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2017年11月 Archive

主要各社、冬物の立ち上がりは? 冷え込み奏功で出足は順調、衣料品・寝具など売れ行きよく

 主要通販各社の冬物商品の立ち上がりは堅調に推移しているようだ。このところの冷え込みなども奏功してか、高機能インナーや裏起毛の防寒着、ダウンジャケットなどの冬物衣料品のほか、羽毛布団などの寝具、暖房器具も動きがよく、前年よりも売れ行きを伸ばすところも多いようだ。大手通販実施企業各社の冬商戦のこれまでの出足の状況などについてみていく。


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スタートトゥデイ 採寸用ボディースーツ配布、データ取得しPB展開に活用

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 スタートトゥデイが11月末頃にスタートする自社プライベートブランド(PB)「ZOZO(ゾゾ)」の全容が少しずつ明らかになってきた。11月22日にPBで活用する採寸用ボディースーツ「ゾゾスーツ」(=画像)の無料配布受け付けを始めたことで、再び業界内外から熱視線を浴びている。

 「ゾゾスーツ」は、同社が昨年6月に出資したニュージーランドのソフトセンサー開発企業、ストレッチセンス社と共同開発した伸縮センサー内蔵の採寸用ボディースーツで、トップスとボトムスを着用し、スマホとブルートゥース通信で接続することで、身体の1万5000カ所が瞬時に計測され、当該データは「ゾゾタウン」アプリに保存できるという。

 スタートトゥデイでは、計測されたユーザーの体型データを活用することで、ファッションECの課題である「サイズの不安」を解消し、商品検索やレコメンド機能のさらなる充実につなげる。

 ゾゾスーツは通販サイト「ゾゾタウン」だけでなく、街頭やコラボ企業などを通じて無料配布するようで、同社の前澤友作社長は自身のSNSで「(ゾゾスーツは)体重計や体温計のように一家に一台の存在にします」とした上で、「世界中のお客様の体型を最も知り尽くした企業となり、そのデータを元に一人一人にピッタリの服を提供する、世界でも類を見ないファッション企業を目指します」と投稿している。

 前澤社長は10月30日の決算説明会の場でも、PBについて「科学やテクノロジーの力を駆使して"究極のフィット感"を実現するブランド」と説明。究極のフィット感を実現するのに不可欠なツールが今回のゾゾスーツということになる。

 近く商品ラインアップなどPBの全容が明らかになるが、同社では"超ベーシックなアイテム"と明言していることや、在庫を多く抱えない事業展開を模索していること、ゾゾスーツによって1万5000カ所の採寸情報が得られることからも、フィット感が得られるシャツやパンツなどを受注生産型で展開することが推測される。

 また、ゾゾスーツの採寸データを活用することで、同社のPBだけでなく、「ゾゾタウン」内での買い物がより便利になるサイズ検索やサイズ情報を元にしたレコメンド機能などの充実も期待できそうだ。

 PB商品は「ゾゾタウン」だけで販売する方針で、来春には米国とドイツでの展開を皮切りに海外販売にも乗り出すことにしており、海外版の専用サイトでもゾゾスーツの予約を受け付け始めている。

NZ企業の完全子会社化も視野

 スタートトゥデイは、ゾゾスーツを共同開発したストレッチセンス社について、11月22日開催の臨時取締役会で将来的に100%子会社化を選択可能とするコールオプション契約を締結することを決めた。締結日は11月30日を予定し、同契約の取得価額は約22億円。

 前澤社長はPB事業について「数年以内にゾゾタウン事業の規模(前期約2000億円)を超える収益の柱に育てる」と自信をのぞかせているが、現時点ではPB事業の将来性が不透明なため、スタートトゥデイの裁量で子会社化の意思決定を一定期間にわたって確保できるコールオプション契約を結んだようだ。

 なお、同契約を締結した時のスタートトゥデイによるストレッチセンス社の株式持分は39・9%で、完全子会社化するのに必要な追加出資額は約80億円となる。

ベルーナ 海外展開を本格化、化粧品や看護師向けなど現地に合った事業選択

 ベルーナが海外での事業展開を本格化する。現在、台湾の台北市において、子会社のオージオが扱う化粧品を販売しており、今後は化粧品以外でも、健康食品や看護師向け通販のほか、総合通販事業やファイナンス事業など、現地にあったビジネスを海外で展開する予定だ。同社ではこうした事業を「ミニベルーナ」と位置づけ、各拠点で100億円以上の売上高と、利益率10%以上を目指す。

