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白鳩の池上副社長に聞く、上場の狙いと今後の方針は?

 2-1.jpgインナーの仕入れ販売を行う白鳩は4月23日、東証ジャスダック市場に株式を公開した。同社は1965年に創業し、靴下の職域販売を経て、下着専門の通販を展開している。近年、増収を継続しており、順調に業績を拡大している。池上正副社長に事業の強みと、上場後の展開を聞いた。
(聞き手は本紙記者・兼子沙弥子)


──上場の目的は。
 
 「株式公開は10年ほど前から準備してきた。企業の永続的存続と、中小企業でもやればできるという自信を従業員に持たせたい。そのために確固たる組織を作りたい」
 
──これまで順調に業績を拡大した理由は。
 
 「売上高は4期連続して約20%増で伸びており、成長率が10%とされるネット販売市場の伸びを上回っている。顧客のリピート率は21%で、下着専門の通販サイトとしてのサービスが支持されたのだと思っている」
 
──どのような部分が評価されたのか。
 
 「企業理念の『わくわくドキドキ感動するインナーライフっていいね!』の下、社員のモチベーションややりがいを業務に注入できるように環境を整えてきた。社員に楽しく仕事をしてもらわなければ、顧客へのサービスにつなげられない。問合せや購入後のフォローや店舗の雰囲気など、顧客が体験して初めてわかる部分で評価されたのだと思う」
 
──大手下着メーカーも通販を行っている。仕入れ販売の強みは。
 
 「80ブランドの取り扱いがあり、仕入れ先は160社にのぼる。下着だけで1万1000品番を扱い、1人の顧客が複数のブランドを選ぶことができ、価格帯も高いものから安いものまで幅広く取り扱っている。多種多様なニーズにワンストップで応えることはメーカー通販では実現できないだろう」
 
──上場後、品ぞろえはどう展開していくか。
 
 「上場で企業の信用力が高まったことを活かし、高額商品のラインアップを強化する。これまででは取り扱いが難しいといわれる、百貨店を中心に展開するようなハイスペックブランドとの取引を開拓したい。ただ、ブランド数は増やすが、販売動向を見ながら、効率化することも考えているため、品番数が増えるわけではない」
 
──デフレは終わりつつあるといわれるが、価格に敏感な消費者も多い。高額商品を扱う意味は。
 
 「価格競争を避け、高額で優良な商品をプロパー価格で購入することへ消費者を導くことは小売業のミッションの1つだ。それには、段階を踏んで商品を見せていくことが重要だ。ネットは店頭と異なり、商品の露出の機会を増やすことができるので、まずはハイスペック商品を下着の知識を持ったプロが紹介することからはじめていく」
 
──上場で調達した資金の使い道は。
 
 「まず、3D撮影機を1機購入した。ブラジャーは立体感があり、サイズも多いため必要だと判断した。平面の2D画像と比べた場合の効果は検証していくが、一瞬の直感に訴えかけられればいい。顧客に見やすいと思ってもらえることで充分効果があると思う。また来期にはサイトの刷新を行う予定である」
 
──そのほかに強化することは。
 
 「今後の売り上げの伸びを見込み、将来的には365日、当日出荷の実現を目指したい。そのため、調達した資金の一部をロジスティック強化に充てる。すでに効率化を追及したロジスティクスを組んでいるが、まずは仮想モールのセールなどの大型イベント中でも当日に出荷できるキャパシティを作っていきたい。ただ、下着は当日配送が重要になるものではないので、顧客に対するサービスを最優先に考えていくことには変わらない」
 
──中長期的な経営目標は。
 
 「当面はこれまで達成してきた身の丈に合った20%成長を継続させていく。通販サイト刷新などにより、2017年8月期の営業利益率は10%を予定している」

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