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楽天の「楽天スーパーSALE」 「転売屋」が暗躍か、注目商品の事前告知逆手に

301.jpg 「楽天スーパーSALEのために用意したお買い得商品が、同じ顧客に買われている。恐らく業者に目を付けられているのだろう」。ある楽天市場出店店舗の責任者はこう明かす。

 楽天(本社・東京都品川区、三木谷浩史社長)が仮想モール「楽天市場」で実施している「楽天スーパーSALE」では、毎回多数の「半額以下アイテム」を販売する。中でも目玉となるのが、「注目商品ピックアップ」として、セール開催前から告知している、お買い得商品だ。

 例えば6月のセールの場合、「6月2日0時更新の注目アイテム」として自動車など5商品を紹介。以下、30分ごとに注目アイテムが次々に変わる仕組みだ。これらの商品は29分間の限定販売となっており、店舗側の商品ページこそ事前に用意されているものの、決められた時間が来るまでは商品を買い物かごに入れることができない。ただ、「注目アイテム」の中に市価よりも安く、換金性の高い商品があるかどうか、事前にチェックすることはできるわけだ。

 冒頭の店舗では、6月のセールで用意したお買い得商品を、「注目商品」として楽天側が事前に告知。その結果、数量限定の目玉商品の大半が同じ顧客に買われていたという。責任者は「IDこそ変わっているが、住所と名字が同じで、名前だけが違う。家族での購入に見せかけているのだろうが、転売目的の業者なのは確実」と話す。

 この店舗では、以前のスーパーSALEでも、業者と思われる「中国人のグループと日本人のグープ」(店舗の責任者)にお買い得商品を買い占められていた。そこで、担当のECコンサルタントを通じ、楽天に業者を排除する対策を取るよう要望を出したものの「コンサルは『詳しくは言えないが次は大丈夫』と言っているが、はっきりした答えはなくうやむやにされた感じだ」(同)という。

 お買い得商品は、多くの消費者が同時刻に購入しようとしているだけに、手動では確実に買うことが不可能だ。あるプログラマーは「事前にページ構成を把握しておけば、購入を簡略化するツールを作ることは難しくないだろう」と指摘する。

 事前に買い物かごに商品を入れることはできないものの、ボタンを押して商品をかごに入れる動作自体は決まったものだ。決済が完了するまでの処理についても、押す必要のあるボタンは事前に確認が取れる。リクエストを発信するツールさえ作ってしまえば、あとは楽天のサーバーに合わせて定時に使うと1~2秒で購入できるというわけだ。業者が複数購入に成功している理由は不明だが、同じ場所、もしくは違う場所でグループの人間がツールを使っている可能性もある。

 この店舗が用意した商品を転売した場合は、かなりの利益が期待できるという。責任者は「スーパーSALEでは、1個限定でお買い得商品を用意する店も多く、業者に買われていると気づいていないことも多いのではないか」と話す。店舗からすれば、楽天の要望に応じる形で、身を削ってお買い得商品を用意している。「業者の金儲けを助けるためにセールに参加しているわけではない」(同)という気持ちになるのも当然だろう。

 店舗の責任者は「あれだけテレビなどで宣伝し、多くの消費者が買えることを期待してセール開始時刻にマウスをクリックしているのだから、楽天からはっきりした答えが欲しい。『集客できているのだから店にとっては問題ないだろう』という姿勢に思える」と訴える。 なお、本紙では業者の「買い占め」についての事実確認や、排除するための対策などについて楽天に問い合わせたが、「当社からお答えすることはない」(楽天市場事業PR推進グループ)との返答があった。

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