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ブルックス  ペイパルを本格導入、外国人客の取り込み狙う

 3-1.jpgコーヒー通販のブルックスは10月22日、同社通販サイトと東京都渋谷区の「BROOK,S CAFE原宿店」にペイパルを本格導入し、一つのペイパルアカウントを用いたネット・店舗での決済を可能とした。こうした取り組みは日本では初という。店舗では"顔パス"で決済ができる「ペイパルチェックイン支払い」に対応。また、来年1月31日まで、店内のWi―Fiから専用サイトにアクセスすると、商品が割引価格で購入できるキャンペーンも実施。ブルックスではペイパルの導入で、外国人観光客など新規顧客の取り込みを狙う。

 ブルックスでは、今年6月28日に原宿店をオープン。平日は約300件、土日休日は600~1000件の注文があり、顧客のうち外国人が2割程度を占めている。多言語対応できる店員を配置しているほか、店員の対応言語をバッジで示すといった施策を行っている。

 同店にはタブレットやスマートフォンに専用のカードリーダーを装着し、クレジットカードによる支払いを可能にする、モバイル決済ソリューション「ペイパルヒア」を導入したほか、無料アプリ「ペイパル」を使った「ペイパルチェックイン支払い」にも対応。消費者が顔写真とクレジットカードを登録した「ペイパル」を起動し、支払い方法に「ペイパルチェックイン支払い」を選ぶと、レジではペイパルで払う旨を伝えるだけで"顔パス"による決済が可能となるというもので、10月22日から同サービスの本格稼働を開始。28日まで、"顔パス"で支払うと全品50%割引とするキャンペーンを実施した。

 あわせて通販サイトにもペイパルを導入し、顧客の利便性を向上。来年1月31日まで、店内のWi―Fiから専用サイトにアクセスしてペイパルでの支払いを選ぶと、コーヒーが割引価格で購入できるキャンペーンを実施。店内から商品を簡単に購入できる仕組みを取り入れた。海外在住の顧客が利用した場合は、送料無料での発送に対応するほか、決済後に店舗で商品を持ち帰ることもできる。

 ペイパルのIDとパスワードだけで購入できるため、消費者にとっては個人情報を入力する手間が省けることがメリットとなるが、購入後には会員登録画面を設けており、ブルックスにとってはペイパルユーザーの取り込みが期待できることから、海外向けネット販売の拡大を狙う。

 同社では2008年に海外向け通販サイトを開設。アジアやオセアニア、中東、ヨーローッパの計27カ国向けに販売している。中国と台湾ではコンビニエンスストアで同社商品を扱っているほか、昨年には台湾に実店舗を開設した。10月22日に記者会見した小川裕子社長は「原宿店はグローバル展開への重要な拠点。さまざまな年齢層・国籍の人々が集まる原宿は、当社の『和コーヒー』を発信するのに最適な場所だ。国内外問わず、多くの人々にサービスを提供していきたい」などと述べた。


3-2.jpg【小川裕子社長に聞く】
 ブルックスの小川裕子社長(=㊨写真)は本紙記者を含む報道陣とのインタビューに応じ、次のように語った。


──現在の通販売上高と、海外向け通販の売上高は。
 
 「売上高は公表していないが、国内ユーザーの登録数は約700万人となっている。海外については27カ国向けに販売しており、今年から本格的に取り組んでいる。ユーザー数は5万人程度だ
 
──海外ユーザーをどれくらいまで増やしたいといった目標は。
 
 「倍々というペースで増やしていきたいとは思っている。27カ国のうち、特にアジアとヨーロッパを攻めていきたい
 
──通販売上高に占めるネット販売の比率は。
 
 「半分程度がネット販売だ。これまではバーチャルの世界とリアルをつなぐ接点がないという悩みがあった。オムニチャネルという意味では、きちんと顧客に対応できる販売チャネルを持ちたいと考えており、2年前に国内第1号の店舗を、神奈川県足柄上郡中井町にある焙煎工場内にオープンし、今年6月には原宿店をオープンした
 
──今後は店舗を増やしていくのか。
 
 「当社の成長戦略はネット販売が基本だが、海外では増やしていく。『おもてなし』や和食を世界に発信したい
 
──海外に本格進出する上で、何を強みにするのか。
 
 「日本で焙煎しているという点を強みにしたい。当社は製茶メーカーからスタートしているが、コーヒーにも緑茶の焙煎技術を活かしており、味の繊細さに特徴がある。コーヒーの味づくりはさまざまだが、当社は『和のコーヒー』を広げたいと思っている
 
 「当社が運営するスイーツの情報サイト『ガトー・ドゥ・ベー』のアクセスが増えている。海外展開を狙っており、日本のスイーツのほかヨーロッパのスイーツも取り上げていきたい
 
──どういった層をターゲットにするのか。
 
 「まずは海外に在住する日本人がターゲットになる。当社製品のファンになっていただき、そこからくちコミを広げられるインフラをオンライン上で作りたい
 
──ペイパルへの期待は。
 
 「当社は多くの国内ユーザーを抱える一方で、ペイパルは海外ユーザーが多いので、両者の強みを活かすという意味で非常に良い関係が築けていると思う


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