日まで同社の中古品販売サイト「温故知品」でチャリティオークションを実施、スワロフスキーや蒔絵シールで装飾した6台の限定デザインのオラソニックUSBスピーカーを出品した。商品によっては定価の倍以上で落札されるなど盛況で総額9万8914円が集まり、その全額を2つのNPO団体などに寄付した。この試みの目的はチャリティなのだが、同商品のPRやくちコミの誘発にも寄与したようだ。

 さらに昨年12月17日には「フェイスブック」を活用して同商品のファンページを作った。これにより、ファン作りやネット上でのマーケティングに役立ち始めているようだ。

 1月5日からはこれまでの2色(黒・白)とは別に、ゴールド・シルバー・ピンクというカタログハウスだけの限定色の「オラソニックUSBスピーカー」の発売を開始(各限定120台、1万2800円)。これにより、同商品の拡販に弾みがついた模様でさらに販売数量を伸ばしたい考えだ。


「Zoom in」スライヴ 木村利男社長「ハンズフリーの需要増」小型マッサージ器が好調

081.jpg 健康関連機器の製造販売を手掛けるスライヴの業績が好調だ。テレビを中心とした通販への卸が売り上げの大半を占めるが、主力商品となる家庭用マッサージ器の販売増で、2011年5月期の売上高は二桁増を見込んでいる。今後の商品戦略について木村利男社長に聞いた。 (聞き手は本紙記者・川西智之)

――会社の歴史は。
 「1933年創業の電気バリカンのメーカー、大東電機工業の販売会社として2006年に分社化した。電機バリカン、マッサージ器、マッサージチェア、フィットネス機器などを取り扱う。マッサージ器、マッサージチェアが全社売り上げの9割以上を占めており、チェアに関しては国内でもトップクラスのシェアを誇る」

 「販売チャネルは通販関連の代理店、家電量販店・GMS代理店、展示販売業者、理美容代理店の4つ。売り上げの6割以上が通販関連で、代理店10社を通じて、あらゆるジャンルの通販会社に商品供給をしている。一番強いのはテレビ通販ルートだ」

――なぜ通販に得意先が多いのか。
 「2005年に大ヒットした『ロデオボーイ』をきっかけに、通販会社とのパイプが広がった」

――価格が安く、故障が少ないのが強みだ。
 「中国で生産していることと、広告宣伝費が少ないこと、通販ルートが中心のため営業の人員を絞っていることが安さの理由だ。故障の少なさについては、新商品発売の際に日本で全数検査を行ってから市場に投入していることが大きい。故障の大半は新商品で起きるからだ。2年前から現在の体制としたが、初期不良率が下がっている」

―最近のヒット商品は。
 「肩かけタイプのマッサージ器(MD―8001)と首揉みマッサージ器(EM―004)がヒット中だ。ハンズフリーというコンセプトが消費者に受け入れられたのでは。これまでは手で持つタイプが主流だったが、今後はハンズフリーへの需要が高まるだろう」

――今後の戦略は。
 「マッサージ器の新ブランド『パルモ』シリーズを強化したい。30~40代女性をターゲットにする場合は1万円以内に価格を抑える必要があることが分かっったため、低価格商品をラインアップするブランドとして昨年立ち上げたものだ」

 「マッサージチェアでは『ゼロウォール』と呼ばれるものを発売する予定だ。これはリクライニングする際にチェアが前にスライドするため、後ろに空間を設ける必要がない。つまり、壁際にも置けるため他の家具とも調和しやすいというわけだ。業界初の商品となる」

――当面の課題や目標を教えてほしい。
 「今まで取り引きのない雑貨ルートを開拓したい。女性をターゲットした風呂場でも使えるマッサージ器は需要があるのでは。また、今年はエコポイント終了とアナログテレビ放送終了が重なるため、家電量販店では薄型テレビの売り場縮小が予想される。当社商品の存在感が増すのではないかと期待している」

素数、藤本美貴さん起用した美顔器が好調

8kata.jpg化粧品や生活雑貨の企画販売を手掛ける素数は、イメージキャラクター(愛用者)にタレントの藤本美貴さんを採用した、美容家電のハンディミスト美顔器「ハンディミストimiy(アイミー)」の売れ行きが好調だ。

 同商品は携帯型の美顔器で、超高速振動技術(1秒間で約16万回)により、ナノ微粒子となった専用美容液が噴霧されるもの。本体税込価格1万8900円と、通販では比較的高額な商品にも関わらず、2010年7月の発売から11月末までの4カ月間で、ネット販売や大手カタログ通販などで合計1万2000台以上を販売(実店舗販売数は含まず)。特に藤本さんを起用した9月以降から販売数が伸びているという。

 同社では、パンフレットや自社通販サイトなどで藤本さんが同商品を使用している写真を掲載。「短時間で潤うので、メイク時間が以前より短くなった。触ったときの肌の『ハリ感』がいい感じです」といったコメントも添えている。10月以降のテレビ通販番組で、藤本さんがVTR出演し、商品や使用感を説明する機会なども増えていったため、更に知名度が上がったという。

 同社が藤本さんを起用した理由については、主婦でありながら仕事もきちんとこなしている女性であることを挙げている。また、本来は30~40代をメーン顧客に考えていたが、まずは流行の伝播が早い、藤本さんと同世代の若年層の目を引く狙いもあった。

 通常、商品の"共同開発者"としてタレントを起用した場合、顧客層が固定してしまうことや、他のタレントがその商品を推薦しにくいという弊害が生じることもある。そのため同社では"愛用者の1人"として藤本さんを起用し、顧客層や宣伝機会が狭まらないよう考慮した。

 11月末からは美容専門家でタレントのIKKOさんの起用も開始し、12月5日にはRBK毎日放送で放映中の「今日感テレビ!」で、IKKOさんが司会を務める通販コーナー内で同商品を紹介。ナノ微粒子化粧水による肌への浸透効果などについて詳しく解説した。美容専門家の視点から商品を推薦することで、年齢の高い顧客層にもその商品力を訴求し、さらなる認知拡大を図る考えだ。

 同社では今後も、商品特性に考慮しながらタレント起用を行っていく方針。「性能や見た目など商品開発にこだわることが一番重要。その上で、他社商品との見分けが付くようにタレントの起用があると考えている」(小幡純子副社長)とする。

スクロール、人気ギャルママモデルとコラボ

8men.jpg  スクロールは12月6日、"ギャルママ"と呼ばれる若い母親向けインテリア雑貨の販売を開始した。人気ギャルママモデル・板橋瑠美さんとコラボレーションしたカーテンなどを、通販サイトでカタログに先行して取り扱う。同社がタレントや有名人と共同で企画した商品を発売するのは珍しい。今後はトレンドを積極的に取り入れることで、若年層に向けたファッション性の高いインテリア雑貨を強化したい考えだ。

コラボ企画の名称は「ファッションインテリア 板橋瑠美のリラかわRoom」。第1弾として6日に発売したのは、「レース重ね遮光カーテンYR」(税込6990~1万3990円)、「プリントボイルカーテンYR」(同3390~6690円)、カーテンをまとめる「スエード調タッセルYR」(同1890円)の3種類。15日に「花柄布団カバーセットYR」を発売したほか、21日に「プリントキルトラグYR」を追加する。インターネット限定で、先着200名にランジェリーポーチをプレゼントするキャンペーンも行う。なお、カタログでは来年1月11日に配布を開始する春号に掲載する予定だ。

 商品コンセプトは「リラかわ(リラックス&かわいい)」。部屋でリラックスできることに加えて、インテリアにトレンドや流行色を取り入れて自分流にアレンジしたいというギャルママの要望に応えるため、おしゃれな遊び心を持たせることを重視した。例えば、6日に発売した遮光カーテンの場合、カーテンが重ね着風になっており、アレンジが何通りも楽しめるという。

 同社がギャルママ向けの商品を開発するのは初めて。ターゲットとなる層に人気の高い板橋瑠美さんとコラボすることで、10代後半から20代前半の若い母親を取り込みたい考えだ。板橋さんにブログで商品を宣伝してもらうほか、同社が動画投稿サイト「ユーチューブ」に設けている専用チャンネルで、商品のメーキング映像を配信する。インターネットでの露出を高めることで、通常商品の2倍の売り上げを見込んでいる。

 今後はギャルママ向けに限らず、トレンドを取り入れたインテリア雑貨を発売し、若年層の取り込みを狙う。また、売れ行き次第では「ネットで人気の高いタレントや有名人とコラボした商品を今後も企画していきたい」(IR・広報担当)としている。

楽天市場2010・年間ランキング  「スカルプD」が1位に

 8-2.jpg楽天は12月1日、「2010年楽天市場年間ランキング」を発表した。年間総合ランキングの1位にアンファーの「ヘアメディカル薬用スカルプD」が選ばれたほか、米や水が上位にランクインした。「送料無料」や「○%OFF」などの検索ワードが上位となっており、重くかさ張る日用品を通販で安く購入するケースが一般化しているようだ。
 
 楽天市場の総合ランキングで1位になったのは「メディカル薬用スカルプD」(販売サイトはアンファーダイレクト)。楽天はネット販売でヒットし実店舗へ販路を拡大した成功事例と説明。アンファーの星山剛常務取締役は12月1日に発表会に参加し「ネット販売は次の日に商品を届けられる利便性がある。ネットで情報提供しながら、顧客一人ひとりに商品を届けたい」と挨拶した。
 
 第2位となったのは「スカルプDスカルプパックコンディショナー」(アンファーダイレクト)。レビュー数が1万2000件と充実していると評価した。
 
 第3位と第4位は「福島県産こしひかり」。あだちねっと美米屋とお米の鬼平で販売しており、美味しいものを安く、便利に購入するケースが定着。楽天では「今後、米はネット販売の定番アイテムになる」と予想した。
 
 第5位と第9位にはドリンク屋と爽快ドラッグのミネラルウォーター「コントレックス」を選出。送料無料のお得感が奏功し、ランキングの常連商品となった。
 
 第6位は「カット済みズワイガニ」(販売サイトは越前かに問屋ますよね)。殻を取り除いた丁寧な販売で、高齢者から子どもまで幅広い年代のニーズに対応した。
 
 第7位は「薬用スカルプジェット」(アンファーダイレクト)。シャンプーとのセット購入を獲得し受注をけん引。第8位はエクサボディの「レッグマジック」で、4600万件のレビューを獲得しており購入者からの評価を得たという。第10位はサテンラボの「骨盤ガードル」で8万7000枚以上を販売した。
 
 検索ワードランキングでは「送料無料」が1位となった。送料無料と他のキーワードを入力して検索するケースが目立っており、ユーザーの送料無料のニーズが上昇。また、「○%OFF」「訳あり商品」のキーワードが上位に挙がった。
 
 楽天では2010年の消費を振り返り、物理的な満足と刺激を求める「刺激的な消費」と総括。「ヒット商品番付」として横綱に「スマートフォン」や「食べるラー油」を選出。スマートフォン関連雑貨ではロングテールの品ぞろえが奏功しユーザーの細かなニーズに対応した。また、「食べるラー油」は実店舗が品切れしたことでネットでの検索が増加。ネット販売ではにらやもずくなどを使用したご当地商品が販売され、ヒット商品へ成長した。

カイゲン "ジュース感覚"の青汁発売、子供持つ主婦層の開拓進める

 8-1.jpgカイゲンが"飲みやすさ"を徹底的に追求した青汁で、従来の青汁が持つイメージの打破に挑む。12月2日に発売した「はちみつレモン青汁」(3グラム×30包、税込3500円)は、はちみつやレモンを配合し、ジュース感覚で飲めることを特徴としたもの。青汁市場では後発組となるが、初年度1億円の売り上げを計画。子供を持つ主婦層を主なターゲットとして顧客基盤の確立をめざしていく。

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"Wiiコマース"の注目商品 似顔絵のシール・スタンプ

「Mii」データ活用、くちコミ効果期待

任天堂および任天堂グループ企業のWiiの間、千趣会が連携し、11月1日からスタートした家庭用テレビゲーム機「Wii」を使ったショッピングサービス「Wiiの間ショッピング」。同ショッピングサービスでは、家族で楽しめることにスポットを当てた商品を展開するのが特徴だ。その中で「Wii」ならではの特徴を活かしたキラー商品として期待しているのが、「Wii」ユーザーの似顔絵をあしらったシールやスタンプだ。
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 「Wiiの間ショッピング」は、映像販売やイベント情報提供などWiiユーザー向けのコンテンツ「Wiiの間」の物販サービスとして展開する。「Wiiの間」は、お茶の間などの仮想空間になっており、この中でユーザーが予め登録する「Mii」と呼ばれるアバターが色々な表情や行動を見せる。

 「Wii」ユーザーの似顔絵をあしらったシールやスタンプは、この「Mii」のデータを活用したもので、ショッピング画面で「Mii」の表情や自分の名前などを選択・入力して注文すると、シールやスタンプになる仕組み。シールは7種類あり、価格は2700~3900円。スタンプは木材や金属などに押印できるタイプで1575円、紙用のタイプで1050円になる。

 このシールとスタンプは、任天堂とWiiの間社、千趣会、シヤチハタが共同で企画。シールの製作を千趣会、スタンプの製作をシヤチハタが担当するが、両社が保有するスキームを応用しているのが特徴だ。

 例えば千趣会では、以前から販売している子供の入園・入学時に持ち物に名前を貼付する「お名前シール」で、顧客が名前を登録する仕組みを持っており、「この技術、フローを使い、『Mii』の画像が入れば商品になるという発想で作った」(中山茂EC事業開発部長)。同様にシヤチハタも、webから顔絵や名前を登録できる持ち物押印用のスタンプを展開している。

 「Wii」の独自コンテンツ「Mii」を使ったシールとスタンプは、こうした基盤をもとに商品化されたものだが、商材としてのメリットは、「話題やくちコミの材料になること」(同)とする。

 これについては、テレビ画面を見ながらシールやスタンプにする「Mii」の表情などを選ぶことで、家族の会話が弾むといったシーンが方向性のひとつ。さらにスタンプやシールがどちらかというと人に見せて楽しむものであることから、実際に持ち物に貼付されたシールなどを見た友人や知人を足掛かりに、「くちコミが広がることも期待できる」(同)わけだ。

 「Wiiの間ショッピング」はスタートからおよそ1カ月しか経過しておらず、まだ全体の受注件数は少ないようだが、その中でも「『Mii』のシール・スタンプについては反応がある」(同)という。同商品を起点にくちコミが広がり、「Wii」ユーザーの拡大や、ネット接続率の向上、「Wiiの間ショッピング」の利用促進などにつながるか、今後の動向が注目される。



わかさ生活、特許技術で商品力強化、ビルベリーエキスをナノ化

主力商材活用へ

わかさ生活(本社・京都市下京区、角谷建輝知社長)はこの度、ビルベリーエキスをナノ化(超微細化)する製造技術で特許(特許番号特許第4606444号)を取得したと発表した。健康食品の受託製造等を手掛けるアピ(同・岐阜市加納桜田町、野々垣孝彦社長)と共同開発した技術で、摂取した際に、エキスに含まれるアントシアニンの体内吸収量が向上するという。わかさ生活では、同技術を主力商材の「ブルーベリーアイ」にも活用し、他社製品との差別化を図っていく考えだ。

今回の技術は、顧客にビルベリーの良さをより実感してもらうことを狙いとしたもの。ナノ化により成分を効率的に身体に吸収させるとの考えに基づき開発したもので、ラットを使った動物実験では、ナノ化したビルベリーエキスに含まれるアントシアニンの体内吸収量がおよそ2倍向上する結果が出たという。

 開発段階においては、ビルベリーエキスをナノ化してもアントシアニンの栄養成分が壊れないようにする研究を推進。ナノ化した粒子同士が固まって沈殿するといった問題もあったが、天然成分の「大豆レシチン」で粒子をコーティングすることでクリアした。

 わかさ生活では、今夏にナノ化したビルベリーエキスを使用した商品を投入している。今回の特許取得に伴い同商品を終売とし、来年1月頃を目標に主力商材の「ブルーベリーアイ」に同エキスを使用する考え。ブルーベリー系の健康食品については、他社でも扱っているところが少なくないが、特許を取得した新技術を活用した展開で他社商品との違いを打ち出し、拡販につなげる考えのようだ。

流行の芽・クマザキエイム 7型ワンセグテレビがヒット、テレビ通販で人気に

812.jpg電化製品や家庭雑貨の開発・販売を手がけるクマザキエイムが販売する7インチサイズのワンセグテレビが好調だ。主要顧客である高齢層を意識して商品を開発。同社がテレビを手がけるのは初めてだが、販売時期を見極めて投入したところ、テレビ通販などで人気を集め、販売台数で2万台に上るヒット商品となっている。想定以上の反応の良さから第2弾商品の企画も進行中だ。

 商品名は「ワンセグチューナー内蔵7型ワイド液晶テレビ」(税込2万9800円)。本体と付属スタンドの重量は500グラムと軽くどこでも簡単に移動できるため、キッチンやベッドサイド、リビングなど好きな場所で視聴できる。付属のカーソケットを使うと車の中でも使用が可能。

 同社の主要顧客は高齢の男女であるため商品展開の際もそうした顧客層を意識して分かりやすさやシンプルさにこだわる。同商品も開封後は電源アダプタとアンテナをつなぎ、後はリモコンで操作するだけという"手軽さ"が特徴。余計な機能を省き、組み立てや設置の手間を減らして「箱から出すとすぐ使える」(企画・開発部)ようにした。

 開発時は受信感度を高めることに注力したという。ユーザーは全国にいるため、どういった環境で視聴するかは特定できない。天気などの気候要因の影響も受ける。「映らなければ意味がないので、感度を上げるために本体の中身やアンテナなど試行錯誤を続けた」(同)。

 ただ、来年7月のアナログ放送終了により、ワンセグを取り巻く環境がどう変化するか読めなかった。そのため、開発は急ピッチで進め、完全地デジ移行前のなるべく早い段階で市場へ投入するよう急いだという。その結果、半年で販売にこぎ着けた。

 今年の2月に販売を開始。販路はテレビやカタログ通販実施企業への卸が中心で、そのうちテレビ通販が9割を越す。

 これまでに累計で2万台を販売した。「売り始めたと思ったらいきなり(販売量の)数字が伸びて、それがずっと続いている」(同)状況で、テレビの投入が初めての同社ではまったく予想していなかったという。「地デジ」や「ワンセグ」という言葉を耳にする機会が増えていたタイミングで投入したことで、関心を持っていた高齢層の需要を開拓できたようだ。

 今回のヒットを受け、さらにコンパクトな3・5インチサイズのワンセグ対応デジタルテレビを近く投入する予定。大手ナショナルブランドが、大型・高画質・3Dといった点に注力した商品展開を行うなか、同社としては違った切り口で小型のテレビに的を絞りワンセグなど地デジ対応商品の投入を進める構えだ。

マジカル 禁煙グッズ売れ行き好調、9月の売り上げは例年の3倍に

811.jpg10月1日のたばこ値上げから約2カ月が経過した。過去最大の値上げだけに、これを期に禁煙に取り組む人も多く、各社の禁煙グッズが好調に推移しているようだ。美容関連商品通販のマジカル(本社・東京都新宿区、額賀匡史社長)でも、禁煙グッズ「離煙パイプ」の販売数が9月から増加。月間の売り上げは通常の3倍に達したという。同社では、同商品の好調は年明け以降も続くとみており、"値上げ特需"で業績を伸ばしそうだ。

  離煙パイプが他の禁煙グッズや禁煙補助薬や禁煙グッズと違う点は、徐々にたばこへの依存度を減らせることだ。使い方は、たばこにパイプをつけて吸うだけ。パイプの中央部に空気が流入する微小な穴が開いており、約3%ニコチンが減少する仕組みだ。1セットに31本のパイプが入っているが、使うパイプは順番が決まっており、毎日変える必要がある。パイプの穴の大きさによって空気が流入する量が多くなるため、吸っている人も味の変化に気付かない程度にニコチンが減っていき、自然にたばこをやめることができるのだという。

 たばこが値上げする方針であることは昨年から分かっていたものの、春から夏にかけての売り上げは例年通りだった。しかし、8月下旬頃から売り上げが急増。離煙パイプは1カ月かけて禁煙する商品のため、値上がりする10月1日に合わせて禁煙しようという消費者が多かったものとみられる。

 通販、卸販売ともに好調で、一時期欠品となるほど売れた。新聞広告の出稿量は増やしていないものの「以前掲載された広告を保存しておいた消費者が多いのではないか」(額賀匡史社長)という。
 
  10月以降も売れ行きは好調なほか、年が改まるのを機に禁煙を決意する人が多い1月は例年販売数が伸びることから、同社では"値上げ特需"がしばらく続くとみており、新規の卸先を募集している。11年3月期の販売数は前期の2倍となりそうだ。

 近年はネット販売にも力を入れており、同社の通販サイトでは離煙パイプのほか、7月から販売を開始した、シアバターを原料とする保湿クリーム「マジカルシアバター」も好調に推移している。保湿クリームに関しては、他社のシアバターを使用した製品に比べて割安なことや、ガーナ大使館から推薦状を受けた原料を使用しているという品質の高さが消費者から評価されているようだ。
 
 今後は離煙パイプの海外展開を本格化する予定で、特に中国ではテレビ通販への商品提供も考慮している。

プライム、"新アブトロ"が好調

8men.jpg テレビ通販を行うプライムショッピングが昨秋から販売を開始したEMS運動器具「アブトロニック・エックスツー(X2)」の売れ行きが好調だ。01年に同社が販売した大ヒットした「アブトロニック」の後継モデルで発売後、自社通販や量販店への卸販売で売れ続けている。今年11月には女性向けにデザインを変えた商品を投入。また、人気漫画「北斗の拳」をモチーフとした「北斗の拳バージョン」も発売予定でさらなる拡販を進める計画。

 昨年10月から通販サイトで予約販売を始め、現在まで好調な売り上げを維持しているのが「アブトロニック・X2」。大ヒットした「アブトロニック」の後継モデルで、自社通販とともに行う量販店や家電専門店、カタログ・テレビ通販企業への卸販売も順調のよう。

 販売台数などの詳細は不明だが同社の今年4~6月期の売上高(※)は前年同期比約3割増の約19億円、営業利益は約150万円と四半期ベースで久々の黒字化となったが、「アブトロニック・X2」や同じく好調なヘアアイロン「ツヤグラアイロン」など同社の独自開発商品の販売増が大きく貢献しているようだ。

 「アブトロX2」のさらなる拡販を図るべく、今年11月からは女性向けにデザインを変えた「アブトロニック・X2 Make Love Body」を新たに発売、次いで12月をメドに人気漫画の「北斗の拳」をイメージした「アブトロニック・X2 北斗の拳バージョン」を発売する予定。これは「北斗の拳」の主人公であるケンシロウが理想の筋肉や体型であるという社員からの発案で商品化したもの。先行予約を始めているスーパーや量販店などへの卸販売では予約ベースですでに初回ロットは「完売」だという。

 今後、北斗の拳バージョンなどの新デザインの「アブトロX2」はテレビやネットでの自社通販での販売のほか、今秋から名古屋地域でテスト展開をしている商品告知用のテレビCM(15秒)を東名阪などの大都市圏でも放映して、「アブトロX2」を告知、卸先拡大につなげる試みなども検討しているようだ。

 「これまで当社はヒット商品に頼った自転車操業的なビジネスだったが、『アブトロX2』や『ツヤグラ』などのシリーズ化して安定的な売り上げと利益を稼ぎ出す定番商品で勝負できるようになってきた」(同社)としており、定番商品の後継機などを中心に自社通販と卸で拡販し、今期は通期ベースで黒字化を目指す考え。

※同社は11月1日付けでジパングHDの物販部門が独立して新設。そのため今年4~6月期はジパングHDの物販事業部門の売上高の数字。

コンビ、エイジングケア化粧品で中高年女性開拓

 ベビー用品の企画・販売などを手掛けるコンビは、昨年12月からエイジングケア化粧品シリーズ「ナナローブ・コロカリアAA」を発売し、50代以上の女性顧客開拓に乗り出している。

 同商品はアナツバメの巣を主原料としており、そこから抽出される「シアル酸」に着目した。細胞増殖を促進し、肌の水分量が向上する保湿効果があるという。ベビー用品などを扱う会社でもあるため、安心・安全性への意識は高く、成分の90%以上を食物由来にするなど自然な原料での配合を心がけた。

 元々同社では、ツバメの巣の原料販売を健食メーカー向けなどに行っており、自社の研究施設で10年以上原料研究を続けていた。同商品はその研究の過程で誕生したもの。同社は「化粧品原料は健食とオーバーラップする部分がある。食べても、塗っても人体に効果があるということが分かった」(ファンクショナルフーズ事業部)とする。

 原料はインドネシア産を中心に調達ルートを確保しており、希少性の高いツバメの巣の安定供給に向けて数多くのサプライヤーを確保している。同社は「長年の研究実績があるので仮に偽物が出回っても、自社で真贋を見極めて高品質なものを仕入れるノウハウがある」(同)という。

 同商品のラインアップは化粧水(120ミリリットル、税込価格8000円)、美容液(30ミリリットル、同1万円)、クリーム(30グラム、同8000円)の3種類。また、その他にもベーシックスキンケアシリーズとして石けんやメイク落としなどの「ナナローブ」ブランドを発売している。

 販売方法は、新聞広告や折り込みチラシ、ウェブ広告、自社通販サイトなどから注文を受け付けている。トライアルセット(税込価格980円で送料無料)購入後、本商品への購入から会員登録される仕組み。会員向けには季節に応じたキャンペーンセール情報やメルマガなどを配信。20%割引になる定期購入サービスなども実施することで、顧客の囲い込みに努めている。

 今後の課題は商品ラインアップの拡充。「客の求めるものは(現状に)止まらない。タイミングや内容などを顧客とコミュニケーションとりながら、提案していきたい」(ファンクショナルフーズ事業部)と展望を語った。

オルビスの通販MD戦略、ニキビケアの展開強化

 昨今の通販化粧品市場では、シミやシワ対策、毛穴ケアなど特定の分野に対する"機能性"を明確に打ち出す企業が少なくない。ニキビケアブランド「クリアシリーズ」を展開するオルビスもその一つ。ニキビケア市場は従来、10代を主要なターゲットとして競争が展開されてきたが、オルビスでは"大人ニキビ"への対応をコンセプトに20代前半の女性層に働きかけ、新たな市場を創出してきた。そのオルビスが今夏、「クリアシリーズ」のリニューアルに併せて広告展開を積極化。20代女性層のマインドシェアの獲得をめざしている。



 「クリアシリーズ」(3アイテム、税込1365円~1785円)は、1990年に発売したオルビスを代表する基幹ブランドの一つ。今年5月、保湿作用を持つ7種類の和漢成分を新たに配合し、リニューアル発売した。

 そのコンセプトは、"繰り返さない大人ニキビ"。過剰な皮脂の分泌が原因となってできる10代のニキビと違い、乾燥やストレスが引き金となる大人ニキビの悩みは、同じ箇所に繰り返しできてしまうこと。外的刺激を受けやすい肌の乾燥を保湿成分が補い、100%のオイルカットで油分が毛穴をふさぐことを防ぐ。オルビスでは20年の研究実績を持つことを背景に大人ニキビのメカニズムを説明する。

 今夏は、女優の多部未華子さんをイメージキャラクターに起用したテレビCMの展開に併せ、モバイルやPCなどネット媒体を中心にバナー広告を出稿するメディアミックスを展開。ターゲットとなる20代前半の女性層のライフスタイルに合わせた媒体選定が奏功し、目標とするCPOを達成する形で新規獲得が進んだという。

 民間信用調査機関によると2009年のニキビケア市場は300億円。だが、一口に「ニキビケア」といっても医薬品による治療を行うものから化粧品まですそ野は幅広く、その規模を正確に把握することは難しい。化粧品分野でも即効性をうたうものや医薬品に近いイメージで訴求するものなど各社の訴求ポイントはさまざまだ。

 こうした中、化粧品市場においてニッチな分野であったニキビケア市場に"大人ニキビ"という新たなコンセプトを持ち込み、顧客の潜在的なニーズに対応した同社。すでに競合ひしめく注目市場となったが、今後、市場でシェアを獲得していくことができるか、展開が注目される。

セシール、健康食品の拡販積極化 商品ラインアップ再編

 セシールは、健康食品「リアルサプリ」シリーズの拡販を積極化している。11月に入り商品の容量・価格軸に統一感を持たせた形に再編するとともに、「セサミン」を使用した新商品を投入。これまで既存顧客向けに配布していたカタログについても、一般顧客向けの展開を始めた。同社では継続購入が期待できる健食を新規顧客獲得のツールと位置付けているが、今回の取り組みを起点に健食の認知度を高め、顧客基盤の拡充につなげる構えだ。




 セシールでは2001年12月から健康食品の「リアルサプリ」シリーズを投入。DHA&EPA、グルコサミン、サメ軟骨エキス、コエンザイムQ10など一般的な素材を、値頃感のある均一価格で幅広くラインアップする形で展開し、これまでに累計792万個を販売し利用顧客数はのべ約89万人になっている。

 従来は、ボトルタイプのMサイズ(約1カ月分)とアルミ袋タイプのLLサイズ(約6カ月分)の90種類、LLサイズのみの19種類をラインアップしていたが、今回の見直しでは、類似したものをカットする形で素材数を絞り込み、全ての素材にMサイズとLLサイズの商品を用意。価格は全種類均一でMサイズが税込682円、LLサイズが同2877円になる。

 また、今回の健食シリーズの再編にあわせ、11月4日には、ゴマ由来の素材「セサミン」を使用した新商品も発売している。

 同社では、商品の継続利用につながる健食を新規顧客開拓のツールと位置付け、今年3月頃には、自社通販サイト内に専用コンテンツを開設しているが、今回の商品ラインアップ再編にあわせネット、使い勝手も向上。従来、サイズコード等で成分、品番で容量を選ぶ形だったものを、品番で成分、サイズコードで容量を選ぶ形に改め、商品の検索性を高めた。

 また、カタログの展開手法も変更。これまでは、「Beauty&Health」の「サプリメント特集」として夏と冬の年2回、既存顧客向けにカタログを送付していたが、11月からは、一般の顧客向けの配布も始め、サイト上で電子カタログの閲覧やカタログ請求を行えるようにしている。

"アウト・オブ・カネボウ"の挑戦、ジョゼ、新ブランドの展開強化

直販強化し、顧客基盤を構築

カネボウ化粧品子会社のジョゼ(本社・東京都港区、萱岡修三社長)が今年8月、スキンケアの新ブランドを立ち上げた。化粧品大手メーカーとしてこれまで商品開発力を活かし、数々のブランドを立ち上げながら一部を除きヒット商材に恵まれなかった同社。新ブランドでは将来的な直販強化も見据えている。


 ジョゼは現在、5ブランドを展開し、ジュピターショップチャンネル(JSC)のテレビ通販を中心に展開している。だが、好調な売れ行きをみせるのは、メークブランド「ファインシーン」など一部に限られる。肌や顔の変化を感じにくいスキンケアに比べ、テレビではメーク商材に分があるためだ。昨年立ち上げたスキンケアブランド「エムズアップ」もJSCでの展開の結果は芳しいものではなかった。

 今回、その反省を活かし立ち上げたのが、新ブランド「チャームドロップ」(全4アイテム、税込2940~7350円)だ。

 ターゲット層は「エムズアップ」同様、40代の女性層。各アイテム異なる香りを楽しめ、"五感で楽しむエイジングケア"をコンセプトにしている。ここ最近、エイジングケアの重要性がクローズアップされることが多いが、"こうあるべき"という義務的な要素が強く、化粧品が本来持つ"楽しむ"要素が薄れてきているためだ。