現在、台湾の業者にオージオの化粧品を卸している。月商は2000万円で、早期に1億円超を達成したい考え。今後は来年3月をメドに、ミニベルーナ第1号として事業を開始する予定だ。また、スリランカのコロンボ市内にリゾートホテルを建設しており、今後はコロンボでの事業展開を視野に入れる。「化粧品なのか健康食品なのか外食なのかは分からないが、当地にあったビジネスを手掛けたい」(安野清社長)。さらには、米ロサンゼルス市ではプロパティ事業を展開しており、ロスでもミニベルーナを手がける計画。海外で新たなビジネスモデルを構築し日本での事業展開にも活かしたい考え。

 また、新規事業としては仮想モールの展開を始めた。20~30代向け衣料品通販「リュリュ」が、他社ブランド商品の取り扱いを開始、20以上のブランドが出店する形だ。安野社長は「まだ大きな成果は産んでいないが、特徴のある仮想モールを目指したい。ただ、ターゲットの設定や商品力が未完成なので、強化育成していく」と話す。来年1月には東京・渋谷に事務所を開設しリュリュ事業を移管。新しい事務所で人材や商品力、マーケティングなどを整備し、事業を成長軌道に乗せたい考えだ。

 ナース向け通販事業に関しては、子会社であるナースリーとアンファミエの2社で国内シェアの大半を握っていることから、データベースを活かした事業展開を行う。すでに、ナース向け人材紹介サービスを開始しているが、将来的にはナース向け人材派遣にも取り組む予定。

 近年はネット販売を強化しており、ネット販売専用商品の開発を進めている。2017年9月中間期におけるネット専用商品の売り上げ構成比は12・4%で、17年3月期から5・9ポイント上昇した。一方、17年9月中間期の受注単価は9437円で、17年3月期から626円低下した。同社では「新規獲得を重視し、1990円のラインの商品で集客力を強化した影響を受けて単価が下落した。ただ、下がりすぎてはいけないので、注意して舵取りしていきたい」(安野雄一朗取締役専務執行役員)としている。

JALUX 空港内店舗を刷新、ブランド認知へ通販商品も展開

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 JALUXでは実店舗の販売チャネルと通販との連携強化を進めている。11月21日には羽田空港内で運営している実店舗について初の大規模リニューアルを行い、通販取扱商品のラインアップなども展開。空港利用者に向けて自社ブランド認知の拡大につなげていく。

 新店舗(画像)は羽田空港内の第1旅客ターミナルビル1階(到着ロビー階)で、これまで「BLUE SKY(ブルースカイ)」エアラインショップ1・2号店として営業していた2つの隣接店舗を統合し、「空と旅」をテーマにしたセレクトショップ「BLUE SKY FLIGHT SHOP(フライトショップ)」としてリニューオープンしたもの。

 店舗面積は291平方メートル。通販カタログと同じ名称の「FLIGHT SHOP」を店舗名に入れ込むことで、来店者へのブランド訴求を図る。

 売り場は3つのカテゴリーに分かれており、「お土産・食品」エリアでは定番の土産菓子に加え、JALグループで取り組む地域活性化プロジェクトの関連商品のコーナーを新設。加えて国内線ファーストクラスの機内食に採用された菓子類も取りそろえている。

 「航空関連雑貨」エリアではモデルプレーンや同店限定のJALオリジナルタンブラー、マグカップ、トートバッグをはじめとする「JALオリジナルグッズ」を販売。「旅行雑貨」エリアではオリジナルのトラベルファッションブランドである「TABITUS(タビタス)」商品をはじめ、同ブランドの実店舗で展開している各種スーツケースやバッグ、旅行・出張向けの機能グッズ、アパレル商品、機内通販誌「JAL SHOP」の掲載商品などを取り扱っている。

「タビタス」の 認知活動も強化

 また、これまで「タビタス」を中心とした品ぞろえで展開していた東京・有楽町駅前の実店舗「JALプラザ TABITUS+ STATION」についても、来店者から通販商品に関する問い合わせも多いことから、今後は店内MDの再構築を視野に入れていく。今期からは、これまでは通販サイトのみで使える内容だったクーポンを同店舗でも使えるようにトライアルでの配信も行っている。

 そのほか、ポップアップショップ展開による「タビタス」ブランドの認知拡大も並行して実施。東京駅構内の商業施設「GRANSTA(グランスタ)」において、11月中旬の2週間で展開した期間限定店舗では販売目標値の190%という成果を記録している。

