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安野社長に聞く「今後のネット戦略」③ 「連結売上高2千億円目指す」、ポートフォリオ経営に磨き

 前回・前々回に続き、ベルーナの安野清社長に今後の戦略を聞いた。

                             ◇

――専門通販事業では、ベビー用品のベストサンクスの営業赤字が続いている。

 「何とか収支均衡にしたいとは思っている。ギフト関係を伸ばしたいのだが、状況を見ながらアクセルを踏むのか踏まないのかを見極めたい。ただ、原価率が高く物流費もかかるので、収支を合わせるのが難しい部分がある」

――ナースリーとアンファミエの看護師向け通販2社は好調だ。

 「商品力が強くなっている。また、市場でのシェアが拡大したので競合が少なくなっているのも大きい」


――商品の共同仕入れは行っているのか。

 「やっていない。基本的には高価格帯がアンファミエ、低価格帯がナースリーということで住み分けはできている。利益率の高い事業だが、まだまだ利益は出せると思っている。原価率低減や在庫ロス削減を進めたい。両社とも利益率2桁台を達成し、売上高も合計200億円を目指す」

――アパレル店舗について、今期は不採算店の閉鎖を行うことで、前期末の64店から54店まで減らす計画だ。

 「今期は踊り場として、赤字店舗のスクラップ&ビルドを進めるが、来期以降は拡大基調にしたい。既存店の黒字を維持した上で、3年以内に100店舗で売上高100億円を達成する」

――赤字店舗の不振の理由はどう分析している。

 「中長期的に黒字になりそうもない店舗は整理するわけだが、儲かっていない店舗は出店するショッピングセンターの集客力がなかったり、場所が悪かったりといったケースが多い。逆に、宇都宮や伊勢崎の店舗は非常に好調だ。ある程度、どんなやり方なら儲かるのかが分かってきた」

――呉服関連の店舗も好調だ。

 「コンプライアンスに気をつけながら事業を進めている。呉服市場は大きく縮小したが需要は残っているし、当社の場合若手のスタッフが中心という強みがある」

――プロパティ事業では、観光ホテルの開業を日本各地で進めている。

 「ベルーナ子会社で展開しているのは沖縄と裏磐梯、京都、軽井沢の4つだが、来年にはさらに1つ軽井沢に開業予定だ。今期はホテル事業で5億円程度の利益を出したい。観光は今後、基幹産業になるので、札幌や大阪などにも開業したい。プロパティ事業では、賃貸や海外の開発も手がけており、2019年3月期には事業全体で30億円の営業利益を出せるのではないか」

――17年3月期からスタートした3カ年の経営企画において、19年3月期の売上高目標を1600億円としていたが、今期にも達成する見通しだ。

 「連結売上高2000億円を目指したい。それには時代にあったビジネスを手がけることが重要なので、柔軟に対応したい。カタログ通販のほか、看護師向けや呉服など、さまざまな分野で業界ナンバー1となり、それを積み重ねていく。柱を複数作る『ポートフォリオ経営』に磨きをかける。柱がたくさんあれば新しい事業にも取り組みやすいわけで、チャレンジもしていきたい」

――売上高2000億円はM&Aも視野に入れてのものか。

 「現在の事業だけで19年3月期か20年3月期の達成を目指したい。30~40代の人材が育ってきているので、若い力に期待したい」

――今期は運賃値上げの問題もあるが、どう対応する。

 「運賃は総合通販で30%程度の値上げとなる。半分は顧客に転化してカバーするが、半分は企業努力で吸収する。表面的な原価率と、ロスなども考慮した実際の原価率には差があるので、この差を縮めたい。売り上げに響かない形でのSKUの削減で在庫ロス削減を進めている。また、値上げ可能な商品については商品価格に転化する。例えば1980円の商品を値上げしたら客離れをするが、上げても売り上げが減らない商品を見極めて対応したい」(おわり)

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