 さらに、イメージキャラクターとなる人選もこだわった。過去に立ち上げた「エムズアップ」では、元テレ朝アナウンサーの南美希子さんを起用。ターゲット層に一定の知名度を持つ"広告塔"との印象が強かった。

 だが、テレビ通販の語りでは、商品をプロデュースした人物の思い入れがインパクトを生むと判断。美容ジャーナリストの植村朗子(うえむら・うららこ)さんに商品企画の段階から関与してもらい、消費者目線に立った商品開発を行った。

 これまでJSCで8月末から9月初旬まで計5回を放送。結果は「目標には至らなかった」(萱岡社長)としており、成功したとは言い難い。スキンケアの訴求を避け、美容液を前面に打ち出したが、猛暑の影響で注文が伸びなかったことや、植村さんがプレゼンターとして経験が浅いことも影響したようだ。

 だが、面白い結果も得られた。商品の一つ「フレッシュジェリーソープ」(155グラム、同3675円)の単品注文が伸びたことだ。朝、洗顔しながらマッサージを行えるという商品の面白さに加え、ジュレタイプという形状の珍しさが受け「(単価は低いが)セット売りを補完し、商品のインパクトでは手応えを感じた。出荷数ではまずまずの結果」(同)を得られたという。

 来年1月には、「チャームドロップ」のトライアルセットも発売。雑誌や新聞、折り込みチラシなど紙媒体のテストマーケも検討する。国内化粧品市場の飽和感が高まり競争が激化する中、直販による顧客の固定化を最終目的と見据えるためだ。直販の売り上げ比率を、現在の約1割から2割程度まで高めたいという。

 これまで化粧品大手子会社として大手ブランドの名を表に出さず展開してきたジョゼ。だが同じく"アウト・オブ・資生堂"として百貨店チャネルで知名度を得てきた「イプサ」や「アユーラ」と比べると目立った印象がない。"アウト・オブ・カネボウ"として地位を確立できるか、今後の成否が注目される。


千趣会、永谷園とのコラボ商品、生姜入りのスープ茶漬け、両社の知見活かす

千趣会(本社・大阪市北区、行待裕弘社長)は「ベルメゾンマンスリークラブ」の11月の新商品として、「『冷え知らず』さんの生姜スープ茶漬け」の販売を開始した。加工食品メーカーの永谷園(同・東京都港区、町田東社長)と共同開発したもので、ご飯にお茶漬けの素を振り掛け、湯を注ぐだけの手軽さを訴求し、働く女性の朝食として提案していく。
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商品は、ココナッツカレースープや坦々スープ、たまごスープ、参鶏湯スープ、ミネストローネの5種類のスープ茶漬けの素(各4食・計20食分)をセットにしたもので、頒布会のロングラン商品で300種以上の味を持つ「スープなしあわせ」で培ってきた千趣会のノウハウと、永谷園が持つ生姜の活用やお茶漬けのノウハウなどを組み合わせ開発。価格は税込1980円で、11月に注文を受け付け、12月に商品を届ける。頒布会ではなく、1回限りの販売になる。

 永谷園では、2007年6月に、オフィスで働く女性をターゲットにした「『冷え知らず』さん」シリーズを投入。店販や自社通販で生姜入りホット飲料などを販売しており、最近では菓子メーカーとのコラボによるスナック菓子を発売するなど、他社との連携も積極化している。千趣会との取り組みもこの流れを汲むもので、働く女性をターゲットにした展開が共通していることなどから、コラボ商品の共同開発が実現したようだ。


流行の芽・カフェグローブドット.コム 開発商品では初の化粧品、消費者参加型で不満解消

082.jpgカフェグローブ・ドット・コムは10月1日、キャリア女性の声から生まれたオリジナルの美容液を自社通販サイト「セレクトカフェ」で販売開始した。今後、バラエティーショップなどにも販路を広げる。同社では衣料品や服飾雑貨を中心に開発商品を強化しているが、コスメを本格展開するのは初めて。来年以降も年2回程度のペースでコスメシリーズを商品化し、キャリア女性へのライフスタイル提案を強める。

  自社通販サイトで先行販売したのは、化粧水と乳液、美容液、クリーム、化粧下地がひとつになったオールインワンジェル「カフェラボジェル」(写真=30ミリリットル、税込4200円)。

  同社が運営するウェブマガジン「カフェグローブ・ドット・コム」で企画開発し、「カフェラボシリーズ」の第1弾として投入する。同社では、女性が新しい化粧品を試す場合、もっともハードルが低いオールインワンジェルに照準を当てた。

  事業化に先駆けて行ったアンケートでは、ユーザーの半数近くがオールインワンジェルを「使用したことがある」と回答したが、既存商品に対しては「ボテッとして重たい感じがする」「すぐにメークができない」「浸透しにくい」などの不満を持っていることが分かった。

  こうした消費者の不満を解消すべく、"忙しくてもモチモチ肌"をコンセプトに3カ月にわたる開発プロジェクトを展開。最終サンプルテストには30人のユーザーも参加した。

  商品化に当たっては、素材メーカーのADEKAの協力により健康食品などに使用されてきた黒酵母「β(ベータ)グルカン」と、高級化粧品のアンチエイジング成分として注目される「メバロノラクトン」を配合。

  「βグルカン」は基礎化粧品としては初めての採用で、既存のジェルへの不満として多かった "保湿力"や"浸透力"が期待されるという。

  販促面では、「カフェグローブ」サイトでADEKAの研究員が「美の"真"ジョーシキ」のタイトルでブログを配信。化粧品成分に関する正しい知識を伝えるほか、新商品の舞台裏などをカフェグローブの開発部員が随時アップして理解を深めてもらう。今後は、モニターの使用後の状況も座談会などを通じて配信するという。

  来年にはシートマスクなどを候補に第2弾を開発。年間2アイテム程度の新商品を販売する。

 なお、同商品の製造販売元は、化粧品OEM製造で実績のあるホシケミカルズの協力会社で、小ロット対応できるソリフィーが担っている。

RGマーケティング ボディケア商品投入、幅広いニーズに対応

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 千趣会のグループ会社で化粧品通販を手掛けるRGマーケティングは、今年5月から展開を始めた独自ブランド「Resurgo(リザルゴ)」の新商品を発売した。千趣会によると、第1弾商品は30~40代女性を中心にリピート購入され目標を上回るペースで推移。商品ラインアップを拡充することで、幅広い顧客ニーズへの対応を図る。

 「リザルゴ」は、既存顧客へのアンケート調査などをもとに、顧客ニーズに応えた商品開発に注力した高付加価値ブランドで、第1弾商品としてヘアケア・シリーズ商品を発売。今回は、ヘアケア・シリーズの新商品1品目のほか、新たにボディケアのシリーズ商品2品目を投入した。

 ヘアケア・シリーズの新商品「リザルゴ ナチュラル トリートメント パック」(内容量200グラム、税込価格2800円、定期税込価格2520円)は、天然保湿材のホホバ油やヒマワリ種子油など5種類のオーガニックエキスのほか、真珠&絹タンパクなどを配合。毛髪を補修しながらハリやコシ、ツヤを
与え、芯からしなやかにまとまりのある髪に導くという。

 また、新たに展開するボディケア・シリーズでは、アミノ酸系洗浄剤をベースにオーガニックハーブやフルーツエキスなどを配合した「ジェントリー ボディ ウォッシュ」(内容量485ミリリットル、税込価格1800円)、天然由来のグリセリン、スクワランをベースに、カノコソウエキスなどを配合した「スリーピング ボディケア ミルク」(同245ミリリットル、同2100円)を展開する。

イマージュ、ツイッターの声を活かしたコラボ企画

12kata.jpg イマージュは10月12日、ニッサン石鹸の柔軟剤「ファーファ」をセットにした衣料品を発売すると発表した。ツイッターのフォロワー(読者)からの要望に応じて実現したもの。限定300セットで、19日からイマージュの通販サイトで販売する。12日には、イマージュの公式ツイッターで発売を告知しており、商品も先行して購入可能としている。

 イマージュの秋冬商品「洗えるニットシリーズ」と、香水をイメージした柔軟剤「ファーファ ファインフレグランス ファム」をセットにしたもの。価格は税込2580円で、ニットは3種類用意した。ニットの価格は同2079円、柔軟剤は同819円のため、単体購入よりも価格を安くしている。また、CMなどで若い女性に人気のキャラクター、ファーファのミニマスコットを購入者全員にプレゼントする。

 イマージュのフォロワーから、「イマージュとファーファのファンなので、コラボレートした商品を出して欲しい」というツイート(つぶやき)があったことから実現したもの。「顧客層が重なることもあり、手軽に買えるセット商品であれば両社にメリットがある」(イマージュ事業本部販売促進課)と判断し、コラボ商品の発売となった。

 ネット限定の販売で、イマージュの通販サイトでの発売日は19日となるが、すでに12日にはツイッターでは発売を告知。商品の販売ページも完成しており、ツイッター利用者は先行して購入できる形だ。発売告知のツイートは、多くのユーザーにリツイート(つぶやきの引用機能)されるなど、注目度は高いようだ。

 今回の販売数は300セットだが、好評だった場合は別の衣料品とのセットや、違う種類の香水をイメージした「ファーファ ファインフレグランス オム」とのセットなどの発売も考慮しているという。イマージュでは「今後も同様の企画を検討していきたい」(イマージュ事業本部販売促進課)としている。

風邪薬のカイゲン、健食通販を強化

 風邪薬で知られるカイゲンが健康食品通販を本格化させる。10月19日にグルコサミン配合の健食をリニューアル発売。価格の大幅な引き下げを実現しており、今後、認知度の高い機能性成分を用いた健食のシリーズ化を進め、幅広い顧客層取り込んでいく考えだ。同社はすでに特定保健用食品(トクホ)を取得した健康飲料を通販展開している。新商品と併せ、通販事業で3年~5年をメドに従来比5倍にあたる事業規模への拡大をめざす。

 新発売する「カイゲンのグルコサミン」(120粒、税込3300円)は、グルコサミンに加え、これをサポートする「SAMe(S―アデノシルメチオニン)」という成分を配合した。

 「SAMe」は、欧州や国内で医薬品成分として広く科学的知見があるもの。カイゲンでは清酒から取り出したSAMeを含む酵母を他社に先駆けて原料に用い、コンドロイチンやコラーゲンとの掛け合わせが一般的なグルコサミン市場で他社との差別化を図る。

 また、グルコサミン配合の健食発売を皮切りに健食をシリーズ化していく意向で、11月中旬には、ブルーベリーを配合した第2弾商品を発売。「2アイテムが軌道に乗れば第3弾、第4弾となる商品を展開していく」(食品事業部)としている。これまで、コレステロールや整腸関連のトクホ飲料「コレカットレモン」を中心とした展開では顧客層が限られていたが、ラインアップの拡充で安定的な顧客基盤を築く。

 カイゲンが商品リニューアルに取り組む背景には、市場環境の変化がある。これまでもグルコサミン配合の「アルスラックゴールド」、ルテイン配合の「アイシャープ」という商品を展開していたが、名称から商品情報が伝わりにくいだけでなく、それぞれ約7000円と高価格帯に位置するなど市場における価格競争力を失っていた。このことが、顧客の継続化や新規獲得のネックにもなっていた。

 新商品は原料を従来の「グルコサミン硫酸塩」から、市場に広く流通し、原料が比較的安価な「グルコサミン塩酸塩」に変更。商品原価を抑えることで価格の引き下げを実現した。第2弾以降の商品も「可能であればワン・プライス(税込3300円)で展開したい」(同)としており、原料調達面で調整することを検討していく。

 カイゲンは、主力の「コレカットレモン」がトクホを取得した96年に通販事業を開始。1アイテムでコレステロールと整腸関連の2種類の表示許可を得ていることを強みとしてきた。

 売上高は非公表だが数億円規模に達しているとみられ、アクティブ顧客は約1万人。中心年齢層は50~60歳代だ。

 通販専任部署は設けていないが今年6月に会員誌を刷新、新商品発売に合わせて通販サイトをリニューアルするなど、今年に入り通販強化に乗り出している。

パナビア 自然原料の基礎化粧品、主成分「紫根」がTVで話題に

 
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化粧品やヘアケア用品などの企画・製造を手掛けるパナビアの自然派基礎化粧品が注目を集めている。同商品の主成分であるムラサキソウの根からとれる「紫根」がテレビで取り上げられて以来、通販サイトに注文が殺到するなど、大きな反響を呼んでいる。

 同社では化粧水や美容液、保湿クリームなど紫根を主成分としたスキンケアシリーズを30年前から卸やDMで販売していた。自社通販サイトを開設したのは3年ほど前で、当初は1日1件程度の注文しかなく、本格的な運営は行っていなかった。

 転機が訪れたのは、今年の6月末。日本テレビが毎週火曜日午後10時に放送しているバラエティー番組「魔女たちの22時」で、注目の美容成分として紫根が紹介されたのだ。元々、派手な宣伝活動は行っていなかったものの、30年間紫根を使った化粧品を企画・販売していた業界の老舗ということもあり、放送後、瞬く間にネットで同社の商品の検索数が上昇。通販サイトには、1カ月300件以上の注文が殺到した。同社では「特別な薬局でしか手に入らない原料。その時々で流行る美容成分もあるが、他には飛びつかず長年地道に紫根にこだわったのが良かった」(市場開発部)とする。

 注文増への対応策として、9月にはサイトを大幅にリニューアルした。専門業者に依頼して、紫色をベースに「和」のテイストで仕上げ、成分解説や顧客の体験談なども追加。初めての訪問者でも買いやすいサイトにした。同商品はこれまで、50代の女性を中心に販売していたが、今回のサイトリニューアルに合わせて、ネット販売の利用頻度が高い若年層の顧客も取り込んでいく考えだ。

 同社では過去に、商品に即効性のある成分を入れたいと考えたこともあったが、自然派(漢方)を求めている人も多いため、全商品とも常に「無香料無着色」「無鉱物油」を徹底。紫根エキスをベースに海草やノバラ、薬草など、肌への刺激が少ない各種自然派原料を使用し、年齢に関係なく長年使い続けることができる商品作りを心がけている。

 現在の同シリーズでの売れ筋商品は、化粧水の「トーニングローション(120ミリリットル、税込価格4500円)」。洗顔後の毛穴の引き締めやうるおい効果、皮脂分泌を整える作用があるという。

 同社では今後、ネット販売だけで月間120万円の売り上げを目指している。「今回テレビで取り上げられて話題になったので、これを機に徐々に、卸からネットでの直販にシフトしていきたい」(市場開発部)とした。

ジーノの「ラクチュア」 若年層開拓に本腰、独自ブランドを育成

 
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味の素子会社で化粧品通販を展開するジーノが今年2月、新ブランド「ラクチュア」を立ち上げて若年層開拓に乗り出した。昨今、珍しくなくなった異業種からの化粧品通販参入だが、ジーノは97年にすでに化粧品通販に着手した先発組。中高齢向けに展開する既存ブランド「ジーノ」では売上高が60億円前後(本紙推計)に達しているとみられる。少子化の影響から激戦区となっている若年層の開拓を成功させることができるか、その動向が注目される。

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あの人に聞く、モデル・黒田知永子さん 「シンプルな方が格好いい」

 高い可処分所得や消費意欲から、通販を含む小売事業者にとって有望なターゲットと目される40代後半から50代のいわゆる「アラフィフ世代」。千趣会が今夏、アラフィフ世代向けに創刊した衣料品通販カタログ「大人の服 kurasufuku」でメーンモデルを務め、商品開発にも携わっている当該世代を代表する人気モデルの黒田知永子さんにアラフィフ世代のおしゃれのポイントなどについて聞いた。
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 アラフィフ世代の女性の理想的なファッションスタイルとは。

 「私は『盛って盛っていっぱい付ける』というよりもシンプルな方が格好いいと思っています」

 ファッションの好みは年齢とともに変わってきた?

 「基本は変わっていないですね。若い頃からシンプルなものが好きでした。でも、シーズンに1枚くらいちょっと明るい色、薄いピンクとかのニットなんかを若い時より、今の方が買うようになったかも。若い頃は大人っぽくなりたかったので、こういうのはまったく買わなかったですね」

 「大人の服 kurasufuku」で開発に携わった洋服では黒田さんの好みが反映されている?

 「そうですね。誰でも着られるようシンプルで、すでに持っている服とも組み合わせがきくもの。あとは良い素材を使って、肌に触れても気持ちいいもの。大人が格好よくシンプルに着こなせるものを提案しています」

 中でも特にお勧めの商品はありますか。

 「ニット(『カシミア混のニットカーディガン』=8990円)などはとっても使いやすいと思いますし、是非、着て頂きたいです」

 通販を利用されることはあるんですか。

 「結構あります。サイズが大きかったりした場合でも、すぐ返品交換の対応をしてくれるところも多く便利ですしね」

 千趣会の「大人の服 kurasufuku」ですが一消費者として見た印象はいかがですか。

 「商品をただ見せるのではなく、雰囲気やコーディネートの見せ方などより雑誌に近い感じになっていて服を着ているイメージが涌きやすくて好きですね」

 アラフィフ世代の男性のファッションについては。

 「男性のファッションもコテコテな格好の人より、夏だったらシャツにジーンズ。冬だったら、そこに素敵なジャケットとか革ジャンを羽織るみたいな格好が似合う人の方がいいなと思います」

 男性の服に関しても開発に携わったりする予定はないですか。

 「私のすごく狭い好みでよければ(笑)。でも、奥様の格好やスタイルとマッチする旦那様の格好はこんな感じっていう提案は意外に面白いかも知れませんね。是非、千趣会さんに言っておいてください(笑)」


夢展望とサルース、"ファー"アイテムがけん引、今秋商戦で前年同期比2桁増計画

アパレルネット販売2社の秋商戦は、お盆以降まで続いた猛暑の影響を受けず堅調に推移している。中でもトレンドアイテムとなっている"ファー"アイテムが好調で秋商戦をけん引。夢展望(本社・大阪府池田市、岡隆宏社長)は、ファーブーツ(写真上)を主力に秋商戦売上高が前年比30~40%増で推移する見通し。サルース(本社・大阪市中央区、木下秀夫社長)でもファーを使用したブーツ(写真下)やレッグウォーマーが好調な立ち上がりとなり、全体で前年比20%増となる見込みだ。

今秋商戦の立ち上がりは猛暑の影響を受けることなく好調で、「トレンドアイテムのファーやフェイクウールコートはお盆過ぎから秋物よりも好調だった」(夢展望)とする。サルースでは猛暑の影響で秋物商材の動きが遅いため、例年よりシーズンが短くなる予測。「予定より在庫を少なくし、ライトアウターを早めに訴求するなどの対策を打ち出した」としている。

 夢展望の今秋商戦は例年通りに8月中旬からスタート。立ち上がりが好調だったファー素材は、ブーツやアウターなどに使用。主力商品は「ファーブーツ」で、ファーをたっぷりあしらっていることで訴求し他社との差別化を図る。「トレンドのファーアイテムをいち早く打ち出したことや、豊富な種類展開が貢献し好調な立ち上がりとなっている」(夢展望)とした。
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 一方、動きが鈍いアイテムは「ショートパンツ」だった。スキニーパンツが好調なほか、ブーツとのコーディネートでワンピースが復活したためとしている。

 なお、夢展望の秋商戦は800型を用意し、平均価格帯は2980~5980円に設定。ユーザーの購読率の高い雑誌「Scawaii」や「小悪魔ageha」など、3組のモデルを起用して拡販する。

 サルースの秋商戦は例年通り8月中旬以降に開始。ファーアイテムについては人気のミリタリー系やボヘミアン系ファッションの動きと連動して好調に推移している。

 今秋商戦で取り扱う500型のうち20型でファー素材を使用し、レッグウォーマーやブーツ、ファー小物などを提案した。今秋商戦については「ブーツなど9月~10月に受注が拡大するアイテムの立ち上がりが早かった」(サルース)とする。

 一方、動きが鈍かったのは「ムートンブーツ」。機能性を高めて値段を下げたものの、競合他社での取り扱いが増え受注が伸び悩んだとしている。

 秋物衣料の需要が高まる9月~10月は「二―ハイブーツ」や「チノパン」を主力に展開。平均価格帯は2900~4900円に設定し、例年よりも平均価格帯を下げている。東京や大阪に構える6実店舗などで5000部のカタログを配布して拡販する。
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ベルーナ 顧客の声活かしたブラ、「リュリュ」の基幹商品に

801.jpgベルーナは10月中旬、顧客の声を取り入れて開発したブラジャーを発売する。20代女性向けカタログ「リュリュ」春号のテスト配布に合わせて、通販サイトでも取り扱う。同社では「リュリュ」「ルアール」といった若年層向け事業を、ネット販売中心に強化する方針を打ち出しており、新商品を「リュリュ」の基幹商品とすることでネット販売の比率を高めたい考えだ。

 新商品の名称は「ぞっこんブラ」。今年6月に、同社メールマガジンの女性会員815人を対象に実施した、アンケートの意見を取り入れて開発した。

 近年はカップ付きキャミソールやタンクトップがヒットするなど、体を締め付けない下着が人気となっているものの、アンケートでは「バストアップ効果が物足りない」「締め付け感が弱すぎる」といった声が多かったほか、20代女性からは「かわいいデザインのものがない」という不満が目立った。

 新商品には、寝具にも使われる柔らかい低反発ウレタンパッドを使用し、バストを自然にボリュームアップできるようにしたほか、バストを脇から押さえる「サイドサポートパネル」を採用しており、サイドをスリムに見せると同時に、バストが自然に前に寄るようになっている。また、デザインはハートのプリントの上に花柄刺しゅうのレースを乗せたものとした。

 ブラジャーとショーツのセットで、価格は税込3990円(A~Cカップ)と同4290円(D・Eカップ)。これまで販売してきた下着セットに比べてやや高めの価格設定となるが、「付加価値をつけた商品のため、十分に売れると判断した」(経営企画室)という。

 新商品は来年発行するリュリュ春号に掲載する予定だが、10月中旬からテスト配布を開始することから、ネット販売でも同時期に購入できるようにする。同社では、新商品の売れ行きを見ながら、今後も顧客の声を取り入れた商品を開発する方針だ。


コスパクリエーション、480の組み合わせ可能なソファー

 自社開発商品をドロップシッピング(DS)で提供するコスパクリエーション(本社・東京都杉並区、上田敬太郎社長)は商品力の強化を進めている。8月31日、480タイプの組み合わせが可能な"セミオーダー感覚"のカバーリングソファの販売を開始。カバーの色、サイズ、脚のタイプを複数種類から選択できるもので、これまでに集めたユーザーニーズを検証し「売れる要素」を組み込んだという。開始2日間の同商品の採用数は「通常の倍」(同社)と好調な出だしを見せており、柱商材であるソファの"顔"にしたい考えだ。

 同社はソファやベッドを中心としたDS用商品の卸などを自社サイト「通販素材.com」で展開。以前はコスメや健食、アパレルまで広く商品を揃えていたが、前々期からインテリアアイテムへ絞込んだ。「狭く深く」扱うことで「継続的に競争力のある商品を生み出せる」(同)と考えたためで、これが奏功し前期売上高は前期比約32%増の約35億円と大幅増に。今期は50億円を見込むなど好調だ。

 そうした「競争力のある商品」のひとつと期待するのが今回発売したカバーリングソファ「LeJOY(リジョイ)」(横幅130センチメートルで参考価格19800円)だ。最大の特徴はセミオーダー感覚で20色のカバー、6種類のサイズ、4タイプの脚を自由に組み合わせることができること。組み合わせタイプは480通りを数える。

 開発にあたり、エンドユーザーや卸先のニーズを1年間かけて調査。さらにこれまでの販売実績も検証し、「売れる要素をひとつの商品にまとめあげた」(同)。在庫は埼玉の物流倉庫にストック。目玉商品と位置づけているため、相当のスペースを割いて対応する。

 もうひとつの特徴は価格の安さだ。カバーは製造元となる中国のメーカーを直接視察して周るなど、「高品質かつ安価」(同)を実現できる工場を時間をかけて選定。生地や内部に使用する木材まで細かく指定することでリーズナブルな価格を可能にしているという。

 サイトでは発売数週間前から小刻みに告知ページを掲載し、期待感を盛り上げた。組み合わせの種類が多いため、商品画像は通常商品の約7倍の200枚以上撮影した。立ち上がりは上々で、発売開始2日間で約100ショップが同商品を採用。他商品の約2倍出ているとし、予想以上のスタートを切ったようだ。

 今後は商品力をさらに強化。デザインを変更したものを開発するほか、布団やベッドなどでも同コンセプトの商品を企画する。これら大型商品を核に据え、今期は売上高50億円を達成させる構えだ。

ヒルトップ「シャムワウ!」のビンス・オファーさん「実演販売は人生そのもの」

8men.JPG 輸入雑貨の卸販売を行うヒルトップが昨年1月に発売してからわずか1年余りで10万個超を販売した万能クロス「シャムワウ!」。一般的なタオルと比べ数倍の吸収力があるとされるこのクロスは、台所や浴室、車の掃除からカーペットの飲みこぼしの掃除など幅広い用途が受け、今なお月数千個ペースで出荷している。その売れ行きを後押しするのが、テレビCMでテンポの良いデモンストレーションを披露するビンス・オファーさんだ。この人物、米国で約200万枚の販売実績を持つ「シャムワウ!」を開発した米企業の代表だが、今年9月、ヒルトップのギフトショー出展に併せて初来日すると聞き、直撃した。

 「シャムワム!」が日本でヒットを続けています。日本のマーケットをどう見ていますか。

 「日本の方は商品の良し悪しの判断する鋭い目を持っていて、品質に対する認識が非常に高いと思う。逆に言えば良い商品を提供できれば売れるということ。その意味で非常に潜在性の高い市場であると思っています」

 商品開発のポイントは。

 「朝食をファーストフードで済ませるアメリカに比べて、日本の方は料理や掃除など家事全般を日常的によくこなされている。ですから、生活関連の商材に対する関心は高い。開発の際には『インパクトのある商品名』『品質』『デモが可能な商品か否か』という点を重視しています」

 「シャムワム!」に続く新商品の企画はありますか。

 「シリーズ第2弾となる万能みじん切り器『スラップチョップ』を発売していますが、第3弾もキッチン周り関係で万能包丁を考えています」

 デモンストレーション歴は。

 「テレビは06年頃に始めましたが、実演販売自体は1985年から始めていて自分の人生そのもの。よく週末のフリーマーケットに出かけては、いろんな商品の実演販売をやってきました」

 デモの"コツ"は。

 「初めから完成度の高い台本なんてありません。やはりライブで実演販売をこなしてお客さんの反応を見て、改善を重ねることに尽きますね」

 日本国内では類似品も多く出回っています。

 「結局はオリジナルより安く作らなければ売れないので品質に差がでてしまう。だからオリジナルの開発の際に品質さえ徹底すれば大丈夫」

 今回、ギフトショーのお客さんの反応はどうでしたか。

 「少しの間、実演販売の世界から離れていたこともあって少し緊張しました。翻訳のタイミングがどうしてもズレてしまって...。次に来日する時は日本語を覚えてきます」

千趣会、OL狙いのビスケットが1カ月で1万5000件受注

 千趣会は、7月から頒布会形式の「マンスリークラブ」で展開を始めたビスケット「カプケット」が、発売後1カ月で約1万5000件の受注を獲得するなど好調な出だしを見せている。OLが職場で食べるおやつとして投入したもので、こんにゃく粉や、燃焼系の素材として知られる味の素のトウガラシ成分「カプシエイト」を配合。満腹感とダイエットの両面でOLのニーズに対応したことが奏効した形だが、さらに職域で培ってきたノウハウをもとにした細かな工夫を盛り込んでいる。
 
 「カプケット」の訴求ポイントのひとつは、「カプシエイト」を配合している点。味の素が展開する独自素材で、同社の健康食品通販でも展開しているものだが、他社で同素材を使ったビスケットを販売するのは、千趣会が初めてになる。
 
 商品特徴としては、ビスケット1枚あたりのカロリー数を約30キロカロリーに抑え、「カプシエイト」で身体のキレをサポートし、水分を吸収すると約200倍に膨らむ「こんにゃく粉」を配合することで満腹感が得られるように設計している。
 
 商品は、ソルト系とスイート系各4枚、計8枚入りで価格は毎月580円(税込)。8月からお届けを開始した第1弾では、大豆およびレモン味を展開している。
 
 今後は月替わりで新しい味を投入する計画で、ソルト系ではチーズやペッパーグリーンピース、スイート系ではマンゴー、ベニイモなどを予定。頒布会商品で毎月異なるメニューを提供する「スープなしあわせ」は発売から約10年が経過するロングラン商品となっているが、「カプケット」についても同様の展開を行い定着させていく考えだ。
 
 一方、「カプケット」の好調な出だしの背景にはベースとなる商品設計のほかに、利用シーンを想定しキメ細かな工夫を盛り込んだことがある。
 
 この点では、職域の頒布会で培ってきたノウハウをふんだんに盛り込み、食べた時のにおいが周囲に広がらないようにするほか、噛んだ時の音が出ないようにするなど工夫。味や食感にうるさいOLを満足させるため、食感のテストを何度も行い、「カプシエイト」と相性の良いフレーバーの研究にも力を入れた。さらに「カプシエイト」を効率的に添加する手法も開発し、商品化を実現した。
 
 また、商品告知では、チラシを作成し、配合成分の「カプシエイト」の特徴や、水などと一緒に食べることで満腹感が得られる設計になっていることなどを説明。「味の素というブランドの安心感が商品に対する信頼につながった」(広報)という。このほかに"小腹を満たして燃えろダイエット"といったキャッチコピー、商品パッケージのデザインをビスケットとトウガラシを持った女性の背後に炎のような図柄を入れるなど、商品をイメージしやすい展開にしたことも寄与した形だ。
 
 もともと「カプシエイト」は、頒布会の出発点である職域を意識して開発した商品。実際の購入状況としても、個人顧客1に対し法人顧客が2の割合と、ほぼ狙い通りの推移となっている。千趣会では、「カプシエイト」の動向に手応えを感じており、今後、栄養補助食品など、職域を意識した商品企画の検討も進めていく考えだ。

健康コーポレーション、美顔器顧客に提案  "次の柱"育成も視野

 健康コーポレーションは、家庭用超音波美顔器「エステナードソニック」を購入した顧客に対する商品提案を積極化する。同社は、専用ジェルの定期購入を条件として、美顔器本体を980円で販売する手法で売り上げを伸ばしているが、ジェルの継続購入率は伸び悩んでいる。新たに立ち上げたCRM部を中心に、既存顧客へのアプローチを強化することで、他商品の販売につなげるほか、ジェルの購入も促進したい考えだ。


 エステナードソニックは、本体を安く販売し、ジェルの定期購入を義務付けることで代金を回収するビジネスモデルを採用している。今期はインフォマーシャルを開始するなど、広告宣伝費も上積みしているが、ジェルの販売も含めた一人当たりの顧客の単価は「思ったほど伸びていない」(広報)という。
 
 そこで、エステナードソニックの購入者へのクロスセルを進める。まず、美容機器「ボニック」を発売。超音波による振動などが特徴の小型美容機器で、腹回りなどさまざまな部位で使える。美顔器と同じく、専用ジェルの購入を条件に本体を980円で提供しているが、販売手法に慣れている美顔器の顧客向けの販促は良い結果が出ている。
 
 また、5月に発売した豚由来のプラセンタエキスを使用した美容飲料「わたしのプラセンタ」は「チラシによる新規向けテストの結果は苦戦しているが、美顔器購入者の反応は良い」(同)という。
 
