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セレクチュアーの洞本会長に聞く「クックパッド傘下入りの狙いは?」

4400万人の集客基盤を獲得、「アンジェ」で買える流れ作る

021.jpg セレクチュアーは8月1日、クックパッドの傘下入りした。セレクチュアーはこれまで、価格訴求に依存しない通販サイトを運営し、収益性を確保してきた。クックパッドはユーザビリティの高さを強みに、延べ月間利用者数4400万人を持つ。傘下入り後、クックパッドの顧客基盤を活かして事業の拡大をめざしていくという。セレクチュアーの洞本昌明会長に、狙いや今後について聞いた。(聞き手は本紙記者・兼子沙弥子)

――クックパッドの傘下に入った狙いは。

 「かなり前から、集客装置を自社で備える必要があると考えていた。しかし、自社で備えるのは難しく、他社とのアライアンスの中では自社の顧客として抱え込むまでには時間がかかる。スピード感が求められる中で、それを実現するための選択が、クックパッドの子会社になることだった」

 「今、大手小売が本格参入し、資金力を強みに展開している。EC化率が高まる中、シェアの争奪戦は激化している。大手が資本を投資してシェアを取りに来るスピードと、中小が蓄積してきたノウハウのかい離が大きくなり危機感を感じていた。もちろん、今もメルマガの効果は高く、従来のアセットを活かすことで収益は確保できる。だが、今後、さらに収益を追求するには集客基盤を広げる必要性があった」


――クックパッドから役員を招く。

 「EC担当の執行役と広告担当の執行役員の2人に取締役として参加していただく」

――レシピ検索のクックパッドと、ネット販売のセレクチュアーは経営指標が違うのでは。

 「当社は営業利益や粗利益を重視し、人事評価とも連携している。一方のクックパッドのKPIはユーザー数と聞いているが、当社が傘下に入っても別会社として尊重していただいている。ノウハウの共有を目的としているので、KPIを合わせる必要はないと話している。顧客目線で価値を提供するという考え方は近いので、やりやすいと思う」

――クックパッドのユーザーに雑貨やインテリアのニーズはどの程度あるのか。

 「レシピ検索サイト『クックパッド』は便利なサービスを提供し、通販サイト『アンジェ』は、空間や瞬間を幸せにする雑貨やインテリアを販売している。食器や照明など、料理から派生した空間を演出する点で手伝いができると思う」

 「『クックパッド』は延べ月間利用者数が4400万人で、大規模なメディアだ。日本が4000万世帯と言われていることを踏まえれば、料理にまつわる食器や照明などの需要は充分にあると考えられるだろう」

――どういう形で連携するか。

 「『クックパッド』内で、いろいろな施策をやることになる。バナー広告は出し方や内容でレスポンスが変わるので、クックパッド側と連携してテストしたい。『クックパッド』ユーザーへの価値の提供を目的に商品を提案し、『アンジェ』で買ってもらう流れを作っていく」

――クックパッドは130万人のプレミアム会員を持つ。ID連携の予定は。

 「想定していない」

――レシピ検索サイト「クックパッド」のユーザビリティは高い評価を得ている。

 「自社にはなかった新しい目線やノウハウを取り入れたい。これまで、世界感を作り価格訴求に依存しないサイト作りを行ってきた。特に、クックパッド側のデザインノウハウなど吸収できる点がある。サイトの回遊性が上がれば、売り上げへの効果も期待できると考えている」

――中長期的な売り上げ見通しは。

 「まだ分からない。クックパッドユーザーへ提案していく中で、『アンジェ』の価値が伝われば売り上げはついてくる」


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