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セレクチュアーの村瀬社長に聞く「百貨店傘下入りの狙いと今後」㊦

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前号に引き続き、セレクチュアーの村瀬賢俊社長に、運営する自社通販サイトの「アンジェ web shop(以下、アンジェ)」の今後について聞いた。

 今期(2017年12月期)のセレクチュアーの売上見込みは。

 「今期売上高は5・2%増の14億円を目指す。京王百貨店で新しい売上を獲得することと、『アンジェ』での売り上げ拡大がプラスの要因と予想している。『アンジェ』は、母の日商戦において、前年比20%増の売り上げを見込んでおり、売り切れによる機会ロスを解消する。商品カテゴリーではキッチン用品が好調で、高額なキッチン家電が伸びている」

 進めている施策はあるか。

 「ペルソナを見直した。30代の小さな子供を持つ母親をターゲットとしているが、子供の成長とともに平日の時間の使い方や休日の過ごし方、興味を持つことなどが変わる。そうした変化を捉えて、新しい提案をしたい」

 「アンジェ」について課題として感じている点は。

 「『アンジェ』は、リピート率が高く既存のお客様に支えられている。ヒット商品があって、母の日や季節のイベント商戦では、大きな売り上げを確保できている。

 一方で、既存のカテゴリーだけでは将来的に頭打ちになる恐れがある。例えば、デザイン家電は好調だが買い替え頻度は高くないため、『アンジェ』の既存のお客様とリピートで繋がる商品が必要になる。『母の日』などの大型イベント以外に売り上げのヤマを作ることも考えていかなければならない。今後、既存顧客のライフスタイルに合わせて新しい提案を行うことと、新しい顧客を開拓することが重要だ」

 新規客の開拓はどうすすめるか。

 「SNSやニュースサイトなどの外部メディアを活用していく。すでに複数のメディアでコラムを配信しているほか、『インスタグラム』や『LINE』を通じた情報発信も行っている。強みとなっている写真の世界観を活かして、新規顧客の流入につながっている」

 他に進めている施策は。

 「社内公募を行い、新規客の開拓や、新しい商品カテゴリー、既存客の集客策などをテーマにして、若手メンバーからアイデアを募る。スタッフはお客様と年令層が似ているなど親和性が高いことも強みのひとつ。メンバーからお客様の求めていることに近い意見が出ることや、新しい視点でのアイデアが出てくることを期待したい。社内投票を行い、評価の高いものはプロジェクトチームを立ち上げて事業化計画を作ってもらう」

 京王百貨店傘下に入る前は、クックパッドの子会社として通販サイト「エブリディキッチン」を運営していた。

 「『エブリディキッチン』は4月20日に、『アンジェ』のキッチンカテゴリーに統合した。クックパッドにレシピを投稿し、レシピで興味を持ってもらったユーザーに、調理グッズなどを紹介してきた。レシピを軸としているので、購入に転換するまでの時間はかかる。だが、公式キッチンのフォロワーが1000人を超えるなど、料理に関心が高い濃いユーザーとの接点ができた」

 キッチンカテゴリーは好調だが、全体における位置付けは。

 「キッチン用品は強いカテゴリーだと思う。クックパッド傘下で得た、レシピの提案やグッズを使った見せ方のノウハウは、商品ページや、コラムに応用している。今後はさらに強化して、購入者に購買特典としてレシピを付けることも検討したい。ただ、キッチンばかりが強くならないように、他カテゴリーの強化も進めていく。ファッションやギフトも他社との差別化を図る強い領域だと思う。キッチンに負けないカテゴリーを複数作って、サイト内の回遊性を高めていきたいと思う」
(おわり)

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