 今期はCRM部を新設し、カスタマーサポートの人員も増やしている。「本体が安価なため間口は広いが、すぐに利用をやめてしまう顧客も一定数いる」(同)ことがジェルの継続購入率を上げることへのネックとなっている。ダイレクトメールやアウトバウンドを活用し、既存顧客とのコンタクトの機会をこれまでよりも増やしていく方針。ジェルや他の商品を提案することで、単価向上につなげたい考えだ。
 
 また、「ボニック」や「わたしのプラセンタ」も、今後は新規顧客向けに広告宣伝を展開することで、今期売上高はそれぞれ5億円以上、3億円以上を見込む。同社の場合、ダイエットクッキーで売り上げを伸ばしたものの、類似商品の登場により大きく売り上げを落とした過去がある。8月に刷新した、沖縄の海底粘土「マリンシルト」を配合した石けん「どろあわわ」も含めて、美顔器に次ぐ柱となる商品を育成する。

ヒットの裏側、タンタンコーポ、猛暑がエアコンを後押し、工事の無償補償が安心感誘う

9月の声を聞いても、まだまだ収まる気配のない残暑。カタログ通販各社にとっては秋冬商戦の出だしとなる大事な時期だが、秋らしさを感じるには程遠い気候だけに、秋物衣料の売れ行きを懸念する声が多く聞かれる。長引く消費不況に加え、序盤は「冷夏」、中盤以降は一転して「猛暑」という販売戦略上のかじ取りが難しかった今年の夏商戦。カタログ通販各社はアパレルや涼感寝具や暑さ対策グッズなど夏の定番商品なども苦戦を強いられたようだ。

 そんな中で、猛暑による特需に沸いた商品もある。その代表格となるのがエアコンだ。家電のネット販売を展開するタンタンコーポレーション(本社・東京都八王子市、丹澤誠二社長)では、エアコンが好調に推移。3~8月の販売台数は6000台超で、前年同期のほぼ2倍となった。

 自力でも設置できる液晶テレビやブルーレイレコーダなどとは違い、エアコンは購入後に工事が必要となる。そのため、これまではネットで購入することをためらう消費者も多かった。丹澤誠二社長は好調の理由を「猛暑が後押しとなったのは事実だが、エアコンは暑くなる以前から良く売れている。顧客からの見積りや質問にきちんと対応できることが大きいのでは」と説明する。

 現在はネット専業の同社だが、かつては東京・八王子市などに実店舗を構えていた。その当時に得たノウハウが、リピーター獲得につながっているという。

 取り付け工事は全国各地の業者に委託しているが、今年からは商品の最大7年間延長保証に加えて、工事の3年間無償保証を開始した。他社ではあまり行っていないサービスだ。消費者にしてみれば、商品こそナショナルブランドのため信頼は置けるものの、取り付け工事に関しては、ネットでは業者の"質"が分かりにくいだけに大きな不安要素となっていた。新サービスでこれを解消したというわけだ。さらには、売れ筋商品の在庫を切らすことなく販売できたのも大きい。

 丹澤社長は「ネットでエアコン買うことへの抵抗感はなくなってきたのではないか。秋以降も期待できる」と話す。2011年2月期の売上高は、前期比7・7%増の35億円を予想していたが、「40億円に届く勢い」(丹澤社長)という。エアコンの販売台数増だけではなく、商品点数を増やしたことや、7月にアマゾンの仮想モール「マーチャント@amazon.co.jp」に出店したことも売り上げ増に結びついている。


イマージュ、スザンヌさんとコラボ、9月から新CMも

イマージュ(本社・高松市、沼田憲孝社長)は8月26日、タレントのスザンヌさんとコラボレートした商品を10月上旬に発売すると発表した。8月20日に発行した、秋冬カタログに掲載しているカーディガンとワンピースに次ぐ第2弾となり、8アイテムを販売する。26日には、東京・赤坂で新商品と9月1日から放映するCMの発表会を開催。スザンヌさんも登場し、自らプロデュースした秋冬のファッションをお披露目した。
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8月に発売した第1弾と、10月に発行する、冬カタログに掲載される第2弾を紹介した。赤いトレンチコートなどの新商品のほか、発売済のツイード素材を使ったカットソーカーディガンなどのコラボ商品を、スザンヌさん自身がモデルとなって着用。また、スザンヌさんがコーディネートしたファッションを身にまとった4人のモデルや、ものまねタレントの原口あきまささんも登場した。

 発表会では、イマージュの池田容子ファッション開発部部長が登壇。「より20代の女性にイマージュブランドを知ってもらうために、今年の春には東京ガールズコレクションにも参加したが、秋にも打ち出すためのポイントが欲しいと思っていた」と企画意図を説明。スザンヌさんを起用した理由については、「等身大の魅力がイマージュにぴったり。モデルとしてだけではなく、商品もプロデュースしてもらうことで、テレビやウェブ、カタログなどさまざまなチャネルで、お客様にブランドと商品を知ってもらいたい」と話した。

 また、スザンヌさんは「どんなシーンでも使える、カジュアル&リッチがテーマです」と笑顔でコラボ商品をアピール。また、「イマージュさんと相談して、生地から選んで作りました。(自身がまとう鮮やかな赤のトレンチコートは)すごく珍しい赤で、冬でも華やかに見えるのに普段着にも使えるんですよ」と特徴を説明した。

 9月1日からはスザンヌさんが出演するCMも放映する。カタログ発行をアピールするCMを流すのは6年ぶり。「イマージュざんす!」をキャッチコピーとしたコミカルな内容となっている。

ヒットの兆し・一杢 ピーターさんと鍋を開発、料理好き目線で使い勝手向上

082.jpg 一杢は10月から、オリジナル鍋の販売を開始する。これまで同社が販売してきた蒸し鍋を愛用する俳優で歌手のピーター(池畑慎之介)さんと共同で、料理好きの女性目線で開発。丸みのある鍋蓋にすることで野菜がたくさん入るようにしたほか、鍋や蓋の持ち手を大きくするなど使い勝手の向上を図った。ピーターさんを媒体で起用できる特典を用意しテレビやカタログなどの通販事業者を中心に卸販売する。2年間で2万台の販売を目指す。

 発売したのは「慎之介鍋」で、ピーターさんと伊賀焼窯元の長谷製陶のコラボ商品となる。これまでピーターさんは同社が販売する長谷製陶の「ヘルシー蒸し鍋」を愛用。蒸気で素早く蒸すことが可能で蒸し野菜などの調理が簡単なほか、通常の土鍋としても活用できるため、通常の鍋料理に使用できるという。機能性に満足しているものの、土鍋の色が茶色で洋風の食卓には合わないなどの改良点があったことから、オリジナル鍋を開発することにした。

 商品のカラーについてはピーターさんの発案でホワイトとグリーン、オレンジの3色を展開。おもてなし料理としてそのまま鍋を食卓に出すことができるように、現代風の家具に合う色を用意した。

 商品については、蒸し野菜がたっぷりできるように、蓋の形状に丸みを持たせた。また、蓋や鍋の持ち手部分を大きくすることで、爪の長い女性でも持ちやすくしている。重さについても、既存商品の「ヘルシー蒸し鍋」と比べて2~3割軽量化している。

 通販向け卸では商品の特典として、専用のトングをセットするほか、ピーターさんのオリジナルレシピを用意。スタジオやロケなどの通販番組にピーターさんを起用できるほか、カタログ上でコメントの掲載も可能とした。

 税込価格は大が12000円で中が10000円となる。納品価格は税抜価格の約5割強となる見込み。

バンダイナムコ 「リラックマ」商品好調、女性利用者増に貢献

081.jpg バンダイナムコゲームスの運営する通販サイト「ララビットマーケット」で、人気キャラクター「リラックマ」をモチーフにした商品が好調だ。モバイルノートパソコンやデジタルカメラが女性を中心にヒットしたことで、利用者の女性比率が向上している。前期(10年3月期)はリラックマ関連のほか、「G―SHOCK」の「機動戦士ガンダム」モデルが売れたこともあり、増収基調で推移したもよう。今期はサイト刷新などでさらなるテコ入れを図る。

 昨年7月に発売した「リラックマ モバイルノートパソコン」(税込7万9800円)は、本体の背面にリラックマをデザインしたほか、専用ケースも用意した。また、今年2月から受注を開始している「リラックマ デジタルカメラ」(同2万5800円)は、本体にレーザー彫刻でロゴやリラックマを刻印し、専用のぬいぐるみポーチも付属している。

 両製品とも受注生産だが、「当初の予想以上の受注があった」(第2スタジオビジネス開発部コマース課)という。高額商品であることから、単価アップにもつながったようだ。

 今年7月には、人気キャラクター「ミッフィー」をあしらったノートパソコンを発売。ララビットマーケットでは、これまでウルトラマンやガンダムなどの人気シリーズの商品が良く売れており、利用者は男性の方が多かった。リラックマ、ミッフィーといった女性に人気あるキャラクターのオリジナル商品を投入することで、女性の利用者が増加している。

 今後は、9月1日にもサイトを刷新する予定。ブログやツイッターを活用した販促を行うほか、クーポンを導入する。次回の購入時に使えるクーポンや新規に登録した会員限定のクーポンを配布することで、集客につなげる狙いだ。

 同サイトは、09年までバンダイネットワークスが運営していたが、バンダイナムコゲームスとの統合により、現在は同社が運営を行っている。グループ会社のバンダイではホビー関連を中心とした直販サイト「プレミアム バンダイ」を手掛けていることもあり、今後はゲーム関連商品の品ぞろえも広げる。

 具体的には、30周年を迎えた「パックマン」シリーズのほか、「鉄拳」シリーズ、「テイルズ オブ」シリーズといった、バンダイナムコゲームスの人気ゲームの関連商品を投入することで自社色を強め、利用者層の拡大を目指す考え。

セシール、基礎化粧品強化へ――独自性で差別化

 セシールは、「アルマード ラ ディーナ」のブランドで展開するオリジナル基礎化粧品の訴求を強化している。卵殻膜を美容成分とする保湿に特化したブランドで、8月に入り新商品2品目を投入。美健商材を扱うカタログへの商品掲載も始めた。独自性が高く、子会社のアルマード(同・東京都中野区、鈴江由美社長)が加工技術等のノウハウを持つ卵殻膜使用の基礎化粧品の展開を強化し、新規顧客の獲得につなげる考えのようだ。

 今回発売した商品は、「アルマード ラ ディーナ マスカラ」(10グラム入り税込価格3990円)と「同フェイスマスク」(1枚入り同1050円、5枚入り同4200円)。

 「マスカラ」は加水分解された卵殻膜とケラチンを配合するという独自製法を採用したもので特許を取得。18種類のアミノ酸やコラーゲン、ヒアルロン酸を含む卵殻膜と、毛髪を形成するたんぱく質を含むケラチンで、まつ毛にハリやコシを与える仕組みで、パンテノールやスクワランなど9種類の美容成分を加えた。

 また、「フェイスマスク」はコットン100%のマスク素材に卵殻膜のほか、2種類のヒアルロン酸やコラーゲン、トレハロースなどを含ませたもの。肌触りが柔らかく、高い保湿力を発揮するという。
 「アルマード ラ ディーナ」は2008年から展開を始めたもので、スキンローションや美容液、美容サプリメントなど約10品目(税込価格630~2万1000円)のシリーズ商品をラインナップ。これまでオンラインショップや既存顧客へのアウトバウンドで販売を行ってきたが、美健商材を扱う「Beauty&Health」の2010秋冬号で新発売の「マスカラ」を掲載するなど売り場を拡大させている。

 現在、補正下着を中心に展開するテレビ通販についても、すでにアルマードがQVCを通じた自社ブランド商品の展開で実績を残していること、商品が高単で収益性が見込めることなどから、取り扱いを行う可能性もありそうだ。

 卵殻膜は卵の殻の内側にある薄い皮膜。年齢とともに減少するベビーコラーゲンをサポートする機能が期待されており、08年4月に子会社化したアルマードが東京大学と産学協同で同素材に関する研究を行ってきた。

 現状、基礎化粧品は有力メーカーの参入などで競争が激しくなっているが、セシールでは独自性の高い卵殻膜使用商品で差別化を図り、顧客を開拓していきたい考え。課題は、美容成分としての卵殻膜があまり知られていないことだが、今後、同素材の認知度アップに向けた取り組みを積極化してくるものと見られる。

千趣会、新ブランド「カジスポ」で家事を楽しむ商品提案

  千趣会は今秋、頒布会形式の「ベルメゾンマンスリークラブ」で新ブランド「カジスポ」を立ち上げる。主婦が日常行う家事をエクササイズに変えるような商品を展開するというもので、9月25日にカイロプラクターの山本千尋氏とのコラボレーションイベントを開催。従来にはない切り口の新たな商品提案に対する理解の深耕や、イメージ喚起を図る。

 千趣会では今年1月、日常的に家事労働をしている30~40代既婚女性を対象に調査を実施。この中で、「肉体的負担を感じる家事がある」(79・6%)、「日々の家事労働からくるカラダの悩みがある」(62・0%)、「運動不足と感じている」(88・7%)など、家事に関わる肉体的な負担から身体の不調を感じている女性が多いことが分った。

 このため、家事をスポーツのように楽しむスタイルの提案で女性の肉体的・精神的負担を軽減することを狙い、今回の「カジスポ」ブランドを立ち上げることにした。

 商品の展開は、今年11月からを予定。現状、具体的な商品の内容は明らかにしていないが、同ブランドでは"ラクに家事をしながらキレイになろう"をテーマに、家事をエクササイズにするような機能的な商品を毎月投入するという。

 「カジスポ」ブランドの誕生を記念し、9月に大阪本社で、「巻くだけダイエット」の著者で知られる山本千尋氏を迎えてイベントを開催。山本氏が考案したバンドを使っての骨盤矯正法などの指導を受けられるというもので、インターネットから参加者(一般女性200人)を募る。千趣会では、従来にはない視点で女性の生活を支援するブランドの展開で、自社の独自性を打ち出していく考えのようだ。

千趣会 "顧客の意見"で独自性、「モノレシピ」改良商品を訴求

 「あなたの意見で、こんな形に商品を改良しました」。千趣会(本社・大阪市北区、行待裕弘社長)は、もの作りサイト「モノレシピ」を通じ、顧客の意見で改良した商品の訴求を強化している。8月に発刊したインテリア総合カタログ「sumutoco(すむとこ)」2010年秋冬号で改良商品のページを新設し、10品目を紹介。顧客とともに商品作りを進める姿勢をより前面に打ち出すことで、「ベルメゾン」ファンの拡大と、インテリア・雑貨部門の活性化につなげる構えだ。

 「すむとこ」秋冬号で紹介している改良商品は「ルーター収納ボックス」「分厚いホットケーキ型2種セット」「ファスナーやりくりセパレート財布」など10品目(税込価格1155~9990円)。

 具体的な改善事例としては、喫茶店で出されるような分厚いホットケーキを焼けるようにした「分厚いホットケーキ型2種セット」で、「生地がくっつきやすい」などの声を踏まえ、フッ素樹脂加工を施した素材に変更。また、家計用と自分用の財布をひとつにした「ファスナーやりくりセパレート財布」では、「とっさの時にどちらが家計用か分からなくなる」「中身をたくさん入れるとかさばる」などの意見があったことから、ファスナーの色分け、形状の変更などの見直しを行っている。
 
 また、カタログでも改良商品の訴求を強化しており、「すむとこ」の最新号では、開発商品を紹介する「モノレシピ」の企画ページに、改良商品の紹介ページを追加し、実際に寄せられた顧客の意見とそれに対する改良点を分かりやすく説明。このほかに「モノレシピ」サイトにも改良商品の説明ページを設けている。
 
 これまで「モノレシピ」では、顧客の意見をもとに生活シーンの中にある悩みの解消や、利便性を高める商品を開発。前述の「分厚いホットケーキ型2種セット」は09年8月以降2万5000セット以上、「ファスナーやりくりセパレート財布」は同7000個以上を販売するなど、売れ行きも順調に推移している。
 
 一方で「モノレシピ」の開発商品については、購入顧客から意見を収集し改良を推進。顧客の声をどのように商品に反映させたかを知ってもらうことが重要と判断、改良商品10品目を投入するのに合わせ今回の取り組みを行うことにした。
 
 景況悪化などを背景に総合通販各社は昨年、家具や生活雑貨部門が苦戦し、対応策として価格訴求型の販促企画などが目立った。千趣会でも昨秋頃から、商品価値に対する値頃感を訴求した施策を行っていたが、さらに顧客との双方向のコミュニケーションを通じて作り込んだ商品を前面に打ち出すことで、他社とは一線を画した展開としていく考えのようだ。

デロンギのオイルヒーター 子育て世代向けに販促、マス広告を積極展開

 8-1.jpgデロンギ・ジャパンが、オイルヒーターの販売戦略を転換する。乳幼児を子育て中の世代にターゲットを絞り、広告展開を図る。広告費用も前年から約50%積み増す予定で、テレビCMや新聞広告を積極的に出稿する。「寝るのに最適の暖房」をキーワードとして、これまでデロンギを知らなかった人たちに対してもアピールし、販売台数を伸ばしたい考えだ。


 同社がデロンギブランドの認知度調査を行ったところ、「認知度を高める余地がかなりあることが分かった」(龍造寺昌信マーケティング部課長)ことから、販売戦略の転換を決めた。

 これまでは全世代を対象とした販促策をとってきたが、「ブランドの認知度を高めるには、ターゲットを絞った方が効率が良い」(同)と判断、今年の秋冬商戦では、0歳から6歳までの子供を持つ、子育て世代の母親に訴えかけていく。

 すでに、昨年末からテレビCMや新聞広告を開始。デロンギのオイルヒーターを知らない消費者に対し、その原理や特徴などを説明するというものだ。朝日新聞にオイルヒーターの全面広告を出稿したところ「予想以上の問い合わせがあった」(同)という。

 今期は認知度向上に向けて、さらにマス広告を展開する。現在、コーヒーメーカーのテレビCMを深夜に放映しているが、オイルヒーターに関しては、乳幼児の母親がテレビを見ている可能性の高い午前8時~10時に流す予定。

 また、オイルヒーターには温風を使わず、音も小さいという特徴があることから、通販や家電量販店などの販売チャネルでは、「おやすみ暖房」として打ち出していく。その際には「眠るときに、他の暖房器具を使った場合よりも快適であることや、温度のムラが少なく乾燥しないことなどを科学的に示したデータを提供していきたい」(同)という。

三井コスメティックス、新感覚の保湿ジェルパック、手を汚さずブラシでケア


三井コスメティックス(本社・東京都新宿区、小林真由美社長)は、ハーブ成分にこだわったオリジナリティーの高い保湿ジェルパックが人気だ。

 同社の「ミツイ ハーブイン ジェルパック」(画像=75グラム入り税込3360円)は、主力商品「シワコンク」のハーブ11種類にワイルドタイムやコエンザイムQ10、トレハロース、ヒアルロン酸などを配合している。

 夏は湿度が高いこともあって肌の保湿をしない女性も少なくないが、冷房などから肌は乾燥しているケースが多く、化粧水などの代わりに使用できる商品を作った。肌のケアに時間をかけるのではなく、寝ながら、テレビを見ながらなど、"ながら"で利用できるようにしたのも特徴。

 同商品が化粧品業界でも画期的なのがパックの仕方で、本体のチューブとブラシが一体化しており、ブラシからジェルが出てくる構造だ。「女性は普段から化粧をするときにブラシを使い慣れているので抵抗なく使用できるのでは」(小林真由美社長)とする。

 ブラシが付いているため、手を汚さずにムラなくパックができるのに加え、ブラシで顔の中心からフェイスラインに沿って下から上へ持ち上げるように塗布することで、リフトアップ効果も期待できるとする。

 今年4月にジュピターショップチャンネルで販売した際には、「ブラシの感覚が気持ち良い」などの評価を得ており、目新しさも受けて用意した4500個が完売した。

 同社のヒット商品で、ハーブ原液にこだわった美容液「シミコンク」「シワコンク」に続く戦略商品として、「@コスメ」などを通じたプロモーションを強化。主力商品を知らない新しい顧客層の開拓にもつなげたい意向だ。

 昨今、大手テレビ通販でもハーブ成分配合の化粧品は増えているが、同社の強みはフランスのハーブを畑から管理している点。毎年異なるハーブの生育状況を見極めながら、使用する部分や複数使用するハーブの配合率を変えて品質の高い商品を提供できるようにしているという。

スクロール、独自ブランドの化粧品発売「ラプリエール」、初年度売上高2億円

スクロール(本社・浜松市中区、堀田守社長)は8月23日、オリジナルブランドのスキンケア化粧品を発売する。衣料品通販の主力顧客層である20~30代女性がターゲット。1000人の顧客にアンケートを実施し、最も要望の多かった保湿機能を重点に置いた化粧品を開発した。初年度の売上高は2億円を見込む。同社では今年4月に化粧品のネット販売を手掛けるイノベートを子会社化しており、独自ブランドを発売することで本業となる衣料品通販とのシナジー効果を期待する。
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ブランド名は「ラプリエール」。同社の基幹ブランド「ラプティ」とフランス語で祈りを意味する「プリエール」を組み合わせた。

 販売するのは「クレンジングオイル」(税込1470円)、洗顔の「ホイップウオッシュ」(同1365円)、化粧水の「バランスローション」(同1575円)、乳液の「バランスミルク」(同1785円)、美容液の「ホワイトエッセンス」(同2520円)の5商品。現在使用している商品からの切り替えが容易にできる価格設定にしたとしている。7月30日から、5商品をセットにしたトライアルセット(同1260円、12月末までの特別価格)の先行予約を開始した。

 保湿機能を重視し、3種類のヒアルロン酸や3種類のコラーゲン、3種類の植物由来成分を配合している。商品の開発は国内の化粧品メーカーが手掛けており、OEM提供を受ける形となる。なお、メーカー名は「非公表」(経営企画部)としている。

 商品の販売は新たに立ち上げたラプリエールのサイトで行う。スクロールの総合サイトから誘導するほか、衣料品などを購入した顧客に対して、化粧品のチラシを同梱する。今後はネット広告や雑誌でのタイアップ企画なども考慮する。

 カタログでの取り扱いや、子会社化したイノベートの通販サイト「コスメランド」での販売については「現状では考えていない」(同)という。

 スクロールでは化粧品事業の売上高を100億円まで伸ばす計画で、衣料品事業と顧客層を共有することで受注を拡大していく。


かどや製油 〝セサミン〟の健食発売、ごま油メーカーの認知度で拡販

263.jpgごまの"巨人"がセサミン市場に参入。ごま油最大手のかどや製油は7月6日、ごま由来の成分「セサミン」を使用した健康食品の通販を開始した。同商品の通販展開に伴い、新聞折込チラシの投入など拡販を強化。ごま油ブランドの圧倒的な認知度を武器に、顧客獲得を進める考えだ。

  7月から販売を開始した健康食品「ごまセサミン」は、世界各地に3000種類あると言われるごまの中から、選び抜かれた良質のものだけを使用。カプセルの内包油に同社の純白ごま油を用いてセサミンを溶解するなど、ごま油専門メーカーの強みを活かした。同社によると、カプセル3粒あたり15ミリグラムのセサミンを含有するという。

 税込価格は90粒入りで4410円、270粒入りが1万290円。270粒入りは、2割引きでの定期購入にも対応している。商品は自社通販サイト「かどやオンラインショップ」をメーンに販売。現状では仮想モールなどへの出店は考えていないという。

 新商品の投入に伴い、7月6日と20日には、東京都の一部エリアで新聞の折込チラシを投入。新商品発売後の状況については「目標の数値には至っていない」(同社販売推進部)とするが、今後は雑誌や新聞への広告出稿も検討しており、「ごま油専業メーカーとして、より多くの顧客に認知してもらいたい」(同)とする。

 同社は昨年7月に初の通販限定商品となる「黒ごま&オリゴ」を発売。新聞の折込チラシやテレビ番組などで訴求を図った結果、今年3月までの販売額は当初の目標金額の2倍にあたる約700万円となった。今期(2011年3月期)は同商品で前期比30%増の販売数量と売り上げを目標にしている。

 セサミン市場では、サントリーウエルネスが圧倒的なシェアを占める。その中で、かどや製油としてはごま油ブランドの認知度と絡めて新商品をアピールし、セサミン市場のシェア獲得を目指す構えだ。

ヒットの兆し クリタック サンゴのミネラル水、10年ぶりに新商品で女性層取り込みへ

262.jpg水の宅配事業を展開するクリタックはこのほど、ミネラルウォーターの新商品「サンゴの惠み」の取り扱いを開始した。水の宅配事業では、これまで「うまい水」を展開してきたが、顧客離れなどを受け10年ぶりに新商品を投入。親会社である水処理大手の栗田工業の技術を駆使した、サンゴ成分100%のミネラルウォーターの展開により、女性顧客の取り込みを図る考えだ。

 「サンゴの恵み」(写真)は、純水で抽出したサンゴミネラル100%のミネラルウォーターで、硬度350の硬水。沖縄県で採取された風化造礁サンゴ(波の浸食で砂状になったサンゴ)を原料とし、カルシウムを主としたミネラル成分を含む。通常の硬水はマグネシウムが多くカルシウムが少ないが、同商品は逆にカルシウムが多くマグネシウムが少ないため、苦味がなく飲みやすい味になっているという。

 また、安全面にも注意を払っており、1000ミリリットルあたりの一般細菌数がゼロという完全無菌パックで提供する。ペットボトルよりも処理が簡単でゴミが少ないのも特徴だ。

 税込価格は1ケース(1・5リットル×6パック)が980円、2ケースで1480円、別途送料が必要。20~30歳代の女性をメーンターゲットに健康や美容面で訴求を図っていく。

 同社によると、6月10日の販売開始から「まずまずの出足」(同社うまい水営業課)としており、「まずは飲んでもらって、定期購入へつなげるのが最終目標」(同)とする。そのためプレゼント企画や特価での提供により顧客の開拓を進めながら、地域を絞った新聞や雑誌への広告出稿、「うまい水」顧客へのDM送付などで認知を拡大していく構え。定期購入の顧客に対して、継続期間に応じて割引率を上げることも検討している。

 宅配の飲料水は競合企業の増加で価格競争の様相を呈しているが、同社では新商品の投入で巻き返しを狙う。

悠香、ブランド戦略本格化へ――"シミ"ケア特化した新商品発売

8kata.jpg 悠香が、"シミ"ケアに特化したブランディング戦略を進める。これまで顧客要望に応じて開発してきたトイレタリー関連商材など12アイテムの販売を今年5月末に終了。一方で"シミ"ケア関連の新商品を投入する。商品戦略を見直し、ブランドコンセプトをより明確に打ち出すことで、顧客に対するメッセージ性を強める狙いだ。

 販売を終了したのは、ファンデーションやボディソープ、ヘアシャンプーなどトイレタリー関連商材に青汁を含む12アイテム。新商品の投入時期などを総合的に勘案して販売は5月末日までと決定。DMなどを通じて顧客に告知しているが、買い込みの発生など大きな混乱はなく、業績への影響も少ないとしている。

 一方、7月20日には"シミ"ケアに特化した新商品を発売する。

 新商品は、茶のしずくシリーズの「シミ対策化粧水」(100ミリリットル、税込5000円)と「シミ対策クリーム」(30ミリグラム、同)。ともに医薬部外品で「しっとり」と「さっぱり」タイプを用意する。従来、保湿ケアを訴求した「美茶希」と、エイジングケアに特化した「粋」の2ラインでローションとクリームを展開してきたが、新商品は"シミ"ケアを全面に打ち出す。

 悠香では発売と併せ、新商品でスポットCMを展開する。お茶石けん「茶のしずく」以外の商品でCM展開を行うのは初めて。エリアは限定せず、全国の地上波で放送する。

 商品戦略の見直しは、昨年末に決断。「茶のしずく」を筆頭にシミケア商材が売り上げの大半を占める中、「"原点回帰し、シミの悩み解消をめざすという創業来のコンセプトを追求することが必要"という経営トップの判断が働いた」(矢野健治メディア開発部・購買部部長)という。顧客から寄せられる声もシミの悩み解消に関するものが圧倒数を占めていた。

 一方で、販売終了を決めた12アイテムは顧客要望を受けて販売してきたもの。全商品の売り上げ規模は公表していないが、「全て好評を得ており、将来性のあるものだった」(同)としている。ただ、トイレタリー関連の商材など幅広くラインアップすることによるブランドコンセプトの分散化を懸念し、今回の決断に至った。

フェリシモ、「500色シリーズ」第2弾はクレヨン

8men.jpg フェリシモは7月14日、「500色のクレヨン」を発売すると発表した。昨年1月に予約発売を開始した「500色の色えんぴつ」に次ぐ、500色シリーズの第2弾となる。独自性が高く、コレクションする楽しみがあることから、「色えんぴつ」は受注数が5万2000件に達するなど大ヒット商品となっている。「クレヨン」も約2万件の受注を見込んでおり、同様に回数を限定したシリーズを投入することで、「コレクションシステム」の平均受注回数増加を狙う。

「500色シリーズ」は毎月25本ずつを20カ月に渡って届けるというもので、1セットは税込1800円。2人で申し込むと1セットが1300円に値引きされる「ともにしあわせになるしあわせ割り」も実施する。

 クレヨンは、文具メーカー大手のサクラクレパスが製造する。「コロボックルの衣装」「ネパールのベンガル虎」など独特の名前が付けられているのが特徴で、色と名前は「色えんぴつ」と共通している。

 クレヨンは描く素材に制限がなく、削る必要がないなど、子供でも使いやすい商品のため、「親子で楽しめる」点などをアピールしたい考えだ。

 また「色えんぴつ」では、部屋のインテリアにするために購入する顧客も多かったことから、同様に専用のラックなども販売する予定。

 フェリシモが選んだ色・形の商品が毎月届くコレクションシステムは、回数を限定せず、無期限に送付する商品がほとんどだが、「『色えんぴつ』は途中で中止せずに、継続して購入する顧客が非常に多い」(コーポレートコミュニケーショングループ)という。

 同社では、今期の第1四半期決算が最終赤字に転落するなど、業績が低迷している。「500色シリーズ」同様に独自性が高く、回数を限定した商品を投入していくことで、平均受注回数の増加を目指す。

ロングセラー商品研究  マルハニチロ食品の基礎化粧品「スクウィナ」

8-2.jpg マルハニチロ食品では、20数年前の化粧品事業開始当初からの看板商品でもある、基礎化粧品「SQUINA(スクウィナ)」シリーズの販売拡大に力を入れている。4月12日には新商品のUVケアを発売。来年3月にはシリーズ商品のリニューアルなども検討しており、売上増加を目指す。

 水産・食品事業を展開する同社では、独自の仕入れルートをもとに水産物由来の化粧品原料を調達し研究を実施。そこで開発した、深海ザメエキスから精製した美容成分「スクワランオイル」使った基礎化粧品「スクイナ」シリーズを、ネット販売、チラシによる通販で取り扱っている(1部訪問販売も含む)。

 「スクワラン」は保湿効果が高いとされており、主に乾燥肌に悩む、50代以上の女性からの評価を得ている。同社では「自社独自の精製ノウハウを採用しており、抽出オイルの純度は99・9%。これほどの高純度は、外国製などではあまり聞かない」(ギフト・通販営業部)と説明する。

 同シリーズの基礎化粧品ラインアップは合計で9種類。クレンジングオイルやスキンコンディショナーなど、メイク落としから洗顔、整肌、保護までの4ステップの流れで商品を構成している。その他にもダメージヘアケアーのシャンプーなども取り扱っている。特に人気がある、美容オイルの「ビューティーオイル」は、顔だけでなく髪や全身にも使用でき、乾燥やパサつきなどを抑えることができるという。

