カタログハウスは1月1日付けで社長人事を行い、高橋章氏に代わり、同社特別顧問の佐倉住嘉氏が新社長に就任した。同社の新たなトップとして舵を取ることになった佐倉氏はインターネットやモバイルを軸とした新しいメディアの活用を強化。現行のビジネスの「殻を破る」と話す。老舗通販企業であるカタログハウスを今後、どう導いていくのか。佐倉社長に今後の戦略や方向性について聞いた。(聞き手は本紙編集長・鹿野利幸)
「殻を打ち破る」、ネット・モバイルの活用を強化
――社長就任の経緯は。
「最初の付き合いは20年くらい前。当時、私はスピーカーメーカーの『ボーズ』の代表を務めており、共通の友人を介してカタログハウスの創業者で現在、相 談役の斎藤と知り合い、製品の取引が始まった。縁あって昨年9月に特別顧問としてカタログハウスにお世話になることになり、インターネット事業と情報シス テム周りを見てきた。入社後、高橋前社長の体調がすぐれず業務遂行が困難な事情を伺い、私にできることがあればと思い、社長を引き受けた」
――新社長としてカタログハウスをどう見るか。
「健全な会社だ。08年、09年は少し落ち込んだが、今の経済状況を考えれば、健闘している。やはり、180万人のサポーター(顧客)の存在が大きいと思う」
――新社長としての方針を伺いたい。
「私自身、業界ではアウトサイダーだ。その私が入ってきて、何かがすぐにできるわけではない。何かをやるためには『情報』と『経験』が必要だ。そのため、社内で私に代わって『情報』や『経験』を持つものを活用しようと経営委員会を新設した」
――経営委員会とは。
「営業担当、製品開発担当、財務担当の常務と私をメンバーとした集団指導体制だ。本来、私がすべき決済や指示をそこに諮問し、審議した上で執行している。 各案件は多数決に近い形で決定する。私が持っているのは拒否権だけ。『それは若気の至りよ』というようなものがあれば拒否すると(笑)。委員会は平均する と2週に3回くらいは行なっている。案件は大体は私が出して、他の委員もあれば持ち寄る形だ」
――これまでにどういう案件があったのか。
「1つは社内の若い世代を活性化するために教育システムを敷こうとか。それから決算賞与の分配方式を変えようなどだ。決算賞与についてはこれまでもあったが、年功序列的な要素が強くそれはまずいのではないかなと考えた」
――『若い世代の活性化』が、新社長として注力していく部分か。
「組織の上ではそうだ」
――外部的に注力していくポイントは。近年、カタログを分冊化する方向だが、媒体戦略は。
「ある程度、(分冊化の方向性は)継続していこうと思う。また、更なる分冊化もあり得る。やはり、一般の小売りと一緒でセグメント化してきているためだ。 デパートはもう流行らないと(笑)。あとは飛躍的に(業績を)伸ばすとすれば新しいチャネルしかない。ということは新しい層を開拓するということだ。イン ターネットは相当、可能性があると思っている。私が昨年9月に入社した時も、インターネットと情報システムを見ていたが、今もその部署は私の直轄で力は入 れていく」
――具体的には。
「まずは2月21日に現行の『通販生活』の読者向けの『カタログハウスのウェブサイト』 と通販サイトの『火曜だよ、通販生活』を統合して、オープンな誰でも購入できるサイトにする。詳細は言えないが5月あたりに再度、新しい試みをスタートさ せるつもりだ。ネットのほか、これまで自前のメディアで勝負してきたが、様々なメディアが登場してきている中、それらを活用することを考えている」
――一番、興味を持っているメディアは。
「モバイルだ」
――しかし、御社の強みはカタログでじっくりと商品の良さや背景を説明して販売する方法。モバイルでは難しい。
「1つは30代などより若い層を開拓するツールとして考えている。また、できそうもないことをすることで殻が破れるはずだ。散々苦しんだ上で出てくる解決策が飛躍のための基礎になる」
――今期(2010年3月)の業績の見通しは。
「まだ、固まっていないが恐らく昨年の売り上げを多少、下回りそうだ」
――中期目標は。
「メディアの進歩に伴って、売り場が移行していくことは間違いない。ネットはもちろん、モバイルも今後、多機能化するだろうし、『キンドル』(※アマゾン が販売する電子ブックリーダー)というものも出てくる時代。その辺のバランスを時代に合わせて、変えていかれるかどうかだ。当社はその点では遅れており、 スピードアップして追いつかねばならないと思っている。今は2割弱くらいのネット売上高比率を3年後に全体の5割程度まで持っていこうと思っている。様々 なことにチャレンジしたい」
