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【有力アパレルのEC戦略】ベイクルーズ㊦ サイトと店舗の併用へ

 5-2.jpg前回取り上げたようにEC在庫の一元化などで仮想モールとの連携を進めて販売機会の最大化を目指しているベイクルーズ。同社は一方で、自社通販サイト「スタイルクルーズ」の強化も図っている。

 「スタイルクルーズ」の前期(2012年8月期)売上高は14億円。今期は前期比でおよそ7割増となる24億円を見込んでおり、順調に拡大を遂げている。好調の要因として、顧客に仮想モールよりも自社サイトをより使ってもらうよう環境を整備したことが挙げられる。その1つが店頭とネットとの「ポイント共通化」だ。

 同社の場合、店頭で使えるメンバーズカードの会員と通販サイトで登録する会員とで2つのデータベースが存在する。店頭とネットで1つの会員制度にすれば効率的なのだが、そもそものスタート段階で2つに分かれていた。そこで昨年8月から、ユーザーに共通化の手続きを行ってもらい、2つ存在しているIDを1つに紐付ける取り組みを実施。このポイント共通化では「スタイルクルーズ」で利用できる500円分のクーポンを付与し、手続きの促進を図っている(=画像)。

 「スタイルクルーズ」の環境整備では、ほかにも店頭の「在庫確認機能」の実装がある。サイトで店舗の在庫をチェックできるというもので、サイト閲覧者の2~3割が同機能を利用している。商品購入時に事前に店頭在庫をチェックするのに利用されており、特にセールの時期に利用が増えるようだ。

 ベイクルーズはこうした「ポイント共通化」や「在庫確認機能」によってネットとリアルの"垣根"を低くする施策を展開。顧客に自社通販サイトと店舗を併用してもらうのが狙いだ。これにより仮想モールに流れていく顧客を自社の販売網で囲い込もうというわけだ。

 ネットとリアルの併用では、「在庫確認」などのように通販サイトを使って店頭に誘導する以外に、店頭からECへの送客も仕掛ける。

 例えばこの4、5月に実施したキャンペーン。通販サイト開設6周年に合わせて行ったものだが、店頭で商品を購入した顧客全員にスクラッチカードを配布。カードを削ると、通販サイトで使えるクーポン(1000円分・5000円分・1万円分のどれか)が必ず当たる仕組みになっており、店舗の顧客に対して、「スタイルクルーズ」の認知拡大と利用促進を図った。その結果、クーポン利用期間の4、5月は、スクラッチカード経由のサイトへの流入は多かったようで一定の成果がみられた。

 このように通販サイトと実店舗の双方で売り上げが上がるようなサイトの活用法を模索するベイクルーズ。今後も、ECと店舗の併用のためのサービスや仕組みづくりを進めていく。将来的にはサイトで見つけた商品を店頭に取り寄せて、店で試着して気に入ったら購入するといった仕掛けなども構想している。
おわり

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