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【女性のチカラを活かす】 ランクアップ 働きやすい職場整備へ

 女性の社会進出が進み、企業における女性の登用が活発化している。だが、出産や育児など人生における重要な局面を抱えながら女性が仕事をし続けるには、職場環境が整備されていないのが多くの企業にみられる実態だ。そのことが女性の活躍の場を狭める原因となっている。その中で、"女性が幸せに働ける環境づくり"に乗り出している企業が化粧品通販を行うランクアップだ。


7-1.jpg埋められない「時間の差」

 「中小企業の場合、女性は子供ができたら迷惑がられる。"早く帰って使えない、辞めないかな"と思われながら働く。変えるには、国全体で長時間労働を抜本的に変えないといけない」。岩崎社長はこう女性を取り巻く職場環境の厳しさを話す。

 育児を終えて復職しても子供が気がかり。仕事を頑張りたくても時間は限られ、家に帰れば掃除もできない。家事や育児、仕事、すべてが中途半端だから誰かに褒められることもない。「迷惑かけるために会社に行っているような気持ちになり、追い詰められる」(岩崎社長)という。

 自らも1人の子供を育てる主婦。広告代理店に勤務した経験もあるが、当時は夜7時から会議、夜11まで残業といった生活が当たり前だったという。子供を抱える女性がどうしても埋められないのが"時間の差"。「残業がなくなれば出産しても戦力外にならない」(同)と考える。

 まず制度化したのが、6時間の時短勤務だ。定時は午前8時半~午後5時半の8時間勤務。ただ、ママ社員の多くは、学校行事に習字やプールなど子供の習い事を抱える。より短い勤務で帰れるよう、午後2時半に帰れる「スーパー時短」、2~4時間の「時間休」、病時シッター制度も導入する。


事務作業は外注ノー残業が浸透


 ただ、制度化してもなかなか活用が進まないこともある。ママ社員の多くは周りに気を使うためだ。「"帰っていいよと言っているのになかなか帰らないんだよね"と周りは言うけど、他の人が帰らないから」(同)。諸悪の根源は「残業」にある。

 全社員の退職時間を早める必要があると考え制度化したのが、1日の勤務時間を7・5時間にし、午後5時の退社を可能にしたこと。あくまで定時は午後5時半だが、定時前の帰宅でも早退とはならない。むしろ社員は30分サービス残業していると感じ、ノー残業が浸透。仕事の効率も向上した。

 併せて、"事務作業"のアウトソーシングも徹底して進めた。外注できる作業は徹底して外注し、社員は販促や商品開発などスキルが必要な仕事に集中するようにした。


離職率はゼロ人材囲い込みに

 ランクアップは、女性社員が33人、男性社員が2人という女性中心の職場。制度を導入したことや、社員間のコミュニケーションを深めたことでここ3年間、離職率はゼロという。

 「何でもない仕事のために夜12時まで居て、ただパソコンを見てる。"お前いつも遅くまで居て偉いな"なんて言われるより、映画館や旅行に行き、インプットの時間を持ち、新しい発想を提案してほしい」(岩崎社長)。残業や事務作業をなくす取り組みは、優秀な人材を確保、育成していく上でも良い影響をもたらしている。

 時短制度を活用するママ社員の一人は、社長に広報活動の強化を提案した。"いかに働きやすい職場か世に広めたい"と考えたためだ。

 自ら手探りで広報を始めたが、今では企業の消費者認知を高め、企業ブランドを確立する上で重要な戦略の一つになっている。

 最近ではこれらの取り組みが評価され、東京都から通販企業として初めて「東京ワークライフバランス認定企業」の認定を受けた。NHKの「サキどり」(1月26日放送)でも「"休む力"で社員も会社もハッピー!」をテーマに放送した回で、就業時間中に行うピラティス教室など、取り組みが取り上げられた。



 化粧品業界は女性にとって人気の業種。優秀な人材を確保、活用する上で、ランクアップの取り組みが注目されている。


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