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【食品値上げの影響と対策は?】 円安で数十%の値上げも

 円安や原材料価格の影響による食品の値上げが消費意欲に影響しそうだ。7月1日から、店頭で小麦粉の価格上昇でパンなどが値上がりしたほか、今後、円安で飼料価格の高騰で畜産品などの値上がりも予想されている。食品通販の場合、スーパーなどの店頭とは異なる品揃えのため価格への影響は少ないとみられるが、消費者の消費意欲の低迷の広がりで客単価の減少の影響を受けそうだ。各社の食品の値上げの影響と対応策について見てみる。
輸入品で値上げ相次ぐ

 輸入原材料の値上げの影響を受けて、4月1日から、永谷園やマルコメなどが通販商品を値上げした。永谷園では高価格帯の通販専用味噌汁「極膳」で、またマルコメも通販専用味噌汁の「京懐石ギフトセット」や「さばのみそ煮缶セット」などで、それぞれ数~数十%の値上げを行っている。

 大地を守る会では6月10日発刊分の週刊カタログで掲載したごま油の価格について6%の値上げを行い、1250円に改定している。らでぃっしゅぼーやでも、フェアトレードの海老が円安の影響を受けて値上げしたという。


商品力と割高感のバランス重要

 値上げでポイントとなるのは「どの商品をいくら値上げするか」だ。日常食品を扱う場合、値上がりは消費意欲に直接影響する。日常消費に左右されず割高感のない価格設定がカギになる。

 大地を守る会が値上げしたごま油「今井のごま油」は輸入原材料を使用し国内で圧搾したもの。容器の大きさが決まっているため内容量を変更するなどの値上げ以外の対応が困難だった。値上げに踏み切ったのは、商品力があるためだ。

 「今井のごま油」は昔ながらの玉締め圧搾で製造。1番絞りで、ごまの風味と栄養をそのまま味わえるという。商品のし好性がありリピート顧客がついているとし、値上げの影響を受けにくいと分析。もともと高額であることも踏まえて、約6%の値上げ幅についても「割高感が少ない」と判断した。

 一方、値上げの「タイミング」も重要になりそう。製菓材料の通販サイト「コッタ」を運営するタイセイでは、7月1日以降も小麦粉の価格を据え置いて対応。「他の売り場と比べて安いと実感してもらうことで新規客を獲得する」(タイセイ)ためだ。顧客の増加で増収を見込み、仕入れコストの増加による利益圧迫を回避したい考えだ。

 製菓材料通販では使用用途の広い小麦粉が主力商品になっている。店頭価格と比較してもらい、価格の安さで新規客獲得につなげる。「値上がりの影響は数カ月間継続すると予想する。小麦粉の安さで新規客を開拓しリピート購入につなげたい」(タイセイ)とした。

 また、製菓材料の通販を行うクオカプランニングでも「小麦粉の仕入れ価格の見直しは毎回実施。値下げはできるだけ早く、値上げはできるだけ遅くしている」(クオカプランニング)とする。取引先と連携したコストダウンを実施し、値上げ回避に注力しているという。


新価格後の新規開拓で明暗?

 今後、通販市場への値上げの影響についてマルコメは「値上げ直後に一時的な消費の低迷はあるが、徐々に緩和される」(マルコメ)と指摘。また、らでぃっしゅぼーやは「ニーズが二極化し、商品の品質と価格でわかれそうだ」と予測している。

 今後、輸入飼料の高騰で乳製品や肉などの値上がる可能性もありそう。値上げのニュースが広がり消費の低迷による客単価の減少などの影響は避けられないだろう。通販各社では、商品ストーリーや品質などの付加価値による訴求で"値ごろ感"を打ち出していくことが重要になりそう。「旧価格を知らない新規客をどうやって開拓するか注力したい」(マルコメ)という。

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