 同社では「当社の商品は肌にとって自然であることが特徴。肌に必要のない香料、アルコールなどよけいなものは入れないということがコンセプト」(同)とする。

 同社の昨年度の化粧品事業売上高は、約1億5000万円。ここ数年は横ばいの状態が続いている。今年はテコ入れ策として、4月12日に、薬用美白日焼け止め・化粧下地用の「スクウィナ薬用UVホワイトニングベース」を自社通販サイトなどで発売。税込価格は、30グラムで3150円。日焼け止めに加え、ビタミンC誘導体による美白効果が期待できるという。

 これまでとは毛色の異なる商品も販売することで、夏本番に向け幅広い年齢層にアプローチすることが狙い。同商品だけで年間5000万円の売り上げ増を図る考えだ。

 また、100人のモニターを対象にした商品力テスト結果をもとに、来年3月には価格設定などを見直す予定。基礎化粧品の一部リニューアルを行い「親しみやすい、より製品能力を向上させたものを提供したい」(同)とした。

長寿乃里  「よか石けん」シリーズ刷新、化粧水などの販売増目指す

 長寿乃里が6月22日に刷新した基礎化粧品シリーズが順調な滑り出しだ。特に、製造方法を大幅に変更した化粧水は欠品が発生するなど、当初の販売計画以上の売れ行きとなっている。同社は洗顔石けんを主力商品として業績を伸ばしてきたが、化粧水など他の化粧品の売り上げ拡大が課題となっていた。商品力を強化することで、リピート客に対し石けんだけではなく、化粧水や美容液、クレンジングオイルの購入を促し、購入回数や点数の向上を図っていく。


 刷新したのは「つかってみんしゃいよか石けん」シリーズ。同シリーズは石けん(ジャータイプとチューブタイプ)と化粧水、美容液、クレンジングオイルの4商品をラインアップしている。化粧品に関しては、石けんで新規獲得を行い、リピートにつなげているが、石けんとそれ以外の商品の売り上げには大きな差があるのが実情だった。

 そこで「自分たちが良いと思う原料を吟味し作った商品であるという点を、今までよりも伝えやすいラインアップとした」(企画マーケティング部)。石けん以外の3商品の製造方法を大きく変更することで商品力の強化を図る。

 化粧水は九州産の16種類の薬草を鹿児島県・霧島の深層水で煮出し、徳之島産の黒糖を配合した。従来の化粧水は、水に薬草の成分を配合していたため、新商品は以前よりも濃度が増し、それに伴い保湿力も高まっているのが特徴だ。

 美容液は薬草を煮出したエキスをベースとし、九州産の海藻「アカモク」から抽出したフコイダンを配合。化粧水同様に保湿効果を高めている。また、クレンジングオイルは、原料となるボンタンの皮まで使用することで、含まれる栄養を無駄なく抽出、汚れ落ちの効果が増している。

 3商品の容器は透明なものに変更した。中身が容易に確認できるため、美容成分を高濃度で配合していることを視覚でアピールする狙いだ。一方、主力の石けんは原料となる火山灰シラスを従来よりも微粒子化。さらには医薬部外品とすることで、ニキビや肌荒れ防止への効能がアピールしやすくなった。そのため、テレビ通販などのクリエイティブも変更している。

 6月からは、刷新した同シリーズの詳細や製造方法などを詳しく説明した小冊子を会員向けに配布。商品にも同梱している。リピート購入時の単価向上に向けて、安心・安全や、天然の成分を豊富に含んでいる点などをアピールしていく。

 価格は美容液のみ税込2940円で、他の3商品は同1890円。製造コストは上がっているが、値段は据え置いた。自社で原料を買い付ける形とし、中間業者を省いたことなどによりコストダウンを実現している。 

腕利きバイヤーに聞く、三越の生活雑貨担当・晴山雄吉氏、顧客との会話を大事に


手間とスピード感を両立

モノ溢れの時代に、商品を手に取れない「通販」で買い物をしてもらうには、対面販売よりも高度なテクニックが必要だ。商品の写真やコピー、価格など消費者をひきつける要素はいくつかある。ただ、実際に商品を手にした消費者をがっかりさせないためには、「いかに良い商品を見つけるか」が大切。通販の要とも言えるバイヤーはどのように「売れる商品」を世に送り出すのか。今回は三越の通信販売事業部で生活雑貨のバイヤーを務める晴山氏に聞いた。

実店舗や通販のバイヤーを歴任されている。

 「通販の生活雑貨を担当して8年目になる。通販では対象顧客が全国に広がり、店頭顧客とはライフスタイルが異なる消費者への提案も必要になった。通販でしか買えない商品にこそ顧客は魅力を感じている。バイヤーの立場で言えば、通販はリアルタイムに自分の成果が見える。仕入れた商品の番号を打ち込めば、販売状況がすぐに出てくるため、励みになる」

 商品探しの手段は。

 「新聞や雑誌、テレビの話題商品の紹介などはもちろん、メーカーや卸が出展する展示会にも数多く足を運ぶ。自分には関係のない展示会と決めつけず、ひとつでも多く見るようにしている。展示会場は隅々まで回るが、やはり会場の正面に陣取る会社は大事。それだけ自信があるということ」

 どんな話をするのか。

 「商品の話しはもちろんだが、三越の品質管理は非常に厳しいことをはじめに伝える。それで売り込み姿勢が弱まるようであれば、信用できない」

 口説き文句は。

 「カタログに載ることで宣伝効果が大きいことを説明する。また、通販の場合はまとまった数量を一括で引き取れることが商売上の強みになる」

 決断にはスピードも求められる。

 「縦に積み上げられるプランター『ミニガーデン3段セット』はどこよりも早く見つけて掲載した商品のひとつ。2年前のある展示会でポルトガル企業が出品していた。話を聞いたら日本に代理店がなかったので、当社と付き合いのある輸入代理店にすぐに電話を入れ、翌日、仲介のために展示会に行ってもらった。準備中のカタログの選品会にすぐに上げ、間に合わせた」

 失敗した商品は。

 「『卓上扇風機』だ。持ち運びしやすいのを売りにした商品だったが、販売する直前の最終検査で誤作動の恐れありと判断され、扱えなくなった。すでに誌面は印刷されていて、オーダーは受けられないという恥かしい思いをした。その後、協力工場には電気用品安全法に基づく認定マークの取得を義務付けるなどの対策を徹底した」

 新人バイヤーにアドバイスするとしたら。

 「当社では、オペレーターが応えられない質問はバイヤーに回ってくる。顧客の質問に自分で調べて、回答の電話を直接入れることは非常に大事。そのプロセスや、顧客との会話の中に自身が成長できる要素がある」

 バイヤーの仕事をどう感じる。

 「三越に入社してすぐ、大先輩に『商売なんて簡単。良い物を安く仕入れて、たくさん売るだけ』と言われた。通販のバイヤーとなって、初めてこの言葉通りの仕事ができていると感じている」





セシール、アラフォー男性の新ブランド、独自サイズなど採用


主婦の目線を意識し商品を訴求


セシール(本社・高松市、上田昌孝CEO)は、アラフォー世代男性向けの新カジュアルファッションブランド「nigucomfortable(ニグ コンフォータブル)」の展開を始めた。「がんばらなくても着るだけでカッコよくなれる」をコンセプトとしたもので、ターゲット層の行動や体型を考慮した商品を設計とし、着心地の良さやスマートな見栄えを追及。主要顧客である40代主婦層の目を意識した商品の見せ方などで、夫である男性顧客の獲得につなげる考えだ。
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「ニグ コンフォータブル」で展開するのは、「テーラードジャケット」「サファリジャケット」「フェイクレイヤードTシャツ」「ストライプシャツ」「カジュアルパンツ」「衿付フェイクレイヤードTシャツ」「ボーダーカットソーシャツ」「カジュアルパンツ」「ボタンダウンカットソーシャツ」の9商品。価格(税込)は2490~6990円になる。

 商品の開発に当っては、アラフォー男性の行動や体型などを研究。立体設計の採用や、身体の動きを考慮した縫製で、動きやすさや着心地の良さを高めた。また、スマートに見える視覚効果を狙いに独自のサイズ設計とするほか、着こなしをしやすい色展開でトータルコーディネートをしやすくした。

 カタログ「メンズセシール2010秋冬号」では、巻頭の5ページを使って商品を掲載。同カタログは、夫の衣服を購入するために主婦層の顧客が利用するケースが多いため、商品の見せ方も「女性が見やすい形にした」(広報)としており、着るだけですぐにカッコよくなれるという手軽さを訴求する。

 一方、着こなし提案の部分では、ネットと連携。「カッコいいお父さんへの変身」をテーマにしたコーナーで従前のファッションの男性の写真を掲載し、ネット上で同ブランド商品を着用した変身後の画像を見せるというビフォーアフターの手法でネットに誘導する。

 セシールは今回の新ブランドについて、まず中心顧客の40代主婦層に夫のファンションに関心を持って貰えるような展開を行い、その先いる男性顧客の開拓につなげる考え。同様の取り組みは他社でも見られ、千趣会でも、主要顧客である女性の向こう側にいる男性顧客の開拓を狙い、今年3月に男性向けファッションカタログ「メンズ暮らす服」を創刊している。


ホーマーイオン 不眠解消の快眠マット、「深い睡眠=デルタ波」のリズム再現

072.jpg ストレス社会の進行で5人に1人が睡眠に関する悩みを抱えるとされる中、「快眠グッズ」は、ヒットが期待できる分野として通販市場で重要な一角を占めている。従来、ロングセラーとなった商品には、抱き枕や快眠ベッドなど睡眠環境の改善を訴求したものが少なくない。こうした中、ホーマーイオン研究所が今夏に発売を予定しているのが、眠りに誘うリズムを生み出す快眠マット「デルタリズム」だ。"睡眠"のメカニズム解明から、不眠解消にアプローチしている。

  厚生労働省によると、家事や育児、仕事の疲れ、人間関係の悩みから睡眠障害に悩む人は5人に1人いるとされる。その多くが「早く寝なくちゃ」といった焦りや、日中の嫌なことが頭をよぎるなど寝ること自体に緊張や不安を感じているという。

 通販市場でも「快眠」を訴求した商品にはヒット商品が少なくなく、耳せんや湯たんぽ、冷感マット、抱き枕などがその一例だ。これら商品の特徴は「騒音対策」「快適な温度」「快適な寝具」など睡眠環境の改善を訴求していること。約5000億円の市場を形成しているという。こうした中、環境改善からのアプローチではなく、睡眠のメカニズム解明によって不眠解消に挑んだのが「デルタリズム」(税込1万9800円)だ。

 一般的に、深い睡眠にある状態は、脳波が「δ(デルタ)波」(1秒間に脳波の振幅が3回以下)の状態とされる。リラックスした状態として認知される「α(アルファ)波」(同7~14回)は、実際には脳が覚醒し、起きている状態。脳を「リラックスした状態=α波」に導く商品はこれまでも存在したが、「デルタリズム」は「日常生活で無意識のうちに経験する心地よいリズム=δ波の振幅に近いリズム」を再現することで眠りに導くというもの。

 母親が赤ちゃんを寝かしつける時に背中を優しく叩くリズムに近い「リラックス」、電車の"カタンコトン"という揺れに近い「トレイン」、心音に近い「マザー」の3モードを用意する。いずれも時計の秒針などと違い、自然に近いランダムなリズムが再現されている。機械的な一定のリズムが持つ違和感は睡眠障害の一因となるからだ。独自技術によって骨伝導でリズムを伝えるため、マット自体が震動することもない。

 35人の男女を対象にした2回に渡るモニター試験では、いずれも入眠促進作用があることが確認されているという。

 製造元のホーマーイオン研究所は、1978年創業の医療機器メーカー。93年に世界で始めて睡眠導入器の新規医療用具の開発で厚労省の認可を得ている。ホーマーイオンでは初年度1万台の出荷を計画する。

カタログハウス 制汗パウダーを拡販、「ビフレデー」ネット上でサンプル配布

 カタログハウスがロングセラーの制汗パウダー「ビフレデー」の拡販を始めた。同社では初の試みとなる1週間分のお試し用小型無料サンプルを作成。「ツイッター」など主にネット上で告知、サンプルを配布する販促策を開始した。今年2月に通販サイトを刷新以降、新規顧客が増加中。ネットで獲得した新規客に向け、通販カタログでのロングセラー商品をアピールし、拡販したい考え。「ビフレデー」の販促策はこうした施策の第一弾となる。今後も同様の拡販策を他の商品でも展開していくようだ。

 カタログハウスが6月から拡販を始めたのは制汗パウダー「ビフレデー」。同商品はカタログハウスの主力通販雑誌「通販生活」で1987年から23年間に渡って、販売を継続しているロングセラー商品で医薬部外品のパウダータイプの制汗剤だ。

 累計販売数は約24万個とリピーターも多く、人気商品だが、価格は120グラム入りで税込8400円(ミニタイプは40グラム入りで2940円)と制汗剤としては若干、高めとなるため、初回購入を促す施策として、約5000個の小型無料サンプル(1週間分)を作って配布を始めた。

 6月16日から同社のツイッターのフォロアー限定で無料サンプルの申込受付を先行してスタート。ツイッター以外でも一般紙での広告やメルマガでも受付を開始。また、カタログハウスが運営する実店舗でも無料サンプルの配布を始めているようだ。

 無料サンプルの配布のほか、ツイッターと絡めて「ビフレデー川柳」の募集も開始。7月7日までにカタログハウスの公式アカウントをフォローした上で、同商品にちなんだ川柳を「つぶやく」とエントリーでき、「最優臭賞」(1名)には「ビフレデー」、「優臭賞」には「ミニビフレデー」(2名)を進呈。このほか、川柳のエントリー者から先着200人に、ビフレデーの無料サンプルを送付する。

 「ビフレデー」の販促キャンペーンで無料サンプルの申込時にツイッター経由などから同社の通販サイト「だぶだぶ通販生活」内に設けた「ビフレデー」のランディングページに誘導し、本商品購入を促す狙いだ。「ビフレデー」の販促キャンペーンは2、3カ月間、実施する予定。

 今後、ネットを軸に「ビフレデー」のような同社のロングセラー商品について、拡販キャンペーンを実施していく方針。同社には「通販生活」で販売し、現状でも人気の高い多くのヒット商品やロングセラー商品が存在するが「特に最近、通販サイトから入ってこられた新規のお客様には知られていない商品も多い」(同社)としており、「通販生活」で一定の販売実績があり、商品としての訴求力も高いロングセラー商品については、今回と同様にネット上で販促を強化していく考えだ。

 ちなみに同社では6月後半から、一部商品について特徴や使い方などを説明する動画を「ユーチューブ」を利用して配信を始めるなど、ネット上での販促を強化しているようだ。


メディアワークス、腰の負担軽減する椅子が再ヒットの兆し

8kata.jpg 商品力がありながら、安価な類似商品の増加などで埋もれてしまった商品は少なくない。腰の負担を軽減する椅子「オーソシート」もそうした商品のひとつだ。メディアワークス・ブルームでは6月から、同商品の復活に向け販売を本格化。新たに持ち運びやひざ掛けにも使えるカバーをセットし拡販につなげる。テレビ通販などへの卸販売を積極化し、月間1万個の販売を目指す。

 「オーソシート」(税込価格7800円)は、骨盤を支えることで腰やくび、肩などの負担を軽減できるのが特長。椅子に深く腰掛け、腿の下を10センチ前後上げた姿勢で使用すると、骨盤を直角に固定するという。

 同商品は金具を使わず木材と天然接着剤を使用。小さく折りたたんで持ち運ぶことができ、デスクワークや読書などの室内だけではなく、海水浴やドライブなどのアウトドアシーンでも使用できる。

 もともとは交通事故で腰やくび、肩を負傷した人が骨盤を後ろに傾けることで腰が楽になることを発見し考案されたもの。背もたれは身体にフィットするように設計されており、腰の角度を90度に固定することで、正しい姿勢を維持できるという。

 「オーソシート」は11年ほど前にテレビ通販やカタログ通販でヒットし、累計20~30万個を販売。商品のしっかりとしたストーリー性があることや「お悩み解消商品」であることが、商品を説明して販売する通販に合致し、「毎日どこかのテレビ通販番組で紹介されていた」(竹田社長)という。

 しかし、商品の認知度向上に伴い、安価な類似商品が出現。ホームセンターなどで半額程度の類似商品が販売されるといった事態が発生した。また、持ち運びに便利な点から、アウトドア用品を扱うメーカーなどでも商品を展開するようになり、「レジャー商品」としてのイメージが拡大。安価な類似商品の増加や本来とは異なる商品イメージの定着などから、次第に商品が埋もれていってしまった。

 一方、同社ではかつてのヒット商品「オーソシート」について、開発ストーリーがあり、腰の悩みを解消したいというニーズにも対応できる商品であることに着目。改めて「お悩み解消商品」の原点に立ち返ることにより、再度ヒットが狙えると判断した。

 「オーソシート」の復活にあたり、新たな付加価値として持ち運びやひざ掛けにも使える専用のカバーを用意。カバーの内側にウールをほどこし、ひざ掛けや座布団などとしても使用できるようにした。また、秋冬向けの展開では、磁気シートの提案も計画。腰の悩みを持つターゲット層への訴求を強化したい考えだ。

 同商品については昨年、テレビ通販でテスト販売を行ったが、「ピーク時で予算の2倍以上の売り上げがあった」(竹田社長)という。

 今後、テレビ通販やカタログ通販を中心に「オーソシート」の拡販を進める。実験映像などを盛り込みながら、同商品が正しい姿勢を維持し、腰の負担を軽減することを訴求していく。

夢展望とサルース、成果商品の出足好調

8top.jpg アパレルのネット販売を行う2社の夏商戦の立ち上がりは、盛夏シーズンのアイテムが好調だ。5月の気温が低かったため、夏物衣料への消費動向が鈍ったことで立ち上がりはやや苦戦したものの、夢展望では「浴衣」の受注が拡大。サルースでも「サンダル」が順調に伸びている。両社のアイテムは異なるが、低価格に加えたデザイン性などがヒットの要因となっているようだ。

 夏商戦の立ち上がりは、両社とも5月の気温が低かったため鈍化傾向にある。夢展望では水着の受注が予測を下回り、サルースではTシャツやカットソーなどの立ち上がりが遅かったという。
 夢展望の夏商戦は例年通り5月からスタートし、2000アイテムを提案。主力アイテムは「浴衣」で、受注のピークを迎える6月中旬に合わせて、例年より1カ月延期して5月中旬から販売した。

 特に好調なのは「浴衣10点セット」(写真上)。浴衣の生地とお揃いの下駄や巾着、帯止めなどを一度に揃えられることが特徴。「豪華な柄とセット内容奏功し、定番商品となっている」(同社)という。

 また、新商品として投入したドレスタイプの浴衣はキッズ用が100件の受注を獲得する日もあり、順調に推移する。

 一方、サルースでは、春夏衣料の立ち上がりが早かったことから、エスマキシ丈ワンピースやグラディエーターサンダル、刺繍柄チュニックなどの盛夏アイテムの販売を例年よりも早めた。一方で、取り扱いアイテム数は前年よりも縮小。平均価格帯は衣料品が2100円、靴が2800円となる。

 主力アイテムとして提案する「グラディエーターサンダル」(写真下)は、トップスが花柄やレースなどトレンドとなっていることから、足元が"辛め"の"甘辛ミックス"スタイルが流行とする予測。

 「美脚カラーグラディエーターサンダル」はシンプルなデザインとピーチスキン調の素材を使用しており、トレンドアイテムに合わせやすいとしている。販売を前倒ししたマキシ丈ワンピなどのリゾート系衣料品や花柄アイテムのなどの組み合わせを提案している。

 全体としては6月に気温が上昇すれば回復する見通し。夢展望ではシーズンレスとなった「ブーツ」を投入し立ち上がりの苦戦を補完。サルースでも、コーディネートや特集企画などで販促を強化していく考えだ。

大作商事、冷感スカーフが200万本を突破──「品質」と「エコ」で訴求

 8-2.jpg輸入雑貨の卸やネット販売などを行う大作商事(本社・東京都千代田区、大作一平社長)が販売する冷感持続スカーフ「マジクール」が好調だ。2006年から取り扱いを開始し、テレビやカタログ通販、専門店への卸などで展開。幅広い層から利用され、累計販売総数は200万本を突破した。品質への信頼感と環境負荷低減のエコという側面から今後も販売を拡大していきそうだ。

 数ある冷感スカーフの中でも、「マジクール」の特徴はバックデータの豊富さだ。「第三者機関で数々の試験をクリアしている」(同社セールス&マーケティング部)。内容物であるポリマーの安全性や色落ち、縫製、連続使用などの品質試験を合格しているため商品に対する信頼性も高い。

 製品に水分を含ませると、製品内の特殊高分子ポリマー(吸水樹脂)が吸収し水分を外に逃がさず保水。多量の水分が気化する際に生じる吸熱作用(気化熱)により長時間にわたって冷感を維持する仕組みで、何度も繰り返して使用できるという。

 色はライトブルー、ネイビー、ピンク、迷彩の4種類。商品サイズは、縦5センチメートル、横102センチメートルで、重量は20グラム(水分を含まず)。生地は綿を100%使用している。

 アウトドアやレジャー、スポーツ、ガーデニング、農作業など多様なシーンで使える熱中症対策のクールダウングッズとして人気を呼び、顧客層も老若男女幅広く利用されている。

 電気を使用しない省エネ仕様の冷感持続スカーフは、"エコ"という側面からも評価され、メーカーの工場や屋外で作業する企業、28度に設定されたオフィス向けなど法人からのニーズも高い。06年に4万5000本、07年に20万本、08年に65万本、09年に100万本と着実に販売数量を伸ばしている。

 さらに同社の商品や取り組みが環境保護団体の国際NGO「グリーンクロスインターナショナル(GCI)」から認められ、今年から「マジクール」も同団体の推奨商品となった。これに伴い同商品の売上金の一部をGCI日本支部に寄付する活動を開始。購買者が手軽に環境保護活動に貢献できるようになっている。

 税込価格は699円。昨年までは税込987円で販売していたが「良い商品をより安く提供する」(同)狙いから今年に入り価格帯を下げた。また、今年からは子供向けの「マジクールキッズ」(税込価格798円)も本格的に展開していく。

 データに裏打ちされた製品品質と省エネで環境保護に貢献できるエコグッズという切り口で訴求を図り、販売数量をさらに伸ばしていく考えだ。

ナノエッグ、販売戦略の見直し着手──価格改定し転換率向上へ

 聖マリアンナ医科大学発のベンチャーで、化粧品通販等を行うナノエッグはこのほど、販売戦略の見直しに着手した。この一環として主力商品のリニューアル及び価格改定を行うほか、スペシャルケアアイテムを新たに投入。これにより新規客の継続率アップを図る一方、既存顧客の客単価アップにつなげていく。

 6月21日にリニューアルするのは、主力のスキンケアライン「マリアンナ ブライトニングライン」。化粧水や乳液、クリームなど3アイテムで、価格を従来価格よりそれぞれ2000円値下げ(旧価格は税込5500円~8500円)する。

 サンプル配布から本商品への転換率アップが課題となっていたが、「価格が本商品購入のハードルとなっていた」(同社)と判断。販売量拡大に伴う大量生産と容器の簡素化によるコスト低減を価格に反映させた。

 一方で、「トコフェロール(ビタミンE)」などの美容成分は増量。これにより、「ブライトニングライン」の売り上げ倍増を見込む。同ラインは2007年の発売からこれまで約10万本を販売。現在、年間売上高は約2億円に上る。

 また、新たに美白作用で訴求するスペシャルケアアイテムを投入。既存客の客単価アップも図る。

 新商品は「マリアンナVAエッセンス」(15グラム、税込4500円)と、「マリアンナHQエッセンス」(同、同5500円)。肌のターンオーバーを促す独自成分「ナノキューブ」を配合したほか、メラニン生成を抑制する美白成分「ハイドロキノン」を配合。初年度5000本の出荷をめざす。独自に実施した顧客調査により、5000本程度のニーズがあると判断した。

 ナノエッグは、聖マリアンナ大学と共同開発した「ナノキューブ」を配合したスキンケアラインを主力に通販展開するほか、原料供給事業を展開している。

 ナノエッグの前期売上高は約3億9000万円。大学に対する知名度や信頼感を背景に神奈川県下を中心に新規獲得が進んでいる。

流行の芽、シンプス、BBクリーム発売、敏感肌向け処方で差別化

 訪販化粧品大手ノエビア(本社・東京都中央区、大倉俊社長)の通販ブランド「シンプス」では、6月1日に発売したBBクリームで既存客の客単価アップと新規開拓を進めていく。これまで、敏感肌向けスキンケア市場を主戦場としてきたシンプス。BBクリームにおいても後発ながら、敏感肌向けに特化した処方で展開し、競合他社との差別化を図っていく。
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 多機能をうたうBBクリームは、化粧水や乳液、クリーム、化粧下地、コンシーラーなどの機能を備えており、市場で流通するものは多いもので6つ、一般的に3~5の機能性を訴求している。

 一方でシンプスが発売する「シンプス レッスンプログラム BBリキッド」(40グラム、税込2625円)は、美容液、保湿クリーム、日焼け止め、化粧下地の4つの機能を持たせたもの。洗顔とクレンジング、化粧水が一体となった主力商品「クレンジングウォーター」に続く多機能アイテムで、2アイテムを併せて使うことで2ステップのシンプルケアも可能になる。

 ただ、競合他社と比べ機能性で優れているとはいえない。これは既存客から「手軽にメークできるオールインワンタイプの化粧品が欲しい」という声がある一方で「安心して使用できるか不安」という声が多かったため。あえて"カバー力"など多機能性で勝負することを避け、敏感肌向けに特化した処方で差別化を狙い、6つのフリー処方(パラベン(防腐剤)、アルコール、香料、鉱物油、合成色素、紫外線吸収剤を無配合)で訴求する。

 一方で「BBリキッド」を入り口にした新規獲得も進めていく考え。今年5月から女性誌を中心に出稿を開始し、6月中に13誌前後の女性誌で連合広告と順広告を出稿していく。

 敏感肌向けスキンケア市場は、女性の社会進出に伴い、肌に感じる外的刺激やストレスの増加から拡大傾向にあるとされ、「市場は800億円前後」(業界関係者)との見方もある。自称"敏感肌"の女性も増加しているためだ。

 こうした中でシンプスの業績も堅調に推移しており、「前年比約2倍。単月では前年同期比約3倍の伸びも記録した」(同社)としている。


ケンコーコム、米国サプリの取り扱い開始、シンガポール子会社通じ

142品目を投入、健食部門拡大の布石に

ケンコーコム(KC=本社・東京都港区、後藤玄利社長)は6月4日から、海外子会社のケンコーコムシンガポール(KCSG)を通じ、米国製サプリメントの販売を開始した。健食の売り上げ構成比拡大を狙ったもので、142品目を投入。個人輸入で日本の消費者でも購入できる形にした。KCの本サイトでは日用品等の売り上げが拡大し、健康関連商品の通販サイトとしての特徴が薄れていたが、米国のサプリメントをドライバー商品に育成、原点である健食部門の強化を進める。
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6月4日からKCSGで販売を開始したのは、米国のサプリメントメーカー、Natrol社とNordic Naturals社の製品で、米国子会社のケンコーコムUSAを通じて調達。「ビタミン」や「ミネラル」「オメガ3フィッシュオイル」など1000円前後のものを中心に展開する。発送対象国は中国やマレーシア等約30カ国。日本の場合、在庫があれば10日程度で届けられるという。

 取り扱う商品は、一般的な素材を使用したものだが、KCでは海外サプリメントが国内で販売されている低価格商品の半額程度で、成分含有量や加工技術などの関係で効果感を得やすい点に着目。「こうした商品を安心して購入できるようにすれば、日本の消費者のサプリメントに対する見方も変わるかも知れない」(後藤社長)としており、海外サプリメントの展開を起点にグループとして健食部門の拡大を進める。

 また、全般的な商品戦略としては、米国およびシンガポール子会社の調達機能を活用し、圧倒的な価格競争力、あるいは入手が困難な海外NB商品を開拓していく考え。これまでのロングテール戦略で効率面の課題が浮上していることを受け、こうした海外NB商品を新たな成長のドライバーに育成する。

 この部分では、既に4月下旬から米国直輸入の500ミリリットル入りミネラルウォーターを1本当たり32円(64本セット)で販売するといった取り組みを行っており、今回の米国製サプリメント取り扱いは、これに続く施策になる。KCの後藤社長は、「国内の縛りを外して考えると、まだまだできることはたくさんある」としており、さらに海外NB商品の展開を積極化していく構えだ。



双日コスメティックス、自然化粧品で通販参入、天然水使用の「ナチュレシア」

アジア展開も視野

総合商社の双日(本社・東京都港区、加瀬豊社長)の100%子会社で、化粧品の企画・販売を行う双日コスメティックス(同・東京都中央区、武藤満夫社長)は4月22日から、化粧品通販事業に参入。「自然派」がキーワードの新ブランドを立ち上げ、20~40代の女性需要を開拓している。
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これまで同社では大手小売流通企業への企画販売などを中心に行っていたが、新たな販路の開拓を目指し2年前に社内に新規事業室を設置。成長市場でもあった、ネットを販売チャネルとするBtoCの化粧品通販事業への参入を決めた。

 参入にあたっては、自社オリジナルの自然化粧品ブランドを開発。同商品の最大の特徴はベースに使用した100%天然水で、富山湾海洋深層水と、浸透圧効果の高いとされる出雲湯村温泉水を使用していること。ざくろエキスなども配合している。ブランド名には、自然の「ナチュラル」と海の「シー」を合わせた造語、「ナチュレシア」を採用。自然派化粧品であることを強調した。

 発売前に、約300人の女性を対象にしたモニター調査では「浸透」「保湿」の項目で、肌になじみやすいという評価を多く得たという。同社では「通常、ベースの水には水道水(蒸留)を使うが、海洋深層水と温泉水を使用したのは今回が初。その効果が出ている」(事業推進室長)と分析している。

 現時点での商品ラインアップは「化粧水」「美容液」「クリーム」の合計3商品。価格は、化粧水(200ミリリットル)が税込2625円、美容液(30ミリリットル)が同5040円、クリーム(60グラム)が同3990円、トライアルセット(1週間分)が同1050円となっている。

 今後はクレンジングやケアパックなど、化粧品使用後の肌サポート商品を5―6品、新商品として追加販売していく方針だ。「ナチュレシアはミドルブランドの商品。いずれ、違う価格帯のブランドラインも開発していきたい」(事業推進室長)とした。

 販売方法は電話、ファクスによる注文受付やPC通販サイトのほか、若い主婦層の需要開拓のためにモバイル通販サイトでも販売する。ナチュレシアだけで、3年後に売り上げ3億円を目指している。

 また、アジアを中心に海外市場への進出も視野に入れている。「アングロサクソンよりもアジア人の肌質に受けると思う。総合商社の強みである海外ネットワークを活かして、現在、市場調査している」(同)と説明した。販売方法やナチュレシアブランドの仕様変更を含めて検討し、次のステップへと以降する考え。
 


ハウス食品、商品力強化で継続利用へ、通販専用のダイエット食品

苦味を抑える技術を開発、メニュー拡充も推進

ハウス食品(本社・東京都千代田区、浦上博史社長)は、5月12日から全国展開を始めた通販専用のダイエット補助食品「ニュートリシステムJ―ダイエット」について、商品の強化・拡充を進めている。レトルト食品などで培ってきたノウハウや技術をベースにした健康分野の新規事業と位置付けるもので、既に広告や受注手段など販売面での見直しを行っているが、並行して商品の完成度を高めていき、事業基盤の早期確立を目指す。

「J―ダイエット」は、1日3食のうち、レトルトのカレーやパスタなど主菜となるミールメニューとハードビスケット等のライトメニューで代替するというもので、五月からの全国展開にあわせ、ミールメニューの新商品三品目のほか、カップゼリーのデザートメニューを投入。現在57品目を展開している。

