- 2016年9月15日 14:08
- 媒体研究(ネット・モバイル)
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仮想モール型の販売はまずファッションカテゴリで展開をスタート。「ロハコ」内のファッション関連商材の販売ページを刷新し、当該ページ内で大手アパレルメーカーのワールドが「ワールドオンラインストア」として、その子会社のファッション・コ・ラボは「ファッションウォーカー」として、総合通販大手の千趣会が「ベルメゾンLOHACOストア」(=画像)として、セレクトショップや通販サイトを運営するブルーコムブルーが「BLEU COMME BLEU」として合計4社が出店した。
ワールドは同社の主力ブランド「アンタイトル」など、ファッション・コ・ラボは「スナイデル」などの人気ブランドなど、千趣会は独自の子供服・ベビー服ブランド「GITA」や「プチエディテ」など、ブルーコムブルーは展開するブランド「イルビゾンテ」などの商品をそれぞれ販売している。ファッションカテゴリページではこのほか、良品計画やワコール、トリンプ、グンゼ、ルートート、ライゼンタール、ミキハウスの商品を取り扱っているが、これらはいずれもアスクルが仕入れ販売する直販商品となる。出店者とアスクル直販の商品を含めて、ファッションカテゴリーページ全体では200ブランドを販売しているようだ。
なお、今回のマーケットプレイス型の販売開始で、「ロハコ」内で取り扱う商品数はこれまでの自社在庫商品の約6万4000点を含む合計約20万点から30万点増え、合計50万点となったようだ。
「ロハコ」はこれまで直販のみの展開だったが、8月3日に定款を変更して他社が同サイトに出店して商品販売を行ういわゆる仮想モール事業展開ができるようになり、今回のファッションカテゴリでの展開はその第一弾となる。
今後は「顧客の要望に合致した人気の高い商品を持つ事業者を対象にお声掛けしていく」(同社)としており、徐々に出店者を増やしていきたい考え。また、来年をメドにスポーツ用品やアウトドア用品のカテゴリでも優良な出店者を集めて専門ページを開設していく模様だ。
アスクルは「ロハコ」における仮想モール展開で、日用品などアスクル自身が得意とする商材以外のジャンルについてはそれぞれのジャンルで有力な事業者に出店を促し、効率的に「ロハコ」の売上規模や流通総額を増やす狙い。また、出店者からの手数料収入や「ロハコ」内で掲載される広告商品の出稿アップなどの新たな収益源を確保し利益面の改善を急ぎたい意向もあるようだ。
「ロハコ」が始めた仮想モール。すでに先行する競合も多い。また、出店料金や手数料率などを明らかにしていないため、現状では何とも言えないところだが、購入頻度の高い日用品を中心とした品ぞろえで購入意欲の高い30、40代の主婦層など優良な顧客が集まりやすく、また年間約330億円の売上規模を誇る「ロハコ」を"売り場"とできることから、通販実施企業の新たな出店先としても注目されそう。「ロハコ」と商材が合致しそうな通販実施企業は注視しておく必要がありそうだ。
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