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アマゾンジャパン ファッション専用スタジオ開設へ、精度高い商品画像・動画を撮影

 7-1.jpgアマゾンジャパンは来春にも都内に衣料品などファッション関連商品専用の撮影スタジオを開設する。最新設備の導入や撮影技術に長けた人員の採用でこれまで以上に精度が高い商品画像や動画が撮影できるようになり、それらをアマゾンの通販サイト内のファッションページで使用することで近年、拡販を強化し、アマゾンジャパンの全カテゴリの中で最も高い成長率を誇るというファッション分野のさらなる売上拡大につなげる狙い。

 来年の春をメドに開業する衣料品などファッション関連商品専用の大型撮影スタジオ(㊤写真=イメージ)は東京・品川の品川シーサイド駅近くに設置する。詳しい所在地などについては現状明らかにしていない。アマゾンでは2013年に米ニューヨーク、一昨年に英ロンドン、今年9月に印ニューデリーにファッションアイテム専用の大型スタジオを4つ構えているが、米・英のスタジオの広さが約4300平方メートル、印が約4000平方メートルに対して、日本で新設するスタジオの総床面積(4階建て)は約7500平方メートルと最大の広さとなる。

 アマゾンジャパンではこれまで同社の通販サイト内のファッションページ「アマゾンファッション」で使用する商品画像や動画は2010年7月に埼玉・川越市内に開設したファッション専用の物流拠点「川越FC」内に設けている撮影スタジオなどで撮影してきたが、ファッション分野の売上規模拡大に伴い、昨年には新たに1300平方メートル程度の広さとみられる撮影スタジオを都内に設置した。それでも「アマゾンジャパンの全カテゴリの中でもファッション分野は最も急成長しており、現状の施設はすぐにいっぱいとなりさらに拡大する必要があった」(ジェームズ・ピータースファッション事業部門統括事業本部長)とし、将来的なファッション分野のさらなる成長を見越し、大型の撮影スタジオを開業することにしたという。

 なお、新スタジオの開業後も他の撮影スタジオは閉鎖せず、稼働させる方針のようだ。

 新スタジオ内にはスチール撮影所が11カ所、動画撮影所が5カ所。また、2つのエディトリアルスタジオやヘア&メイクエリア、ライブラリー、ラウンジ、会議室などを備え、年間100万点を超える商品の画像や動画を撮影・制作する計画。新スタジオでは広いスペースで制約の少ない自由に撮影できる環境下で最新の撮影機材などを導入し、また、撮影に長けた人材を雇用するなどで従来以上に精度の高い画像や動画を撮影・制作できるようになるとしており、これらをサイト上で使用することで商品の色やカッティング、サイズ感、テクスチャーなどをより細かく顧客が確認できるようになり、ファッションカテゴリーの売り上げ拡大に寄与するとしている。

 新スタジオでは撮影作業のほか、ファッション業界へのコネクション作りにも活用したい考えで、米国などのスタジオなどでも実施しているデザイナーやデザイン学校の学生などを対象にした新進気鋭のデザイナーを招いたトークセッションや撮影の見学会、広告制作のコンテストなどのイベントなども開催していきたい模様。こうした試みを起点に新たなコラボレーションや新規のブランドの取り扱いなどにつなげていきたい狙いもあるようだ。


【ピータース本部長に聞く・スタジオ開設の狙いは?】

 7-2.jpgファッション分野の売上拡大に注力するアマゾンジャパン。ファッション事業を統括する同社バイスプレジデントのジェームズ・ピータースファッション事業部門統括事業本部長(=㊨写真)にファッション事業の現状や立ち上げる大型撮影スタジオの開設の狙いについて聞いた。(10月2日開催の記者説明会での本紙記者を含む報道陣との一問一答から要約・抜粋)



──10月に大阪にファッション専用の物流拠点を立ち上げたり、ジュエリーのプライベートブランド(PB)商品の投入を始めるなど、ファッションカテゴリの拡販に注力している印象だが、ファッション分野の売上規模は。
 
 「詳細は言えないが、アマゾンジャパンの中でもファッションカテゴリが最も急成長していることは確かだ。なお、PB商品に関しては我々が独自に企画した『アマゾンコレクション』というジュエリーブランドを数カ月前に日本で立ち上げたが大変、満足している。今後も様子を見ながら最も理にかなった意味のある形でPB商品は展開していきたい
 
──大型撮影スタジオを作る狙いは。

 「日本では07年からファッションカテゴリの展開を始めたが、より多くの品ぞろえはもちろんのこと、オンラインで買い物をするにあたっての"障壁"をなくすため、常にお客様の声を聞いてこれまで画像や編集、人員など様々な投資を行い、『ルック&フィール』を改善させ、サイト上でより美しく、かつ正確に商品を提示し、よい買い物体験を提供できるように努めてきた。この一環でやはり、特にファッションアイテムをオンラインで購入する際には"画像・動画"が重要であり、もっと画像などの精度を高めるために来春に撮影スタジオをオープンすることにした。非常に広いスタジオを設け、すばらしいクリエイターを採用し、すばらしい写真や動画を撮影してもらい、素敵な商品のすばらしい色やスタイルを伝えることができるようになる。これにより、お客様はより深く商品を理解したり、比較がしやすくなるだろう。また、ニューヨークやロンドンのスタジオではデザイン学校の学生を対象に商品の画像を撮影してもらう試みや新進気鋭のファッションデザイナーなどを招いたトークセッションを行ったりしているが、東京のスタジオでも同様のことをやってみたいと考えている

 ──今、アマゾンのサイト上で閲覧できる画像・動画と新スタジオで撮影したものとでどう違いが出てくるか。

 「現状は借りた場所などで撮影しており、多くの場合、十分なスペースが取れず、我々がやりたいクリエイティブな撮影、例えばライフスタイルを表現するような撮影はできないことが多いため、自前のスタジオを持つことにしたわけだ。実は1年前に今度立ち上げるスタジオの6分の1程度の小さなスタジオを設けたのが、そのスタジオを使うことで我々の撮影のレベルが急激に改善した。今回、さらに大型のスタジオを持つことでボリュームや質を高めていけると思っている

──スタジオを作ることによる効果は。

 「スタジオを持つことでモデル、カメラマン、スタイリスト、メイクアップアーティストなどそれぞれが一貫性を持ってすべてのクリエイティブに整合性が生まれる。これまでもお客様の購入を妨げる"障壁"をなくすことに注力してきたが、スタジオを設けることもその一環だ。我々は常に最善を尽くしてお客様によりよい体験を提供すべく努めてきた。買いたい商品の本当の姿を明確に美しく一貫した形で見せることでよいお客様体験につなげたい」

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