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ケンコーコム、「楽天24」ふるわず営業損に

ケンコーコムの2014年12月期中間(1~6月※以下同)連結業績は、売上高が前年同期比7・4%増の101億1600万円、営業損益が1億5500万円の損失だった。消費税増税の駆け込み需要の反動減をカバーし増収を果たしたものの、今年1月に親会社の楽天から継承した楽天24事業の立ち上がりの遅れが影響し伸びを欠いた。また、損益面では既存事業が健闘したものの、第2四半期(4~6月※以下同)に楽天24の損失幅が拡大、連結ベースで営業損失を計上する結果となった。

 まず、今中間期における「楽天24」事業を除く既存事業の売上高についてみると、日用品や健康関連商品のネット販売のケンコーコム事業(海外含む)が83億5700万円だった。

 このうち国内売上高(委託販売・手数料除く)は前年同期比1%減の81億円。送料無料の購入金額設定の見直しで、第2四半期の出荷単価が前年同期比2・8%増の3611円と単価アップ効果が見られたが、消費税増税に伴う駆け込み需要の反動で出荷件数が減少し前年割れとなった。

 また、中間期末時点の取扱商品数は17万4799点。期首よりも6・0%減少したが、これは宅配便事業者からのサイズ別適正運賃収受の要請を受け大型商品の絞り込みを行ったことによるもので、今後、商品数を増やしていく計画だ。

 他の既存事業では、ドロップシップ事業の売上高が7億2000万円、メディア事業が7600万円、医療機関向け国内未承認医薬品輸入代行のドラッグ・ラグ是正支援事業が1億5800万円。ケンコーコム事業を含めた既存4事業の合計売上高は93億1700万円で、営業利益が600万円になる。
 一方、新規事業の位置づけとなる楽天24事業は、今中間期の売上高が7億9900万円。四半期ごとの売上高の推移を見ると第1四半期(1~3月)が3億2100万円、第2四半期が4億7800万円で、消費税増税前の駆け込み需要があった第1四半期の売上高の方が小さく、売り上げのプラスオン効果が乏しいのが実情だ。また、損益面でも第2四半期に損失幅が拡大し、中間期の累計で1億6100万円の営業損失を計上。結果的に、既存事業で絞り出した利益を食いつぶす形となった。

 楽天24では、初年度売上高100億円を計画していたが、中間期までの進捗率は8%に過ぎない。

 これについてケンコーコムの後藤代表は、「収益体質を立て直すことに重点を置き、第1四半期に売り方の見直しなどを集中的に行った」ことや売価設定などのテストを行ってきたことが要因と説明。さらに、予算自体が売価設定などのテストを行う前に出したものとし、「テストをしながら、より現実的な数値に見直している」とした。

 実際、同社が中間期決算の発表と併せて業績予想の修正を発表しており、それによると通期の連結売上高を当初の280億円から220億円に下方修正(営業利益は当初予想の1000万円を据え置き)。楽天24の通期売上高予想を当初計画比70%減の30億円に修正したことが主な要因になる。
 新規事業の売り上げ計画には期待値も盛り込まれるだろうが、全社的な業績への影響が大きい楽天24事業の計画数値の大幅な下方修正について、もともとの予算の立て方に問題があったのではないかとの見方も出てきそうだ。

 楽天24については、今中間期で採算性の改善にメドをつけ、下期から売り上げ拡大策を積極化する考え。この一環として、7月中旬にケンコーコム事業とバックヤード部分を統合し、取扱商品数を従来の約1万5000点から約6万点に拡大するほか、8月には楽天24のサイトをリニューアル。さらに親会社の楽天との連携を強化し拡販を進める構えだ。

 「楽天とケンコーコムのいいところを兼ね備えた楽天24であれば売り上げが急速に伸びると確信している」と自信をのぞかせるケンコーコムの後藤代表。競合の爽快ドラッグやアスクルの「ロハコ」が好調な推移をたどる中、楽天24がどこまで巻き返していけるのか、今後の動向が注目されるところだ。

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