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ブックオフオンライン・堀内康隆社長に聞く、ブックオフのネット戦略㊦ 「関連商材をレコメンド」

 2-1.jpg前回に続き、ブックオフオンライン(BOO)の堀内康隆社長に、ブックオフグループのネット戦略を聞いた。



 ──親会社のブックオフコーポレーションでは、昨年からヤフーと資本業務提携している。ネット販売ではどんな成果が出ているか。
 
 「BOOへの直接的な効果は今のところない。ただ、ブックオフ店舗で買い取った商品をヤフオク!で販売する形となり、販売効率の向上が期待できることから、物流センターの拡張がしやすくなった。これまでは限られたスペースの中で、商品を回転させるために値下げ販売をすることもあった。6月に倉庫を拡張したが、今後も来年度にかけて広げる計画だ。在庫が今までより保有できるようになったため、無理な値引きをする必要がなくなる。また、今年度中には当社の在庫をヤフオク!のストアと連携する予定だ」
 
 「店舗の会員カードを3月に刷新したが、これをBOO、ヤフーのIDと有機的につなげるためのプロジェクトを立ち上げている。実現すれば、サービスの融合が期待できるし、送客に関してもよりやりやすくなるはずだ。そうなれば、書籍やソフトが欲しいから来店するという現在の導線以外にも、例えば、GYAO!の動画を見た人に対し、BOOやヤフオクにおける関連商品をレコメンドし、サイトに来てもらうことができる。BOOの知名度は、店舗に比べるとまだかなり低いのが実情なので、3000万人いるヤフー会員を取り込むことを考えていきたい」
 
 ──本やCD・DVD以外にも新たな商材の取り扱いを計画している。

 「まだ具体的にこれと決めているわけではないが、消費者の声を聞きながら進めていきたい。例えば、スポーツジャンルの書籍を購入した人に対し、スポーツ関連商品のリユース品を提供するといったことが考えられる。また、CD・DVDを買った人に、オーディオ機器をおすすめするのも良いだろう。個々の顧客に対し、適切な中古品をレコメンドする仕組みが必要になってくる。ただ、アパレルは商品点数が多く、採寸などの手間もかかるため、取り扱いは考えていない」


 「そういう意味でも、オールジャンルの書籍を扱い、なおかつ品揃えを豊富にすることが、向こう2年間の最重要課題だ。場合によっては、書籍以外の商品も含めて、ジャンルを重視した陳列スタイルにするなど、サイトの作り方を変える必要があるかもしれない」

 ──家電など他ジャンルの中古商品を扱う場合、価格面での競争も出てきそうだ。

 「中古商品は新品に比べると利益が出しやすいのが強みとなる。ただ、顧客の欲しい商品の在庫が必ずあるわけではないので、レコメンドのパワーという意味では弱い部分がある。構想段階ではあるが、店舗がヤフオク!に出品している商品の情報も提供できる形にしていきたい。顧客分析が深掘りできていない部分もあるので、品揃えを拡充しながら進めていきたい」


 ──BOOの前期売上高は。
 
 「約5%増の48億円だ。消費増税の余波などもあり、計画の50億円には達しなかった。今期売上高は50億円強を見込んでいる」
 
 ──5月に公表した中期計画では、2020年3月期のBOO売上高目標を100億円としている。達成に向けたポイントは。
 
 「まず来年度末に向けて、書籍の冊数を現在の4~5倍に引き上げることで売り上げを伸ばしていく。ただ、書籍だけで伸ばせる限界は80億円くらいだと思っている。新たな商材を取り扱うことで、100億円に到達したい」
 
 ──新商材はいつ頃から扱うのか。
 
 「買い取りは来年度からスタートする予定だ。ただ、宅本便で買い取ってすぐにネットで販売するというよりも、店舗に供給することから始めたい。その中でどんな商品がネットで売れるかを分析するとともに、店舗商品のヤフオク!出品も増えていくはずなので、そことリンクさせてネットでの見せ方も工夫したい。まずはフィギュアや鉄道模型といったホビー関連、さらにはカメラなど、趣味性の高いものが向いているのではないか。競合もあるが、たくさんの商品をワンストップで買い取れる強みを活かしたい」
 
 ──アマゾンが中古書籍の買い取りを開始した。どう見ているか。
 
 「私も実際に利用してみたが、『アマゾンが欲しいものを買い取る』というスタンスで、買い取りのシェアを取りに行く戦略ではないと思っている。現段階では市場における人気商品をアマゾンが欲しがっているという感じはない。マーケットプレイスのセラーがカバーしにくいような古い本の買取価格が高い印象がある。今のところ、アマゾンの参入の影響が数字として出てくるとは思っていない。ただ、アマゾンが自社で本を買った人に対し、『今売ってくれれば○円で買い取りますよ』という働きかけをしていくようになったら怖い。特に、書籍以外の家電製品などでその仕組みを採用したら、大きな脅威になるのではないか」

(おわり)


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