 ミールメニューについては、カレーやミートボールなどの主菜のほかスープ類を含め二十七品目をラインアップ。これまでの展開では、ご飯を一緒に食べられることが顧客の満足感となり、継続利用の促進にもつながっているが、同社では、さらにメニューを拡充する必要があるとみる。

 「J―ダイエット」では、本商品として2週間(14日分)、4週間(28日分)、6週間(42日分)のコースを用意している。これに対しミールメニューのうち、スープ類を除いた主菜の数は現状21品目。毎日利用する中で同じメニューが出てくれば、顧客が飽きてしまうことになりかねないわけだ。

 これについて同社でも、商品の継続利用にも影響する課題と認識。「主菜で最低30品目は欲しい」(同社)とする。まず1カ月間、毎日違うメニューを提供できることを目指し、主菜の拡充を進めていく意向で、今秋をメドに煮魚など、従来とは異なる系統の商品投入を構想する。

 また、「J―ダイエット」のもうひとつの特徴は、「ソイブリッドテクノロジー」と呼ばれる独自の大豆のたんぱく質とサポニンの配合技術を全商品(デザートメニュー除く)に採用している点。「薬事法」の兼ね合いから、機能的な部分を訴求はしていないが、商品購入客の6割は同技術の使用を認知しており、大豆の健康的なイメージから「顧客が好意的に捉えている」(同)という。

 ただ、同技術を使用しているがゆえの課題もある。独特の苦味が出てしまうことだ。

 カレーなど場合、殆ど感じることはないが、「味の薄い和風メニューなどの場合、どうしても苦味が出てしまい、顧客からの問い合わせもあった」(同)という。これまでは、香辛料を使用するなど食べ方の提案で顧客に対応してきたが、新たに苦味を抑える特殊なマスキング技術を開発。既に幾つかの商品でリニューアルも行っている。

 ダイエット補助食品は、通販の中でも難しいとされる商材だが、自社の特徴を打ち出せる商品の強化を進め、「J―ダイエット」を新たな成長のドライバーに育成していく構えだ。

夢展望、「渋原系」アパレルを開始

8kata.jpg夢展望は5月17日、自社サイトを刷新し、新ジャンルアパレルの販売を開始した。新たに提案するのはセクシーな渋谷系とカジュアルな原宿系を組み合わせた「渋原系」ファッション。自社サイトの認知度が高い女子高生ファッション雑誌で、「渋原系」ジャンルが浸透していると判断。新商品やコーディネートを平日毎日投入するなどし、トレンド性を強調する。初年度は売上高5億円を目指す。

 「渋原系」ファッションの取り扱いを開始したのは、カジュアルを好むユーザーが渋谷系のファッションアイテムを取り入れていることからニーズがあると判断したため。これまでナチュラルなイメージのカジュアルアパレルを扱っていた通販サイト「ガーリーカジュアル館」を刷新し、既存客を維持しながら新規ジャンルの取り扱いを開始することにした。

 通販サイト「ガーリーカジュアル館」では、リボンや水玉、花柄などをデザインしたワンピースやカットソーなど7カテゴリーを取り扱う。平日毎日5―6アイテムの新商品を投入し、常時300アイテムを販売する。6月からは従来のサイトでは取り扱いの少なかった水着の販売も開始する。

 自社内で商品企画を行い、全商品においてモデルの着用画像を使用して訴求する。

 イメージキャラクターにはモデルの小森純さんを起用。テレビや雑誌での露出が多く、「渋原系」ファッションをイメージしやすいと判断した。着用するコーディネートを毎週更新し、トレンド性を強調していく狙い。

 サイト刷新後の立ち上がりは、サンダルの動きが好調だという。黒やベージュなどのベーシックな色に加えてピンクやシルバーなどのカラーバリエーションが増加。商品画像が明るくなり、商品を可愛らしく訴求することにつながっているようだ。

大正製薬、ダイエット補助食品や化粧品テコ入れ

 大正製薬は、通販で展開するダイエット補助食品や基礎化粧品など既存商品のテコ入れに取り組んでいる。同社の通販事業は、売り上げの約6割を占める「大正グルコサミン」が基幹商材となっているが、底堅いニーズが見込めるダイエット補助食品と基礎化粧品を中心に訴求方法や販売手法を見直し。「グルコサミン」に次ぐ第二の柱に育成し、通販事業全体の拡大につなげる考えだ。
ドリンクタイプのダイエット補助食品「からだ環境ダイエット バランス食」では、昨年12月から14食入りの通常商品(通常税込価格1万2600円)に加え、3食分から購入できる新コースを設けた。

 同商品は、中高年層をターゲットに黒ゴマや抹茶など和風味をラインアップしたのが特徴。サニーヘルスの「マイクロダイエット」を下回る売価設定とすることで、利用の拡大を図る考えだったが、類似した低価格商品の乱立、昨今の価格志向の強まりなどもあり、実購入につながりにくい状況だった。

 3食分の新コースは、この打開策として導入したもので、税込価格2520円とし、好みの味を選べるようにしたことなどが奏効。既存顧客がトライアルで商品を購入するケースがあるなど、ダイエット補助食品を下支えする施策として機能しつつあるという。

 また、高齢者向けにダイエットとは異なる切り口の商品訴求も行っている。高齢者世帯の場合、火を使うのが怖い、買物で外出するのが大変など、食事に関連した悩みがあるが、同社では自宅にストックでき、火を使わずに食べられるという利便性を訴求。「新たな食事の提案として取り組んでいる」(同社)という。

 ドリンクタイプの商品が高齢者層の嗜好に合うかという問題もあるが、同社としては、和風味のアイテムを揃えるという商品の特長、高齢者層を主要顧客とする「グルコサミン」で獲得したリストを活かし、独自の商品展開を行っていく考えだ。

 一方、基礎化粧品等の「ナリッシュ」シリーズについても展開方法の見直しを推進。この一環として、2年ほど前にサンプル商品を試してもらい本商品の購入につなげるツーステップ方式から、ワンステップで本商品の購入に誘導する販売手法に切り替えている。

 これは実購入の促進を狙ったもので、一定の成果はあったようだが、この1、2年の有力メーカー各社の基礎化粧品通販参入で競争が激化。新規の獲得が難しくなっていることから、新たな商品訴求方法として顧客の声を活用していく考え。

 現在検討しているのは、既存顧客に商品サンプルを配布とあわせアンケート調査を行い、収集した顧客の声をネット上で公開するというもの。基礎化粧品については、「一度商品の良さを実感してもらえれば、ハードなリピーターになる」(同)という傾向があり、顧客の声を活かした取り組みで、固定客の獲得を図る。

 同社は、基幹商品の「グルコサミン」で獲得した顧客への他商品のクロスセルで、通販事業全体の拡大を図っていく考え。既存商品の展開手法の見直しを通じこの戦略を促進するとともに、新たな柱となる商品の確立を目指す。

ニッセン 使い勝手と調和に着目、箱入りペットシートを発売

 8-2-1.jpgニッセンは5月11日から、ペットアイテムを集めた通販サイト「Paw's Style(パウズスタイル)」で少容量の箱入りペット用のトイレシートを発売した。室内でペットを飼うケースが多くなり、対応商品も多く販売されているが、消耗品であるペットシートは、あまり使い勝手やデザイン性などへの配慮がなされていないのが実情。こうしたペット用シートの使い勝手等に着目、従来とは異なる切り口の商品で飼い主の潜在需要を取り込んでいく構えだ。
 
 従来のペット用シートは、100~400枚程度の容量で大きなビニール袋や箱に入れて売るのが主流。これにより、1枚あたりの単価を引き下げているわけだが、購入後の利用を考えると、1日に使用するシートは1、2枚。仮に400枚入りの商品を購入した場合、全てのシートを使い切るのにおよそ10カ月かかる計算だが、この間の管理が意外に面倒なのだ。

 実際、ペットシートはいわゆる"かさモノ"で保管スペースが取られるほか、ビニール袋等に入っているため、室内のインテリアとの調和が取りにくいなどの課題があった。
 
 また、昨今では飼い主が遠出をする際にペットも一緒に連れて行くという傾向も強いが、こうした場合にも、ビニール袋や箱から必要分のペットシートを取り出して持って行かなければならないといった手間もあったわけだ。
 
 一方、ニッセンが今回発売した商品は、3箱セット(1箱20枚入り)で税込価格790円。45センチメートル×32センチメートルの箱入りとすることで、小分けの手間を省き、外見を気にせず保管できるように工夫。また、箱とシートの色もピンク、グリーン、ブルーの3色(ペットシートの吸収面は白)を用意。室内インテリアのイメージなどに合わせて使用できるようにした。ペットシート自体も、高品質ポリマーを採用することで高い吸水性を持たせるなど、機能性にもこだわった。

 ペットを家族の一員と捉える飼い主が増える一方、室内飼育ならではの手間や悩みも少なくないはず。今後も、飼い主の細かなニーズに対応したペット関連商品が増えてきそうだ。

ケンコーコム クリスタルガイザー64本セット、1本あたり32円の価格で訴求

 8-1.jpgケンコーコムはミネラルウォーター「クリスタルガイザー」を目玉商品に、夏場商戦の売り上げ拡大を図る構えだ。同社は今期、ミネラルウォーターを重点拡販商品と位置付けているが、4月26日から「クリスタルガイザー」の500ミリリットル入64本セットを税込1995円という破格値で販売。初の動画CMを投入するなど、価格面を中心とした商品訴求を行っており、実際の販売でも順調な推移を見せている状況だ。

 商品は32本入り2ケースをセットにしたもので、米国からの直輸入で調達。同社は米国に受注業務を行う子会社・ケンコーコムUSAを設けているが、前期から同社に海外商品の調達機能も担わせており、今回の64本セットの「クリスタルガイザー」もケンコーコムUSAを通じて調達したものだ。

 「クリスタルガイザー」については、24本入り(税込価格980円、1本あたり約41円)、48本入り(同1900円、同約40円)など、以前から本数違いの商品を扱っているが、今回の商品については、新商品の位置付けで展開。1本当り単価32円という価格を武器に顧客を取り込むマグネット商材とする考えのようだ。

 また、64本セット商品の展開に合わせてネットの動画CM(15秒と46秒)も制作。1本あたり32円という価格、2セット購入で送料無料などの買い得感を訴求しており、商品発売当日には「Ustrea
m」を使った生コマーシャルの配信も行っている。
 
 もともと「クリスタルガイザー」はミネラルウォーターの中でも売れ筋で、この半年は「スパークリングタイプの商品が出ていた」(広報室)が、最近1カ月では、「通常タイプの商品が上がってきている」(同)状況。同社でも64本セットを発売が通常タイプ商品の売り上げ拡大に寄与していると見る。
 
 また、4月度の商品売り上げランキングでも「クリスタルガイザー」(全種類)は、総合で前月のランク外から10位に順位を上げている状況。
 
 ミネラルウォーターはネット販売との相性が良く、他社との競争も激しいが、同社ではさらに拡販を進める構えだ。




健康の森・鮎川和久社長に聞く「好調通販企業の今後の戦略」

8b2.jpgにんにくや青汁など、国内で伝統的に食されてきた素材を用いた健康食品は、消費者に機能性が伝わりやすく、通販に適した商材とされる。健康の森が扱う黒酢の健食もその1つだ。だが、商品訴求しやすいだけに一定の市場を形成した後は、競合増加が市場の飽和を招き、パイの奪い合いとなるケースが少なくない。こうした中、「顧客の継続化」を重視し、着実に成長してきた健康の森の鮎川和久社長に今後の戦略を聞く。  (聞き手は本紙記者・佐藤真之)

―「黒酢」市場は、競合他社の増加で競争が激化している。まず、他社と差別化が図られているポイントについて伺いたい。
 「売り上げより"顧客の継続化"に重きを置いている点だ。健食は続けることに意味があり、未病の方に継続的に飲んでもらうには低価格で提供する必要がある」
 
―黒酢関連の商材を3アイテム展開するが価格は全て約1,300円に抑えられている。
 「市場で最も安いのではないか。原価は異なるが全て価格は同じ。これは、通販開始当初から変わらない考えだ」

――低価格で提供することで販売戦略が絞られてしまうと思うが。
 「それは当然ある。だが、ゆっくりでも着実な成長をめざしたい」
 
―これまで、どういった媒体を中心に新規獲得を進めてきたか。
 「新聞が中心で、3年前からテレビ通販も始めた。だが、新規獲得の核は紹介だ」
 
――月の紹介件数はどの程度ある。
 「月平均2,000人の新規顧客のうち300人が紹介によるものだ」

――なぜ多くの紹介件数を獲得できているのか。
 「第1に商品力であると思う。ただ、紹介する方とされる方に鹿児島の特産品を贈呈することで、紹介者が声をかけやすい環境をつくっている」

――新聞とテレビによる新規獲得はどうか。
 「テレビは新聞よりCPOは良いが、継続性という観点では劣る」

――継続率にどの程度の違いがある。
 「初回定期申し込みはテレビが6割で新聞が4割。だが3カ月後の継続率で見ると15%ほど新聞が高い。やはり衝動的な購入が多いと感じる」

――テレビの将来性をどう捉えているか。
 「人気のある放送枠の価格は高騰しており、中小企業が同じ土俵で戦っても勝ち目はない。ただ、テレビ通販のあり方も今後変わってくると思う」

――テレビ通販を取り巻く環境がどう変わると見ているか。
 「行政サイドが『広告』として規制する動きもあるし、割引特典などをつけ、衝動的な購入を促す仕掛けもエスカレートしてきた。こうしたスタイルが長く顧客に受け入れられるとは考えにくい」

――となると、今後はテレビをどう活用する。
 「新聞など紙媒体のレスポンスを高めるため、15―30秒のスポットCMを連動させて企業や商品イメージの浸透を図ることに使いたい」

――すでに準備を始めているのか。
 「鹿児島では新聞に連動した形でインフォマーシャルを展開し、3倍のレスポンスを得ることができた」

――同様の戦略を全国で展開していくのか。
 「各県で県民性の違いがあり、特に関東圏の顧客は広告に対する反応が鈍い。価格をある程度高めに設定するなどしてブランド価値を演出する必要があると感じる」

――理念に反することになる。
 「スタンスを変えてまで、関東圏の地域性に合致した戦略を取る必要はない。ゆっくりでもいいから、まずは各県を攻略して企業体力をつけ、今のスタンスを崩さず挑戦していきたい」
 
――前期(09年12月期)実績は前々期比26%増の約6億円だった。今期の売上目標は。
 「今期は7億2,000万円をめざす。期末のアクティブ会員数(約3万人)が維持できれば目標は達成できる見通しだ。来期は10億円を突破したい」

――将来の展望は。
 「鹿児島県は焼酎や黒豚など商材が豊富な地で原料供給が主な産業だった。一方で売り方は下手。将来的には仕入れ商材も含め、特産品を県外に発信できる企業をめざしていきたい。また、通販は便利なものだが、互いの顔が見えない点が対面販売に比べデメリットになっている。近い将来、テレビ電話を活用するなどして顧客との距離を縮める努力をしたい」



森下仁丹 基礎化粧品の商品力強化、独自素材の機能性を追求

8a1.jpg 森下仁丹は5月1日から、通販専用の基礎化粧品新ブランドとして「ビフィーナ BPSLAB(ビーピーエスラボ)」の展開を始めた。既存の基礎化粧品を刷新したもので、独自成分「ビフィズス菌産生多糖体」(BPS)と15種類の機能性成分を配合した洗顔石けんや化粧水など七アイテムを投入。食品などの有力メーカーが相次ぎ基礎化粧品通販に参入する中、得意の「ビフィズス菌」を使用し商品力を高めた新シリーズの展開で拡販を進める構えだ。

 「BPSLAB」シリーズとして発売したのは、「オイルクレンジングEX」(容量200ミリリットル)、「洗顔ソープEX」(同80グラム)、「ローションEX」2品(同180ミリリットル※化粧水)、「エッセンスEX」(同30ミリリットル※美容液)、「クリームEX」(同35グラム)、「クリアベースEX」(同30ミリリットル※化粧下地・ファンデーション)の7アイテムで、価格(税込)は2,625―5,250円。

 独自成分の「BPS」は、ビフィズス菌研究から生まれたウォータープロテクション成分で、肌の表面に水のベールを作って角層内に水分を蓄えるとともに、外的な刺激から肌を守るという。

 今回の新ブランドでは、「ビフィズス菌発酵エキス」や「ヒアルロン酸」など四種類の「BPS」機能サポート成分、「タチバナ果実エキス」「ツバキ花エキス」など11種類の植物由来保湿成分を全商品に配合。また、洗顔液を「オイルクレンジングEX」と「洗顔ソープEX」の2ステップにしたほか、「ローションEX」で「しっとり」タイプと「とてもしっとり」の2種類を用意(税込価格各3,675円)し、顧客の声をもとに商品構成も見直した。

 ターゲットは40代以上の女性顧客に設定。インナー顧客向けの商品告知の反応を見た上で、新規顧客向けの広告展開の方向性を検討していく。

《通販 9号 08面 03》

流行の芽・ブイエムシー 〝オゾン〟配合の化粧品、肌トラブルに悩む層から支持

082.jpg 化粧品の開発・製造を行うブイエムシーが販売するオゾン化粧品「ヴァージンメディカル」が注目を集めている。やけどや床擦れの治療で用いられていたオゾンの機能を化粧品に応用。テレビ通販での訴求に加え民放の番組に取り上げられるなど美容素材として知名度の低い「オゾン」が徐々に浸透、アレルギーなど肌のトラブルに悩む幅広い層のニーズを開拓し受注件数を伸ばしている。

  同社は、1973年の創業以来オゾンをテーマに研究開発を推進。「ヴァージンメディカル」は、その研究成果をもとに誕生した低刺激化粧品だ。

  現在の塩田社長が2代目として就任した当初、同社ではオゾン水による院内感染防止や熱傷、皮膚トラブルのケアなど医療分野でオゾンの技術を活用していた。この際、従来のオゾン水は30分で酸素に戻るため保存が不可能という課題があったが、同社はグリセリンにオゾンを溶解したオゾンジェルを開発。これにより保存期間を3カ月間に延ばすことに成功した。

  そんな時、オゾンジェルを肌トラブルに使用したところ改善が見られたという病院の看護師からの声が転機となった。「当初はオゾンの能力を医療で役立てようと思っていたが、身近なスキンケア化粧品として使える」(塩田社長)と判断。2004年10月、オゾン化粧品「ヴァージンメディカル」の販売を開始した。

  メーンとなる商品は化粧水や美容液など基礎化粧品が5アイテムで全商品にオゾンを配合。シンプルな成分の構成とし防腐剤など添加物を極力使っていないため、出荷日から40日―3カ月という「化粧品業界の常識ではまずありえない」(同)使用期限を設けている。販売チャネルも一般流通ではなくテレビ通販を軸としてネット販売など通販ルートに限定し、受注生産に近い形態をとっている。「長く愛用される商品を目指している」(同)ため、現状ではラインアップを増やす考えはないという。

 購入者の層は化粧品に配合された添加物を気にする妊婦、アトピーや敏感肌に悩む人など幅が広い。中には94歳の女性購入者もいる。塩田社長は「100歳のオゾン化粧品のファンを作りたい」と意気込む。

  新規顧客を着実に獲得した結果、2009年4月期の受注件数は前年比5倍増となり、今期(10年4月期)も同2倍増になるもようだ。

  オゾンの研究開発を出発点に化粧品通販へと至った同社。「我々のDNAは化粧品ではない」(同)とし、オゾンを切り口に化粧品業界の常識にとらわれない商品を追求していく構えだ。

CDC 人気モデル起用したメガネ、鯖江市と組みネット販売開始

081.jpg 「"メガネ"の鯖江市と人気モデルがコラボ」。芸能プロダクションのスターダストプロモーションの子会社で通販事業を行うシー・ディー・シー(CDC)は5月、国内のメガネフレームの生産量トップの福井県鯖江市と組み、スターダスト所属の人気モデル4人が商品開発に携わったオリジナルメガネのネット販売を開始する。各モデルの個性を反映させた個性的なメガネ7点を販売。各モデルのファンのほか、東京・原宿の商業施設でのイベントを開催するなどでファッション感度の高い若年層に向け、訴求していく考え。

 CDCが5月から運営する通販サイト「SMOOCH(スムーチ)」内のメガネ専門サイト「GLASSES CLUB」で販売を始めるのは人気モデルやタレント4人が開発に携わったファッション性の高いアイウェア(メガネ)。

 メガネフレームの国内製造シェア97%を誇る福井県鯖江市と組み、親会社である大手芸能プロのスターダストプロモーション所属の人気モデル、アリスさん、鈴木えみさん、藤井リナさん、君嶋麻耶さんの4人をデザイナーに起用。それぞれが打ち合わせからデザインのアイデア出し、サンプルのチェック、最終デザインの決定など商品化までのすべての工程に携わるなどこだわった。なお、商品の開発過程はサイト上で公開している。

 商品はオリジナルのメガネおよびサングラス。例えば君嶋さんがデザインを担当したクラシカルなデザインが特徴の「君嶋麻耶×sabae×GLASSES CLUB」など7商品で価格はすべて1万9,950円。

 同商品は4月から順次、サイト上で購入の予約受付を開始、本格的には5月からの販売となる。本格販売に先駆けて、「SMOOCH」が大型連休中の4月24日から5月9日まで、東京・原宿の商業施設「ラフォーレ原宿」に出店するセレクトショップ「STUDIOUS」の店舗スペースで開く期間限定店舗で先行販売を行う。

 初日となる4月24日には君嶋さんが同店の「1日店長」として来店。オリジナルメガネの先行販売のほか、君嶋さんがデザインし「SMOOCH」でネット販売されているTシャツやカーディガン、パンツの販売のほか、当日、同商品を購入した顧客の中から抽選で、君嶋さんの私物などをプレゼントする抽選会などを実施する予定。

 今後も鯖江市のような地方自治体と組んだ商品開発などを積極化して、商品力を強化していきたいとしている。

 CDCは大手芸能プロのスターダストプロモーションの通販子会社としてPCおよびモバイルの通販サイト上で同プロ所属のモデルやタレントをデザイナーに起用したこだわりの衣料品なジュエリーなどの独自商品を開発し販売。年商は現在、約2.5億円。

 モデルでタレントの梨花(りんか)さんデザインのジュエリーブランド「jupiter(ジュピター)」などが売れ筋商品となっているほか、タレントに依らない独自のプライベートブランド(PB)商品の開発なども昨年から強化しているようだ。

 また、昨春には「パルコ」に期間限定でテナント出店するなど、ネット以外での販路拡大などにも注力している。

ジヴァスタジオ、補正下着が40万枚突破

8kata.jpg  通販向け卸を展開するジヴァスタジオ(本社・東京都渋谷区、前田一人社長)の補整下着「ファイブスリミングショーツ」が快進撃を続けている。今年1月、2007年の発売から累計40万枚の販売を突破し、今も月平均1~1万5000枚の安定的な出荷を継続。従来の補整下着が持つ"高い・きつい・苦しい"というイメージの払拭がロングセラーにつながっている。さらに今年3月には"ひざ肉"に着目した新商品を投入。既存商品と合わせ、年間20万枚の出荷をめざす。

 言われてみれば気になる。通販の醍醐味は、そんな新しい視点で顧客に訴求し、新市場を創出するところにある。そうした中でジヴァスタジオが打ち出す新コンセプトがひざ上に乗っかる"ひざ肉"の撃退だ。

 新商品は「ファイブスリミングショーツEX」(税込1万1000円)。既存商品に比べ、ウエストを三センチ長くした「ハイウエスト加工」と、太もも全体を包み込む「ひざ丈タイプ」を特長としている。もちろんひざ周りにもパワーネットを配置。"ひざ肉"をしっかりとカバーする。

 最近は、ヒップハングのパンツスタイルが流行していることもあり、上下長めの設計は、お腹周りの肉をサポートしてシルエットをきれいに見せることも期待できる。サイズは82(LL)~58(SS)まで五段階を用意。カラーはベージュとブラックを展開する。

 新商品でシリーズのさらなる拡販をめざすジヴァスタジオだが、なぜこれほどまでヒットを続けることができたのか。ポイントは、従来、顧客が補整下着に対して抱くイメージの解消に徹底して取り組んだことにある。

 従来の補整下着と言えば"高い・きつい・苦しい"が当たり前。だが、ジヴァスタジオでは、体を締め付けるパワーネットに伸縮性の高い旭化成せんい(本社・大阪市北区、高井秀文社長)のポリウレタン繊維「ロイカ」を使い、生地自体も柔らかいものにこだわった。

 開発に当たっては、二児の母で、産後ダイエットの経験を持つモデルのMicacoさんと共同で商品を設計。「女性が持つ丸みを残しつつ、腰やヒップなど骨盤周りに5カ所(新商品は7カ所)ネットを配置した」(同社)という。こうした主婦の視点も顧客の支持につながっている。

 さらにMicacoさんは、骨格周りのインナーマッスル(深部筋)を鍛えて骨盤や体の歪みを矯正する「インスパイリングエクササイズ」の提唱者でもあり、このことが商品に説得力を持たせた。

 一方、商品訴求では「筋電図」(筋肉の活動を測定するもの)を用いて、パワーネットが筋肉に刺激を与えることを分かり易く説明。価格も約1万円と低価格に抑えたことで販売量が加速した。

 五段階のサイズ展開も継続性を生む仕掛けになっている。"細くなりたい"という女性の欲求は、永続的なもの。幅広いサイズ展開は、次の目標設定から継続購入につながっている。

 売れ筋は64センチ(S)だが、昨年にはさらにサイズの小さい58センチ(SS)や一部カタログ通販向けに大きめサイズの別注タイプも展開。"ひざ肉撃退"という新コンセプトで、さらに顧客のすそ野を拡大していく。

ゴルフ服のVSスポーツ、ギャル風衣料品を拡大

8men.jpg スポーツ関連商品のネット販売を手がけるVSスポーツ(旧ピクシーキャル=本社・埼玉県越谷市、米田達也社長)は、主力のギャル向けゴルフ衣料ブランド「ブルークラッシュ」をギャルのための総合スポーツブランドへと拡大を図る。競技人口が比較的少ないスポーツを中心に"ギャル"のエッセンスを加えた衣料品や関連用品の開発を加速し、新たな市場創出を狙う。この一環として、4月15日にギャル仕様のダイエットスーツの販売を開始、今後の布石とする考えだ。

 同社の「ブルークラッシュ」は、女性のゴルフブームに先駆けて展開を開始。販売ターゲットを20代女性に絞り、ピンクやイエローなど人目をひくカラフルなデザインと女性らしいシルエットを出せるのが特徴だ。

 ブランドイメージを保つために、着る人のスタイルも重視。通販では、あえてMサイズのみ販売している。また、ウエア以外にもゴルフクラブ、クラブケース、サンバイザーなどゴルフに必要な商品を幅広く展開。ネット上ではコピー商品が出回るほどの人気だ。

 同社では、「『ブルークラッシュ』はギャルに支持され、大きな可能性を持つブランド。ゴルフだけでなく、いろいろなスポーツに光を当てたい」(米田達也社長)として、競技人口が少なく、あまり目立たないスポーツにもギャル仕様の商品を展開していく考え。

 この一環として、まずは4月15日に「発汗ダイエットスーツ」(写真=税・送料込1万6590円)を発売。同商品は、家事やエクササイズ、ジョギングなどをする際に着用することで発汗を促すサウナスーツ。

 素材はポリエステルで、裏地のポリウレタンに加工された銀素材の力により、熱を外に放散させるのを防ぐ蓄熱(保温性)機能や、汗の臭いを抑え、静電気を防止する効果も期待できるという。

 「若い女性でも人目を気にせずに着用できる可愛いダイエットスーツを作りたかった」(同)としており、左胸や腰、お尻部分などにはハートをモチーフにした「ブルークラッシュ」のロゴが入り、ボトムのポケットにはワンポイントとなるリボンを付けた。また、走りながら音楽が聴けるよう、イヤホン通しのある内ポケットも付いている。

 カラーは二種類で、ブラックとピンク、ブラックとホワイトの組み合わせで展開。サイズはM、Lの二サイズ。

 同社では近く、ランニング用ウエアも展開する予定という。

ミュー 「スウィンキー」10万個突破、ヘアーアクセサリーが通販特番で大ヒット

 8-2.jpg生活雑貨などの通販を手がけるミューでは、2009年3月に発売したヘアーアクセサリー「スウィンキー」が10万個を売り上げる大ヒット商品となっている。
 
 同商品は、バレッタやヘアゴムのように髪をまとめるのではなく、2つのコームで髪を固定するもの。跡がつきにくく、ヘアピンを使わなくても長時間スタイルを保つことができるという。1つで20種類以上ものアレンジが可能で、ポニーテールや団子型、夜会巻きなどに加え、ショートヘアーにも対応できる。税込価格は、1995円。

 顧客層は20代の若年層から、50代以上の主婦層までと幅広い。外出時だけでなく、家事の際に簡単に髪をかきあげておきたいという需要も多いようだ。

 もともと、自社通販サイトなどで取り扱っていたが、大ヒットのきっかけは通販特番への出演だった。営業活動の過程で、番組のバイヤー担当の目にとまり、出演が決まったという。日本テレビが、今年3月14日のゴールデンタイム枠に放送した「行列のできる芸能人通販王決定戦」で、タレントの里田まいさんが同商品を紹介。OL編、パーティー編とシチュエーション別に衣装チェンジしながら使い方を実演したことで、大きな反響を呼んだ。
 
 放送後は、製造期間を従来の2カ月から半月に短縮しても販売が追いつかない状況だったという。佐々木社長は「改めてテレビの力はすごいと思った。今はネット販売の市場が落ちてきた印象なので、また、テレビの時代になるのでは」と分析する。
 
 今後は、模倣品への対応も強化していく方針。テレビでの露出以降、類似品や同一名商品のネット販売が多く見られるようになった。警告にも従わない販売業者には、弁護士などを通じて排除要請をしている。模倣品の氾濫による商品価格の下落を防ぐ考えだ。
 
 同社では「息の長い商品にしたいと考えている。通常、ネット販売では商品寿命が3カ月程度と短い。長く売ってもらえる媒体を利用していきたい」(同)とした。今年中に20万個販売することが目標だ。

大丸松坂屋百貨店 「マルコレ」拡大へMD充実、婦人衣料で独自ブランド

 8-1-1.jpg大丸松坂屋百貨店は、店頭にない化粧品や婦人衣料などをカタログとネットで販売する「マルコレ」事業の拡大に向けてMD面の充実を図る。今春夏シーズンから、婦人衣料では初めてオリジナルブランドを本格展開するのに加えて、化粧品はブランドの枠を超えたセット販売を開始する。MD面の取り組みと並行して、年2回発刊するカタログから通販サイトへの誘引を強化。新規客の獲得を目指してアフィリエイトなどを有効活用する方針だ。

 同社は、「マルコレ」のメーンターゲットであるキャリア女性に向けて、ファッションアイテムを重点投入する。

 4月20日に発刊する春夏カタログでは、アパレル大手ワールドのOEMによる「マルコレ」のオリジナルブランドを展開する。ワンピース(写真=税込1万2600円)やカットソーなど全8アイテムを開発。「サンプル品に何度も手直しを入れ、自信を持って推奨できる商品になった」(池田隆広WEB通販推進部マネジャー)とする。

 さらに、シーズン端境期の6月には、夏素材を使用した秋色のワンピースやネックレスなど、オリジナルブランドのラインアップを強化する。カタログを発刊しない時期に衣料品の季節商品を投入し、カタログ顧客をネットに吸い上げて購入を促す仕掛けを試す。
 
