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主要各社、冬物の立ち上がりは? 冷え込み奏功で出足は順調、衣料品・寝具など売れ行きよく

 主要通販各社の冬物商品の立ち上がりは堅調に推移しているようだ。このところの冷え込みなども奏功してか、高機能インナーや裏起毛の防寒着、ダウンジャケットなどの冬物衣料品のほか、羽毛布団などの寝具、暖房器具も動きがよく、前年よりも売れ行きを伸ばすところも多いようだ。大手通販実施企業各社の冬商戦のこれまでの出足の状況などについてみていく。



まず各社の冬商戦の出足の状況はディノス・セシールは「ディノス事業はリビング系は季節商材が堅調な動き。ファッション系も冬物衣料に加え、雑貨も好調。セシール事業は主力のインナー、アウターとも堅調な動き」、ベルーナは「新規獲得が順調で前年同期よりもやや良い」、高島屋は「前年を上回って推移している」と順調な滑り出しを見せているよう。千趣会は「全体的には昨年を下回るも、いくつかの注力商品は昨年を若干上回る状況」、フェリシモは「現在は前年比で横ばい」とまずまずの出だしのようだ。

発熱インナーやあたたか寝具動く

 今冬商戦の出足は各社でどのようなものが売れ筋となっているのか。

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 千趣会では今秋冬シーズンの販売強化商材としている綿混発熱インナー「ホットコット」や肌触りにこだわった寝具やインテリア小物などの「とろけるようなシリーズ」の売れ行きが伸びているようだ。

 「ホットコット」は従来までの綿95%素材のものに加え、綿100%とさらに素材にこだわった商品も投入し、売れ行きは全体的に好調なようだ。中でも特に好調なのは昨年から販売を開始した前後両方とも深くV字にあいている「あったかインナー・綿混Vネック九分袖レディース」(税込990~1290円)。トップスのトレンド(襟元の広くあいたニット、抜き衿タイプのトップス)の中にも着られる点が人気のよう。他社の発熱インナーでもVネックタイプのものはあるが、V字となっているのは"前だけ"の場合が多く、前も後ろも「V」になっている点が特に好評を博しているようだ。「ホットコット」はシーズン中には今後、真冬に向けた「背中二重タイプ」や「肩あったかタイプ」などの新商品を投入する予定でさらに売れ行きを伸ばしていきたい考えだ。

 
"とろふにゃ"というフレーズと「猫」の画像で肌触りの心地よさを様々なメディアを駆使して訴求を強めている「とろけるようなシリーズ」も売れ行きが好調に推移しているよう。特に「とろけるような掛けふとんカバー」や「とろけるような敷きパッド」「とろけるような毛布」が売れ筋で定番のブラウンのほか、今年から投入したネイビー、マスタードなどの新色の売れ行きが好調でシリーズ全体の売り上げを押し上げているようだ。

 このほか、ウールコートながら税込9990円に抑えた「ウール混柔らか素材の2WAYリラックスコート」の売れ行きもようだ。また、インナーに着るトップスのトレンド(大きめゆったりニット)に合わせて窮屈さを感じさせないすっきりみえるシルエットも人気で現状、受注数は上位となっているようだ。

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1万円ダウンやサイズ調整靴好調

 ディノス・セシールではディノス事業ではリビング系商品では「デロンギオイルヒーター」などの暖房家電や羽毛布団などの寝具が堅調な動きを見せている。ファッション系ではカタログ「ダーマ・コレクション」の50号発行記念商品として投入した1万円のダウンジャケット「50号記念企画リバーシブル ダウンコート」がすでに"完売"するなど好調なほか、カシミヤ全般などの動きもよいよう。また、ジュエリーや雑貨の動きも順調だという。ディノス事業で展開するファッションアイテムでは「気候の変化に合わせてカシミヤやライトダウンジャケットなどについて新聞広告を打つのと同時に既存顧客にはメルマガでのアプローチを行い、好結果が得られた」(同社)という。

 
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セシール事業では衣料品ではコート、ジャケット、インナー、ナイティなどが気温低下に伴い、動きが堅調となっているようだ。特にリニューアルした吸湿発熱素材を使用した機能性衣料「スマートヒート」のシリーズ商品などの動きがよいようだ。ほかにも「イマージュ」で販売する付属の3つのインソールで細かなサイズ調整ができるパンプス「ピタフィットパンプス」や免疫力アップに効果があるという米由来の自然菌を配合した化粧品ブランド「imini(イミニ)」の各商品も堅調な売れ行きとなっているという。セシール事業ではインナーの一部商品を45周年記念感謝価格で販売したことなども奏功して、全体的に概ね好調に推移しているという。

