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子ども服安全性調査の委員会 ひも類やフードのJIS規格策定へ

091.jpg 2013年度以降、子ども服に付加されたひも類やフードの安全性に関するJIS規格が設けられる見込みだ。経済産業省が設置した「子ども服の安全性に関する国際標準化先導調査」本委員会は3月19日に第2回会合を開き、ワーキンググループで検討してきたJIS規格素案や報告書案を了承した。これをもとに経産省が来年度中に設置を予定する「JIS規格原案検討委員会」で具体的な規格内容を検討し、パブリックコメントなどを経て正式にJIS規格化される運びだ。子ども服を扱う通販事業者としても商品開発に影響する可能性があるだけに、JIS規格作りの動向が注目されるところだ。

 子ども服に関連した事故としては、ひもが遊具に絡での窒息やフードを引っ張り合ってのケガ、乳幼児のボタンの誤飲など様々なケースが想定されるが、同委員会では、事故の危険性の高いひも類、消費者団体から要望のあったフードのJIS規格の素案を検討。

 検討に当たっては、欧米と同等の基準作りを目指すこと、日本的な事情も考慮すること、デザイン性と安全性の兼ね合いに留意し、事業者と消費者双方が納得できる合意点を探すことを基本スタンスに設定。メーカーだけではなく輸入事業者や流通、小売事業者などの利用を想定し、欧州の子ども服規格EN148682:2007を参考とした。

 今回のJIS規格素案では、子どもの年齢と事故の傾向の違いに着目し、EN規格を参考にしながら出生から7才未満の子どもを年少、7~13才未満を年長と分類。身体を頭部およびけい部、胸部および腰部など5つの範囲に分け、それぞれの範囲に付されるひも類の規格案を設けた。なお、監督者のもとで使用されることが多いスポーツのユニフォームや和装、宗教的な衣装などは対象から除外している。

 具体的な素案の一例としては、裾の引きひもや装着ひも、装飾は衣料が締められた(閉じられた)場合に"衣料から突き出ないことが望ましい"とするほか、袖口の調節タブについて、縦方向の長さ140ミリメートル、かつ横方向の幅100ミリメートルを超えてはならないとする数値規定を設定。このほかに衣料の袖口や後部に付加される装飾・機能ひもなどについての規定を設けている。

 また、フードについては、EN規格に規定がないことから、英国のBS規格や業界のガイドラインを参考に、付属書としてフードに関する記載をするとともに、窒息事故のリスクを例示。子どもの特性に応じた安全性については「ISO/IEC Guide50」を参照すべきとの記載を設ける。

 経産省では、先導調査のJIS規格素案がまとまったことを受け、13年度の早い段階で「JIS規格原案委員会」を立ち上げ、詳細を詰めていきたい考え。ただ、原案委員会での審議が長引くことも考えられることから、実際にいつJIS規格ができるかについては、まだ分からないとする。

 子ども服を扱う通販事業者としては、商品の安全性は最優先事項だが、一方で、デザイン性との兼ね合いの問題などもあり、今後、商品の開発や調達などの体制整備が必要になることも考えられる。また、メーカーや流通事業者の取り組みを積極化させるためには、行政や消費者団体、事業者などが消費者への子ども服の安全性に関するJIS規格の周知を図り、JIS規格商品が選ばれるような流れを作り出すことが不可欠となりそうだ。

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