 「実店舗とウェブの融合はこれからも強化してマルチチャネル化を進めたい。12月からはFBも刷新していく予定。(ブランド認知は)時間がかかると思うが、地道に少しずつファンを増やしていく」(同社)とした。

「ヤフーショッピング」のライブコマース 開始2週間で100動画を配信,「イーザッカマニアストアーズ」など、有力店舗も実施へ

5-1.jpg 「開始15日間で20店舗以上、配信動画数は100超に」。ヤフーが11月5日から、運営する仮想モール「ヤフーショッピング」の専用アプリ内で始めた出店者が出演してスマートフォンなどで自ら撮影、配信を行う生映像によるライブコマース「Yahoo!ショッピングLIVE」が順調な出足を見せているようだ。

 「Yahoo!ショッピングLIVE」とは「ヤフーショッピング」の出店者が販売する商品を紹介できる動画のライブ配信機能で、希望する出店者が事前に予約をすればスマホなどで撮影した動画を最大30分間、「ヤフーショッピング」のアプリ内で配信でき、販売につなげることができる仕組みだ。なお、大手の仮想モールで同機能を実装したのはヤフーが初めてとなる。

 当初は「自ら出演してライブで商品を紹介する」という行為自体、ハードルが高いとみられ、チャレンジする出店者は少ないのでは、との懸念もあったが、スタートからすでに20以上の店舗が合計100以上の動画を配信。また、動画へのコメントなどもユーザーから多く付くなど順調な滑り出しを見せているようだ。

 「Yahoo!ショッピングLIVE」は「ヤフーショッピング」の法人出店者向けのストア管理用アプリ「店長アプリ」をダウンロード後、同アプリから配信時間を予約し、動画を撮影し、無料で配信できる。なお、動画は「ヤフーショッピング」のアプリ(※現状はiOS版のみ)内で配信されている。

 動画画面の下部のストアボタンをタップすると、紹介中の商品の価格やユーザー評価など簡単なスペックが表示され、さらにそれをタップすると当該商品の販売ページに遷移する仕組み。ユーザーからのリアルタイムのコメント表示や「いいね!」投稿などを受け付ける機能も実装している。動画配信可能時間はスタート時点では午後6時から11時までとしていたが、出店者からの要望が多かったことなどもあり、現在ではスタート時間は昼12時と拡大している。なお、現在はライブ配信に親和性の高いファッションやキッチン用品、食品、化粧品など7カテゴリーを販売する出店者の中から一定の売上規模を持つ上位出店者である約3000店に限定して配信を受け付けている。

 ライブコマースは出店者自らが出演し、動画の内容を考え、また、撮影しなければならないなど難易度が高く、参加を希望する出店者は少ないのではないかと懸念されていたものの、配信を開始した11月5日から同20日までの約2週間ですでに動画の生配信を行った店舗は22店舗で、配信動画数は100超となっている。

 例えば無農薬野菜などこだわりの食品を販売する「割主烹従 hiryu 飛竜」では同社の社長自らが出演し、「HIRYU健康生活LIVE」と題して同社で販売する食品や健康などについて語る形式でスタートの11月5日から毎日、配信している"強者"も出てきているよう。このほか、「イーザッカマニアストアーズ」(=画像)や「タンスのゲンYahoo!店」など有力店舗などもチャレンジを始めているようだ(別表参照)

 
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動画の内容は、店長ら出店者が自ら出演して、"顔"を売り、ファン作りを図るもののほか、バリ島発のハンドメイド雑貨などを販売する「OneWeb」のように出店者は顔を出さず、商品のみを紹介するスタイルの店舗もあるようだ。

 スタートから現在までに配信した動画で最多のコメント数・いいね数を獲得したのは「ヤフーショッピング」が「いい買物の日」として大規模セールを行っていた11月11日に実演販売士によって「包丁研ぎ器」や「カビとり剤」「爪やすり」などの9つの商品を紹介した動画を配信した家庭用品などの実演販売を得意とするコパ・コーポレーションで同日の視聴者数は9743、「いいね!」の数は5万2166だった。

 なお、現時点で「Yahoo!ショッピングLIVE」を最もよく視聴する層は男女とも35~44歳で、最も「いいね!」やコメントが付く、要はよく視聴されている時間帯は午後8時から10時の間となっている。

 今後、「Yahoo!ショッピングLIVE」ではライブコマース動画の視聴者のみに割引クーポンを付与できたり、配信中だけ割引価格で販売できる機能、ライブ動画配信中に事前収録動画なども挿入できるような機能の導入も視野に入れるなどより出店者にとって利用しやすい機能や支援体制を作っていきたい考えのようだ。

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