Home > 企業動向 > オットージャパン・大久保武執行役員に聞く、ファビア事業の戦略は?㊦

オットージャパン・大久保武執行役員に聞く、ファビア事業の戦略は?㊦

021.jpg 前号に引き続き、オットージャパンの大久保武執行役員兼ファビア事業部門長にファッションブランド「ファビア」の事業戦略などを聞いた。

渋谷で期間限定店を展開、コレクションラインも投入

――ウェブマーケティングでは"マルチチャネル化"をキーワードに掲げる。

 「従来はメールならメール、LINEならLINEといった具合に、ひとつのメディアを介してコミュニケーションをとってきた。今後は、例えばカート放棄メールを送っても開封していない会員にはフェイスブックでカートに入ったままの商品を広告として表示したり、ショートメッセージを活用して商品の配送状況を知らせたりする。また、通販カタログを届けたユーザーの購買状況を把握し、購入に至っていない顧客にはマーケティングオートメーションツールを使ってフォローメールを送る取り組みも今秋冬シーズンから始める。各種メディアをバラバラにではなく、横串にして顧客コミュニケーションのマルチチャネル化を実現したい」

――お知らせなどが重複することはないのか。

 「LINEでコミュニケーションがとれるユーザーにメールは送らないなどの制限は設ける。バランス感覚が大事で、顧客にとって"心地よいパーソナライゼーション"を目指したいし、競合に先んじてコミュニケーションのマルチチャネル化で成果を出したい」

――ECを主戦場とするブランドにとって、通販カタログやルックブックの役割は。

 「紙媒体はマーケティングツールとしての役割も担っている。とくにブランドのコンセプトや世界観を表現したルックブックは従来よりも多く配布している。活字も載ってはいるが、当社としては"エモーショナルバリュー(感情にうったえる価値)"をファッションブランドとして提供することを目指している。ルックブックに共感したユーザーがパソコン版のサイトやスマホサイトを訪れているし、通販カタログやフライヤーを届けるとウェブの売り上げも連動して伸びるなど紙媒体の効果は出ている」

――リアルショップの展開は。

 「今秋冬シーズンはポップアップストアを都内に2店舗開設する。10月6~19日は渋谷駅・東急東横店西館1階SHIBUYAスクランブルⅠポップアップステージAに、11月3~23日までは渋谷ヒカリエShinQs4階イベントステージ4に『ファビア』の期間限定店を構える。来年はさらに力を入れたい」

――実店舗の展開強化で商品政策に影響は。

 「リアル店舗の展開に合わせて、『ファビア』では10月からは従来よりもワンランク上のコレクションを初めて投入する。裏地にこだわって脱いでもおしゃれな商品など、一歩大人の女性になれるアイテムを中心に約20型を展開する予定だ。ボトムやトップス、ワンピース、アウターなどコレクションでコーディネートが組めるようにし、カタログやウェブでも特集を組む。コレクションラインの価格は通常商品に比べて20~30%高い設定だ」

――強化カテゴリーなどは。

 「『ファビア』ではワンピースが商品構成比、売り上げ構成比ともに高いのが特徴だが、ブランドコンセプトでもある働く女性を応援するためにも、シューズを強化する。履き心地と格好良さを両立した新コンセプトの靴を17年春夏から投入したい。靴のポテンシャルは高いと見ている」

――今秋冬における商品面の差別化策は。

 「今秋はニットを強化しており、暖かく吸放湿性に優れた混紡糸として知られるミリオンホットを使用したトップスやニットワンピースなどを展開する。また、昨年の冬は暖冬の影響でアパレル各社はアウターに苦戦されたが、『ファビア』はアウターの消化率が高かった。今冬も各ブランドはアウターを作り控えているようだが、『ファビア』はアウターの型数は減らさない。商品ごとの奥行はそれほど積まないが、ラインアップはしっかりとそろえることにしている」
(おわり)

Trackbacks:0

TrackBack URL for this entry
http://www.tsuhanshinbun.com/mtos-admin/mt-tb.cgi/3577
Listed below are links to weblogs that reference
オットージャパン・大久保武執行役員に聞く、ファビア事業の戦略は?㊦ from 通販新聞

Home > 企業動向 > オットージャパン・大久保武執行役員に聞く、ファビア事業の戦略は?㊦

Amazon出品サービス
Search
Feeds

△ ページtopへ