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グラッドの現状と成長戦略は?㊦ 在庫の買い取り強化も視野

2面.jpg  前号に引き続き、GLADD(グラッド)の共同COOである渡辺サブリナ氏(写真右)と香取純一氏(同左)に事業拡大に向けた基本戦略などを聞いた。

 「グラッド」の品ぞろえの強みは。

 香取「ライフスタイル領域全般に幅広く商品を扱っていることや、大手セレクトショップとの関係性が深いのも強みだ。これまで、約4000ブランドを扱ってきたが、品ぞろえの広さで取引先の各業界で起こるさまざまな波に対応できている。商品カテゴリーごとに好不調の波やトレンドの変化、価格変動の波があっても吸収できる」

 一部地域で自社便を走らせている。

 渡辺「自社便は3台保有している。世田谷区内は基本的に自社便で届けているが、お客様との接点として大事にしたい。いまはドライバーの服装もシンプルだが、自社便では何か面白いことができると思っている」

 新規取引先の開拓で成果は。

 香取「昨年は初めて百貨店との取り引きが始まった。伊勢丹さん、阪急百貨店さん、大丸さんなどのオリジナルアイテムや、百貨店が買い取り販売している商品をセール価格で販売した。ファッション商材だけでなく、ホームグッズや家電など幅広く扱った。3~4年前からアプローチしていたが、百貨店の中でもオンラインで商品を売る体制が整ってきたことは当社にも追い風だ。百貨店の商材は魅力的なものが多く、屋号の知名度もあって、とくに40代以上の顧客に響いた。また、昨年はデザイナーズブランドやラグジュアリーブランドの品ぞろえも戦略的に拡充した」

 今期は。

 香取「今後も、当社のコアとなるブランド群の中で開拓できていない取引先との関係を築いていきたい。ある程度、商品の調達先としては網羅してきており、いかにブランドさんにとって使い勝手の良いサイトになるかが大事だ。また、スピーディーな商品調達を目指す上で、これまでは委託販売が中心だが、会員数が増えて販売力も高まっており、在庫リスクを考慮した上で買い取りにつても強化したい。これまでの実績もあり、買い取りを行う前にデータ分析の精度は高められる。買い取り商品は在庫を手元に置けるため、速く届けられる商品も増える」

 社員数も増えている。

 香取「現在、正社員が約200人、アルバイトが60人程度だ。昨年は約100人増員し、MDと市川塩浜センターのオペレーション部隊を十分に補強できた。今期はITとデータ分析を行うスタッフの採用に力を注いでいる。商品は集まっており、その商品を最適に提案できるかになる」

 to1マーケティングについては。

 渡辺「ユーザー数とアイテム数が大きく増えており、情報もたくさんある。各ユーザーにベストな商品を見せてストレスなく購入してもらえるようにしていく。精度の高いレコメンドとベストなタイミングで見せるためにカスタマージャーニーマップのようなものを作っていく。そうなると、売り上げ予測が立てやすく、先に商品を調達して速く届けることもできる。ただ、データがあるだけでは不十分で、情報を整理し、ロジックを組み立てる人材が必要だ」

 組織面にも手をつけた。

 渡辺「マーケティング部の中にデータチームがあったが、4月にデータ戦略室を立ち上げた。全部署でデータを活用してお客様により良いサービスを提供し、新規やリピート化につなげる」

 前期の成長率と今期の目標は。

 渡辺「2016年12月期の売上高は前年比約30%増で着地した。単月では黒字化する月があるが、もっとトップラインを狙えるため、『成長をとめない黒字化』を目指しながら、今期もしっかり売り上げ拡大を図る」

 上場は選択肢にあるのか。

 香取「選択肢としてはある。ただ、資金集めのひとつの方法として上場する企業が多いと思うが、当社の投資家はまだまだやる気で、『もっとトップラインを上げていこう』と言ってくれており、成長を第一に考えている」

 渡辺「サービス開始から8年が経ち、組織としては体制を整えてきているが、仕事の仕方やスピード感などはベンチャー気質を大事にすべきで、ビジネスを成長させ続けることに全力を尽くす」(おわり)

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