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ネスレ日本  アスクルと通販物流で連携、当日配送開始へ

 飲料メーカー大手のネスレ日本が通販事業の拡大に本腰を入れる。アスクルに通販に関する物流業務を委託し、効率化による物流コスト削減と当日・翌日配送の実施など配送サービスの向上を図り、通販事業の拡大につなげたい狙い。ネスレ日本では現状、総売上高の1割程度にとどまる直販関連売上高シェアを数年以内に2割程度まで高めていきたい考え。一方、アスクルにとって今回の提携は他社通販商品の配送代行という新規事業の第一弾となる。今後もメーカーなどを対象に同様の試みを行うことなどを検討している模様。新たな収益源獲得やクライアントとなるメーカーとの関係性強化につなげたい狙い。

ネスレ.jpg 6月22日から、ネスレ日本が展開する通販サイト「ネスレ通販オンラインショップ」(=画像)で販売する商品の配送をアスクルの物流事業子会社、Bizexが昨年11月に大阪市内に新設した物流拠点「大阪EC物流センター」(所在地・大阪市此花区北港白津2‐5‐33)から行う。対象商品は明らかにしていないが、コーヒーマシン「ネスカフェドルチェグスト」など主力商品を含む一部商品となる。当面は従来からの物流拠点と並行して運用していく。

 法人向けオフィス用品通販や個人向け日用品通販サイト「LOHACO(ロハコ)」などを展開し、優れた物流の仕組みを持つアスクルと連携することで、現在は受注後、翌々日出荷となっていた通販の配送リードタイムを短縮し、翌日・当日配送を早期に実施したい考え。また、効率的な物流業務体制を構築するアスクルに業務委託することで、従来よりも物流関連コスト削減が図れることなども期待しているようだ。

 通販物流の連携先をアスクルとした理由についてはアスクルの法人・個人向けの通販事業でメーカーとして取引が以前からあり、物流分野の強みを感じていたこと。また、「ロハコ」で収集したビックデータをもとにマーケティング戦略や商品開発などの研究ができる昨年からアスクルがメーカーを対象に社内に設置した「LOHACO ECマーケティングラボ」を通じて様々な話し合いをしていく中で、「両社の強みを生かした連携の形を模索し、今回の取り組みに至った。これを機に物流にとどまらず、(アスクルと)包括的に様々な取り組みを行っていきたい」(ネスレ日本)としている。

 ネスレ日本はグループ全体の戦略として、成長分野である直販領域での売り上げ拡大に注力しており、2010年には自社商品の紹介や通販などを行うサイト「ネスレアミューズ」を立ち上げて通販事業を本格化。売上高は明らかにしていないが、「年々、直販ビジネスを拡大させている」(同)とし、同サイトの会員数も400万人まで拡大しているよう。今回のアスクルとの連携で自社通販の売上高を拡大させ、「現在、直販ビジネス(自社通販および通販サイトなどへの卸含む)のシェアは総売上高の10%だが、これを2020年までに20%まで高めたい」(同)としている。

 一方、アスクルは以前から資本業務提携を結ぶヤフーが運営する仮想モール「ヤフーショッピング」の出店者を対象とした物流代行事業を展開しているが、本格的な他社通販の物流代行サービスは今回が初めて。ネスレ日本との取り組みを第一弾として今後も取引のあるメーカーなどに同様の提案・連携していきたい狙いのようだ。自社通販で構築した物流体制を活用した新たな収益源の確保のほか、商品調達や競合他社との差別化のため、必須とも言える大手メーカーとの良好な関係作りとしても機能させたい思惑もある模様だ。

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