 一方、主力の化粧品では、カタログの巻頭特集「マルコレ感謝祭」で売れ筋商品を"殿堂入りコスメ"として紹介。クレンジング、ビタミンC美容液、保湿美容液、クリームの4種類を、ブランドの枠を越えて集めたセット商品として限定販売するという。

 今回からカタログの最終ページには、初めてネットで購入する場合、通常よりも高いポイントを付与することを明記し、サイトでの購入につなげる。

 また、新規会員の獲得を目指して、アフィリエイトを有効活用する。従来は、指定サイトから「マルコレ」のトップページに誘導していたが、初めてランディングページを制作し、化粧品などの一押し商品をすぐに訴求できるようにする。

伊勢半、CoQ10配合の美容液、ジェルで"朝づけ"対応し差別化

スキンケア化粧品、通販を展開する伊勢半(本社・東京都千代田区、澤田晴子社長)のエルフェ事業部は今年3月、アンチエイジング対応のスペシャルケア商品を発売した。コエンザイムQ10(CoQ10)など人気の美容成分を配合。ジェルタイプを採用し、"朝づけ"に対応することで、競合他社との差別化を図る。

 新商品「エルフェQ10エッセンス」(20グラム、税込3675円)は、CoQ10とコラーゲン、ヒアルロン酸など、中高齢層の女性に人気の高い美容成分を配合したもの。特に、CoQ10は厚生労働省が定める国内基準の上限濃度である0.03%を配合。8割を占める中心顧客である50歳以上の女性層をターゲットに客単価のアップを図る。

 とはいえ、CoQ10はすでに多くの企業が美容液等の主力成分として採用するもの。成分のみで違いを打ち出すのは難しい。後発である伊勢半は、クリームタイプを採用する企業が圧倒的に多い中、ジェルタイプを採用することで、他社との差別化を図っていく。

 ジェルタイプの利点はさっぱりとしたつけ心地。中高齢層を意識してしっとりとした使用感のあるクリームを採用する企業が多いが、「ジェルタイプは夜だけでなく朝も使用することができ、昼夜問わずアンチエイジングケアができる」(エルフェ事業部)という。また、光に弱いCoQ10の成分を守るため、遮光性の高い容器を使った。

 既存客向けには年4回発行の季刊誌で告知したほか、5月から商品やカタログにチラシを同梱。休眠顧客の掘り起こしも行っていく。

 伊勢半では通販ブランド「エルフェ」を展開していた子会社のビー・エル・オーバーシーズを、事業部化して再編成。ドラッグストアなどの一般流通が停滞する中で、通販事業強化に取り組み始めている。

 通販事業の年間売上高は約2億円。昨年はトライアルセットを中止して主力の美容液(「C―ホワイトEX薬用ホワイトニングシリーズ」)の本商品で訴求したことで新規獲得が計画通り推移し、前年比5―6%の伸びを確保。今期(2011年3月期)は、前期比20%増をめざす。

クオカプランニング、初心者向けパン材料を発売、日常需要の開拓を強化

菓子材料を通販するクオカプランニング(本社・徳島市、斎藤賢治社長)は今春、パン作り材料の販売を強化する。3月にパン作りの道具を刷新し4月1日から、初心者を対象に必要な材料まとめたセット商品を発売した。今後は、家電量販店やバラエティショップなどへパン材料の卸販売を強化する計画。簡単に調理できるアイテムやレシピの強化で、難しいイメージを払拭。バレンタインで開拓したユーザーの日常需要を取り込み、継続購入を促す。パン材料の売上高は全体で6―7割を占める見込み。
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4月1日に発売したのは「『きほんのパン』レッスンセット」。強力粉やスキムミルク、ドライイーストなどの必要な材料を個包装し1回分をセット。あえてミックス粉にしないことで計量の工程を学べるようにした。

 セットはプチパン(1000円)とシナモンロール(1000円)、天然酵母(1300円)の3アイテムを用意。知名度が高く友人にプレゼントできるものを選んだ。プレゼントを通じて満足度や達成感を感じられるようにした。

 セットするレシピは初心者を意識し、調理の進行を写真つきで解説。初心者が悩みがちな発酵の状態や次の調理工程へ移るタイミングを習得できるように、次の工程に移る直前の調理状況を画像で紹介した。

 パンの販促強化に先駆けて3月1日から、パン作りの道具セット「基本の道具まるごとセット」も刷新。既存客の声を参考に、作業台「ペストリーボード」のデザインや作業の安定性を強化したほか、専用のバッグを付けて収納しやすくした。

 ターゲットは20―40代で、OL層や子どもを持つ主婦層。新生活の始まりに合わせて手作りパンへのニーズが高まると予想。バレンタインで開拓したユーザーに、日常的な継続購入が見込めるパン材料を提案し継続顧客に育成する狙い。

 通販サイト「クオカ」内では習熟度やテーマ別にパン特集ページを設けて訴求。アウトレットコーナーやポイント増量ページ「おトクオカ」でパン作りに必要な材料を充実し、継続利用につなげる。
 また、パンの手作り需要が高まる春季に向けて家電量販店やバラエティショップへの卸販売も強化する。ホームベーカリー売り場で食パンのミックス粉七食セットを販売し、商品の認知度を高めていく考えだ。



機能性プラスαの商品戦略・セシール オリジナルブラ好調推移、従来と発想変えた商品名が寄与

 セシールは機能性を追及したオリジナルインナーの展開を積極化している。昨年にカップ内の通気性を高めた「呼吸するブラ」、「Tシャツみたいなブラ」、ワイヤーレスの「3D―BRA」などを投入。いずれも好調な売れ行きを見せているという。もともとインナーを得意とする同社だが、顧客の声を形にする商品開発力に加え、発想を転換した商品の訴求が寄与しているようだ。

 同社では、機能訴求型商品の展開を強化する戦略を推進。この一環として発熱・保温素材を使用したTシャツ等の「スマートヒート」シリーズ商品の拡販などに取り組んできた。インナーでもこの戦略に基づく展開を積極化させており、昨年は、インナーカタログ「セシレーヌ」を通じ、3月に「呼吸するブラ」、12月に「3D―BRA」となどの商品を投入している。

 「呼吸するブラ」は、女性顧客約1,650人に行ったアンケートで8割超の顧客が夏場のブラのカップのムレを悩みに挙げたことを受けて開発したもので、ブラのカップにたくさんの穴を開け通気性を高めたのが特徴。

 また、「3D―BRA」は、カップ部分だけではなくサイド部分まで体の丸みに沿うように一体化させた金型を使用し、バスのトップ位置を高く、中心よりに設定することで着け心地の良さと美しいバストラインを両立。ワイヤーなしのブラにありがちな胸元が横に広がる、安定しないといった悩みの解消を図った。

 もともとインナーを得意とし、商品開発力にも定評がある同社だが、顧客の要望に対応したことが奏効。着け心地やシルエットの美しさなどが評価され、各商品とも春夏商戦で好調な売れ行きを見せたが、もうひとつポイントとなっているのが「キャッチーな商品のネーミング」(広報)だ。

 同社によると、以前は商品名にカップの形状など機能的な要素を入れるケースも少なくなかったという。これは顧客が商品を理解できるような商品名の方が親切という考え方に基づくものだが、顧客にとって大事なのは実際の着け心地やシルエットといった要素。「天使のブラ」など他の下着メーカーの着け心地をイメージさせるような商品名と比較すると、訴求力に課題があったわけだ。

 これに対し同社は、数年前から商品のネーミングに関する方向性を転換。この流れを汲む形で08年に発売した「Tシャツのようなブラ」は、商品を着用した際のイメージとネーミングがマッチしたことなどから、発売後は「ブラ全体の中で毎シーズンベストファイブに入る人気商品になっている」(同)という。

 同社では、「呼吸するブラ」および「3D―BRA」についても同様の傾向があると見ており、今後も機能性とキャッチーなネーミングを備えた商品の展開を進めていく意向で、3月23日には、カップ芯地に繊維を織らずに絡み合わせたシート(不織布)の使用でカップ内のムレ感の軽減を図り、従来商品よりも約30%軽量化した「3D―BRA」の夏バージョン商品を投入。同商品については、「ブラの売れ筋ナンバーワン商品と同等以上の販売を目指す」(同)としている。

ファンケル アクネケアをリニューアル、使用ステップ変更し訴求力高める

 ファンケルは4月20日、ニキビに悩む女性向けのスキンケアシリーズ「無添加アクネケア」をリニューアルした。シリーズは、繰り返しできる"ニキビぐせ"に対応したもの。独自の研究で繰り返しできるニキビには過剰な油分に加え、「水分蒸散量」が関係していることが分かったため、使用ステップなどの変更で、顧客への訴求力を高める狙い。

 「無添加アクネケア」(全4品、税込500―2,000円)は、ニキビに悩む20―30歳代の女性をメーンターゲットにしたもの。同じ箇所に繰り返しできる"ニキビぐせ"に着目し、その根本的な原因にアプローチする。

 ラインアップは基礎ケア2アイテム(化粧液と保湿ジェル)とスペシャルケア2アイテム(美容液とオイルコントロールパウダー)。

 一般的にニキビは皮脂(油分)が酸化した過酸化脂質が毛穴を刺激し、原因となるアクネ菌が増殖することでできる。ニキビ肌は皮脂が多いため乾燥しないと思われがちだが、ファンケル独自の研究では「水分蒸散量」も多く、このことが肌のバリア機能低下を招いていることが分かったという。

 今回のリニューアルでは、「水分蒸散量」の低下を防ぐことに着目。日常的に使用する基礎ケアに「保湿ジェル」(12グラム、税込1,890円)を組み込むことで、肌の水分蒸散量を抑え、バリア機能の低下を抑える。このほか、抗酸化力の高いイネの葉抽出エキス「早摘みイネ複合成分」を新たに配合することで過酸化脂質の抑制も図る。

 また、3ステップ(洗顔↓化粧液↓乳液)の使用で訴求する他のスキンケア製品群と使用ステップを同じにすることで、顧客に分かりやすく提案。顧客への訴求力を高める狙い。従来は、洗顔後に日常的に使用する基礎ケアとして化粧液のみラインアップしており、使用ステップが分かりにくかった。

 民間信用調査機関の調べによると、2009年のアクネケア市場は前年比5%増の328億円となる見込み。大人向けニキビ対策商品の増加が寄与し、年々、増加傾向にあるという。

 ファンケルの調べによると、20―50歳代の女性の約5割が「同じ部分に繰り返しニキビができる」と感じており、7割が「ニキビが治りにくい」と感じるなど、"ニキビぐせ"への対応が主な訴求ポイントになっている。

ロングセラー研究・日成貿易の「サンドピクチャー」

8kata.png  輸入雑貨卸の日成貿易(本社・東京都中央区、三井彬生社長)は、"動く"絵画「サンドピクチャー」が15年間に及ぶロングセラー商品となっている。入院患者への見舞い品や記念式典での贈答品としての需要が多く、これまでに通販と卸販売の合計で約3万点を販売した。

 同商品は、密封された2枚のガラス板の間に内蔵した水・空気・砂で、砂丘や雪山などの風景を表現した動く絵画。絵を逆さまにして比重の異なる5種類の砂を落下させると、毎回違う絵柄に変わるようになっている。また、内蔵する空気の量を減らすことで、落下スピードが変化するため、1枚の絵の完成時間を、数秒から1日以上まで自由に操作できる。

 オーストリアの芸術家クラウス・ベッシュ氏が1990年に発表し、同社では95年に独占契約して販売を開始した。

 同社で取り扱う商品の多くがワンシーズンで販売終了になることが多く、10年以上売れ続けていることは珍しいという。同社では「見て、驚きと楽しみが得られる商品。ストレス社会の今、生活の中に潤いや癒しを求める人が増えてきたのではないだろうか」(三井社長)と、好調の要因を説明する。

 価格は2940円~6万9300円で、売れ筋は1万円前後の商品。ハガキサイズから50×70センチの壁掛けサイズまで10種類以上を取り扱っている。

 発売当初は「ライトアップショッピングクラブ」などのカタログ通販を利用していたが、絵柄の動きを消費者に分かりやすく伝えるため、約十年前からテレビ朝日などの通販番組で販売を開始。

 2007年にはQVCジャパンの番組に投入し、三井社長自らが出演して商品を紹介。「作者の長年の研究で出来上がった作品。自然のものを使って作ったという意図を汲んで番組内で紹介している」(同)とする。発売当初に月額100万円程度だった通販での売り上げも、テレビ通販での知名度向上とともに伸び、現在では自社通販サイトと合計で月商600万円程度にまで拡大している。

 今後は自社通販サイトの整備も進め、中国向けのページ開設も検討。海外への販路を開拓して、中長期的に、通販と卸の合計で50万点以上の販売を目指す。

桃源郷、衣料品通販買収でPB強化へ

8men.jpg 雑貨などのネット販売を行う桃源郷(本社・東京都渋谷区、大橋淳社長)は、オリジナル商品の開発に注力する。これまで独自商品は一部のアウトドア用品にとどまっていたが、数年後に全商品数における自社商品比率を50%まで高める。利益率の改善を図りネットへの広告費を増強、新規客獲得を強化したい考えだ。まず、09年11月に男性向けアパレルの通販事業を買収したことに伴い、ベビー用品やワイシャツ、女性向けアパレルなどで自社商品を開発していく予定だ。

 開発する独自商品は他社との差別化を図るためベビー用品からスタートし、来期(11年3月期)以降に販売する予定。デザインを重視したワイシャツや、他社での取り扱いの少ない女性向けのライダースジャケットなどの開発を計画する。桃源郷が展開する楽天市場の通販サイトやビッグローブで展開する競売サイトなどで販売する。

 今後、インテリアや雑貨、アパレル、アウトドア用品などのメーカー通販の買収を積極化していく方針。製造のノウハウを社内に取り込み、最終的には商品数における目標自社商品比率は80%前後を目指す。

 これまで自転車などの一部で独自商品を販売していたものの、品ぞろえの大半が仕入れ商品だった。価格競争が激化し、検索サイト経由での集客に限界があると判断。利益率の高いオリジナル商品のラインアップを強化し、自社サイトなどへの販促費を増やしたい考えだ。

 桃源郷は09年11月、男性向けアパレル通販を行う「ボディーバター」を買収。買収金額は数千万円とみられる。商品デザインや型、仕入先リスト、数人の人材を譲受し、アパレル製造のノウハウを取得。新たに一人のデザイナーを採用し、メーカー機能を強化した。

 また、ボディーバターが運営する通販サイト「白金ボディーバター」で取り扱うオリジナルのアウターやパンツ、トップスのほか、バッグやシューズ、ハットなどの小物の在庫を引き継ぎ、品ぞろえを拡充した。

 顧客数は40―50代を中心に十数万人増加し百万人前後となった。売上高は月商1千万円の上乗せを見込む。今期(10年3月期)は広告費の縮小などが影響し、減収増益となる見通し。

ビューティフロンティア 夜用美容液が通販カタログで人気

 ドクターズコスメを販売するビューティフロンティアは、通販カタログを中心に販売する夜用美容液がロングセラー商品となっている。傷跡修復の権威が開発した商品は、高いアンチエイジング効果により幅広い年齢層の女性から人気を集めている。
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 商品は夜用美容液「ニュートラファームナイト」で、細胞修復に重点を置いた夜用アンチエイジング美容液。αリポイック酸の配合で変形したコラーゲンだけを分解し、新しい組織に変えることで肌全体を修復するとされている。強力な抗酸化力を持つ「コエンザイムQ10」が細胞内にあるミトコンドリアに働き掛け、シワ、シミ、ニキビ痕の修復を促し、全体的なアンチエイジング効果が高いという。

 税込価格は1万2600円。顧客層は20~50代までと広い層から人気を集める。2004年2月に輸入を開始し、これまでの販売総数は1万本を超え、総額で5700万円の売り上げを弾き出している。
 
 同商品は「スキンウィズイン」ブランドとして展開。同ブランドは、顔面や頭蓋の奇形を治療する形成外科「クラニオフェイシャル」の世界的な医師であるドクター・ジェネコフ氏が手術後に残る患者の傷跡修復について研究を重ねた結果生まれたものだ。
 
 同社によると、ニュートラファームナイトの利用者からは「(使用を)止めたら老け込んだ気がしたので、それ以来愛用している」「においは独特だが、肌がピンとして毛穴が見えなくなる感じ」といった反応が返ってきているという。
 
 メーンとなる販売ルートはカタログ通販。千趣会、ピーチ・ジョン、エフジー・サービスなどの通販カタログを中心に販売している。中でもエフジー・サービスの通販カタログ「ル・パニエ」では「(同カタログ掲載商品で)これまでで一番売れた商品」という"お墨付き"を得ている。
 
 「通販は重要な販売チャネル」と位置づける同社。今後は販路の拡大も視野に入れている。現状では実店舗やネット販売でも取り扱いは行っているものの規模は多くない。そのため、カタログ以外のチャネルも強化していく構えだ。


キスオンザクリーン 低価格ゴルフウェアが好調、商品を大幅拡充へ

 女性用ゴルフウエアのネット販売を手掛けるキスオンザグリーンは、春物商品から通販サイトで取り扱うアイテムの拡充に乗り出す。主力のゴルフウエアでは、機能素材を使用した商品の第2弾を販売するほか、アニメキャラクターとのコラボ展開を始める。一方、サンバイザーやクラブケースなど、周辺アイテムの商品化を加速し、主要顧客の"ゴルフ初心者"のニーズに応えていく。
 

 同社では、昨年秋から展開する発熱・吸湿素材の「バイロフト」が好評で、4000枚以上売れるヒット商品となっている。春夏に向けては、吸水・速乾性にUVカットもプラスした「クールプラス」を投入。気化熱による冷却効果で清涼感を感じる素材を採用し、快適にゴルフができる環境をウエアとして提供する。
 機能素材アイテムでも、一着4000円程度という低価格路線は維持する。中国の協力工場で生産しても利益は得られないものの、「機能性商品を呼び水にほかのアイテムを買いまわりしてもらえれば良い」(藤本社長)という。

 また、海外の著名アニメキャラクターとのコラボ商品も始める。自社のトレードマークは付けず、キャラクターを前面に出した商品展開にもチャレンジする。詳細は非公表ながら、5月にはトップス10型、ボトムス10型、ワンピース5型で販売を開始する計画だ。

 一方、衣料品以外のアイテムも強化する。昨年は、ゴルフグローブやキャディーバッグなどを商品化したが、顧客ニーズに応える形で、4月以降、サンバイザーや練習用のクラブケースなどを相次いで商品化する。

 同社によると、ゴルフ初心者は、コースに出るよりも練習場に通う方が圧倒的に多いという。このため、大型のキャディーバッグは持ち運びにくいため、クラブが数本入るクラブケースの商品化を決めたという。


フェアトレードカンパニー、デザイナーとのコラボ強化 ピープル・ツリーの春夏コレクション、津森千里さんなどと展開

フェアトレードカンパニー(本社・東京都世田谷区、サフィア・ミニー社長)は、フェアトレード(公正な対価の商取引)の専門ブランド「ピープル・ツリー」の2010年春夏シーズンで津森千里さんなど5人の有名デザイナーを起用したコラボ商品を、3月上旬から販売開始する。オーガニックコットンなどの天然素材に、各デザイナーの"個性"をプラスした商品を展開することで、フェアトレード商品のイメージアップを図るとともに、新規顧客の開拓につなげる。


同社は、07年春夏から外部デザイナーと協業した商品を展開しており、今回は津森千里さん、三原康裕さんの2人の日本人デザイナーが参加。約1年をかけて商品化した。

 津森さんの「手織りコットン・チェック・ドレス」(写真=税込1万7000円)は、バングラデシュの生産パートナーが手織りした生地を使用。色鮮やかなチェックが特徴で、ネックラインとウエストの内側に通した紐でギャザーを寄せてシルエットを調整できる。

 三原さんは「手刺繍・スモック・ドレス」(同2万1000円)など4アイテムを制作。同商品はバングラデシュの職人による細かな手刺繍のモチーフがシックで華やかな存在感を演出。ウエスト部分をゴムで絞り、全体にふんわりと仕上げた。

 商品はバングラデシュやインド、ネパールのフェアトレード生産者の手作り。オーガニックコットンなどの自然素材を使用し、デザイナーの個性を現地の職人が商品化することで、ファッション性の高いフェアトレード商品が完成した。

 同コレクションはメディアへの露出も多いため、「ピープル・ツリー」のオリジナル商品と比べて売り上げ貢献度も高く、販売開始後すぐに完売する商品もあるという。

 今春夏のコレクションでは3千万円の売り上げを目指しており、同社の通販カタログや通販サイト、直営店に加え、カフェグローブが運営するセレクト系の通販サイト「セレクトカフェ」などでも一部商品を販売する。

 コラボ展開は来シーズンに向けても企画が進行しており、今回取り組んだ衣料品やアクセサリーだけでなく、雑貨などへも拡大させるという。

流行の芽、アートネイチャー TV通販人気商品ネット投入、女性向けウィッグひとつで髪型7種類

ヘアコンサルティング事業などを手掛けるアートネイチャー(本社・東京都渋谷区、五十嵐祥剛会長兼社長)は2月8日、楽天市場に通販サイト「アートネイチャー・オンライン」を開設した。テレビショッピングでヒットした、女性向けウィッグ「7DAYS WIG(セブンデイズ・ウィッグ)」を目玉商品に、ネット販売の拡大を図る構えだ。

 同商品は、2009年の10月17日に、ジュピターショップチャンネル(JSC=本社・東京都中央区、篠原淳史社長)の「ショップチャンネル」で発売したところ、放送中に4700個を完売した人気商品。3月4日現在までに、実店舗などとの合計で約5000個が販売されており、ネット販売でも多くの需要を見込んでいる。

 1つのウィッグで「カール」や「夜会巻き風」「シニヨン(束髪)」といった、7種類のスタイリングが可能。オーダーメードウィッグと同じ品質の人毛を100%使用し、すべてハンドメイドで毛植えした。

 縦、横のどちらでもつけられる手のひらサイズの俵型で、前髪や分け目、つむじなどに付属のピンで自毛につけて馴染ませることで、ヘアスタイルに応じたボリュームアップができる。専用ブラシ、エアパフ、まとめ髪用のネットとのセット内容で、ウィッグは茶色、黒色の2種類を用意した。

 商品の特性上、購入後に使用法に関する問い合わせが出ることがあるが、同社では電話による質
問受け付けのほか、全国に200以上ある実店舗(サロン)で対応している。

 価格は、10数万円が中心のオーダーメードウィッグよりも、大幅に安い約3万円からとなっている。


 アートネイチャーでは「ネット販売は、女性向け商材の購買形態の定番となりつつある。まずは購入しやすい商品を投入した」(広報部)と説明。市場性の高い比較的安価な商品でネット販売を開始し
て集客することで、シャンプーやトリートメントなど周辺商品ブランドの認知拡大にもつなげる狙いだ。

 現在のところ具体的な売上目標は設定していないが、今後、サイトの知名度向上とともに、流行に合わせたウィッグも新たに発売する方針。



流行の芽・ヒルトップ 人気プレゼンターで訴求、万能みじん切り器を投入

  輸入雑貨等の卸を展開するヒルトップは、3月下旬に万能みじん切り器「スラップチョップ」を発売し、キッチン周り用品のラインアップを拡充する。万能クロ ス「シャムワウ!」のテレビ通販で、プレゼンターとして知名度が上がってきたビンス・オファー氏起用の第2弾商品となるもの。テレビ通販やカタ ログ通販各社で卸ルートの拡大を狙う。3月下旬から展開するテレビ通販では、早期に1,000個の出荷をめざす。

  888.jpgのサムネール画像のサムネール画像「スラップチョッ プ」(税込4,980円)は、W型のナイフを内蔵したフードプロセッサー。中央についたノブを押すだけで容器内のナイフが回転して、食材をさいの目切りや みじん切りにでき、まな板を汚すこともない。手動で行えるため電気代がかからず、野外での使用など持ち運びに便利な商品設計になっている。仕様は径9セン チメートル×高さ25×センチメートル。重さは300グラム。

 3月下旬に予定するテレビ通販のテストセールスを経て、5月から販売を本格化させる。将来的に月1万個ペースの出荷をめざす。

 同商品は、万能クロス「シャムワウ!」で人気を得た外国人プレゼンター、ビンス・オファー氏が手掛ける第2弾商品。同氏が代表を務める米企業は、すでに市 場に流通する製品の特徴を分かりやすく再提案することを得意としており、この商品も国内で類似品が流通するが、「分解して丸洗いできる点など、差別化を 図ったポイントを説明する」(戸塚社長)としている。北米では1年間で200万個を販売した実績があるという。

  日本では独自制作したDVD(120秒)を販促に利用。ハンバーグやチャーハンの調理が手軽にできるなど日本的なイメージで訴求する。

  ビンス・オファー氏が手掛けた第1弾商品の「シャムワウ!」は吸水力の優れた万能クロス。発売から約1年で累計10万個を出荷する好調な売れ行きをみせている。店販ルートでも卸先拡大が進み、ロングセラー商品として定着しつつある。

ドゥクラッセ 服飾雑貨の取り扱い拡充、イタリア製バッグを販売

081.jpg 婦人服のカタログ通販を手掛けるDoCLASSE(ドゥクラッセ)は、今春夏シーズンからバッグの取り扱いを充実させる。自社のオリジナルブランドに加えて、イタリアで買い付けたバッグを初めて取り扱う。服飾雑貨の品ぞろえを増やすことで、主力の衣料品と合わせたコーディネート提案を強化し、客単価の向上につなげたい意向だ。今秋冬シーズンに向けては、靴の開発も進める方針。

   同社は、40―50代の女性に向けてオリジナルの衣料品を販売しているが、「50代の女性が満足できる服飾雑貨を提供したい」(林恵子社長)との思いから、まずは春物からバッグの拡充に着手した。

 オリジナルバッグ2型に加え、初めてイタリアで買い付けも行い、ナポリなどで仕入れたバッグ5型を販売。ラグジュアリー商品と、普段使いしやすい1万円台のバッグを両軸で展開する。

 同社が2月下旬に発刊した通販カタログ「ドゥクラッセ」の3月号では、バッグを衣料品とコーディネートした見せ方で10カット以上掲載しており、「客単価のアップにつなげたい」(同)意向だ。

 同社のオリジナル商品では、「パテント・カウハイド・バッグ」(写真上=税込1万5645円)が自信作。ツヤ感のきれいなエナメル素材を使用し、カジュアルになり過ぎず、使いやすいデザインを心掛けた。

 丸みのあるスタックとファスナー、社名ロゴが入ったメタルプレートがアクセントになり、バッグ内側には携帯電話を入れるポケットや、ファスナー付きポケットもあって中身を整理しやすくした。カラーはブラック、グレー、イエロー、パープルの4色展開。

 イタリア製バッグでは、「イタリアン・シリンダー・バッグ」(写真下=同1万8,795円)は肩ベルトの片側を幅広にすることで、肩に負担がかからない上に、着こなしのアクセントになる。また、底面が円筒形のバケツスタイルのため収納力もあるという。カラーはピスタチオ、ライラック、アイボリー、ネイビーの4色。
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 このほか、ラグジュアリー感の高いパイソン(へび柄)やクロコダイルの型押しバッグも展開。表面のガラス加工がきれいで、アクセサリー感覚で持てる「クロコプリント・クラッチ」(税込3万450円)は、肩紐を2重にしてハンドバッグ、1重でショルダー、取り外してクラッチと3通りの使い方ができるという。

ベネッセ、"主婦目線"で段ボール玩具シリーズ化

8k.jpg ベネッセコーポレーション(本社・岡山市、福島保社長)はWomen&Family事業本部が展開する通販「ココハピ」で、主婦モニター参加の商品開発に注力している。ターゲットとなる主婦の価値観やニーズを反映。商品開発過程を誌面で紹介し、ブログサイトを通じくちコミの発生につなげている。昨年9月発売の「段ボール子ども用キッチン」は累計2000個以上を販売するヒット商品となっており、3月発行予定のカタログでシリーズ化する計画だ。

 同社は09年9月から、雑誌「サンキュ!」の通販として「ココハピ」を展開する。ブログサイト「サンキュ!学園」で募集したブロガーで「商品開発隊」を構成。主婦ブロガーの商品開発への参加を促進することで、ブログを通じたコミュニティマーケティングに注力している。

 「商品開発隊」は「新しい物好き」「買い物好き」の、就学前の子どもを持つ母親が中心。毎月ミーティングを開き、収集した意見をもとに改良を重ね商品化している。

 「デフレの時代は機能が良いだけでは購入してもらえない。見落としがちな主婦の日常生活やシビアな金銭感覚を取り入れて開発できる」(サンキュ!通販担当課長糸藤友子氏)という。

 段ボール玩具第1弾となる「段ボール子ども用キッチン」は、シンクやコンロがついたもので、未就学児はままごとなどで遊ぶことができる玩具。もともと市販の玩具は価格が高く購入しづらい上、就学後の使用頻度が低下するため「欲しいけど購入を躊躇してしまう」との声があった。

 同商品は段ボールで玩具を手作りするブロガーからヒントを得て商品開発に着手。当初のサンプルでは蛇口が回らないほか、ガスコンロとレバーの数が合わないものだったが「蛇口が回ったほうが、リアリティがある」「レバーが2つならコンロも2つ作るべき」などの意見を反映し商品化した。「最初のサンプルを完成度の低いものを用意することにより、さまざまな意見が聞ける」(糸藤氏)という。

 とは言え、予算内では収まらない意見もある。例えば、シンクには18センチの穴が開いており、モニターからはボウルを付けて欲しいという意見があった。組み立て式で発送するため、ボウルを付けるとかさが増し物流コストは4倍に上がる。加えて、商品基準に合致したボウルを用意すると商品価格も数100円高くなってしまう。そこでアンケート調査を実施した結果、「ボウル有り」で2800円台よりも「ボウル無し」で2280円のニーズが高いことが分かった。

 こうした主婦目線の商品開発を行った結果、累計で2000個を販売。モニターは商品開発の過程をブログで紹介してくれるため、「サンキュ!学園」内で商品認知度が向上。発売後は、実際に子どもが遊ぶ状況をブログで紹介するユーザーがおり口コミが拡大し、新たな購入者の獲得につながっている。

 「段ボール子ども用キッチン」が好調なことから、3月に発刊予定の通販カタログ「ココハピ」では段ボール玩具をシリーズ化する。新たに提案する「おうち」や「デスク」の開発過程をカタログで紹介し、売り上げの拡大につなげていく考えだ。

ハーバー研究所、美容液で新規客獲得へ

8t.jpg ハーバー研究所(本社・東京都千代田区、小柳昌之社長)は、1月に発売した美容液「リフトアップセラム」を軸に新規客の獲得を進める。リフトアップの商品名称で細かな商品説明をしなくとも顧客の理解が得られやすいと判断。2月17日に開催した決算説明会で小柳社長は「新聞広告を中心に展開し、インフォマーシャルもテストしたい」と説明。第3四半期業績で前年割れした基礎化粧品ジャンルの建て直しを図り、スクワランに続く2本目の柱として育成していく考えだ。

 「リフトアップセラム」(15ミリリットルで3360円)の主力成分は独自開発した「アプレシエ」。浸透の早い水溶性と、肌の奥まで浸透する油容性の特性があるビタミンC誘導体で、1月の発売以降、既存客の既存客で効果を実感したとの声が多かったという。

 同商品は洗顔後、化粧水の前に顔全体に馴染ませて使用する。美顔器「イオンマイエステ」との併用で美容成分の浸透を促しハリのある肌へ導くという。同社では競合する他社からもエイジングケア商品が販売されていることから市場があると分析。「広告ではうたいにくい『リフトアップ』が商品名称。説明しなくても高い訴求力が期待できる」(小柳社長)とし、同商品で新規客を獲得することにした。

