Home > 企業動向 > ヤフーショッピング、大型セールで一定の成果 下期は"攻め"に

ヤフーショッピング、大型セールで一定の成果 下期は"攻め"に

ヤフー小澤.jpg 「どれくらい販促コストやポイント付与を行うと、どの程度、お客様が動くのか。これまで分からなかったことが今年、ようやく分かった」――。ヤフーが運営する仮想モール「ヤフーショッピング」で実施した各セールが一定の成果をあげているようだ。

 「ヤフーショッピング」は今下期(10~3月)中に特価品の販売やポイント還元率をアップさせた大型セールを何度か実施している。主なところでは親会社のソフトバンクが所有するプロ野球球団、福岡ソフトバンクホークスの優勝を記念したセール(リーグ優勝・クライマックスシリーズ進出、日本シリーズ優勝時に3回実施)や11月11日を「いい買い物の日」と設定して11月上旬の1週間に渡って実施した「いい買物週間」などだ。

 「ヤフーショッピング」を統括する小澤隆生ショッピングカンパニー長(写真=11月26日開催のメディア向け懇親会より)によると「ホークス優勝セールも大変な成果が出た」とするが、特に「いい買物週間」は「"こんなに売れるのか"と驚くくらいの結果が出た」とする。具体的な流通総額は明らかにしていないが、想定を超えるアクセスにより、「ヤフーショッピング」が一時的に"落ちる"という不測の事態も発生してしまうほど凄まじい勢いだったようで、売り上げのピークとなった11月11日の「いい買い物の日」当日の流通額(「ヤフーショッピング」と資本業務提携を行うアスクルの通販サイト「ロハコ」との合計)は「ショッピング事業をスタート後、史上最大の日商を記録した。前年同日比では7倍に達した」(同社)とする。

 「ヤフーショッピング」の出店者からも「(ホークスの)日本一セールは去年と同様、あまりの伸びなかったが、『いい買物の日』は好調だった。11月11日当日の売り上げは(爆発的な売り上げを上げた)『楽天スーパーセール』の初開催時(※2012年3月4日に1日限定で実施)の売り上げを超えるほどだった」(出店者A)、「(ヤフーショッピングは)秋頃から好調に推移し始めている。『いい買物の日』も順調だった。やはり、テレビCMを多く放映したことも後押ししているように思う。ただ、11月11日の前から1週間に渡ってセールを行っていたのに、11月11日だけがお得かのように誤解した消費者が多かったように思うことは残念だったが」(出店者B)などヤフーが実施したセールについて概ね評価する声が多かったようだ。

 セールの好評を受けて、また、資本業務提携を行っていたアスクルを8月下旬に連結子会社とし、保有株の再評価益596億円を中間期に計上したことなどにより、下期に約200億円の投資を決断。その半数強をショッピング関連事業の販促に充てることを決めたヤフーでは更なる"攻め"の試みを進める。

 11月26日から来年3月31日まで「ヤフーショッピング」の全商品を対象に、購入時に付与するTポイントを通常の5倍とする「全員まいにち!ポイント5倍キャンペーン」を開始。同キャンペーンを訴求するテレビCMの放映を始めた。
 
 ヤフーでは通常、税抜購入総額の1%分の「Tポイント」を購入者に付与しているが、今年3月から同社が展開する各種サービスを無料または割引価格で利用できる有料会員「ヤフープレミアム会員」に対してはポイント還元率を5倍とする試みをスタートしており、同施策が「同じ商品を買うならヤフーショッピングで」とプレミアム会員の購入頻度を高めるなど効果を上げ、現状では「ヤフーショッピング」の月間流通総額のうち、50%以上がプレミアム会員による買い物となっており、その結果、直近四半期(7~9月)の流通総額(※「ヤフーショッピング」と「ロハコ」の合計取扱高)が前年同期比30・2%増と好調な伸びにつながっている主因となっている。
 
 11月26日からのキャンペーンは「プレミアム会員」で効果を実証した「ポイント5倍付与」を全顧客に展開するものと言える。このほか、12月上旬からはシニア層向け通販アプリ「らくらく通販」の配信を予定するなど様々な試みも行っていく考え。
 
 「どれくらい販促を行うと、どれほどのお客様が動くのか。これがこれまでは分からなかったが、ようやく掴め始めた。下期も利益があるうちに様々な事を試したい」(小澤氏)とする。

 出店料や売上手数料を無料化した「eコマース革命」から2年。出店者数は35万店と日本最大に。取扱商品数は1・9億点に達し、「年度末(来年3月)までには2億点超となり、商品数でも日本一のモールになる」(小澤氏)と規模の面では成果が出始めている。とは言え、「セール時にはそれなりだが、まだ、顧客が定着しておらず、全体としては伸びていない」(出店者C)との声が多いのも事実。正念場となる3年目で「真の意味で魅力的な売り場」を築けるか。ヤフーの本気が問われそうだ。


Trackbacks:0

TrackBack URL for this entry
http://www.tsuhanshinbun.com/mtos-admin/mt-tb.cgi/3215
Listed below are links to weblogs that reference
ヤフーショッピング、大型セールで一定の成果 下期は"攻め"に from 通販新聞

Home > 企業動向 > ヤフーショッピング、大型セールで一定の成果 下期は"攻め"に

Amazon出品サービス
Search
Feeds

△ ページtopへ