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上田社長に聞くブックオフオンラインの今後の戦略、「今年度中にも商材拡大」

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ブックオフコーポレーションの子会社でネット販売を手掛けるブックオフオンラインの2016年3月期業績は、売上高が前期比15・1%増の55億9200万円、営業損益は2億8100万円の黒字(前期は1億7000万円の赤字)だった。在庫点数大幅拡大のために物流倉庫の増床を実施したほか、宅配買取サービスに加え、実店舗からの書籍在庫移動も始めている。6月に就任した上田宏之社長(ブックオフコーポレーション執行役員)に今後の戦略などを聞いた。

前期の増収要因を教えてほしい。

 「直営店全店舗における一定期間売れなかった在庫を、BOOで販売する仕組みに変えたことで、商品点数が増えた点が大きい。250万冊の在庫が1年で500万冊まで増えた。対象となるのは750円以上の書籍、いわゆるハードカバーの本で、滞留期間は店舗によって異なるが、平均すると半年売れなかった本をBOOに送る形だ。また、スマートフォン向けサイトのテコ入れ効果もある」

 「ただ、在庫こそ倍になったものの、商品アイテム増という点では思ったほど進まなかった。つまり、商品がダブってしまったということ。そのため、対象を750円以上から900円以上にしたり、店舗を絞ったりするなど、仕組みを変えることでダブりを減らす。送料をかけてBOOに送っているので、そのコストに見合った単価の書籍を選んで送るようにする」

 インターネット買い取りサービス「宅本便」で買い取った本について、BOOと店舗でシェアする形から、買い取った本はネットですべて売れる体制にしたいとのことだったが。

 「今も大型店などに宅本便で買い取った本を融通している状況だ。店舗では家電の取り扱いが始まったわけだが、書籍は自店の仕入れで自活できるような売り場サイズに変更し、空いたスペースで家電を売るという仕組みに変えようとしてきた。ただ、まだ施策が始まって1年なので、うまく行っている店とうまく行っていない店がある。もう少し時間がかかるだろう」

在庫はさらに増やしていくのか。

 「バーコードのないものなど、増やせるものはまだまだある。買い取りを強化していきたい」

書籍の単品管理は進んでいるのか。

 「直営店全店舗で行っている。ただ、仕入れと販売のみで、在庫管理はしていない」

ブックオフなどで買ってアマゾンマーケットプレイスやヤフオク!で転売する、いわゆる「せどり」をする個人の来店は減っているのか。

 「商品の状態に応じた値付けを進めることで、劇的に減った。新店オープン前にせどりの人たちが並び、開店と同時にダッシュして本を選ぶ光景もなくなってきた。せどりの人以外の来店者がリピートで購入してくれるようになり、滞留在庫についてはBOOに送り、ネットで販売する形になった。より正しい形で消費者に商品を渡せているのではないか」

営業損益が黒字に転換した。

 「売り上げ増による粗利増が大きい。コスト削減という観点では、在庫が増えたことで倉庫も増床したわけだが、ピッキングを効率的に行うことで、工数が減らせた」

楽天市場にも出店している。

 「売り上げは好調だ。楽天市場店も本店と同じ在庫で販売している。さらに今年1月からはヤフオク店を開設し、95万タイトル以上を出品している。現在は3サイトの販売傾向を分析しているところだ。ヤフオクは専門書などいわゆる1点ものが良く売れる。楽天市場はベストセラーなどが人気となっている」

3サイトの売上比率は。

 「楽天が20%、ヤフオクが7%、残りが本店だ」

商材拡大に向けた取り組みは。

 「まだ行っていないが、取り組む方針だ。私はもともと店舗担当で、6月にBOOへ異動したわけだが、そこを進めるのが私の役割だと思っている。ただ、やみくもに手を出すのではなく、本やCD・DVDに親和性の高い商材を扱う。今年度中には取り掛かりたい。20年3月期に売上高100億円を目標としているが、本・ソフトだけで達成するのは難しいだろう」

ホビー商材などを扱うのか。

 「まだ調査している段階。店舗の仕入れ金額のうち、ホビー商材の比率は1%弱。これを宅本便に当てはめた場合、どんな規模でやれるのか、どんなオペレーションを組まなければいけないのかを検討している」

アマゾンが買い取りを強化しているが、影響は。

 「現段階で仕入れへの影響はないが、あれだけの集客力があるので長い目で見ればやはり脅威ではないか。ただ、ブックオフグループの場合、持ち込む手間はかかるがその場でお金がもらえる店頭買取と、引き取ってもらうのは楽だが、お金が振り込まれるまで時間がかかる宅本便という2つのサービスを、消費者が使い分けできる点で強みがある」

今後の抱負など。

 「BOOが自社にとって最適なものを追い求めるというよりは、ブックオフグループの機能の一部として何ができるのかを考えていきたい。その機能を高めることでBOOの収益も自ずと高まってくるだろう。今後は店舗の在庫がすべてネットからも買える世界を実現したいと思っている。全国の店舗の在庫とBOOの在庫が自分のスマートフォンなどから確認できれば、絶対に自分の欲しい商品が見つかるはず。それには当然、在庫管理をしないといけないわけだが、店舗の売り上げの70%は関東圏なわけで、関東の直営店在庫をカバーするだけでも、やりたいことは十分実現できるだろう」

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