 従来から展開する「スクワラン」での新規客獲得は「新聞広告とインフォマーシャルが好調で予定通り」(同)とする。ただ、スクワランの小サイズ化による客単価の低下や、化粧水などの鈍化で基礎化粧品ジャンルの第3四半期売上高は前年同期比2.7%減の51億3千万円と苦戦。「リフトアップセラム」の新規客獲得で基礎化粧品の建て直しを図る狙い。

 同商品による販促は今冬から本格化する。真夏時を除く通年で展開し、独自成分「アプレシエ」で訴求する。「"エイジングケアに歴史的革命"のコピーで、新聞広告を中心に大々的に攻めていきたい」(小柳社長)考え。

日本ナチュロック エコと癒しの宝飾品、"溶岩ジュエリー"全国販売

 7-2.jpg溶岩を利用した環境製品を扱う日本ナチュロックはブレスレットなどの溶岩ジュエリーを全国販売する。すでに米国ではネット販売や店舗での販売を開始。ダイヤや金に代わるエコジュエリーとして中高年層の男性をメーンに訴求していく。

 全国販売するのは「ナチュロック溶岩ジュエリー」。メーンストーンに厳選した天然の溶岩を使用、多孔質の溶岩にアロマオイルを1、2滴垂らすと香りが1週間持続する。メタルパーツやバンド部分には多孔質溶岩パウダーと植物から抽出した遠赤外線放射率の高いシリカを配合した。

 ブレスレットを中心にアイテム数は数十点にわたり、自在にパーツを組み替えカスタマイズすることができる。同時に、価格帯を抑えた「エコエコモデル」も販売、ブレスレットやペンダント、リングといった多彩なアイテムを揃えた。

 価格帯は数十万円から高いもので数百万円。「エコエコモデル」は1万円台から2万円台。主なターゲットは40歳以上の「格好良さを追及する男性」(同社)だが、価格帯の安い「エコエコモデル」は20代の女性も視野に入れる。初年度売上高で3―5億円を目標にしている。

 売り上げの5%はアルピニストの野口健氏が設立したNPO法人「マナスル基金」に寄付。ヒマラヤの麓の村に住む子ども達の教育支援に役立てる。
 
 昨年末には自社通販サイトを開設。現在、代理店や販売店を募っている。今後は価格帯の高い商品は販売店で、比較的安めの「エコエコモデル」はネット販売でという具合にすみ分けを図っていく。
 
 同社の佐藤社長は「地中を掘って採掘するダイヤモンドや金などと違って、溶岩は勝手に噴き出してくる。調達の面で環境負荷がなく、アロマと合わせて使うことで癒しの効果も期待できる」とする。
 
 昨年2月、同商品は日本に先駆けて米国アカデミー賞のVIPパーティーで発表。その後、米国のセレクトショップ「フレッドシーガル」での直売やネット販売を行ってきた。1年間にわたりブランドの育成を行い、国内外でのプロモーションで手応えを得て、日本での全国販売に踏み切った。果たしてエコ宝飾品"溶岩ジュエリー"に人気が集まるのか、今後に期待が掛かる。

日本ランズエンド "花粉"を防ぐアウター販売、機能性で訴求

7-1.jpgのサムネール画像 「花粉をしっかり防ぎます」。日本ランズエンドは2月発刊の春号から、「花粉」がつきにくい加工を施した「花粉ガードアウター」の販売を始めた。日本の国民病と言われる「花粉症」に対応したもので日本法人の独自企画商品となる。花粉防止機能を付けたアウターの投入で潜在需要の喚起を図る狙い。具体的な売り上げ目標は明かしていないが「春物のアウターの中で最も期待をかけている」(同社)としており、新たな戦略商品としたい考えだ。



 今春から販売を開始した「花粉ガードアウター」はレディスでは「花粉ガード・トレンチ・コート」(価格・1万2900円=写真)。メンズでは「花粉ガード・リバーシブル・コート」(同1万6900円)、「花粉ガード・インサレート・ジャケット」(同9980円)の3商品となる。
 マイクロファイバーを高密度で織ることで表面の凹凸をなくし、花粉がつきにくくする工夫や生地表面の間隔を埋め、平滑にする加工を施し、さっと払うだけで花粉が落ちるようにした。

 「花粉ガード」の機能のほか、レディスのコートの襟はスカーフを通せる仕掛け。メンズのコートでは、リバーシブルで使用できるなど工夫した。
 
 日本ランズエンドでは通常、販売する商品は、米本社が企画する商品の中から日本市場に合致しそうな商品を選び、販売している。ただ、近年では一部のシャツや靴で日本人の体形や嗜好に合わせた日本独自企画商品を投入している。日本人の国民病とも言われる「花粉症」の対応した「花粉ガードアウター」もこの一環で日本独自の企画商品。同商品の機能性で潜在需要を喚起したい考えだ。

 

ハーバー研究所 男性向け化粧品に参入 新ブランドを提案

ハーバー研究所(本社・東京都千代田区、小柳昌之社長)が男性向け化粧品に参入した。子会社の男の美学(本社・東京都千代田区、古俣徳康社長)を通じて2月1日、新ブランドを発売。男性向け化粧品の問い合わせがあったことからニーズがあると判断したもので、男性の肌トラブルの原因が潤い不足であることに着目し、共通成分として竹炭や柿タンニン、朝鮮人参などの5成分を配合した。ハーバー研究所が持つ販社への卸販売を通じた通販展開で、3年後の黒字化を目指す。

男の美学は男性向け化粧品の製造・販売を目的に07年11月に設立。女性化粧品が飽和状態にあるものの、男性向けは微増で拡大していると分析。ハーバー研究所グループの持つ販路を活用することで収益を確保できると判断し、女性を中心としたハーバーブランドと分けることにした。

 発売した「男の美学」シリーズは洗顔石けん「ブラックフォースソープ」(税込価格1050円)、化粧水「SQフォースローション」(税込価格3150円)、シャンプー「ブラックフォースシャンプー」(税込価格は2100円)。初回生産ロットは数千個で、洗顔石けんは1050円と購入しやすいため、化粧水などと比べて生産量は2倍を用意している。

 同社のモニター調査でべたつきを気にするユーザーが乾燥の悩みを持つ傾向があることが分かった。潤い不足が肌のべたつきや乾燥のトラブルを引き起こすとし、潤いを補い、肌の調子を整えるコンセプトで開発した。

 共通成分は竹炭などのほかに、スクワランやティーツリー油となる。洗顔と化粧水の手軽なケアで、臭いの元である雑菌の繁殖を抑制し、肌荒れなどケアするという。

 ターゲットは30代以上の男性で、ハーバー研究所の40代女性を中心とした顧客の"ついで買い"を想定。カタログ「無添加通信」内での紹介や、販社のコールセンターを通じた提案のほか、商品への同梱チラシなどで訴求する。

 2月に配布したカタログ「無添加通信3月号」では3ページに渡って紹介した。内容は男の美学で制作し、コンセプトの理解深耕に注力。訴求ポイントを「機能」と「特徴」に分けて説得力を持たせ、女性だけでなく男性が見ても分かりやすい内容とした。発売キャンペーンとして2100円以上の購入者にはボディタオルをプレゼントする。




流行の芽・東京ユニコム 「食品乾燥機」が好調、保存性と携帯性が奏功

081.jpg 自宅でドライフードを作ることができる「食品乾燥機」が10数年の時を経て、ヒットの兆しを見せている。同商品は専用のトレイに並べた野菜や果物などの生鮮食品を、機械が噴射する温風でゆっくりと乾燥させるもの。食生活の中でドライフードが一般化し、保存性の高さや携帯できる利便性などのメリットが浸透しており、中高年主婦層のニーズを得ているようだ。大手カタログ通販での取り扱いが決まっているもようで、今年のヒット商品となりそうだ。

  「食品乾燥機」を扱うのは東京ユニコム。スーパーなどの店頭でバナナチップなどのドライフードが定番化しており、認知度が高まっていると分析。ドライフードを自宅で作りたいというニーズがあると判断した。

  「食品乾燥機」は薄く切った野菜を、専用のトレイに乗せ、スイッチを入れるだけ。高さの異なるトレイが5枚セットされており、野菜や果物の大きさに応じて使い分ける。噴出する温風は55度まで上昇し、最短4―5時間で食品を乾燥させることができる。りんごやバナナ、いちごなどの果物のほか、ナスや玉ねぎ、人参、パセリなどでドライフードを作ることが可能となる。税込価格は1万円。

  「食品乾燥機」は10数年前に1度取り扱ったことがあったが「全く売れなかった」という。食品を乾燥させ携帯する習慣がなかったため、食品乾燥機ニーズを開拓できなかったと見ている。

  それでも再度取り扱いを決めたのは、ドライフードの認知度が高まっていることと、健康志向の顕在化で携帯できる食品のニーズが高いと判断したためだ。新聞広告のテスト販売では1回で30件の受注を獲得し、本格展開することにした。

  現状、自社通販では新聞広告やカタログで展開し、主力商品に次ぐ人気商品となっている。価格帯が1万円と購入しやすい価格帯だったことや、野菜や果物を並べた商品画像の分かりやすさが奏功した。

  中心顧客層は50―60代の女性。主力商品の製粉機「ひきっ粉」購入者が「食品乾燥機」を購入し、乾燥食品を粉末にするケースも多くみられる。また、ウォーキングやトレッキングなどでのおやつ作りや、余った食品の保存を目的として購入しているようだ。

  今後、通販企業への卸販売を積極化する方針。これまで大手通販カタログでの販売は1回の掲載で数100台を販売したほか、新たに大手カタログ通販での取り扱いも決まっているという。卸販売を含めて月間1,500台の販売を目指す。

ベルーナ 「訳ありワイン」を販売、値引き理由を明記

 ベルーナは1月20日、ワインのアウトレット販売を開始した。ラベルが破れたワインや、セット販売の際に入荷数が揃わず、余ってしまったワインなどの「訳あり商品」をカタログとネット販売で取り扱う。高級ワインも含め、ワインセット24種類を、最大四六%の値引きで販売する。デフレ傾向が強まる中で訳あり商品の人気が高まっている。値引きの理由を明記した上でアウトレット販売を行い、低価格志向の消費者の需要を取り込む狙いがある。

 同日に発行したカタログ「マイワインクラブ」の春号と、同名のワイン専門の通販サイトで販売する。取り扱うのは、輸送中のトラブルなどでラベルやボトル、キャップシールなどが痛んだパッケージ不良の商品や、セット販売の際に入荷数が揃わず、単独で販売するには数量が足りない「端数在庫」。これまでこうした商品は福袋の中身やイベントの際などに活用していた。

 昨今の訳あり商品ブームを受けて、ネットでテスト的にアウトレット販売を行ってきたが、需要が見込めると判断し、カタログでの取り扱いを決めた。

 値引き率は23―46%。「プレミアムワイン」「ワインセット」「甘口ワインセット」「フルーツ系ワイン・リキュール」の四つに分類し、24種類を数量限定で用意した。格付け第1級シャトーの「シャトー・ラトゥール」などの高級品も取り扱う。

 カタログでの販売がメーンとなる見込み。同社では「お買い得な理由を明記することで、消費者に納得して購入してもらいたい」(経営企画室)としている。

ベネッセ 出産・育児で新ブランド、おしゃれ感と機能性を重視

008.jpg ベネッセコーポレーション(本社・岡山市、福島保社長)は1月13日、育児グッズの新ブランドを発売した。タレントの乙葉さんと共同で開発したマザーバッグや、入院時に着用できるルームウエアなど17アイテムを展開する。おしゃれなデザインと機能性で訴求し、出産後の継続利用を促す考え。生活領域ブランド「ベネッセライフスマイル」では現状、出産後に利用できるアイテムを強化しており、今回の提案もその一環となる。これにより妊娠ニーズで開拓した顧客のライフタイムバリューの向上につなげる狙い。

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ベネッセ 「ピマコットン」のベビー服発売、機能と素材重視、980円の肌着など

81.jpgベネッセコーポレーション(本社・岡山市、福島保社長)は1月15日から、オリジナル子供服の本格販売を開始した。従来のベビー服は伸びやすく「型崩れしやすい」などの声はあったことから、繊維の長い綿素材で繰り返し洗濯しても風合いが変りにくく肌触りの良い「ピマコットン」に着目。商品開発ではママモニターの体験談をもとに機能性を重視して商品化し、使用頻度の多い肌着などは980円と安価に設定した。すでに秋冬商品の開発も行っており今後、定番化する考え。  

 発売したベビー・子ども服は「ピマコットンシリーズ」。昨年10月に立ち上げた生活事業ブランド「ベネッセライフスマイル」で提案。マタニティ商品が充実しているものの、ベビー服などの取り扱いが少なかった。そのため"産後に購入できるもの"として、ベビー・子ども服を開発した。
  
 第1弾で提案したのは肌着セットやボディウェア、パンツなど11アイテム。成長に合わせて使用できるように、肌着は50センチと60センチの2サイズで展開し、パンツは80―120センチと幅広いサイズを用意した。価格帯は約1000―2000円となる。
 
 商品開発では09年6月に「ピマコットン」について自社顧客へのアンケートを実施。92%が「知らない」と回答したが、説明を読んだ後は75%が「興味がある」とした。一方高機能素材は高価格帯が一般的であることから、「値段が高そう」などの意見もあった。原料調達から交渉することでコストを抑制し、購入しやすい価格帯で提案できるようにした。  
 
 機能面では、モニターの声を生かした開発を実施。乳幼児の着せ替えでホックの掛け違いをしやすいという体験談をもとに、コンビ肌着では中央の内側のスナップに色付けすることで着脱をスムーズにした。また首周りを少し狭くすることで、汗を吸収性を高めた。  
 
 11月27日から、先行予約としてメルマガで紹介。プレゼントや割引などの特典がなくても「見込みどおりの売り上げを確保した」(担当者)という。1月の本格発売では出産や育児向けの雑誌で紹介するほか、メルマガやDMなどで広く告知し定番商品として拡販していく計画。

ディノス 〝顧客の声〟で商品開発、商品開発コミュ「コラボル」第1弾〝水切り〟など3点

281.jpgディノスが顧客の声を基に開発した「水きり」を販売する。商品開発ネットコミュニティ「コラボル」を通じ、顧客から商品の不満やアイデアを募集。第1弾として「置く場所がない」「使わない時は邪魔」などの声から「たためる水切り」を商品化した。同じく顧客の声を取り入れた布団干しなど計3商品を同時に販売する予定。今後、フライパンやソファ、テレビ台も順次、商品化。顧客の声を基に訴求力の高い独自商品を開発、売上増につなげる。

 1月5日から販売を開始する商品は「たたんでしまえる水切り」(写真=価格・8,900円)。同社が昨年4月から開始した商品開発コミュニティ「コラボル」で開発した第1弾商品となる。

 「コラボル」ではまず商品担当者が開発アイテムを検討。これに伴い、開発商品のコンセプトを「コラボル」上にアップし、顧客からのアンケートを募る。その後、アンケート結果を集計し、分析。サンプルを制作後、サンプルを試用し、改良後、最終商品試作品を完成させる商品開発コミュニティ。商品開発の過程は「コラボル」の中でも逐次、公開している。

 この「コラボル」の第1弾商品として「水きり」のアンケート調査を昨年4月から開始。その中で寄せられた「台所が狭く、水切りの置き場がない」「食器洗浄機に入らない鍋フライパンなどを乾かす場が必要」「使っていないときに折りたためる収納スペースをとらないものが欲しい」などの顧客の声を活かし、簡単に折りたため収納しやすく、片面をたたむことで大皿やフランパンなどが置けるように工夫した。

 同商品以外にシンクを渡して使用する別タイプの水切りや布団干しなども同じく顧客の声を基に同時に販売する予定。今後は便利なフライパンやテレビを見るためのチェアとソファなどを開発。テレビ用家具も現在、顧客からアイデアを募っており、商品化する考え。

 ディノスでは「顧客の声」を活用した商品開発を積極化していく方針。顧客の要望に即した独自商品の開発で売り上げ拡大を狙うほか、顧客の声を募集することで顧客接点拡大。そうした商品開発過程を公開することで既存顧客の囲い込みを図る狙いもあるようだ。

我が社のドライバー商品・大正製薬「大正グルコサミン」 医師の提案受け開発、通販売上の半分占有

081.jpg   大正製薬は、「大正グルコサミン」が健康食品通販事業の基幹商材となっている。昨年2 月に発売した商品だが、既に健食通販全体売り上げの半分を稼ぎ出しており、高齢層を中心とした新規顧客獲得のドライバーになっているという。健食の定番素材とも言える「グルコサミン」は、他の健食通販実施企業でも扱っており、競争は激しい。その中で好調な推移を辿る背景には、医薬品メーカーとしての特徴を活かした商品の開発・展開手法がある。

 同社が健食通販に本格的に乗り出したのは2006年3月。基礎化粧品の「ナリッシュ」シリーズを皮切りに、青汁やダイエット補助食品などの健食を順次拡大してきた。

 「グルコサミン」もその1つと言えるものだが、開発のきっかけとなったのは、形成外科医からの提案だ。患者から健食の使用に関する相談を受けることが増えていたが、医師としては、数ある製品のうち何がいいのか分からない。それに患者が使用している医薬品との飲み合わせの問題もあり、的確なアドバイスをすることが難しかった。そこで、医療用医薬品で繋がりのあった同社のMRを通じ、関節の悩みに対応した健食の開発の打診が舞い込んできたわけだ。

 商品開発も、医師と連携する形で進めた。この際に重視したのは素材の信頼性や品質だ。「グルコサミン」を選定したのも、欧州で同素材が医薬品として使われ、研究報告も多いなど信頼性が高いことがある。同時に、医師が提案することも考慮。この点では医師から、「コントロールしやすい製品にして欲しいという要望があった」(同社)という。

 これは、万が一の事故に備え、原因を特定しやすい設計にしてほしいというもの。他社製品の場合、「グルコサミン」のほかに、「コンドロイチン」や「ヒアルロン酸」など複数の素材を含有するものが多いが、何か問題が起きた場合、どの素材に原因があるのか特定するのに手間が掛かる。そこで同社が出した答えは、「グルコサミン」のみを使用し、製品をコントロールしやすくすること。その分素材の品質を追求し、バックデータを豊富に持つ素材メーカーから調達することにした。

 一方、利用者が高齢者であることを踏まえ、摂取する際の負担を最小限にするようにした。この点では、医薬品で培ってきたノウハウを活かし、1錠当たりの「グルコサミン」含有量75%以上という高配合の製品に仕上げた。これにより1日1回の服用(6粒)で抑え、必要な量(1日目安量1,500ミリグラム)の「グルコサミン」を摂取できる形を実現。飲みやすさの点でも、単一素材の使用により剤形を小さくできたこともメリットになった。また、価格の面でも、税込2,520円と利用しやすい形にした。

 商品の展開では、医師の協力を得て病院に配置したパンフレットから注文を取る形でスタートした。当初は小さなネットワークだったが、健食に対する医師の関心の高まりもあり、現在ではおよそ500人の医師が病院へのチラシ配置に協力。利用状況の面でも、「医師が提案するため、製品の継続率が高い」(同)といった成果をあげている。

 今年に入ってからは、新聞広告の出稿やBSの時代劇チャンネルに短尺のインフォマーシャル投入など、新規顧客の開拓も強化。大正製薬は、製品の信頼性を重視して開発した「グルコサミン」を軸に、通販事業のベースとなる強固な顧客基盤を築いている状況だ。


ドウシシャのネットTV 通販事業者に拡販、ネットスーパーが採用も 

081.jpg商品卸大手のドウシシャは、リモコンでウェブサイトが閲覧可能な小型テレビを、ネットスーパーやテレビ通販の事業者向けに売り込む。チャンネルボタンを押すだけでウェブサイトにアクセスできるのが特徴で、空いたボタンにネットスーパーのサイトを登録したカスタマイズモデルを販売することも可能。ネットスーパーなどの事業者は、インターネット回線とのセット販売などでテレビを安価に提供し、顧客獲得につなげる狙いがある。

 12月に発売予定の「ROBRO(ロブロ)―TV」は19型の液晶テレビ。ドウシシャ、オリオン電機、カデンザの3社が共同で開発しており、販売はドウシシャが手掛ける。通常の地上デジタル放送局のほか、12チャンネル以降にはウェブサイトなどがあらかじめ割り当てられており、リモコンで番号を入力するだけでサイトにアクセス可能。通販関連では楽天市場のほか、アマゾンジャパンも標準で設定されている。

 小型PC「ネットブック」などで使われる、インテルのCPU「ATOM」を搭載。OS(基本ソフト)にはマイクロソフトのウィンドウズXPを採用した。テレビからネットへの切り替えが速いのも特徴だ。

 大手家電メーカーが提供する、デジタルテレビ向けネットサービス「アクトビラ」は専用サイトが必要なのに対し、ロブロでは通常のパソコン向けサイトが閲覧できる。テレビ視聴中に気になった商品を、すぐにパソコンで検索するといった活用も可能となる。高齢者などパソコンに不慣れな層を対象としており、個室用やキッチン用など、2台目以降のテレビとしての需要や、大画面テレビが不要な単身者などの需要も見込む。

 空きチャンネルにウェブサイトを割り当てられるほか、電源を入れた直後に表示される「0チャンネル」もカスタマイズ可能。これを活用し、ネットスーパーなどが顧客獲得にロブロを利用する動きが出ている。

 価格は6万9,800円(税込)だが、インターネット回線とのセット販売を行うため、通信事業者からの販売奨励金などを含めれば、「価格は2―3万円まで下げることも可能」(IR広報担当)という。

 ネットスーパーの場合、外出の機会が減りがちな高齢者は潜在的な顧客層といえるが、パソコンを持っていなかったり、不慣れだったりするため、有効なアプローチはできていないのが実情だ。ネットスーパーのサイトが0チャンネルとして設定されたテレビを"ばら撒く"ことで顧客獲得につなげる。
 ドウシシャではネットスーパー以外にも、通販関連ではテレビ通販事業者を有望な卸し先とみており、ロブロを売り込みたい考え。

夢展望 子ども服の販売開始、親子でお揃い初年度売上1.4億円

081.jpg アパレルのネット販売を行う夢展望は11
月11日、子ども服の取り扱いを開始した。親子でお揃いのファッションを楽しむニーズがあるものの、大人と同じデザインの子供服を販売する通販サイトが少ないと判断。ワンピースなどのヒット商品の子ども商品を展開し、新たにギャルママ層の開拓につなげる。11月の売上目標は550万円で、初年度売上高は1億4,700万円を目指す。

 開設したのは「キッズ館」で自社サイト「夢展望」内に立ち上げた。親子で楽しめるリアルクローズをコンセプトに、まずは"姫系ギャル"の「プリンセス館」でヒットしたワンピースやカットソーなど40型をラインアップした。中心価格帯は2,980円。

 ターゲットは30―40代の母親で、90年代後半のギャルブーム世代。大人とお揃いの洋服を着用したキッズモデルを使った商品画像を使用し、若い頃の感性でファッションを楽しめるようにした。

 立ち上がりは順調で、初日は計画比3倍の売り上げを記録した。子どもへのギフト購入が目立ったという。初月売上目標の550万円はクリアする見込み。

 立ち上げた「キッズ館」は既存の「プリンセス館」やセクシー系「グラマラス館」などをサイト内で自由に回遊できる。取り扱いジャンルを増やすことで、新たにギャルママ層の取り込みにつなげたい考えだ。
 

ベルーナ 有名仏料理店とコラボ、ネット先行で販売

081.jpg  べルーナは11月12日、有名フランス料理店「シェ松尾」との共同企画を、ワイン通販の「マイワインクラブ」で開始した。これまでベルーナでは、こうした共同企画はカタログの誌面では展開してきたが、ネット先行で販売するのは初めて。同社はネット販売の売り上げ拡大が課題となっており、ネットを活用することで、企画から商品開発、販売までの期間を短縮する。  マイワインクラブでは、季刊としてカタログを発行しているほか、ネット販売を展開。2008年度のワインの輸入本数は約388万本で、取扱商品数は約 4,000となる。カタログは年に4―5回発行のため、今回のような企画を行う際は、時期によって掲載までに時間がかかることが課題となっていた。  シェ松尾は、世界各国の王室や外交官なども訪れる有名フランス料理店。同店にとっては、料理と他社の商品を組み合わせて提案する共同企画は初だという。  販売する商品は、シェ松尾のシェフが調理。ソムリエとマイワインクラブのスタッフが試食と試飲を行い、料理に合うワインを選んだ。  料理は「シェ松尾の黒毛和牛ローストビーフ」(税・送料込で1万1,235円)や「シェ松尾のサンダニエレ生ハム」(同5,985円)など5種類を用意。ワインは「じっくり味わうお勧めワイン」として約2,000―約9,500円の単品と、「たっぷり味わうワイン6本セット」として約6,000―約1 万2,000円のセット商品を提供する。その他、菓子やデザートも販売する。なお、料理とワインは単品で購入することも可能だ。  ワインのネット販売市場は、外出を控えて自宅で過ごす「巣ごもり消費」などを背景に拡大しているが、価格競争も激化している。ベルーナでは、共同企画など付加価値のある商品を販売することで、売り上げ拡大を目指す。

ネットプライス 〝元キャバ嬢〟と下着開発、桃華絵里さんと共同で〝魅せる〟コンセプトに

081.jpg元キャバクラ嬢と下着を共同開発へ。ネット通販事業などを行うネットプライスは元キャバクラ嬢で人気ファッション誌のモデルを務めた桃華絵里さんと共同で独自ランジェリー(下着)ブランドを立ち上げた。洋服との組み合わせを前提とした"魅せる"下着をコンセプトに1,000円から3,000円台の下着を開発。11月10日からネット販売を開始した。人気モデルの企画力と話題性でオリジナルランジェリーの拡販を狙う。

 ネットプライスが販売を始めた独自開発の下着ブランドは「G―magic(ジー・マジック)」。静岡で人気ナンバーワンの元キャバクラ嬢で雑誌「小悪魔ageha(アゲハ)」の人気モデルを3年間務めた桃華絵里さんと共同で洋服とのコーディネートで"魅せる"ランジェリーをコンセプトに同ブランドを立ち上げた。同氏は現在、人気ブログの運営のほか、衣料品の企画・開発を行なう「株式会社Moery」を起業。一児の母で「ももえり」の愛称で知られる。

 第1弾として流行の背中が大きく開いたファッションに似合うように開発された「ドットサテン背中魅せシリーズ」や華やかなフリルを施したディテールで肩出しスタイルに合うように企画された「ゴージェスフリルデコルテ美人シリーズ」を11月10日から、ネットプライスの運営する通販サイトやモバイル通販サイトで販売。桃華氏が商品の販売ページにも登場し、商品を紹介する。

 人気モデルのセンスを反映させたデザイン性はもちろん、着用時のフィット感や女性らしいライン形成にもこだわり、機能の充実度も重視。どのシリーズもストラップやコサージュなどの装飾品の着脱が可能で2、3パターンの着こなしができるのが特徴だという。

 価格帯は1,000円台から3,000円台後半と低価格に抑え、ターゲット層と思われる10代後半から20代前半女性にも手が届きやすい価格設定とした。

 今後もネットプライスの商品企画力と桃華氏のアイデアを取り入れ、若年女性に受けるデザインや機能性とリーズナブルな価格を維持、下着の開発を進める考え。
 

通販各社「発熱」「保温」商品の展開強化 「ヒートテック」ヒット背景に冬本番に向け拡販

081.jpg 通販各社が発熱・保温機能を有する機能性衣料などの展開を強化している。昨冬、ユニクロが投入した「ヒートテック」のヒットを背景としたもので、ラインアップの拡充や新たな機能の追加など、商品力を強化。今冬シーズンの戦略商品として販促に力を入れている企業の中には、予想を上回る売れ行きで、一部の商品が品薄になっているという。昨年来の消費の冷え込みで苦戦を強いられてきたが、これから寒さが本格化する時期に向け、一層の拡販を推進。巻き返しを図っていく構えだ。

 発熱素材を使った高機能肌着の火付け役であるユニクロは今シーズン、「ヒートテック」(=写真)の販売数量について、前年比でおよそ80%増となる5,000万枚を計画する。うち300万枚は海外を想定しており11月初旬、米国と仏国で初めて通販サイトを開設した。

 「ヒートテック」はユニクロが東レと共同開発・製品化した発熱や保温性に優れた肌着シリーズ。今年の展開では、静電気や洗濯による型崩れ防止機能を追加するなど商品力を強化。また、メンズ24型、ウィメンズ13型、1デザインで最大23色を取り揃えるなど色・型を拡充するとともに、ハイネックやタートルネックなどもラインアップした。

 ネット販売は現在、日本、英国、韓国、中国で行っているが、秋冬の期間限定で仏国と米国でもサイトを開設。海外での拡販を狙い、音楽に合わせて「ヒートテック」のスタイリングなどを訴求するブログパーツ「ユニクロチューンズ」を展開するなど、ウェブマーケティングも強化している。

 昨年は国内外で2,800万枚を完売し、11月に品切れとなったが、今年も「現在の販売状況は、「計画を上回り、やはり品切れする」(柳井社長)との見方だ。

 セシールは、保温・発熱の機能性衣料「スマートヒート」シリーズが好調に推移、冬カタログ発行から約1カ月で受注件数が10万枚(卸含む)を突破した。来年3月までの受注目標についても、当初の30万枚から50万枚に上方修正している。

 「スマートヒート」は、人の皮膚から出る湿気を生地に取り込み発熱する発熱・保温素材「バイロフト」を使用。断面が長方形の同素材と、断面が円形の「マイクロアクリル」が作る隙間に暖かな空気を保つのが特徴だ。

 これまでの展開で、特に売れているのが「8分袖」(税込価格990円から)。単品で2万枚超を受注しており、約1カ月で2億円以上を売り上げた計算だ。同社では、「スマートヒート」シリーズの好調要因について、豊富なサイズバリエーションや手頃な価格などがあると分析。また、ブラジャーのストラップのズレを防止する「ストラップ留」の付加や、前かがみなった際に背中が見えにくいよう着丈を長めにするといった工夫も奏効していると見る。

 また、ヒラキは10月に韓国の生地メーカーと共同開発した保温肌着「快温発熱インナー」を発売した。吸湿発熱や防菌・防臭、ストレッチ性などに優れているのが特徴で、キャミソールやシャツ、スパッツなど10種類を展開。レディース、メンズ、ジュニア用と幅広くラインアップし、価格を税込714円に統一することで、「低価格」の靴を多く扱う自社のイメージを訴求している。

 商品は自社通販サイトのほか、カタログや実店舗でも販売。発売からこれまで数量的には計画通り推移しているとし、今後は状況を見ながら追加発注をかけていく考え。今年の展開では50万着の販売を目指す。

 一方、サルースでは蓄熱保温素材を使用したブーツやパンプス等の「ヒートシューズシリーズ」を展開している。立ち上がりは緩やかだったが、11月に入ってからは、気温の低下のほか、広告や自社サイトのリニューアル企画などが集中し高伸。現在は計画通りの推移を辿っているという。


JALUX 過去の人気商品を復活、大型ブティックバッグ改良版を低価格で

012.jpg JALUXは11月1日、通信販売事業の30周年を記念した特別企画を開始する。その一環として、過去に販売して好評を博した大型ブティックバッグのリニューアル版を、記念商品として発売。前回より価格を大幅に下げて購入しやすくしたほか、新サイズも用意するなどし、多様なニーズに対応する。今後は第2弾の発売も計画しており、積極的に同企画を推進。顧客満足度の向上につなげたい考えだ。