裏ファーシリーズCM効果で好調

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 ベルーナでは雑貨類はヒット商品が少なく、苦戦しているものの、男女ともに衣料品や靴の売れ行きはよいという。具体的には10~11月にわけてテレビCMなどでも訴求した、裏地が全面ファー素材で暖かさ肌触りの良さが特徴の売れ筋衣料品「裏ファーシリーズ」などが好調なよう。特にCMで紹介した「ふわふわ裏ファー素材ロングプルオーバー」「ポカポカすっきり!あったか裏ファーパンツ」「ふわふわ裏ファーチュニックワンピース」が人気のようだ。

CMで訴求の裏ボアパンツ順調

 フェリシモでは客数に減少がみられるとしているものの、関西・東海3県(愛知県・岐阜県・三重県)限定ながら10月26日から放送したテレビCMで訴求する同社売れ筋の防寒パンツ「リブイン コンフォート ぬくぬく包まれる しあわせ裏ボアパンツ〈デニム〉」などの売れ行きは順調のようだ。

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コートが婦人紳士とも2桁増で推移

 高島屋では婦人、紳士ともにコートの売れ行きがともに前年同期比で売れ行きが2桁増と好調のようだ。また、他の商品についても堅調のようで「冬物衣料に限って言えば、目立って(動きの)悪いものはない」(同社)としている。

好調なおせちやボジョレー

 このほか、注目すべき各社の冬商戦の出足としては、靴の販売を手がけているヒラキでは今秋冬商品の販促商品として女性と子供向けで投入したサイドゴアブーツ(税別780~980円)が出足は残暑が長引いた影響もあって新規顧客獲得が進まず、売り上げも伸び悩みを見せたが、10、11月に入り、例年通りの気候となったこともあり、受注は伸び始めているという。

 
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JALUXでは今下期の主力商品である「おせち」が前年同期比15%増、「ボジョレー・ヌーヴォー」が同8%増、「JALカレンダー」が同8%増とそれぞれ出足の売り上げとしては順調に伸長しているもよう。おせちは1万5000円~2万円台の3段重(3~4人前)が人気となっており、今期は飛行機型の箸置きや鶴の水引などを特典に付けた和洋三段重などを注目商品として売り出している。ボジョレーは都内銀座に展開しているフレンチレストランの直営店「ティエリー・マルクス」で提供した特別版が好評だったこともあり、ブランディングの向上につながった。カレンダーは年々市場がシュリンクし、直近数年間でも前年並みを維持していたが、前年度を大きく上回ったという。

 全日空商事では下期の主力商品である「オリジナルカレンダー」「おせち」「ボジョレー・ヌーヴォー」の10月末現在までの立ち上がりは前年を上回る勢いで推移している。おせちは前年よりも販売時期を2週間程度前倒したこともあるが、前年同期比で30%増程度の受注を獲得。カレンダーは同9%増。ボジョレーは同4%増となっている。ボジョレーは業界全体で市場がシュリンクする中、前年を上回る実績を積み上げている。今期は既存のANA限定オリジナルラベルをはじめ、プレミアム商品となる樹齢30年以上の古樹のブドウを使った「ヴィエイユ・ヴィーニュ」などがセット販売で好調に推移。ANA国際線の一部路線のファーストクラスやビジネスクラスで解禁日に提供してPRすることも行ったという。

                      ◇

 今冬商戦の今後の見通しについては「新規顧客獲得が順調なことから(前年同期比で)やや良いと見込む」(ベルーナ)、「見込みとしての詳細は言えないが、計画では前年比で『やや良い』程度としている。冬季は重衣料等の展開で他季に比べて購買単価があがる傾向があり、気温や気候の変動によっても影響度が変わってくる。テレビCM等の効果で話題と実績(受注)を取っていきたい」(フェリシモ)、「引き続き順調な伸びを予想」(高島屋)など比較的、明るい見通しを立てている企業も目立っている。本格的な冬商戦はこれからだが、各社の奮戦に期待したい。

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