- 2010年7月29日 14:01
- 媒体研究(ネット・モバイル)
売り上げが好調な最大の要因はその品ぞろえにある。主力であるダーツ用品の通販サイト「S― DARTS(エスダーツ)」では、ダーツの矢やフライト(羽部分)、ボード、ケース、ユニフォームなど関連商品を7000アイテム以上取り揃えている。同社では「ダーツ用品に特化して通販を行っているサイトはおそらくウチだけ。それが大きな強みだ」(EC事業本部EC1部)とする。
定番商品のフライトは300~500円程度。国内製品ではなく、ニュージーランドや中国、イギリスといった外国製品を仕入ることで価格を抑えている。商品によっては国内製品の半値程度で仕入れることができる。
顧客層は20~40代の男性が中心で、初心者から経験者まで幅広い。ゲームセンターなど大型レジャー施設などの法人需要も多く、顧客比率は個人向けと半々の割合。
7、8年前にダーツブームが起き、その影響で日本でもプロ選手が増加した。大会数が増えたこともあり、法人需要の底上げにもつながっている。繁忙期は7、12月のボーナスシーズン。玩具業界とほぼ同じ動きだという。
同サイトの中では、顧客の囲い込み策として、様々なイベントを開催。不定期に行う割引セールに加え、プロ選手のブログや動画を使ったダーツ講座、姉妹サイトとして全国のダーツスポット検索などもある。社内には自前の動画撮影用のカメラや簡易的なスタジオもあり、テレビディレクター経験者の社員を中心にコンテンツ制作を行っている。
7月13日にはクイズコーナーを試験的に開始。ダーツに関する問題を毎日1回掲示し、回答を集めている。すでに200件ほどの回答が集まるなど利用率も高いため、今後、集計して高得点者を対象に特典を与えることも検討中だ。同社では「買い物だけで終わるサイトにしたくない。中で楽しんでもらう仕組みがなければ、顧客の訪問機会は増えていかない」(同)とする。今年度は利用者の更なる増加を見込んでおり、売上高も12億円を目指す。
同社は、今年2月に本社を移転。社内の物流倉庫スペースも旧社屋の平屋200坪から2階建て400坪まで拡大した。将来的な物量増加にも対応するための移転だという。ダーツ関連商品の配送に関しては、佐川急便、その他の事業ではヤマト運輸を使用している。ダーツは精密パーツや高級品も多いため、配送追跡を徹底させている。
海外への展開も視野に入れており、1、2年後をめどに香港や韓国向けのサイトを開設する予定だ。「近年、ダーツブームがアジア圏を中心に広まっており、多くの需要が見込める。中国については、まだ物価が低いため検討はしていない」(同)とした。
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