 商品名は「ブティックバック」(=写真)で、2007年1月に販売した第1弾商品のリニューアル版を、価格を下げ、新サイズを揃えて3種類販売する。

 過去に販売した第1弾商品はザ・ギンザとコラボレーションしたもので、機内誌「JAL SHOP」や自社通販サイト「JALショッピング」で販売。「用意した1,500個が半月で完売した」(三浦雅彦通販企画部長)と好評だったため、今回、30周年記念商品として再び発売することを決めた。

 同バッグシリーズに共通する特徴は、洋服や靴をそのまま入れられる収納力だ。ヨガマットや、ドレスなどもハンガーごと収納することが可能で、幅広いシーンに対応できるとする。底板は取り外しが可能で、未使用時はたたんで収納することもできる。

 また、持ちやすさを重視し、フルタンニン革の持ち手の端を、職人がカンナで削っているのも特徴。「持ちやすくなるうえ強度も出る」(同)などのメリットがあるという。

 こうした特徴に加え、リニューアル版では開口部にファスナー兼用のフタを実装した。これにより、「外から中が見えないようになった」(同)。また、ビニールコーティング加工のバッグにフタが付いたことで雨の日も使用できるとしている。

 今回はL、Mサイズに加え、ニーズの多かった縦型も販売する。機内誌や通販サイト、カタログなどで、3サイズ合計で2,000個を販売する計画だ。

 商品サイズは、Lが幅約530ミリ×マチ170ミリ×高さ380ミリ、Mが440ミリ×140ミリ×330ミリ、縦型が380ミリ×140ミリ×400ミリ。価格は前作の半額程度に設定しており、Lが7,140円、Mが6,090円、縦型が6,090円(すべて税込)。

 今後は特別記念商品の第2弾として、国内メーカーとコラボレーションしたオリジナルの男性用ジャケットの販売を予定。JALを多く利用するビジネスマンの需要を見込んでいるようだ。

 

日本ランズエンド 〝制服〟の販売を本格化、生徒からの受注で学校負担軽減

  日本ランズエンドが学校向けに「制服」の拡販を強化している。従来からカタログや通販サイトを通じて実施してきたが、今年に入り、同事業を強化。顧客である学校に個別の「制服の通販サイト」を構築。学校の総務担当者がまとめて制服を発注する形ではなく、生徒の保護者が注文できる体制を採った。顧客の学校にとって負担だった「注文の取りまとめ」などの附随作業を軽減するとともに、生徒からの注文数の増加を狙う。同事業は一定の商品数をまとめて販売できるメリットもあり、今後、事業の1つの柱として育てていく考え。

 「制服」の拡販策として同社が今秋から本格的に開始したのが「MY SCHOOL STORE(マイスクールストア)」と呼ばれるカスタム通販サイト。顧客の学校ごとにそれぞれ同サイトを設置。学校のホームページにその制服通販サイトをリンクさせ、当該学校の生徒や保護者が通常のネット販売サイトを利用するように、サイズや配送日などを選択して「制服」を購入できる。購入後の制服の交換なども同社が受け持つ。

 制服のベースとなるのは同社が製造販売する「アメリカンクラシック」を意識したブレザージャケットやスカート、セーター、スラックス、オックスフォードシャツなど。学校指定のロゴも同社の「売り」の1つである刺繍サービスを応用して、全260色を使って刺繍する。

 ランズエンドは従来から企業・団体、学校向けに同社のTシャツやポロシャツなどをベースとして企業や学校の刺繍やプリントを施した商品を最小で六点から制服として販売。一般的なユニフォームメーカーと比較すると、安価かつ、同社の製品の特徴でもある「丈夫さ」が企業に受け、一定の受注を上げていた。

 ただ、同社だけに限ったことではないが、制服を発注する際、顧客企業は数量の取りまとめや精算、社員や生徒からの「追加で注文したい」「購入したがサイズが合わないので交換したい」という要望への対応などが負担となっていたという。

 そこで、同社は生徒や保護者が直接、サイトを通じて、制服を購入できる形を構想。すでに今年に入り、テスト的に実施しており、すでに「ブリティッシュ・スクールイン東京」などインターナショナルスクールを中心に10数校の制服発注を受注。学校側の負担が少なく、かつ生徒側も、学校を通さずに簡単に注文できるため、好評だという。

 また、企業や団体にも専用サイトを設け、従業員が注文できる同様の形でユニフォームを提案。これについても一定の従業員数を保有する数社の獲得に成功しているようだ。

 今後、少量の発注は従来通りに、生徒数や従業員数の多い企業には顧客の企業や学校側の負担が少ない同仕組みをアピールして、制服やユニフォームの拡販を強化していく意向。同事業は大量の商品を販売でき、また「制服サイト」を通じて、リピート注文の増加も期待できることから、売り上げの柱の1つとして強化していきたい考えだ。 

山忠 腹巻で次世代顧客獲得、15ヶ月で3万枚販売、くちコミ波及効果

101.jpg 靴下を中心に婦人衣料の通販を展開する山忠は新商品の腹巻を通じて、主要顧客よりも1世代若い30―40代の女性新規顧客の獲得が進んでいる。販促はネットを活用、くちコミで妊婦や妊娠を望む30―40代女性に支持された。販売個数は08年7月に発売して以来、1年3カ月で3万枚を突破。11月2日には冬向けの新商品を発売する。

 腹巻の商品名は「おなかありがとう」(=写真、税込3,980円)。山忠が企画・開発したオリジナル製品で、国内工場に製造委託している。

 一般的に、腹巻の需要期は冬だが真夏の8月に発売した。夏でも「お腹の冷え」を気にする女性が少なくない上、真夏に着用してもらうことで、製品の特徴である通気性と締め付け感や裾めくれのなさを訴求できると考えた。

 反応があったのは妊娠を望む主婦など、出産に関わる女性からだった。不妊治療などを受けている女性たちはブログなどを活用して情報交換を行っているが、このネットワークを通じて腹巻がくちコミで広がった。

 「おなかありがとう」は価格がおよそ4,000円で、一般的な腹巻に比べ値が張る。それでも、ツボや内蔵の位置などを考慮して編み方を分け、ウエストのくびれに沿って幅を変えるなどの機能性が評判を呼んだ。

 妊娠を望む女性は真夏でも腹部を冷やさないため、腹巻とカイロを併用している人もいるが、蒸れなどの不快感があるという。そんな中、山忠の腹巻は薄くて蒸れない上、しっかり温まるとして支持された。リピート率は高く、平均購入枚数は2枚を超えている。

 山忠の主要顧客は60―70代のため、これまでネット販売は出遅れていた。腹巻は次世代顧客の獲得を目指し、ネットを中心に販促。自社通販サイト「足の大家」では、「おなかありがとう」の売上高がロングセラー商品「足首ウォーマー」を抜いた。

 入り口商品も従来の「足首ウォーマー」から「おなかありがとう」の比率が増え、ほぼ半々になってきたという。「おなかありがとう」は「足首ウォーマー」のおよそ4倍の価格のため、新規顧客の獲得効率も向上しているようだ。

 「おなかありがとう」は通年商品として発売したが、11月2日に冬向けの「冬のおなかありがとう」を発売。従来製品に比べ、生地を2重構造にし、保温性を高めた。

 新商品の発売に合わせ、不妊治療を受ける女性たちのイベントにブース出展するほか、育児用品大手が開設するサイトなどで商品を紹介。製品をプレゼントするなどして、くちコミ波及効果を期待する。

サルース 「ヒートシューズ」拡販強化、目標販売数は2万足

 アパレルのネット販売を行うサルースは、10月に本格発売した蓄熱機能を持たせたシューズの販促を強化する。トレンドに加えて機能性を重視する新規客層を開拓する戦略商品として位置付ける。イベントや美容院、カフェなどのリアルでのプロモーションに加え、ブログやウェブ広告を活用したメディアミックスを展開し拡販する。20代―30代前半のOLなどの開拓を見込み、今期、シリーズで2万足の販売を目指す。

 

 発売したのは蓄熱素材を使用した「ヒートシューズシリーズ」(3,000円台―5,000円台)で、ブーツやパンプスをラインアップ。蓄熱保湿素材で通常のブーツよりも体温が2度上昇するため、冷え性対策アイテムとして提案する。光消臭繊維や低反発入中敷を使用し、臭いを抑え疲れにくいように配慮して開発した。

 

 同シリーズの拡販では、女性ファッション誌「PINKY」の専属モデル黒木なつみさんと、読者モデルの杉山かなえさんを起用。撮影時の着用やブログでの紹介を通じ話題性を喚起する。

 

 人気モデルは自社サイトの商品ページや、ファッションショーなどのイベントで配布するチラシで活用。また、関東や関西の美容院やクラブ、カフェなどに設置するPOPにも使用する。現状、13店舗でのPOP設置が決まっているという。

 

 また、一般ブロガーへ商品を無料配布し、知名度の低い「ヒートブーツ」などの名称の浸透を図る。通常のブーツと比べて温かさを実感できることや消臭などの機能を紹介してもらう。デザイン性や購入しやすい価格帯であることなどを通じて、ネット上でのくちコミを発生させる考え。

 

 これら取り組みに合わせて、1019日からネット広告を強化。ドコモのショッピングメニューやブーツジャンルに出稿するほか、ドコモの「週刊iガイド」で露出。そのほか楽天市場、ヤフーショッピングなどのショッピングモールで出稿し、リアルで高めた認知度の刈り取りを行う狙い。

 

 11月初旬のピークに向けて、実店舗を構える「なんばマルイ」地下1階のイベントスペースへの出店を検討。ユーザーの試着機会を増やし購入につなげる考えだ。

花王「オリエナ」抗加齢の新シリーズ発売、顧客実態のズレを解消

1241_shohin.jpg 化粧品通販ブランド「オリエナ」を展開する花王は106日、エイジングケア訴求の新シリーズを発売する。主要顧客層の6割を50代以上が占める実態に合わせ、商品戦略の転換を図るもの。売り上げ目標は公表していないが、来期(20113月期)の広告予算は前期比1.5倍を確保。新聞本紙への広告出稿も始め、50代以降を中心とする顧客基盤の安定化を図る。

 新シリーズ「ふっくら白艶シリーズ」から発売するのは、「バイタルサプライローション(化粧水)」(140ミリリットル、税込4,725円)と「バイタルサプライクリーム(美容液)」(50グラム、同5,880円)の2アイテム。中高齢層を意識してそれぞれ「しっとり」「とてもしっとり」の2タイプを揃え、2ステップのシンプルケアで訴求する。

 新シリーズでは和漢植物の「根の力」に着目した東洋発想のエイジングケアを提案する。ウコンや生姜、朝鮮人参、ワレモコウ、ボタン、タチアオイなど六種類の和漢植物の根から抽出した保湿成分と、花王独自の美白成分「カモミラET」を配合してハリ感のある肌を実現する。

 新商品のプロモーションは、「オリエナ」ブランドの認知と新規獲得の両面から進める。既存客向けには10月から会報誌(隔月発行)を通じて告知し、新商品へのシフトを進める。新規獲得では、従来からの折込チラシを主体に新規媒体の開発にも着手。11月をメドに新聞本紙への広告出稿も行う。花王では将来的に「従来品から新商品へのシフトを進め、売り上げ比率を7割にまで高める」(プレステージ化粧品事業グループ)計画。

 花王が路線変更に踏み切る背景には、既存商品の主要顧客層を50代以上とする顧客実態がある。

 同社では当初、「オリエナ」ブランドのメーンターゲットを30代前後に設定。しかし折込チラシを中心とする顧客開拓を進めたこともあり、「50代以上」が61%を占める状況となっていた。

 また、「オリエナ」の選択理由では「花王ブランドの信頼感」が75%、以下、「和漢植物の安心感」(70%)、「美白成分」(52%)などと続く。こうした顧客実態に合わせ、エイジングケア訴求の新商品開発に着手した。

 5060代の女性42人を対象にした新商品の2週間のモニター試験では約9割の顧客が「しっとり感」や「浸透感」などの使用感に満足。従来品が8割程度だったのに対し、好感触を得ているという。

ファーストリテイリング ユニクロの〝靴〟登場、初年度40億円目指す

1240_shohinseisaku.jpg ファーストリテイリング(FR)は916日、主力ブランド「ユニクロ」を冠した自社オリジナルの靴ブランド「ユニクロシューズ」を発売した。ユニクロ実店舗と同通販サイト、靴事業を展開するGOVリテイリングの実店舗などで販売、初年度売上高40億円を目指す。ユニクロの登場がかつて、衣料品を扱う通販企業の顧客獲得に影響を及ぼしたように、ユニクロブランドによる靴の投入で、定番衣料品に続いて靴までも、顧客争奪戦が一段と激しくなりそうだ。

 「ユニクロシューズ」は低価格衣料品ブランド「g.u.」(ジーユー)や靴の専門店「フットパーク」「ビュー」などを展開するFR100%子会社のGOVリテイリングによる新しい靴ブランド。同社による靴事業は従来、プライベートブランドと仕入れ商品のみを取り扱っていたが、「ユニクロシューズ」は100%自社オリジナルの商品となる。

 SPA(製造小売)で急成長したユニクロに習い、自社で製造から販売まで一貫して行う。FRの靴事業はこれまで、企業買収によって展開してきたが、専門店の大幅縮小を決定するなど、業績は芳しくなかった。柳井社長は16日の記者向け発表会で「服(ユニクロ)の業態と同じにしないと成長できない」と語り、靴事業の建て直しを図る考え。

 「ユニクロシューズ」はその名が示す通り、GOVリテイリングの靴ブランドでありながらユニクロの実店舗や通販サイトでも販売する。ユニクロの通販サイトにおける靴の取り扱いは「以前にもやったことはあったが、今回のような特設サイトの展開はなく、規模が違う」(FR)とする。

 916日から発売した「ユニクロシューズ」第1弾商品は婦人向け4アイテム(税込1,9803,990円)と紳士向け4アイテム(同1,9904,990円)の8アイテム。「ユニクロの服と同じコンセプトを持つ靴」とし、品質、履き心地、低価格、ファッションの要素を高い次元で兼ね備えたカジュアルシューズとする。

 具体的には10代から中高年婦人まで幅広く流行している「バレエシューズ」を2種ラインアップ。履き口踵部分をゴムギャザーにしてフィット感を高めた「ギャザーバレエシューズ」(全12色、税込1,990円)と「ラウンドバレエシューズ」(同)を発売した。

 他にも、高さ約2センチメートルのヒールを内蔵し、履くだけで脚を長く見せる効果が期待できる「インヒールラウンドブーツ」(同8色、同3,990円)や、男性向けにはスニーカーの定番、「キャンバススニーカー」(同8色、同1,990円)などを取り揃えている。

プライム、戦略商品の後継機投入 「ツヤグラパーフェクト」人気モデル起用し拡販

090917_shohin.jpg プライムは916日、昨年から拡販する戦略商品のヘアアイロンの後継機「ツヤグラパーフェクト」を発売、全国の地上波、BS、CSでテレビ通販を開始した。コードレス充電式として持ち運びの利便性を考慮するなど改良。商品の発売にあわせ、ターゲットである2030代女性に人気のモデル・益若つばささんをイメージキャラクターに起用。「ツヤグラ」は累計27万台を販売した同社のヒット商品。後継機の発売で更なる拡販を狙う。

 発売したヘアアイロン「ツヤグラパーフェクト」(税込価格・12,800円)は昨年から販売を強化してきたヘアアイロン「ツヤグラアイロン」の後継機。「ツヤグラアイロン」は着脱式ロッドにより1本でストレートアイロンや30ミリ、38ミリ、50ミリのカールアイロンの4種類のヘアスタイリングを使い分けることができるヘアアイロン。業績の低迷が続く同社の中では数少ないヒット商品で昨年8月の販売から人気モデルを起用した通販映像やファッション誌とのタイアップなど拡販を強化。テレビ通販やネット販売、卸販売合計で累計27万台(098月末現在)を販売した。

 「ツヤグラパーフェクト」は前機を改良。顧客から声として多かった「持ち運びたい」という要望を受けて、コードレス充電式(3時間のフル充電で約50分使用可能)とし、サイズも小型軽量化。耐熱ポーチをつけて携帯しやすいようにした。また、「かわいいツヤグラが欲しい」という声に応えカラーも3色展開とした。

 916日からのテレビ通販CMはプライムが持つ放送枠を使い地上波、BS放送、CS放送で展開。ターゲットである2030代の女性に人気の高いモデルの益若つばささんを起用し、商品の特徴と実際に同商品を使用した感想などを語るインタビュー映像で構成した映像を「つばさキラキラ編」として流す。尺は90秒、120秒で展開する予定。

千趣会、「ミニラボ」シリーズ、雑貨部門の柱に育成 秋冬号で品揃え3倍に、専用サイトも開設

090910_syohin.jpg 千趣会は今秋のカタログ展開で、仏国・パリのデザイナーユニットと連携して展開する「mini labo(ミニラボ)」シリーズの商品を大幅に拡充した。春夏カタログで受注が好調だったことを受けたもので、専用サイト(=写真)も開設。ネットで同ブランドの世界観を訴求し、実際の商品購入につなげる。景気の低迷を背景に、無駄な外出を避ける"巣ごもり"現象が見られることも踏まえ、家の中で楽しめる商品として提案を強化していく。

 「ミニラボ」は、女性デザイナーのセリーヌ・エノさんとキャロリーヌ・ディアズさんで構成するクリエイティブユニット。仏国・パリにアトリエを構え、欧州圏内の約百店舗に商品を卸している。同社では、2006年春夏カタログから「ミニラボ」商品の取り扱いを開始。昨年にはアジア圏内の独占ライセンス契約を結び、オリジナル商品の開発に着手した。

 商品は雑貨カタログ「heat diary(ハートダイアリー)」で掲載しているが、オリジナル商品を投入した春夏カタログの受注実績が当初計画比127%を記録。インテリア・雑貨商品が軒並み8090%だったのに対し、好調な推移だったことから、「ミニラボ」商品の展開を強化することにした。

 まず、カタログ掲載商品数について春夏号で23アイテムだったものを、今秋冬号ではデザインパターンや商品の種類を増やし、約3倍に当たる77アイテムに拡大した。これまでベッドカバーなどのファブリック系商品がメーンだったが、雑貨系商品を強化する形で品揃えを拡充。これにより新たな顧客の利用につなげる。

 また、秋冬カタログの発刊にあわせ、「ミニラボ」の専用サイトも開設した。オンラインショッピングや電子カタログ、ブランドコンセプト説明等のコーナーを設置し、キャラクターが各コーナーを案内する形の演出を採用し、デザイン(柄)や商品を使用する場所、アイテムで商品を検索できるように工夫。さらに、本国の「ミニラボ」サイトにリンクを貼るほか、デザイナー二人から写真や手紙が送られてくるコーナーも設けるなど、ブランドに対する理解の深耕にも力を入れた。

 同社では「ミニラボ」商品について、「デザイン性が高く、他社と完全に差別化できる」(広報)としており、今後は同シリーズの強化を推進。インテリア・雑貨部門の新たな柱に育成する考えだ。

ディノス、洗剤セットの売れ行き好調 TVと連動でカタログでも

 ディノスが7月下旬に発刊した基幹カタログ「ディノスリビング」で販売した洗剤セットの売れ行きが好調に推移している。カタログ発刊から約1カ月後現在、売れ筋上位3位にランクイン。以降も販売数を伸ばしている模様だ。同カタログでは好調なテレビ通販との連動を強化。同商品もテレビ通販でヒット商品となったもの。販売期間の長いカタログでも「テレビ通販のヒット商品」を積極的に紹介することで、商品の総販売数を拡大させる戦略だ。

 売り上げを伸ばしているのは「ディノスリビング0910秋冬号」の表4で掲載した「業務用洗剤いいとこどりセット」(=写真、税込価格・9,800円)。

 これまで販売してきた洗剤「スーパーアミロン」をセット化したもの。従来の単品洗剤も売れ筋だったが、カタログ掲載後、1カ月時点での受注状況は「これまでよりも格段に(受注数が)多い」(深沢俊樹カタログ制作担当部長)という。

 当該商品はテレビ通販で35,000セット以上を販売した同社の大ヒット商品だ。カタログでのヒットは当然とも言えなくはないが、実は従来までテレビ通販の商品をカタログでも販売するパターンは管轄する部署の違いなどで同社ではあまり実施してこなかったようだ。

 ただ、同社のテレビ通販事業が前年度から回復。今期に入っても第1四半期の全体の業績は前年同期比で1割減だがテレビ通販事業は「平日午前の主力枠『いいものプレミアム』を軸に伸びている」(同社)と好調に推移している。そのため、売り上げが好調かつ「視聴率も伸びてきている」(深沢部長)というテレビの力に再度、着目。テレビとカタログの本格的な連動を開始した。

 その一環として、先の洗剤を紹介。これに加えて、巻頭特集では「テレビショッピングメガヒット大特集」として、テレビ通販のMC陣を起用しながら、寝具やハンドミキサーなどの調理器具、ミシンなどテレビ通販でのヒット商品、売れ筋商品を紹介している。

 この結果、業務用洗剤セットがカタログ発刊から1カ月後現在で「上位3位に入った」(深沢部長)ほか、巻頭特集で紹介したテレビ通販商品も上位10位以内にランクインするなど、売り上げを引っ張る売れ筋商品となっているようだ。

 今後もテレビとカタログの連動を強化。「テレビは瞬間的な販売力は高いが販売期間が限られる。テレビでの告知力を生かしながら、販売期間が長いカタログでも紹介することでテレビのリスクを回避しつつ、トータルの売り上げが伸ばせる」(同)としており、今後はあらかじめ、テレビとカタログの連動を意識した共同展開商品の開発などを進める考え。

ヒットの兆し・アクセスジャパン、エクサバイク好調 全身運動で訴求、露出増やし本格展開へ

独自商品の卸や直接販売などを手がけるアクセスジャパンは今期から、自社開発のエクササイズバイクの本格展開に乗り出す。従来関西で行っていたテレビ通販を東京の他局でも行うなど積極化するほか、健康系の雑誌への広告出稿や自社通販サイトの強化にも着手。露出を増やし、拡販につなげる考えだ。

 本格展開する商品は「サイクルツイスタースリム」(税込・19,800円)。20077月から販売を開始し、現在はBtoCとBtoBの両面で展開している。

BtoBはドロップシッピングのもしもや通販企業などへの卸販売で、売り上げ比はBtoBが6割程度。ただ、ネット販売による売り上げも一年ほど前から安定。「コンスタントに出るようになった」(小野澤明社長)とし、今期から露出を増やし、積極販売していく意向だ。

同商品の特徴は、筑波大学の実験データを基に開発した特殊形状のハンドルバーで、先端に向かって緩やかに内側に曲がり、グリップ部分で急激に外側に湾曲するデザインを採用。同商品は足でペダルを漕ぐ動作とハンドルバーを腕で交互に押す動きが連動する仕組みだが、その際にこのバーにより腰と腕を捻る動きが加わるため、通常の下半身と同時に、腰や腕などの筋肉も鍛えることが可能で「全身運動ができる」(同)という。

また、液晶部分は需要が少ないことなどを考慮し、極力簡素化した仕様を採用。速度や距離、時間、カロリーなどを表示するのみに留めたことで、コンピューターが作動しないなどのトラブルの防止効果もあるとみている。

同商品は、BtoCでは販売開始から関西テレビへの出稿や自社サイトを通して認知度を高め、徐々に出荷数を拡大。販売数は非公表だが、BtoBルートのもしもへの出荷ベースでは月間で約400台になるという。購入層は若年層から高齢層まで幅広く、男性が多いが「女性の利用も伸びている」(同)とする。

 今後は、健康器具に特化した新ブランドの立ち上げを予定。ブランド設立に伴い新サイト開設も計画しており、認知度向上に努める構えだ。

流行の芽 マスキングテープがブーム おしゃれ雑貨として活用 ネット販売でも好調

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雑貨用のマスキングテープが若い女性の間で人気を集めている。本来は塗装などの際に、作業する場所以外を汚さないために貼る工業用の粘着テープだが、色鮮やかな雑貨用が登場。粘着力が低くはがしやすいことから、写真やポストカードなどを壁に貼る際に使ったり、ギフトのラッピングやアルバムのデコレーションに使ったりなど、さまざまな用途に活用する人が増えている。素材が和紙という質感も受けており、雑貨を販売する通販サイトでもヒット商品となっている。

 

文具製造販売のマークス(本社・東京都世田谷区、高城和彦社長)が運営する通販サイト「グラフィア」では、今年上半期のヒット商品の1位として同社オリジナルのマスキングテープ(=画像)を挙げている。

特徴は色や柄の多さ。柄違いを3巻セットにして販売しているが、通販サイトでは全部で24種類ものマスキングテープを販売。レースやストライプ、リボンなど柄も豊富だ。

主要な顧客層は、20~30代の女性。これまで工業用資材として使われてきた商品だけに「使い方を分かりやすく提案することが重要」(EC事業課の鈴木瑞枝サブマネージャー)という。

商品ページでは、お気に入りの写真や、ポストカードなどを壁に貼る際の活用や、文字が書けることもマスキングテープの特徴であることから、ファイルのラベルとしての活用、ジャムなどの空きビンのデコレート用途など、さまざまな利用法を写真を使って提案している。また、包装がリボン付きなこともあり、ギフト用途で購入する顧客も多い。

600円台と単価の安い商品ではあるが、まとめ買いする顧客も多く、通販サイトの売り上げ拡大に貢献しているようだ。また、関連商品としてスクラップブックやアルバムを一緒に紹介するなど、単価アップにも余念がない。

用途が大きく広がったマスキングテープ。気軽に購入できることもあり、人気は下半期も続きそうだ。

メディアワークス・ブルーム、通販卸好調で5万個販売 ファンデ前年比3倍、〝共感〟と〝割安〟訴求で

 テレビ通販などへの卸と販促企画を行うメディアワークス・ブルームが販売する「ファンデーション」が好調だ。テレビ通販事業者と連携した番組制作では、視聴者に近い属性のモニターを採用し"共感性"を強調するほか、購買を後押しする"割安感"での訴求を強化。ファンデーションは前期比3倍以上の5万個を突破した。主力のサウナスーツに続くヒット商品となったことで今期(0910月期)売上高は前期比20%増を見込んでいる。

 今夏、提案を強化しているファンデーションは「ヴィー」シリーズ。前期8月に1カ月間実施したテスト販売で、合計1万6,000個を販売したことから需要があると判断。今夏から本格化させ、テレビやカタログなどの通販企業への卸販売を積極展開している。

同商品はリキッド状のファンデーションとパウダーをセットにしたもので、9,800円で販売。汗や皮脂で崩れにくく、簡単にメイク落としができることが特徴。乳液や化粧下地、日焼け止めなどの機能を備えたオールインワンタイプの化粧品で、自然な美しい肌に仕上げるという。

 通販番組はテレビ通販事業者をサポートするかたちで携わり、視聴者の"共感"を意識して制作した。「テレビは視聴者に一対一で訴求できるメリットがあるが、多くの視聴者を想定して制作するため、厳密には一対一ではないと思う」(竹田社長)と分析する。

そのため、ターゲットに近い年齢や属性の一般モニターを採用。最初に商品を使用した瞬間の表情やコメントを撮影し、消費者のリアルな感想や臨場感を打ち出すように工夫した。

また、"割安感"については、「納得できる価格」を提案できるように注力。購入を迷わせる経済的な不安を払拭するため、ライフスタイルに落とし込んだ表現を行った。

ファンデーションでは約1万円の価格帯に対して、汗や皮脂に強く崩れにくいため化粧直しの手間がないことや、少量で伸びるテクスチャーのため、少量で足りることなどを説明。美容液や日焼け止めが不要となるため、1回あたりのコストが抑えられる割安感を打ち出している。

 最近では、卸先のテレビ通販事業者の発案で商品紹介の冒頭からフリーダイヤルと価格を表示する取り組みにも着手。価格を見ながら商品を購入できるため、納得できる値ごろ感のアピールにつながったようだ。

これら取り組みが奏功し、今年5月―7月の月商は好調に推移。今期(10月期)年商は前期比20%増の15億円を見込む。ファンデーションが好調に推移していることで、独自商品の売り上げ比率は5割弱まで高まっているようだ。

千趣会、買い物通じ社会貢献 「ピンクリボン」「マザーシーズ」協賛商品を投入

 千趣会は商品の販売を通じた女性支援の社会貢献活動を積極化する。8月発刊の秋冬カタログで乳がんの早期発見・治療等を啓発する「ピンクリボン運動」および野菜の種や苗を送り、スリランカの母親の自立を支援する「スマイルシーズ」について、売り上げの一部を寄付する協賛商品を新たに投入。顧客とともに社会貢献活動に貢献する企業姿勢を打ち出していく。

 「ピンクリボン運動」の協賛商品は、カタログ「私たちの暮らす服」「私たちの住まいと雑貨」で展開しており、「暮らす服」では、ブラジャーやショーツ5商品を掲載。「スマイルシーズ」協賛商品は「私たちの暮らす服」「マタニティ&ベビーforマタニティ」「同forベビー」で7商品を展開し、「マタニティ&ベビー」では、カタログ裏表紙でオーガニックコットンのカットソーや母子そろいのキルトジャケット等を掲載している。また、サイト上でも協賛商品の販売ページを設ける。

今回の取り組みでは、「ピンクリボン運動」協賛商品の売り上げの一部を、日本対がん協会「乳がんをなくすほほえみ基金」に、「スマイルシーズ」プロジェクト協賛商品の売り上げの一部については、プロジェクトを手掛けるNPO法人「JEN」(ジェン)に寄付。顧客に対しても、各運動に関するリーフレットを商品と一緒に届け、理解深耕を図る。

 同社は、顧客が社会貢献活動に参加できるサービスを提供することで、顧客との新たな関係性の構築につなげる考え。既に環境面では、佐川急便と組み、宅配便一回の利用で発生するCO2相当分の排出権購入費用を顧客と佐川急便、同社の3社で負担し政府に譲渡する取り組みも行っている。

カルピス、子供向けサプリ出足好調 潜在ニーズ背景に 通販事業を本格化

カルピスは通販事業を本格化させる。今年4月に通販限定の乳酸菌製品を扱う「健彩生活」シリーズから子供向けサプリメントを発売。併せてシリーズ全商品を通販向けにリニューアルした。子供向けサプリメントの取り扱いは初めてとなるが、市場の潜在ニーズを背景に出足は好調のようだ。

 新商品は、「インターバランスL―92/アレルケア子供用」(60粒入り、税込3150円)。花粉症や通年性鼻炎の抗アレルギー作用を持つとされる独自の乳酸菌「L―92」を1日で約330億個摂取できるという。従来から「成人用」を取り扱ってきたが子供向けは初めて。顧客から子供向けの要望があったため製品化に踏み切った。

 カルピスでは「子供の継続的な利用には食べる楽しみが必要」(機能性食品事業部)と判断。形状は水がなくても飲めるチュアブルタイプを選択し、味はカルピスドリンクで人気の高いぶどう味にした。

 発売までにモニター試験も実施。段階的に大きさや固さ、溶けやすさを調整して誤飲防止を図るなど、継続利用できる設計にこだわった。

 カルピスでは同商品の発売に合わせて通販事業も強化した。通販向け一部商品をガラス容器からプラスティックボトルに変更。全国紙への通販広告出稿や、顧客へのDM送付などアフターフォロー施策も始めた。今後、母親向け雑誌への出稿などターゲティングも強化し、見込み客を開拓する。

 サプリメント市場で「子供用」は副次的な扱いが多く、まだ市場形成に至っていない。だが、今年7月に国立健康・栄養研究所が行ったアンケート調査によると、幼児の利用率は15%程度。子を持つ親の6、7割が子供の食習慣に改善意欲を持ち、子供のサプリメント利用には親の利用経験が深く影響している。

 同商品の販売動向は順調で、「『成人用』と同量の出荷数を確保している」(同)という。子供向けサプリメントに対する潜在ニーズはあるようだ。

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