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ヤフーのネット競売「ヤフオク!」 手数料無料やエスクロー復活で落札者数拡大に本腰

4-1.jpg 「健全な成長のために"買い手"を増やす必要がある。そのため手数料無料化やエスクロー取引導入で"買いやすい世界"を実現させる」。ヤフーは2月22日に都内で開催したネット競売「ヤフオク!」で優秀な法人出品者「ヤフオク!ストア」を表彰するイベント「ヤフオク! ベストストアアワーズ2015」で今後の「ヤフオク!」の成長戦略の方向性を語った。

 登壇したヤフオク!カンパニーの一条裕仁ヤフオク!ユニットマネージャー(画像)は2015年の「ヤフオク!」について、11月11日に実施したセール「いい買物の日」で前年同日比で倍となる単日32億円の取扱高と平日では過去最高値を更新。また、年末に実施したセール「ヤフオク!年末モール」でも前年同期比4%増と堅調に推移するなどした結果、「2015年の取扱高は前年比7%増と堅調に成長できた」と振り返りつつも、「取扱高が伸びたのは客単価が伸びたため。買い手(落札者)の数は横ばいだ。健全な成長を続けるには"買い手の数"を伸ばす必要がある」とした。

 それには「落札者が買いやすい世界を作ること」が重要とし、1月15日から実施した個人情報などが不要で落札代金を決済できる「 Yahoo!かんたん決済」の決済手数料の無料化などを具体策として挙げた。「買い物時に買い手が手数料を支払うというサービスは"ECの当たり前"から乖離しており、前々から考えていた」(一条氏)とし、無料化で同決済を利用しやすくし、競売成約数拡大を狙う考えだという。実際、無料化前後で同決済の利用率は12%アップし、落札数は2%、取扱高は4%増え、狙い通りの結果が初動では出ているよう。

 一方で、そうした原資やシステム増強に充てるため、4月21日から競売成約時に出品者から徴収するシステム手数料を法人出品では現行の落札額の5.40%から7.56%に値上げ(※個人出品は2月16日から落札額の8.64%に値上げ)することを決めている。これについて一条氏は「利益幅を圧迫するからやめて欲しいとの声の一方で、買い手の利便性が高まるならばよいとの声も同じくらい頂く」(一条氏)としており、法人出品者の理解を求めた。

 また、落札者からの「入金・発送に関する不安」を解消するため、近くエスクロー取引を"復活"させる意向。ヤフオク!では2007年から「受け取り後決済サービス」という名称でエスクロー取引を展開していたが2011年に廃止していた。「どう実現していくかは検討中で開始時期も未定だが、『かんたん決済』の普及をフックにして、落札者と出品者が安心して取引できる環境を作りたい」(同)とする。

 このほか、固定価格の商品などすぐに購入可能な商品を探しやすくし、「常に商品をチェックしておかなければいけない売り場にして買い手の粘着性を高める試みを戦略的に行う」(同)ことで"売れる場"を作っていくことや出品ナビの改善などで出品のしやすさを向上させること。キャッシュバックキャンペーンやポイントキャンペーンのほか、来年度にも実施する「ヤフージャパン20周年大感謝祭セール」などの販促施策で「買い手、出品数、取扱高などすべての数値を上げていきたい」(同)とした。
 
 「ヤフオク!」はネット販売事業者にとっても重要な売り場の1つ。今後の方向性を注視する必要がありそうだ。

 なお、同日に発表した「ヤフオク! ベストストアアワーズ2015」では総合賞グランプリにデファクトスタンダードが運営する「ブランディア」が選出された。

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