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DHC会長「8億円騒動」の真相①  恐怖覚える執拗な追求

 みんなの党、渡辺喜美代表の「8億円借り入れ問題」を巡り、ディーエイチシー(DHC)の吉田嘉明会長が頻繁にメディアに露出している。当初、「問題ない」と主張する渡辺代表に対し、吉田会長は選挙資金との認識を示し執拗に追及。渡辺代表を辞任に追い込んだ。マスコミ嫌いで知られ、ほとんど取材に応じることのなかった吉田会長を突き動かした行動原理はどのようなものなのか。



 「怖いんですよ。吉田会長が。あのニュース見ていても渡辺代表ですらああなってしまうんだと。うちみたいな小さなところだとそれこそ簡単につぶされてしまうと。でもマスコミがなぜこっち側(8億円を貸した吉田会長側)の問題を指摘しないのか、疑問に思っていました」。DHCの吉田会長を知る、ある関係者は匿名を条件に今回の「8億円借り入れ問題」について語る。この関係者が話す吉田会長の人物像は後述するが、他人に恐怖を抱かせるほど相手を徹底して追及する吉田会長とはどのような人物なのか。まず今回の問題を振り返りたい。



 吉田会長は、参院選を控えた10年6月に3億円、衆院選を控えた12年11月に5億円を渡辺代表に貸している。10年当時、吉田会長は渡辺代表について日本証券新聞から受けた取材に「民主党はまったく経済音痴で話にならず、打ち出す政策はナンセンス。これからは、みんなの党の渡辺喜美議員が何らかの形でキーファクターになることを期待している。経済を分かっている数少ない政治家の一人」と話しており、当時は蜜月関係にあったことが窺える。

 だが、その後2人の信頼関係は崩れ、週刊誌の手記で告発。渡辺氏が代表を辞任、借入金を完済すると一転「会見は、爽やかな思いで拝聴した。借りたお金をきれいに返した上で党首を辞任したという行為は立派と言えます」とのコメントを一般紙などに寄せるに至る。

 だが、11年の貸し付けで、借用書を取り交わしていなかったことに企業関係者からは「個人のガバナンスがなってない」「不明瞭なやり方をするから"何の見返りを求めたのか""お金を返して欲しかったのか"なんて勘繰られる素地を与えてしまう」などと指摘されている。



 吉田会長は、政治家を応援する理由を、「私たち企業人はもう傍観しているだけではだめだと思います。政治家の中にも、若手の官僚の中にもこの国を真剣に憂慮している人たちはいます。こういう人たちを私たちは支援していきましょう。平成の坂本竜馬が誕生する手助けをしましょう」と、ホームページ上で述べている。

 その主張は、「官僚たちが手を出せば出すほど、日本の産業はおかしくなっているように思います。つまり、霞が関、官僚機構の打破こそが、今の日本に求められる改革」(週刊新潮の手記より)というもの。官僚嫌いのルーツは、満州、朝鮮、台湾を股にかけて麦などの穀物を扱って活躍した実業家の祖父への尊敬、農林省の出先機関で官僚的思考が強く、自己保身に走る父への反発があったとの見方もある。

 複数の関係者の話では、吉田会長はこれまで民主党時代の鳩山由紀夫元議員や小沢一郎議員、自民党の武部勤元議員ら複数の政治家と関係を持っていたとされる。だが、これら政治家とのつながりは、単に日本の将来を憂い、その思いを託せる政治家を応援するという純粋な思いだけで持たれたものなのか。少しアングルを変えると、「手記」による告発を額面通りに受け取ることができない別の構図が見えてくる。
つづく


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