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セブン&アイHD 生鮮品のネット販売開始へ、アスクルと組み「時短調理」「待たない配送」で訴求


sub1.jpg セブン&アイ・ホールディングス(=7&i)は11月28日から、新たに生鮮品のネット販売事業を開始する。調理しやすいカット野菜や温めるだけで食べられるレトルト食品など5000点を展開し、また、協業するアスクルが展開する1時間刻みの時間指定配送サービスを活用して、主なターゲットの有職女性や子育て中の女性に"時短調理"や"待たない配送"などの利便性で訴求し、展開中のネットスーパー事業で取り込めなかった層などを獲得していく。まずは都内2区でスタートし、来年には東京23区全域まで拡大したい考え。

 7&iは11月28日に、アスクルが運営する日用品通販サイト「LOHACO(ロハコ)」が昨秋から実施している他の事業者が出店して商品を販売できる「マーケットプレイス」に生鮮品をネット販売する「IYフレッシュ」を出店、30~40代の働く女性や子育て世代をメインターゲットに展開していく。利用にあって月額費などは徴収しない。なお、商品購入時に付与するポイントについては7&iグループが展開する「nanaco」ではなく、「ロハコ」に出店する形となるため、「ロハコ」が採用する「Tポイント」を購入額100円に付き、1ポイントを付与する。

 「IYフレッシュ」ではイトーヨーカ堂のネットスーパーで展開しているような実店舗で販売するほぼすべての生鮮品を扱うのではなく、「鮮度にこだわり、ニーズのあるカテゴリーや商品に絞り込んだ」(井阪社長)とし、カット野菜や加工肉、魚の切り身、また、プライベートブランド「セブンプレミアム」のレトルト食品や総菜、弁当など約5000SKUを販売する。なお、「(イトーヨーカ堂の)リアル店舗やネットスーパーでは今まで取り扱ってこなかった商品を品ぞろえしたい」(井阪社長)とし、展開商品のうち、1割にあたる500SKUは「IYフレッシュ」用に開発した商品のようで料理に必要な食材一式をセットにした「料理キット」など独自開発商品も取り扱う。

 「IYフレッシュ」のサイトでは「野菜」や「果物」「お肉」などの食材別のほか、カット野菜などを紹介する「簡単調理」やレトルト食品を紹介する「温めるだけ」、惣菜や弁当を紹介する「そのまま食べられる」といった切り口でも商品を検索できる導線とするほか、「働く女性の悩み事である日々の献立を考えるお手伝いができれば」(同)とし、"豚のしょうが焼き"の作り方などを1分間の動画で解説する「1分レシピ動画」をアップして、当該レシピの食材をまとめて購入できる機能もつける(画像=イメージ)。なお、「IYフレッシュ」のページ作りやレシピ動画の制作はアスクルが請け負う形となる。制作料などは明らかにしていないが、有償となるもよう。

 商品の配送はアスクルが代行する。アスクルは昨夏から物流子会社のアスクルロジストの配送員が直接、配達を担う形で1時間刻みで時間指定配送に対応する「ハッピー・オン・タイム」を展開しているが、同配送サービスを活用し、「IYフレッシュ」の商品を配送する。当日午後2時までの受注分は翌日9時~翌々日午後10時まで、当日午後2~11時までの受注分は翌日午後4時~翌々日午後10時まで、午前9時~午後10時の間で1時間単位で指定された時間に配送する。配送料は税込350円だが、1回の受注額が税込4500円を超える場合は別途、配送料は徴収しない。

 なお、通常は「ロハコ」のマーケットプレイス出店者の商品は、アスクルの直販分とは別のショッピングカートとなり、決済や配送も別々となるが、「IYフレッシュ」では初めてアスクル直販分とショッピングカートを共有し、「ロハコ」の顧客が「IYフレッシュ」とアスクルが販売する商品を一緒に1度に注文できるようにしており、利便性を高めたほか、日々、使う日用品が多いアスクル直販商品と注文額が合算できることで、"送料無料ライン"を越えやすくしている。

 「IYフレッシュ」の生鮮品は「ハッピー・オン・タイム」の配送員が、イトーヨーカ堂が東京・荒川区内に構えるネットスーパー専用店舗「ネットスーパー西日暮里店」に受注商品を取りに行き、保冷剤などを使いながら鮮度を保ちつつ、配送する。アスクルの直販商品も同時に注文された場合は、アスクルの物流センターから出荷された直販商品と都内にある配送デポで荷合わせし、箱は別々となるが一緒に配送する流れとなるようだ。

 なお、アスクル直販商品を配送する場合の「ハッピー・オン・タイム」では午前9時までの受注分は当日配送を行っていたり、早朝や深夜での時間指定対応、「置き配」や宅配ボックス配送なども行っているが、「IYフレッシュ」での配送時にはこれらに対応しない。また、「ロハコ」でのアスクルの直販商品は通常配送の場合、1回の注文額が税込1900円以上で送料無料とし、「ハッピー・オン・タイム」の1時間指定枠配送の利用時では同3000円以上で無料となるが、「IYフレッシュ」とアスクルの直販商品を同時に注文した場合、「IYフレッシュ」の規定が適応されることになる。

 まず、「IYフレッシュ」は都内の新宿区と文京区の2区のエリアを対象に事業を開始する。具体的な売り上げ目標については明らかにしていないが「食事や買い物に困っているお客様の役に立てるかどうかが最初の勝負だ。エリア内のイトートーカ堂の食品売り上げに10%前後の増収効果をもたらしたい」(井阪社長)としており、2区での結果を踏まえて、来年5月ころをメドに東京23区の西部および北部にサービスエリアを拡大。来年中には23区全域、2020年までに首都圏に拡大させる計画のようだ。

 7&iではこれまでも傘下のイトーヨーカ堂が展開する「イトーヨーカドーのネットスーパー」で生鮮品のECを展開してきたが、豊富すぎる品ぞろえによる廃棄ロスやハンドリングの難しさのほか、各店舗から商品をピッキングして配送する仕組みが主流のため、ピーク時には車が足りなくなり、顧客が希望する時間帯に配送ができないなど販売機会の損失を起こすこともあり、思うように売り上げを伸ばせずにいたようだ。ネットスーパーの弱点を意識した売れ筋に絞り込んだ商品展開やアスクルと協業したサービス設計などで生鮮品ECの拡大につなげていきたい狙いのようだ。

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