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東京高裁 現代書林が逆転勝訴、県警発表を名誉毀損と認定

061.jpg 神奈川県警による記者発表で名誉を傷つけられたとして、出版社の現代書林が神奈川県を相手に起こした損害賠償請求訴訟の判決が11月18日にあった。現代書林は、健康食品通販のキトサンコーワの薬事法(現医薬品医療機器等法)違反事件に絡み、その関連本を出版したとして同法違反で立件されていた(すでに無罪確定)。東京高裁は、現代書林側の敗訴とした一審判決を取り消し、県に計176万円の支払いを命じた。

 判決を受け、現代書林は、「当然の判決と思う。適正に判断していただいた司法に敬意を表したい」とコメント。県警による捜査手法に対しても「ストーリーに沿って調書が作られ、これに合致する証拠は採用するが、そうでないものは排除する。取り調べにおいても有利な調書作成に精力を傾け、真実かどうかは興味の外にある。そのために強引な捜査の手段が取られることは非常に遺憾」と批判した。

 一方、県警は「主張が認められず残念。(上告については)関係部署と協議中」とコメントした。判決を受けた記者発表、捜査手続きの体制や内容変更には「これから組織として決めていくことで現時点で答えられない」とした。

 現代書林を巡っては、キトサンコーワの薬事法違反事件に絡み、その関連本を出版していたとして元社長ら2人が起訴された。事件は13年5月に無罪で決着。一方で、逮捕の際、県警が書籍の内容を「ほとんどが虚偽か、被疑者が作り上げた」と発表。新聞などで「ほぼでっちあげ」などと報じられたことを問題視。元社長や編集者など4人への名誉毀損行為に対する慰謝料として770万円の支払いを求める裁判を起こしていた。

 裁判では、書籍に登場する医師・研究者12人、体験者7人の証言から、その内容の妥当性が争われた。一審では、医師ら5人、体験者3人に対する証人尋問を実施。「取材の事実はなく、掲載内容も自分の見解に反する」とする医師らの証言を重視。信用性を高く評価し、原告の請求を退けた。

 一方、控訴審では取材料の支払いなどの証拠を重視し、取材の存在を認めた。また、複数の医師や体験者が"取材を受けていない"などと証言しながら、実名や写真掲載に対する抗議を行わず、別の書籍でも現代書林と関係を持っていた事実を重視。「(摘発後に)関与を否定する動機がないとはいえない」として、証言の信用性を低く評価、「ほとんどが虚偽とは言えない」と判断した。

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