――社長就任の経緯は。
「最初の付き合いは20年くらい前。当時、私はスピーカーメーカーの『ボーズ』の代表を務めており、共通の友人を介してカタログハウスの創業者で現在、相 談役の斎藤と知り合い、製品の取引が始まった。縁あって昨年9月に特別顧問としてカタログハウスにお世話になることになり、インターネット事業と情報シス テム周りを見てきた。入社後、高橋前社長の体調がすぐれず業務遂行が困難な事情を伺い、私にできることがあればと思い、社長を引き受けた」
――新社長としてカタログハウスをどう見るか。
「健全な会社だ。08年、09年は少し落ち込んだが、今の経済状況を考えれば、健闘している。やはり、180万人のサポーター(顧客)の存在が大きいと思う」
――新社長としての方針を伺いたい。
「私自身、業界ではアウトサイダーだ。その私が入ってきて、何かがすぐにできるわけではない。何かをやるためには『情報』と『経験』が必要だ。そのため、社内で私に代わって『情報』や『経験』を持つものを活用しようと経営委員会を新設した」
――経営委員会とは。
「営業担当、製品開発担当、財務担当の常務と私をメンバーとした集団指導体制だ。本来、私がすべき決済や指示をそこに諮問し、審議した上で執行している。 各案件は多数決に近い形で決定する。私が持っているのは拒否権だけ。『それは若気の至りよ』というようなものがあれば拒否すると(笑)。委員会は平均する と2週に3回くらいは行なっている。案件は大体は私が出して、他の委員もあれば持ち寄る形だ」
――これまでにどういう案件があったのか。
「1つは社内の若い世代を活性化するために教育システムを敷こうとか。それから決算賞与の分配方式を変えようなどだ。決算賞与についてはこれまでもあったが、年功序列的な要素が強くそれはまずいのではないかなと考えた」
――『若い世代の活性化』が、新社長として注力していく部分か。
「組織の上ではそうだ」
――外部的に注力していくポイントは。近年、カタログを分冊化する方向だが、媒体戦略は。
「ある程度、(分冊化の方向性は)継続していこうと思う。また、更なる分冊化もあり得る。やはり、一般の小売りと一緒でセグメント化してきているためだ。 デパートはもう流行らないと(笑)。あとは飛躍的に(業績を)伸ばすとすれば新しいチャネルしかない。ということは新しい層を開拓するということだ。イン ターネットは相当、可能性があると思っている。私が昨年9月に入社した時も、インターネットと情報システムを見ていたが、今もその部署は私の直轄で力は入 れていく」
――具体的には。
「まずは2月21日に現行の『通販生活』の読者向けの『カタログハウスのウェブサイト』 と通販サイトの『火曜だよ、通販生活』を統合して、オープンな誰でも購入できるサイトにする。詳細は言えないが5月あたりに再度、新しい試みをスタートさ せるつもりだ。ネットのほか、これまで自前のメディアで勝負してきたが、様々なメディアが登場してきている中、それらを活用することを考えている」
――一番、興味を持っているメディアは。
「モバイルだ」
――しかし、御社の強みはカタログでじっくりと商品の良さや背景を説明して販売する方法。モバイルでは難しい。
「1つは30代などより若い層を開拓するツールとして考えている。また、できそうもないことをすることで殻が破れるはずだ。散々苦しんだ上で出てくる解決策が飛躍のための基礎になる」
――今期(2010年3月)の業績の見通しは。
「まだ、固まっていないが恐らく昨年の売り上げを多少、下回りそうだ」
――中期目標は。
「メディアの進歩に伴って、売り場が移行していくことは間違いない。ネットはもちろん、モバイルも今後、多機能化するだろうし、『キンドル』(※アマゾン が販売する電子ブックリーダー)というものも出てくる時代。その辺のバランスを時代に合わせて、変えていかれるかどうかだ。当社はその点では遅れており、 スピードアップして追いつかねばならないと思っている。今は2割弱くらいのネット売上高比率を3年後に全体の5割程度まで持っていこうと思っている。様々 なことにチャレンジしたい」
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