シンガポールでは、島部も含む全域で「宅急便」事業を展開する。当初の陣容は、営業所5カ所(一部サテライト店含む)車両台数26台、セールスドライバー32人で、クール便や時間帯指定配達、再配達、代引きなどのサービスを提供。午前中に集荷した荷物を当日の午後2時から4時に届けられるようにした。初年度は40万個の取り扱いを計画しており、10年後には年間800万個にまで拡大させる考え。因みに、事業開始初日は、BtoBの書類当を中心に三桁規模の取扱件数だったという。
また、シンガポールを起点に、「宅急便」をASEAN各国に広げていく意向で、同地域の統括会社となるヤマトアジアも設置。toCの宅配便ニーズを掘り起こすとともに、現地企業の事業拡大などにも貢献していく。
シンガポールでの「宅急便」事業の展開に当たりヤマト側では、現地で会見を行い、この中でヤマトホールディングスの瀬戸薫社長は、「我々の使命は『宅急便ができてよかった』『安心して荷物のやり取りができるようになった』『商売が繁盛するようになった』と言ってもらえるようになること」と挨拶。シンガポールについて、「東南アジアの政治経済において重要な地域」とするとともに、「豊かな消費者層を抱えている」とし、有望な市場との見方を示した。
また、シンガポールヤマト運輸の戸田直樹社長は、当初の事業展開について「BtoBに頼る部分もある。その意味でシンガポールポストは最大のライバル」とする一方、「ライバルの荷物を奪うのではなく、新しいサービスで需要の掘り起こしを行う」とし、市場の開拓に意欲を見せた。
ヤマトグループでは、1月18日から中国・上海市でも「宅急便」の展開を始めるなど、海外での事業展開を積極化。日本で培ったサービスで市場を開拓する戦略で、海外進出を検討する通販事業者としても、今後の動向が注目されるところだ。
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